夏の大規模作戦で、更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
今回の前編では、鎮守府に到着してからの午前中の様子をお送りします。区切らないと、また長くなりそうだったので。
午後の様子は後編で。
〜〜元の世界・悠の自室〜〜
陽介「相棒〜!」
一旦場所は移り、元の世界の悠の自室。
どうやら、悠がテレビに落ちた直後の様だ。
クマ「えらいこっちゃ〜!」
陽介「マズイことになっちまったぞ…悠の事だ、あいつのシャドウが出る事は無いだろうが…」
クマ「でもでも、一人で戦い続けるのは無理があるクマよ!」
陽介「でも!このテレビは何処に繋がってるかわかんねーんだぞ!迂闊に入れねーっての!」
クマ「そこは大丈夫クマ!迷子になっても、クマが帰りのテレビを出すクマ!」
陽介「…そうか!お前そんな能力あったな!すっかり忘れてたぜ。」
クマ「センセーの捜索もお任せクマ!センセーのニオイならバッチリ覚えてるクマ!」
陽介「よし、一応万が一の為にみんなにメールしとくか…」
陽介メール中…
陽介「うっし!テレビに入る前に武器をなんとかしねーと。悠のやつ、去年使ってたやつの余りとかしまってないか?」
クマ「あ、それならクマ持ってきたクマ。」
陽介「はぁ⁉︎ばっ、アブねーだろ⁉︎警察とかに見つかったらどうする気だったんだよ!」
クマ「今はそんな事言ってる場合じゃないクマ。さっさとセンセーを助けに行くクマよー!」
陽介はマルアークを、クマは精霊牙を装備した!
陽介「なあクマ、防具もあったりしないか?」
クマ「さすがにかさばるから無理だったクマ。武器があるだけありがたいと思うクマ。」
陽介「まっ、しょうがねえか。行くぞクマ!」
クマ「ガッテンショウチ!」
こうして、陽介とクマもテレビに飛び込むのであった…。
〜〜海軍本部・元帥執務室〜〜
再び舞台は艦これ世界に戻る。
三嶋「そうか、行ったか。」
青葉「えぇ、無事に出発しましたよ。」
見送りを終えた青葉は、書類仕事で手が離せない三嶋元帥に報告を行いながら、自らも書類の整理を手伝う。
コンコンッ、
そんな時、執務室のドアがノックされ、来客が来たことを告げる。
三嶋「入れ。」
足柄「失礼します。」
入って来たのは、妙高型・重巡洋艦の足柄だ。
足柄「あら?青葉、あなたもいたの?」
青葉「いや〜、書類整理を手伝えと捕まってしまいまして…」
足柄「あら、頑張ってね。」
青葉「手伝ってはくれないんですか〜…」
三嶋「おい、足柄。用があるなら早くしろ。」
足柄「あっ!申し訳ありません!こちらの書類なんですが…」
青葉と少しばかり言葉を交わした足柄は、三嶋元帥に急かされ、一枚の書類を提出する。
三嶋「転属届けか。」
足柄「えぇ!私も是非!鳴上提督の下で戦いたいと思いまして〜!」
その書類は例の転属届け。だが、三嶋元帥と青葉の反応は…
三嶋「悪いが期限切れだ。」
足柄「えっ!何で⁉︎いや、何故でしょうか?」
期限切れと断られた足柄は、理由を尋ねると、それに青葉が答える。
青葉「彼等は今朝、着任予定の鎮守府に向かいましたよ?一足遅かったですね。」
足柄「え、えぇ〜!!」
足柄(ま、マズイわ…家出同然で誰にも言わずに鎮守府を飛び出して来たのよ…
今更戻れないわ。というより戻りたくないわ。
妙高姉さんは提督とケッコンカッコカリ、那智姉さんもなんか近所の魚屋の息子さんといい雰囲気だったし、羽黒も羽黒で近所の洋菓子店のパティシエと仲良くなってるし…
ここで引き下がってはダメよ私!こんなとこで挫けちゃ、『年下のイケメン彼氏ゲットだぜ大作戦!』が発動する前に終わってしまうわ!)
「元帥!鳴上提督の着任先の鎮守府は何処ですか?」
元帥「聞いてどうする?」
足柄「追いかけます!」
元帥「帰れ。」
足柄「そんなっ⁉︎」
早速挫けそうである。
が、そこで青葉が助け船を出す。
青葉「まぁ元帥、いいんじゃないですか?
幾ら鳴上提督が優秀でも、彼だけで戦い続ける訳にもいきませんし。
新人提督では、武蔵はおろか、金剛の出撃資源の工面にも苦労するでしょうから、燃費と戦力のバランスが良い重巡洋艦がいても良いと思いますよ?」
元帥「確かに、その様な考え方もあるな。」
青葉(それに、このまま居座られても面倒ですよ?)ヒソヒソ
元帥「…分かった。この転属届けを受理しよう。鳴上提督は別府県佐伯市の鎮守府、佐伯湾鎮守府に向かった。ただし、交通費、もしくは燃料費は貴艦持ちだ。」
足柄「あ、ありがとうございます!」
三嶋元帥は、青葉の意見を聞き入れ、足柄の転属を許可した。理由としては後者の方が大きそうだが…
青葉「貸し一つ。ですよ足柄さん?」
足柄「分かってるわよ!今度会ったら何か奢るわ。」
青葉「期待して待ってますよ〜。」
足柄「では元帥、失礼いたします。」
(待っててね、私の未来の旦那様!貴方の足柄が今行くわよ〜!)
〜〜輸送船・甲板〜〜
悠「いい香りだな…ズズッ…うん、旨い。」
金剛「そう言ってもらえて嬉しいデース!」
悠「スコーンが作れるってことは、金剛は料理出来たりするのか?」
金剛「of course!もちろんデース!洋食なら任せてクダサーイ!」
武蔵「いつもは緑茶だが、たまには紅茶もいいものだ。」
金剛「今回は船の上なので、Water bottle ですが、鎮守府に着いたら、淹れたてをtreatしますネ!」
悠「そうか。その時はよろしくな。」
悠達の乗る輸送船。その甲板で金剛が予め用意しておいた紅茶とスコーンで、佐伯湾鎮守府に着くまでの間、ティータイムを楽しんでいた。
島風「このサクサク美味し〜!」
天龍「おいっ!いくら何でも食べカスこぼし過ぎだろ!」
龍田「島風ちゃ〜ん?お口拭きましょうね〜。」
吹雪「いや〜、平和ですね〜。」
金剛(ふふふ…いい感じデース。船内で手持ち無沙汰になるであろうと思って用意した、teaとscone,favorableデース!
これで、家庭的で気配りのできる女性という評価も固いデース!こういった積み重ねが物を言いマース!
し・か・も!naturalに悠をtea partyに誘う事に成功デース!Congratulations!)
運良く深海棲艦にも会わず、平和な航海を続ける悠達。しかし、悠は佐伯湾鎮守府に、目を逸らしたくなる様な現実が待ち受けていることを、まだ知らない…。
〜〜佐伯湾鎮守府〜〜
一向「着いたー!」
無事、佐伯湾鎮守府に到着した悠達。それぞれが手荷物を持ち、船から下船すると…
?「ようこそ。佐伯湾鎮守府へ。」
武蔵「む?ここの職員か?」
?「ええ。」
先に来ていた鎮守府の職員が出迎える。
悠「ん?どうした武蔵?」
武蔵「あぁ、先に来ていたここの職員が出迎えに来ていてな。」
悠「そうか。はじめま…し…て…」
職員の姿を見た悠が固まる。
何故ならその職員は…
マーガレット「久しぶりね。」
悠「マーガレットさん⁉︎なんで⁉︎」
島風「どうしたの悠?知り合い?」
そう、あの一年でお世話になった、力の管理者のマーガレットだったからだ。
予期せぬ再開を果たした悠は戸惑いを隠せない。何故なら、『契約』はイザナミを倒した時点で終わっていたと思っていたからだ。
悠「マーガレットさん、何故ここに?契約は完了した筈なんだが?」
マーガレット「私達、力の管理者の仕事は、困難に立ち向かうペルソナ使いへの援助。
既に主に聞いたと思うけど、貴方は新しい旅路を歩み始めているわ。」
悠「だから貴女もこの世界に?」
マーガレット「ええ。貴女の旅路の行く末を見届けるためにね。」
悠「…一つ聞いてもいいか?」
マーガレット「何かしら?」
悠「マーガレットさんの力で俺を元の世界に帰したりは出来ないのか?」
マーガレット「残念ながら無理ね。」
悠「やはりか…一応理由を聞いてもいいか?」
マーガレット「本来なら、この世界と貴方の世界は繋がってはいないの。それが、何かの因果か、貴方の自宅のテレビと道が繋がってしまった…私達もすぐに後を追ったわ。でも、そこである問題が起きたの。」
悠「問題?」
マーガレット「…何者かが道を閉ざした。それも、かなりの力を持った存在。
主と共に調べて見たけれど、どうやら一方通行になっているようなの。私達の力では道を開くことは出来ないわ。」
悠「そうか…」
マーガレット「気を落とさないで頂戴。今も調査は続けているから、何か分かったら伝えるわ。
それよりも、この鎮守府を案内するわ。まずは寮に向かうから、艦娘の皆さんも荷物を持ってついてきてくれるかしら?」
〜〜寮へ向かう道中〜〜
金剛「hey!悠!彼女は一体何者デスカー?」
吹雪「私も気になりますね。知り合いみたいですけど、どういう関係なんですか?」
悠「あの人は、去年ペルソナ絡みでお世話になったんだ。彼女の助けが無ければ俺はここにはいないかもな。」
金剛「フーン…」(このreactionは、特に問題は無さそうデスネー。)
悠「あっ、そうだ!みんな!絶対に彼女、マーガレットさんを怒らせるなよ!俺なんかよりよっぽど強いからな!」
武蔵「そうか。…そうか。」
悠「フリじゃないぞ武蔵!本気でやめてくれ!」
〜〜佐伯湾鎮守府・寮〜〜
マーガレット「着いたわ。ここが貴方達の住まいとなる寮よ。」
鎮守府の港から歩いて5分程、寮に到着する。
マーガレット「一階には、食堂、大浴場、リネン室、洗濯機なんかもリネン室に置いてあるわ。あとは…談話室に、酒保もあるわ。それと、貴方の部屋も一階よ。」
悠「分かった。」
金剛「私達のroomはどうなってマスカー?」
マーガレット「二階から上は全て艦娘用の部屋、全室二人部屋で、和室タイプと洋室タイプ、両方用意してあるわ。」
龍田「じゃあ、天龍ちゃんはいつも通り私と一緒ね〜。」
マーガレット「そうね。今は一人で使えるけど、人が増えてきたら問答無用で相部屋になるから、今のうちに気心の知れた友人と同じ部屋にしておくのをお勧めするわ。」
悠「俺の部屋はどんな感じなんだ?」
マーガレット「貴方の?もちろん特別製よ。」
悠「特別製?」
マーガレット「これは口で説明するより見てもらったほうが早いわね。行きましょうか。」
マーガレットの案内で悠の部屋となる一室の扉の前に来た一行。
マーガレット「ここが貴方の部屋よ。一応四人部屋になっているわ。」
悠「四人部屋?そんなに広いのか?」
マーガレット「ええ、開けてみて。」
悠は、促されるままに扉を開ける。
するとそこは…
悠「」
金剛「oh.まるで一戸建てのようなentranceネー。」
武蔵「ふむ。中々の広さだな。ここは居間か。」
吹雪「うわぁ〜!階段です!二階もあるみたいですよ!」
島風「スゴいね悠!…悠?」
室内を見てから、フリーズしてしまった悠。
驚きの表情で固まってしまっている。
悠「なんで…」
島風「悠?」
そして…彼は叫んだ。
悠「なんで堂島さんの家なんだ〜!」
マーガレット「気に入ってもらえたかしら?貴方があの一年を過ごした家の間取りや内装を、出来る限り再現してみたのだけれど。」
悠「いや!確かに慣れ親しんだ家だけども!やり過ぎだろ!」
マーガレット「そうね。この部屋を作ったから、入居出来る艦娘の人数が、本来の予定の100人から90人になってしまったのはやり過ぎたかもしれないわね。」
悠「ちょっ!それはまずいだろ!」
マーガレット「大丈夫よ。貴方がその分戦えば、何の問題も無いわ。」
悠「全然大事ょば無いぞ!」
武蔵「悠、少し落ち着け。」
悠「フー、フー…あぁ、すまん。少し興奮してしまった。」
マーガレット「じゃあ、私は先に食堂へ行っているわ。皆さんも、お好きな部屋に荷物を置いたら食堂に来てちょうだい。昼食にしましょう。」
言うだけ言って、マーガレットは食堂に向かってしまった…
その後に続いて、天龍と龍田、吹雪が部屋を出て行く。
悠「はぁ…仕方ないか。とりあえず荷物の整理をしよう…」
武蔵「そうだな。」
金剛「teasetは食器棚に置いちゃいマース。」
島風「私は荷物が殆ど無いからやる事ないや。先に食堂行っててもいい?」
悠「いや、全員の荷物整理が終わったら…ん?全員?」
荷物の整理を始める四人、だがここで、悠は一つの違和感に気づく。
悠「……武蔵、金剛。何してるんだ?」
武蔵「何って、荷物の整理だが?」
金剛「それ以外に何かありますカー?」
悠「荷物整理なら自分の部屋に行ってやるといい。」
金剛「HAHAHA.おかしな事を言いますね悠、Myroomはここデスヨー?」
悠「違うだろ!ここは俺の部屋だ!勝手な事は…」
武蔵「まあそう言うな。四人部屋だし問題は無いだろう。」
悠「いや、問題だろ!いい年した男女が同じ部屋で過ごすなんて、何かあったらどうする気だ⁉︎」
武蔵「何も起きんさ。お前が何もしなければな。信頼しているぞ?」
金剛(まぁ、私は起こす気満々なんですけどネー…)
悠「前途多難だ…」
島風「大丈夫?悠?」
悠「あんまり大丈夫じゃないかな…」
部屋割りの時点で、先行きが不安になる悠であった…。
〜〜佐伯湾鎮守府・寮・食堂〜〜
マーガレット「あら、遅かったわね。」
悠「一悶着あったからな…」
荷物の整理を終えた悠は、食堂に来ていた。ちなみに、武蔵と金剛の部屋割りだが、結局悠は押し切られてしまい、同じ部屋に住む事となった。
マーガレット「そう。まあいいわ。ここが食堂よ。」
食堂は、広さこそ大きいものの、一般的な学校の食堂と大差ないような内装である。違いをあげるとしたら、食券の販売機が無いくらいだろう。
悠「中々の広さだな。」
マーガレット「当然よ。いずれは沢山の艦娘が利用するでしょうからね。」
天龍「おーい、マーガレットさんよぉ、食堂に来たはいいけどよ、昼飯はどうすんだ?」
待ちくたびれた様子の天龍が、会話に割って入り、昼食の催促をする。
マーガレット「大丈夫よ。ちゃんと用意してあるわ。」
悠「昼食は誰が作るんだ?パートのオバちゃんでも雇ったのか?」
マーガレット「いえ、ちゃんとした料理人を雇ったわ。ついでだから紹介しておきましょう。」
そう言うと、マーガレットは厨房へ入っていき、中の人を呼びに行く。
マーガレット「待たせたわね。彼がそうよ。自己紹介をお願いできるかしら?」
マーガレットが連れてきたのは、鋭い目つきとがっしりした体格、そしてなにより…
悠(この感じ…ペルソナ?)
荒垣「コックの荒垣真次郎だ。よろしく頼む。これでいいだろ、戻っていいか?」
マーガレット「ええ。では食事にしましょう。」
悠「ちょっと待ってください!」
自己紹介を終え、厨房に戻ろうとする荒垣を、悠が呼び止める。
荒垣「あぁ?なんだ?」
悠「あなたは…もしかしてペルソナ使いではありませんか?」
武蔵「なんだとッ⁉︎」
天龍「なんだよ、こいつも鳴上と同じだって言うのか?」
悠「ペルソナ使いは惹かれ合うらしいからな。どうなんですか?荒垣さん?」
荒垣「…確かに俺はペルソナ使いだ。だがな、だったらどうしたてっんだ。俺はコックだ、今更戦う気なんてねーよ。」
悠「そ、そうですか。」
荒垣「まっ、旨い飯ならいくらでも作ってやる。そこは期待してくれて構わねー。」
荒垣は、ペルソナ使いである事をあっさりと認めたが、戦う気は無いと言う。
武蔵「待て!荒垣真次郎!力がありながら何故戦わん!こうしている今も、深海棲艦の奴らがこの世界の海を荒し回っているんだぞ!」
だが武蔵は、力があるのに戦おうとしない荒垣が気に食わないのか、理由を問い詰める。
荒垣「……俺の戦いはもう終わってんだ。
それに、俺はこの世界の人間じゃねーしな。いや、それどころか、まともな人間ですらねー。」
悠「どういう事ですか?」
荒垣「…俺はな、一回死んでんだよ。」
武蔵「なっ!」
天龍「つまり…どういう事だ?」
龍田「もしかして〜…幽霊さん?」
金剛「unbelievable!とてもそうは見えまセーン!」
吹雪「で、でも、現にあなたはここで生きてますよね⁉︎死んでるなんておかしいですよ⁉︎」
荒垣の語る真実に全員が驚く。それを見て、荒垣は溜息を吐きつつ、話を続けていく。
荒垣「はぁ…。俺は確かに一度死んだ。犯した罪を清算する為にな。」
島風「罪…?何か悪い事したの?」
荒垣「まっ…色々とな…。そんで俺は地獄に行く為に、三途の川で順番待ちをしてたんだがな。」
悠「そこにマーガレットさんが現れたと。」
荒垣「いい読みだ。そうだ、あの女が急に現れたかと思ったら、渡し守りに金を握らせて、俺をこの世界で生き返らせやがった。」
武蔵「無茶苦茶だな…賄賂で人が生き返るとは…」
荒垣「分かってもらえたか?何であれ、俺は一度死んでんだ。戦い抜いて、その結果に満足してな。
そんな奴が、生きてる奴らの世界にチョッカイかけるわけにもいかねーだろ。ほらっ、これで話は終わりだ。メシにするぞ、さっさと取りに来い。」
荒垣は戦わない理由を説明し終わると、食事の準備の為に厨房に戻る。
後には、重苦しい空気が残る。
悠「…ほらっ!みんな、昼飯にしよう!荒垣さんは、料理に自信があるみたいだからな。楽しみだ!」
悠は、そんな空気を吹き飛ばそうと、皆にわざと大きな声で明るく話しかける。
島風「…そうだね!よーし!私が一番早く食べちゃうぞー!」
天龍「島風〜、早食いは消化に悪いからやめとけよ〜。」
悠「ほぅ、カレーですか。」
悠はカウンターで料理を受け取る。メニューはカレーとサラダのようだ。
荒垣「あぁ。やっぱり海軍ったらカレーだしな。」
荒垣も、悠に返事を返しつつ、自分の分をよそる。
悠(クンクン…スパイスのいい香りだ。市販のルーではこうはいかないだろうな。)
荒垣「さっさと行け。他の奴らが待ちくたびれてんぞ。」
悠「あ!悪い!今行く!」
脳内でカレーの批評を始めようとしていた悠が、荒垣の声で現実に引き戻されると、悠は慌てて皆のいる席に駆けて行った。
荒垣「たくっ…。同じワイルドでもあいつとはまるで違うな…。まっ、当然か。ハムッ、…まあまあの出来だな。」
一同「「「いただきまーす」」」
全員揃ったところで、いただきますをする一同。いただきますは大事だよね。
悠「‼︎⁈⁈⁉︎美味い!」
島風「むーッ!ほいしー!」
武蔵「口に物を入れたまま喋るな!…しかし、本当に美味いな。」
龍田「そうね。こんな美味しいカレー初めてだわ〜。」
悠「深いコク…スパイスの香り…ただ辛いだけでは無く、野菜の甘みか?甘さも感じられる…一体いつから煮込んでいたんだ?」ブツブツ…
吹雪「なんか司令官がブツブツ言ってますよ…」
天龍「そっとしとけ。それより冷める前に食っちまう方が大事だぜ。」
金剛(これは…すごくDeliciousデース。後でrecipeもらえるでしょうか?)
みんなで美味しいカレーを食べた!