ペルソナ4 the K.C.   作:黒城優輝

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どうもです。黒城です。外伝です。
第1章が終わってキリがいいのと、投稿間隔がかなーり空いてしまった事へのお詫び…になるかわかりませんが、投稿します。
当然外伝なので、本編とリンクはしてますが、読まなくても問題ありません。が、ちゃっかり新キャラ、しかもオリキャラが出ます。
ちなみに、今回はキャラ崩壊が激しいです。あと、最後の方は胸糞注意。


第八・五話 束の間の休息その一

エピソード1・漣さんの憂鬱

 

 

漣(どうも!大山大佐の初期艦の(さざなみ)です!今日から3日間、ご主人様は第一艦隊と共に本部へ出張です!)

「と、いう訳でご主人様の留守は私と曙で守っちゃいます!」

 

曙「何で私まで…」

 

漣「同じ第七駆逐隊じゃないですか!トゥギャザーしようぜー!」

 

曙「黙れ。うるさい。」

 

漣「とかなんとか言って〜!一緒に正門の掃除を手伝ってくれる曙ちゃんマジツンデレww」

 

曙「別にあんたの為じゃないし。」

 

漣「ご主人様の為ですか〜?」

 

ズバシャー!

 

漣「ああ⁉︎折角集めたゴミが!」

 

曙「あんたが余計な事言うからよ!」

 

 

 

 

漣(あれから3日。今日はご主人様が帰ってくる日!何ですが…)

 

漣「曙〜…そろそろ寝なよー。」

 

曙「寝ないわよ。」

 

漣「でもそろそろ日付も変わっちゃうよ〜…」

 

曙「第一艦隊が帰ってくるのよ。誰かが出迎えなきゃでしょうが。」

 

漣「…曙が出迎えたいのはご主人様でしょ?」

 

曙「うるさい!あんたはもう寝ろ!」

 

 

 

漣(結局一晩中寝ずに待っていたみたい…)

 

曙「」←コックリコックリ…

 

漣(あーあー、船漕いじゃってるよ…)

「ほら曙〜、今日は私が待ってるから。部屋戻って寝てきたら?」

 

曙「うん…そうする…」

 

漣(……素直⁉︎)

 

 

漣「曙!」

 

曙「な、何よ!大声出して…」

 

漣「はい。」つスマホ

 

曙「…携帯?」

 

漣「曙ちゃん!ラブコールですよ!ラブコール!」

 

曙「は、はあぁぁっっ!!」

 

漣「ご主人様に早く帰ってきてほしいんでしょ?」

 

曙「だ、誰があんな奴…」

 

漣「まーまー、そう言わずに。あー!手が滑ってご主人様の携帯にかけてしまったー!」

 

曙「っ!ちょっ!あんたっ!」

 

漣「………あれ?」

 

曙「どうしたのよ?」

 

漣「会議中ですかねー?繋がりません。」

 

曙「…ホッ」

 

漣「何ホッとしてるのさ〜!こうなったら出るまでかけまくりますよ〜!」

 

曙「ちょっ!迷惑だから止めなさいよ!」

 

漣「かっとビングだ!私!」

 

 

曙「グスッ…ヒッグ…」

 

漣「まさか1日かけ続けても無理とは…」

 

曙「もういい…きっと私が悪態ばっかりついてたから…糞提督に嫌われちゃったんだ…」

 

漣(泣き顔曙ちゃんktkr!ってそれどころじゃないですよ!ヤバくないこれ⁉︎)

 

曙「……」トコトコ…

 

漣「あ!どこ行くんですか⁉︎」

 

曙「工廠…解体してもらうの…」

 

漣「ちょっ!おまっ!ご主人様〜!早く来てくれ〜!」(ク○○ン感)

 

 

漣(この後霧島さんに電話したら色々解決しました…あと、曙が帰ってきたご主人様に『お帰りなさい』と言ったら頭を撫でられていました。照れて悪態をつきながらも撫でられている曙の照れ顏は、ご飯3杯はいけますね!でも…

……誰が私も労ってほしい…ハァ…)

 

 

 

 

 

 

 

エピソード2・青葉と168の飲み会

 

 

168「カンパーイ!」

青葉「はいカンパーイ!」

 

ここは特務師団の溜まり場の秘密の地下室。

仕事を終えた2人は、仕事前に約束していた飲み会…というにはささやかだが、とにかく2人でお酒を飲んでいた。

が、楽しい飲み会の筈なのだが、青葉の表情は若干引きつっているようにも見える。

 

青葉(さーて…始まってしまいましたね…イムヤは酒癖が悪いですからね…なんとか逃げなければ…)

 

そう、168はあまり酒癖がよろしくないのだ。

 

168「プハァッ!やっぱり最初の一杯は生よね!」

 

折角のバーカウンターも、バーテンダーなんてものはいないので、使わない。

テーブルにツマミや缶ビール、ワインの瓶を広げ、ソファーにだらしなく座る2人。

完全に宅飲みの様相である。

 

青葉(不味いですね…何故か最初からテンションが高めです…酔いが回るのも早そう…)

 

168「ほらっ!青葉も飲みなさいよ!」

 

青葉「じゃあ…」チビチビ…

 

168「何チビチビ飲んでんのよ〜!もっとガッといきなさいよ〜!」

 

青葉「いや、こういうのは自分のペースってものが…」

 

 

数時間後……

 

青葉(あー…ヤバい。逃げるタイミングが見つからない…てか、私も酔ってきちゃいましたよ…)

 

168「……ん〜なんかさ、青葉って可愛いわよね?」

 

青葉「…いきなり何言ってるんですか。訳分かりませんよ。」

 

いきなり青葉のことを可愛いと言う168。

青葉は意味不明な発言を適当に流す。

 

168「…プハァ。いや、なんかね。うん。ちょっと髪下ろしてみてよ?」

 

168はワイングラスの中身を飲み干すと、グラス越しに青葉を眺めながら、やっぱりよく分からない事を言う。かなり酔っているようだ。

 

青葉「髪ですか?まぁ、いいですけど…」シュルル…

 

とりあえず、言われた通りに髪を下ろす青葉。

 

青葉「どうですか〜?満足ですか〜?」

 

168「うん。なんか良くなった!何て言うの?お淑やかになったというか…」

 

168は、髪を下ろした青葉を見て褒めるのだが、普通に褒めてもしっくりこないようだ。

しばらく考えて言葉を探す。

 

168「そうだ!胡散臭さが抜けたんだわ!」

 

大変失礼である。

 

青葉「はぁ!何言ってるんですか!ぶっ殺しますよ!」

 

168「え〜、でも、なんかマスゴミ感が抜けたっていうかさ。」

 

青葉「誰がマスゴミですか!『美しきジャーナリスト・青葉』に向かってなんたる暴言!」

 

168「あんたも相当酔ってるわね!美しきジャーナリストって!あははは!」

 

青葉「ウガー!笑うんじゃねーですよ!」

 

青葉も168も相当酔っ払っているようで、青葉に至っては、普段の掴み所の無い飄々とした感じが完全に無くなっている。

 

青葉「このっ!」

 

168「キャッ!」

 

青葉は怒りに任せて168に掴みかかると、168はそのまま押し倒されてしまう。

 

168「あ、青葉…」

 

青葉「イムヤ…」

 

168「優しくしてね…」スッ…

 

青葉が168に馬乗りになったこの状態。168は覚悟を決めたのか目を閉じる。

そして青葉は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴンッ!

 

青葉は一切の躊躇無く、168にゲンコツを落とした。

 

168「イッターい!何すんのよ!」

 

青葉「何って…てっきり殴られる覚悟を決めたのかと思いまして。」

 

168「普通ここはキスするもんでしょ⁉︎」

 

青葉「いや!しませんよ!バカですかあんた!」

 

168「むー!こうなったら…ぜーったいにキスしてやるんだから〜!」

 

168は青葉を跳ね除けると、マウントポジションを奪う。

 

青葉「ちょっ!やめっ!」

 

168「ほらっ!おとなしく…!」

 

青葉「うぎぎ…顔を近づけないでくださいよ!」

 

168「くっ、しぶといわね!」

 

意地でもキスをしようとする168と、それを全力で拒む青葉。

 

青葉「いい加減に…しろー!」

 

168「負けるか〜!」

 

こうして、特務師団長の夜は更けていくのだった…

 

 

 

 

 

 

エピソード3・幸運の雪風

 

某月某日、深夜。某鎮守府前。

草木も眠る丑三つ時。そんな真夜中に、少女が1人、街灯の下で、1枚の書類に目を通していた。

 

雪風「今日のお仕事は…えっと、護衛任務の料金を、海軍が決めた額よりも高額にして、その差分をピン撥ねしている提督さんがいるそうです!

でも…上手く躱されて大変みたいなんです…だから雪風が海軍のお掃除をしちゃいます!雪風、出撃します!」

 

彼女の名は雪風。だが、普通の雪風では無い。特務師団に所属する影のエリートだ。

その幸運スキルで数々の極秘任務を成功させてきた。

今日は、そんな彼女の仕事を拝見してみようと思う。

 

雪風「正門前に来ましたけど…鍵が開いてますね…不用心ですね♪」

 

雪風は幸運だ。彼女が潜入する施設は何故か戸締りが甘い。

 

雪風「えっと…どっちへ行けばいいんでしょう?とりあえずこっちに行きましょう!」

 

雪風は幸運だ。多少遠回りになってしまっても、何故か監視カメラの死角を進むことができる。

 

雪風「司令室?人の気配がします!ここですね!」ガチャッ

 

提督「…誰だこんな夜更けに?寝ろと言われても仕事が残ってるから…」

 

雪風は幸運だ。彼女が掃除の日に限って標的は1人でいるのだ。

 

雪風「雪風…お掃除しに来ました♪」

 

提督「ッ!何者だ⁉︎うちの雪風じゃないな!」

 

雪風「分かりますか?鋭いんですね!」

 

提督「クソッ!深夜の見回り当番は何をしているんだ!」

 

提督は慌てて非常用の警報器に手を伸ばすが…

 

雪風「じゃあ…お掃除、始めてもいいですか?」

 

提督「あれ?なんで動かない!クソッ!動け!動け!」カチッ、カチッ、カチッ

 

雪風は幸運だ。標的が外部に応援を呼ぼうとしても、何故か機器が全て故障している。

 

 

 

提督「おーい!誰かー!侵入者だー!おーい!」

 

雪風「むぅ、うるさいですね。さっさと綺麗にして帰りましょう!」

 

提督「なんでだ!なんで誰も来てくれないんだ!クソッ!誰か!頼む!来てくれー!」

 

雪風は幸運だ。標的がどれだけ叫ぼうとも、その声は誰にも届かない。

 

 

 

雪風「ペルソナ…サマエル!」

提督「う、うわ、ウワアァァァッッッ!」

 

 

 

雪風「ふう、綺麗になりました!あとはこのゴミを袋に入れて…サメさんに食べさせれば終わりです!」

 

雪風は幸運だ。ここまでの事をしているにも関わらず、誰にも気付かれない。

無論、脱出する時も何も起こらない。

 

 

 

 

 

 

〜〜鎮守府近海〜〜

 

 

雪風「そーれ!サメさーん!ご飯ですよー!」

 

雪風は幸運だ。死体を海に投げ入れると、すぐにサメが寄ってきて、骨も残さず食べてしまう。

しかも、深海棲艦の気配も無い。

 

雪風「よし!任務完了です!団長にご褒美をもらいに行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

〜〜海軍本部・特務師団の溜まり場〜〜

 

 

雪風「団長〜!任務完了です!」

 

青葉「おお!お帰りなさい雪風。」ナデナデ

 

雪風「ムフー、もっと撫でてください!」

 

青葉「雪風は甘えん坊ですね〜。ほら、ご褒美にケーキがありますよ〜!」

 

雪風「わぁい!ありがとうございます!」

 

雪風は幸運だ。任務が終われば、優しい団長と美味しいケーキが待っているのだから…

 

彼女の仕事はいかがだっただろうか?

次は貴方の鎮守府に、雪風が掃除に現れるかもしれない…

 

 

 

 

 

 

 

エピソード4・足立の深海ライフ

 

 

〜〜深海棲艦軍本部基地・レフの部屋〜〜

 

 

足立「グァー…スピィー…」

 

ここは、深海棲艦軍本部のレ級フラグシップの部屋。その部屋で足立がいびきをかきながら寝ている。

その部屋に、小さな襲撃者が現れた。

 

ホッポ「起キロ足立〜!遊べ〜!」

 

いきなり部屋に現れたのは北方棲姫、愛称はホッポちゃん。

彼女は何の躊躇も無く、無防備に寝ている足立にダイブする。

 

足立「グゴォー…ぐ、ゴファッ!」

 

ホッポ「オー、起キタカ?」

 

足立「ゴホッ…うん。お願いだから優しく起こしてね…てか、これ言うの何度目?」

 

ホッポ「ダメ。足立ハ優シク起コシテモ起キナイ。」

 

足立「そっか〜。そっか〜…ZZzz…」

 

ホッポ「寝ルナ〜!」

 

 

 

〜〜港湾棲姫の部屋〜〜

 

 

足立「いっただっきまーす!」

 

港湾「ハイ、召シ上ガレ♪」

 

 

足立が港湾棲姫を助けてから、かれこれ半月。足立はこうして港湾棲姫達の部屋で食事をするのが当たり前になっていた。

港湾棲姫が、助けてもらったお礼がしたいというのと、姉を助けたという事でホッポちゃんにやたらと懐かれてしまった事。

食堂もあるが、周囲からめっちゃちょっかいを出されて落ち着いて食事が出来ない。

レフに一回作ってもらった事もあるが、まあ…その…お察し。これなら足立のキャベツフルコースの方が遥かにましという出来だった…

 

 

リコ「足立サン、醤油トッテー。」

 

足立「はい。醤油。」

 

リコ「サンキュー。」

 

ちなみにこの子は飛行場姫。愛称はリコリス、もしくはリコ。

出会った当初は敬語だったのだが、いつの間にかタメ口。港湾曰く、心を開いている証拠らしい。なので、足立も気にしないことにしている。

 

リコ「足立サン、今日ハ休ミナンデショ?」

 

足立「うん。今日は訓練も事務仕事も無いよ。」

 

リコ「ジャア、イ級ノショーデモ見ニイカナイ?」

 

ホッポ「イ級ショー!見ル!」

 

足立「イ級ショー?」

 

リコ「行ケバ分カルワヨ!オ姉チャン、ソウイウコトダカラ…」

 

港湾「分カッテルワ。オ弁当作ッテ見ニ行キマショウ♪」

 

足立「え?結構遠い?」

 

リコ「ウウン。スグソコノ駆逐艦ノ生簀。」

 

足立「本当にすぐそこだね…てか、基地内でショーって…」

 

港湾「駆逐艦ヤ軽巡洋艦ノ御披露目会ミタイナモノナンデス。

優レタ艦ヲ育テタブリーダーニハボーナスガ出ルカラ、結構本格的デスヨ。」

 

足立「へぇ、じゃあ期待していいんだね?」

 

港湾「エェ。ホッポチャンモ大好キナンデスヨ。」

 

リコ「ソウイエバレフサンハ?イツマデ経ッテモ来ナイケド?イツモナラ、俺ニモ食ワセロッテ来ルノニ。」

 

足立「ああ、なんか用事があるから出かけるって書き置きがあったよ。最低でも3日は戻らないらしいよ。」

 

リコ「ソウナンダ。何カ任務カシラ?」

 

ホッポ「早ク!良イ席トラレル!」

 

ホッポちゃんは待ちきれ無いらしく、凄い勢いでご飯を掻き込みながら、皆を急かす。

 

足立「はいはい、わかったから!」

 

 

 

 

 

〜〜駆逐艦生簀・観客席〜〜

 

 

司会のヲ姉さん「ハーイ!ミンナ〜!今日ハイ級ショーヲ見ニ来テクレテアリガト〜!」

 

足立(あれって…僕の隣のデスクのヲ級さんだよね⁉︎あの泣きぼくろ…間違いない!

ほかのヲ級さんと比べても、人一倍クールで、会話も『ヲッ』しか言わないあの⁉︎)

 

足立が密かにショックを受けているが、そんなことは御構い無しにショーは進んでいく。

 

飼育員のヲ姉さん「ヲッ!」

 

司会のヲ姉さん「オーット!凄イ!空中3回転ヒネリダァ〜!」

 

ホッポ「スゴイゾ足立!スゴイ回ッテルゾ!」

 

足立「ちょ、暴れないで!落ちる!」

 

飼育員のヲ姉さんが杖でイ級に指示を出す。

イルカショーも真っ青のアクロバティックな演技だ。

足立に肩車されているホッポちゃんも大喜びだ!

 

足立(でも、レフちゃんはどこ行ったんだろ?出撃の予定は無かったはずなんだけどな。うーん気になる…)

 

 

 

 

 

 

 

 

エピソード5・mad scientist

 

 

 

〜〜とある孤島〜〜

 

 

レフ「久シブリニ来タガ、ドウナッテイルカナ〜?」

 

ネ級「止マレ!ココハ立入禁止ダ!」

 

レフ「アァン?俺ダヨ。レ級flagship様ダ。通セ。」

 

ネ級「モ、申シ訳ゴザイマセン!ドウゾ!」

 

レフ「マッタク…新人カネ〜…」

 

 

レフはとある孤島に来ていた。ジャングルの中に建てられた、大きな建物が、ここにはかなりの設備があることを示している。

 

 

レフ「アー、工作棲姫ノヤツハ奥カ?」

 

無人の建物を進んでいくレフ。

ある程度奥へ行くと、大きな工廠ドックに辿り着く。

薄暗い内部に向けて目的の人物に呼びかける。

 

レフ「工作棲姫〜?イルカ〜?」

 

しかし返事が無い。

仕方なく明かりのついている一室、コンピュータールームに向かう。

 

レフ「工作棲姫〜?入ルゾ〜?」

 

?「ン?オオ!レフ殿!オ久シブリデゴザル!」

 

中にいたのは、深海棲艦特有の白い肌に、ボサボサの黒髪ロング。ヨレヨレの白衣にグルグル眼鏡の深海棲艦。工作棲姫だ。

 

レフ「久シブリダナ。」

 

工作「半年振リ位デゴザルカ?」

 

レフ「ソウダナ。表ノハ新シイ部下カ?敵ト客ノ区別クライツクヨウニ教育シトケ。」

 

工作「コレハ失礼。」

 

レフは挨拶を済ませると、早速本題に入る。

 

レフ「研究ハドウダ?進ンデイルカ?」

 

工作「エエ!オカゲサマデ!今回ハカナリノ自信作デスヨ!マダ完成ニハ遠イデスガ。」

 

レフ「ドレドレ…?」

 

工作「フッフッフッ…コレデゴザル!ジャジャーン!」

 

工作棲姫がドックの電気を点けると、そこには輸送型ワ級が繋がれていた。

 

レフ「ナンダ?タダノ輸送艦ジャナイカ。」

 

工作「オヤ〜?気ヅキマセンカ?ヨーク見テクダサイヨー?」

 

レフはワ級をよく観察してみる。

何の変哲もない輸送艦。特徴としては、正面についている人型の像のような物。なのだが…

 

レフ「…アァ、ナルホド。コイツハ、ヤバイナ。」

 

工作「デショウデショウ!フォルムコソワ級デスガ、コノ艦ハ…艦娘ニ取リ憑キ、ソノ力ヲ奪ウ…ソノ名モ寄生型!」

 

そう、その像の部分に艦娘がいたのである。

 

工作「弱ッチィ駆逐艦娘ヤ軽巡洋艦ノ艦娘ジャア、スグニ吸収サレテ、イマイチシックリ来ナカッタンデスガネ。

シカシ、レフ殿ガ鹵獲シテキタ戦艦ノオカゲデ一気ニ研究開発ガ進ミマシタヨ!」

 

レフ「アレヲ使ッチマッタノカ⁉︎マァイイケド。イツ完成スルンダ?」

 

工作「ソーデスネー…アト2、3ヶ月ッテトコデスカネ?何分精神力ガ強イモンデ、中々コントロールガ出来ナインデスヨ。

デスカラ今ハ精神ヲ破壊スル為ニ色々ヤッテルンデスヨ。」

 

レフ「流石ハ最強ノ戦艦ト言ワレテイタダケハアルナ。」

 

工作「マダ意識ガアルンデスヨコレ。猿轡外シテミマス?」

 

レフ「止メトクワ。ドウセ『殺シナサイ』トカシカ言ワナイダロ。」

 

工作「ヨク分カリマシタネ。」

 

レフ「シカシ…クックックッ、姉妹ノ再開ガ楽シミダナァ…」

 

工作「喜ンデクレルトイイデスネェwwプギャーww」

 

レフ「アァ、キット涙ヲ流シナガラ殺シ合ッテクレルサ。」

 

そうして、邪悪な笑みを浮かべる工作棲姫とレフであった。

 

 


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