ペルソナ4 the K.C.   作:黒城優輝

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すっごく遅くなりましたが、第八話後編。お送りします。
こんな筈では〜…
しかも無駄に長い…
気合い!入れて!読んで下さい!(字余り)


第八話 新たな出会い!新しい旅立ち! 後編

〜〜海軍本部・元帥執務室〜〜

 

 

三嶋「一週間の研修、ご苦労だったな。」

 

悠「はい。ありがとうございます。」

 

一週間の研修を終えた次の日の朝、再び元帥に呼び出された悠たち。これでようやく提督になれると思っていたのだが…

 

三嶋「さて、では次は戦闘訓練を行ってもらう。実戦で動けるよう、しっかりと学んでこい。

これも期間は一週間。明日から始めてくれ。武蔵、頼んだぞ。」

 

武蔵「了解した。」

 

天龍「おいおい、ちょっと待てよ。なんで戦闘訓練なんてやんなきゃいけねーんだよ?提督の研修は終わったんだろ?俺らの訓練は赴任先の鎮守府に行ってからでよくないか?」

 

龍田「ちょ、天龍ちゃん、ちゃんと敬語使おうよ〜…」

 

戦闘訓練を行うと言った三嶋元帥に、自らの疑問をぶつける天龍。ただしタメ口…敬語を使いなさい…

 

三嶋「…鳴上悠、貴官は自ら海に出て戦うのであろう?」

 

悠「えぇ。提督の仕事をこなしながら、出撃するつもりですが?」

 

天龍「でもよ、出撃するっていっても、鳴上はめちゃつえーじゃん?訓練なんているか?」

 

三嶋「確かに鳴上悠、貴官だけならば、戦うのはどうにでもなるだろう。しかし、艦隊を組んでの出撃では、武蔵との演習のような戦い方をすれば味方を巻き込みかねん。正しい隊列の組み方や連携の取り方を実戦を通して学ぶといい。

比較的安全で、設備や備品の整っている本部近海にて事前に訓練を行っておくことで、佐伯に着いた時にすぐにでも出撃出来るだろう。

嫌ならやらなくてもいいが…貴官らに着任してもらう予定の佐伯湾鎮守府は、佐伯市を中心とする宇和海周辺の市町村からの要望により、新たに設立される鎮守府だ。

宇和海は、最近になって荒れ始めてきたと聞く。少なくとも艦娘の護衛がなければ漁も出来ないくらいにはな。」

 

悠「つまり、素人には危険な海だと?」

 

三嶋「あぁ、建造されたばかりの吹雪や島風は特にだ。分かったか、天龍?」

 

天龍「なるほどな。確かに素人にゃアブねーか。」

 

島風「お話終わった?早く行こー!早く早く!」

 

三嶋「待て、あと一つ話がある。」

 

長い話にとっくに飽きていた島風は、皆を急かすが、元帥に呼び止められる。

 

島風「えー…まだ何かあるの〜…もう飽きちゃったよ。」

 

悠「我慢しろ島風。話が終わったら遊ぼうな?」

 

島風「はーい。」

 

三嶋「実は転属希望者が来てな、既に手続きは終えている。研修に使った第3会議室に待たせてあるから、顔を合わせてこい。それが終わったら、今日は自由にしてくれて構わん。話は以上だ。」

 

悠「はい。失礼します。」

 

武蔵「失礼します。ほら、行くぞお前たち!」

 

 

 

 

 

 

〜〜第3会議室〜〜

 

 

新しい仲間がいるという、第3会議室までやってきた悠たち。当然だが、部屋の中に人の気配がする。

コンコンッ

悠は念のためノックをしてみる。すると、

 

?「はーい?入ってもOKダヨー?」

 

入室の許可が無事下りたので、部屋に入る一行。

 

悠「失礼します。」

 

?「oh!もしかしなくても鳴上提督デスカー?」

 

悠「はい、貴方が転属してくれた艦娘ですか?」

 

金剛「YES!私がイギリスからの帰国子女で、金剛型1番艦・戦艦の金剛デース!よろしくお願いシマース!」

 

悠「はい、俺は鳴上悠といいます。こちらこそよろしくお願いします。ああ、みんなも自己紹介を…」

 

天龍「言われなくってもやるっつーの。」

 

 

 

艦娘自己紹介中…

 

 

 

金剛「島風に武蔵に、天龍、龍田、それにフブキチ。バッチリ覚えたヨ!」

 

吹雪「ああ…やっぱりそうなるんですね。お約束ってやつですよね?私、知ってました…ハァ…」

 

武蔵「では、今日はこれで解散なのだが、その前に明日の集合場所と時刻を教えとくぞ。明日から朝、マルキュウマルマル、出撃ゲート前に集合だ。当然だが、5分前行動だからな。余裕を持って来るように。では、解散!」

 

天龍「よーし、龍田、どうする?間宮でも行くか?」

 

龍田「行かないよ〜?天龍ちゃんは私と一緒に補習ね?大丈夫だよ、ちゃーんと優しく教えるから〜。」

 

天龍「」

 

吹雪「では、私も失礼しますね。」

 

武蔵「ああ、ではな。さて、私も行くか。悠、遅刻するんじゃないぞ?」

 

悠「大丈夫だ。そっちこそ遅れるなよ?」

 

 

各々がやるべきことをやるために部屋を後にする。会議室には、悠と島風、金剛の3人だけが残った。

 

悠「そうだ。金剛さん…」

 

金剛「stopデース悠。堅苦しい敬語はno thank youネー!歳も多分そんなに離れてないはずダヨ?もっとfriendlyでOKデース!」

 

敬語で話す悠を遮り、普通に話せと言う金剛、イギリス帰りの影響だろうか?

 

悠「そうですか…いや、違うな。じゃあ金剛、一つ聞いてもいいか?」

 

金剛「of courseダヨー!あ、でもでも、commonSenseの範囲内でお願いシマース。」

 

悠「ありがとう。じゃあ質問させて貰うが、なぜ戦艦である君が、俺みたいなぽっと出の新人の部隊に入ろうと思ったんだ?」

 

島風「あー!それ、私も気になる!強い戦艦ならもっといいとこ行けたんじゃないかな〜?って私思ったもん。」

 

金剛「気になりますか?うーん、そうですね提督の悠には話しておいた方がいいかもしれませんネー。」

 

そう言うと、金剛はポツポツと自分がこの部隊に来た理由を話し始めた。

 

金剛「実は私にはsister、妹がいるんデス。

比叡っていうんデスが…どこで育て方を間違えたのか、lesbianになってしまったのデース…

比叡が着任した時、私はeldersisterとして頑張ろうと、比叡にたくさん世話を焼いたのデス。

何せ初めての妹だったので、私も甘やかし過ぎたんですかね、そうしたら、常に私の後ろをfollowed、付いてくるようになってしまって、私のことを『お姉様』と呼ぶようになってしまったのデース。

これだけなら私もまだ悩まずに済んだのデスが…だんだんとapproachがescalate、過激になってきたのデース。

歩いている時に腕を組んで来ようとしたり、食事の時は『アーン』をしようとしてくるし、お風呂の時も背中を流すといって変な所をtouchしてくるし…挙げ句の果てには夜中に私のbedにdiveしてるんですよ!

私はlesbainではアリマセーン!normalデース!」

 

島風「オゥッ⁉︎いきなり大声出さないでよー!」

 

話しているうちに、当時の事を思い出して、怒りがこみ上げてきたのか、語気を荒げる金剛。

 

金剛「oh,sorry. ついheatupしちゃったネー。

とにかく、比叡の度重なるapproachに困っていました。提督にも相談をしていたのですが、いい解決策も見つからず、比叡のセクハラに耐える毎日デース。

そんな時です、大規模作戦で私は提督と仲間達と本部に来ていました。

作戦も無事に終了し、提督はみんなにholidayをくれました。

比叡は留守番だったので、久しぶりに1人で過ごす時間、そのときに悠、貴方の特別演習の新聞を貰ったのデース。

演習を見た後、これは比叡と距離を置くchanceだと思い、私は提督に部隊の転属を進言しました。

提督の説得と、比叡にバレずに転属の準備をするので大分時間がかかりましたが、無事にこっちに来れたデース。

長くなっちゃったケド、これが私が転属した理由デース。」

 

つまり、要約すると、『妹の比叡が私の貞操を狙っててヤバいから逃げてきた』という訳である。

 

悠「なるほど…それは大変だったな。」

 

一通り話し終えた金剛は、悠の手を取り…

 

金剛「こんな理由だけど…私の事、使ってくれますか?」

 

上目づかいで懇願する。

 

悠(カワイイ………)

 

金剛「悠?」

 

悠「はっ!いや、使ってくれだなんて、むしろこっちからお願いしたいくらいだ。」

 

金剛「それは良かったデース!じゃあこれからよろしくネ!」

 

島風「ムー…えいっ!」ゲシッ!

 

悠「痛ッ!」

 

どことなーく漂っていた良い雰囲気を吹き飛ばすように、島風は悠の脛を蹴りつける。

 

悠「なんだ島風?いきなり蹴るなよ、痛いじゃないか。」

 

島風「ふーんだ!悠がデレデレしてるのが悪いんだもーん!」

 

悠「悪かったよ島風。ほら、外でかけっこでもしよう!そうだ、金剛も来るか?」

 

金剛「いえ、無事に手続きが終わった事を、前の提督に連絡しなきゃなので、遠慮しておきマース。」

 

悠「そうか、じゃあまた明日な!行くぞ島風!」

 

島風「おー!私が1番速いんだからー!」

 

金剛の話も終わり、悠と島風も会議室から出て行く。

1人残された金剛、彼女は2人を見送ったあと、不敵に微笑んだ。

 

金剛(フッフッフッ…まずは第一段階をclearネー。提督の業務には艦娘のmental careも含まれていマース。

mysister比叡を口実に使って、二人きりの状況を作る…

比叡のapproachからescapeしつつ、悠とBurningLoveをmakingデース!

まさに一石二鳥ネー!

前の提督はwomanでしたから、恋なんて出来ないと思っていましたが…私のFirstLove…絶対に逃がしまセーン!

待ってて下さいね悠!youのheartは私が絶対にgetしてみせマース!)

 

果たして、金剛の恋は叶うのだろうか…

 

 

 

 

〜〜海軍本部・資料室〜〜

 

悠「ふむ、地名が所々違うが、大陸や島々の形は、元の世界と殆ど変わりが無いみたいだな。」

 

金剛と別れた後、昼食を済ませ、島風とひとしきり遊んだ後、資料室で地図を広げていた。まぁ資料室といっても、小さな図書室という趣で、機密に触れるような物は一切置いていないのだが。

ちなみに島風はと言うと…

 

島風「スゥ〜…スゥ〜…」

 

遊び疲れたのか、絶賛お昼寝中である。最初のうちは悠と一緒に地図を見ていたのだが、すぐに寝てしまい、今は悠の学ランが掛けられている。

 

悠(これは…パラレルワールドってやつなのか?元の世界と似てはいるが、まさか北アメリカ大陸と南アメリカ大陸がひとまとめにされているとは…)

 

一通り地図を見終わった悠は地図を片し、大量の新聞が纏めてあるラックから、新聞を幾つか取り出し、見出しの記事を読んでいく。

 

悠(…謎の怪生物に謎の海賊、これは深海棲艦のことだな。ワシントン合衆国襲撃…ワシントン?あぁ、アメリカの名前が変わっているのか。紛らわしいな…)

 

悠は、微妙な変化をしている地名に悪戦苦闘しながら、新聞を読み進めていく。

 

悠(アメリカ大陸崩壊…兵器の開発をしていないのが仇となったみたいだ。記事を読む限り、殆ど一方的だったみたいだな。)

 

そこからは、深海棲艦の記事ばかりだったが、ある時を境に一変する。

 

悠(世界を救う少女、『艦娘』の出現…Mr.バミューダの研究成果…)

 

そこからは、徐々に艦娘のあげた戦果が一面を飾るようになり…

 

悠(これは最近の記事か、艦娘達の活躍により、日ノ本国の制海権が40%まで回復…世界規模で見たら10%、いや5%にも満たないだろうな…)

 

悠は、一通り目を通し終えると、疲れた様子で伸びをする。

 

悠(ん〜…ふぅ、少し疲れたな。とりあえず収穫はあったかな?もう夕方か。さて、そろそろ島風を起こすか。)

 

「島風、ほら、そろそろ起きろ。」ユサユサ

 

島風「ん…フワァ、おはよ…」

 

悠「おはよう、島風。一旦部屋に戻ってから夕飯にしよう。」

 

島風「はーい…」

 

悠(どうやら、予想していたよりも遥かに厳しい世界情勢みたいだ。元の世界に帰れるのは何時になるやら…)

 

 

 

 

〜〜出撃ゲート〜〜

 

 

翌日、武蔵の指示通りに出撃ゲート前に来た悠と島風。念の為、15分前に来ると、

 

悠「おっ、みんないるな。おはよう!」

 

島風「おはようございまーす!」

 

武蔵「ふっ、おはよう。時間通りに来たな。」

 

龍田「おはようございます提督。」

 

天龍「ウースッ、鳴上。」

 

悠「金剛とフブキチは?」

 

武蔵「いや、まだだ。とりあえず、今日はお前に旗艦をやってもらうからな。先に艦隊編成の手続きを済ませてしまうぞ。来い。」

 

 

番長手続き中……

 

 

艦隊の編成も、後は金剛とフブキチを入れるだけである。

 

悠「ん?一つの部隊に6人までだと武蔵があぶれる形になるがいいのか?」

 

武蔵「ああ、今回は、お前を含めた新人の航海練習が主になるからな。内容によって、部隊編成は変えていくから心配するな。」

 

悠「わかった。しかし、まだ2人は来ないのか?」

 

武蔵「8時53分か。9時までに来なければ、私たちだけで出るぞ。いいな?」

 

悠「ああ、わかった。」

 

 

 

金剛「ギリギリsafeネー!」

 

吹雪「はぁはぁ…ご、ごめんなさい!遅れました。」

 

武蔵「はぁ…8時58分。本当にギリギリだな。次からは置いていくからな!」

 

吹雪「は、はい!申し訳ございませんでした!」

 

金剛「oh…sorry.善処シマース。」

 

武蔵「よし、出撃するぞ!準備はいいな!」

 

 

 

 

〜〜海軍本部近海・演習海域〜〜

 

 

悠達は、ほどなくして演習海域に着いたのだが、吹雪の様子がおかしい。妙にフラついているのだ。

 

悠「フブキチ、大丈夫か?なんかフラフラしてないか?」

 

吹雪「へっ!あ、いえ、大丈夫で、キャア!」

 

悠に声をかけられた吹雪は、驚いてバランスを崩してしまう。

 

悠「危ない!」

 

転けそうになった吹雪を、悠が受け止め支える。

 

吹雪「あ…ありがとうございます。」

(キャア〜!私、司令官に抱きとめられてます!)

 

悠「フブキチ?」

 

吹雪「あ!すみません!すぐにどきますね!」

 

悠「あ、ああ。しかし…もしかして海に出るのは初めてか?」

 

吹雪「うっ…はい。まだ建造されてから一週間と2日しか経っていないもので…」

 

悠(なるほど、確かにこのまま実践には出せないな。)

「ヤバくなったらちゃんと言ってくれ。俺も出来る限りフォローするからな。」

 

吹雪「はい、ありがとうございます!」

 

金剛(shit!面白くないデスネー…正直羨ましいデスガ、私じゃあの手は使えマセーン。まぁ、悠のreactionを見る限り、特に意識はしていないようです。ここは静観しておきマース。)

 

 

武蔵「よーし、この辺でいいだろう。注目!これからお前達には、悠を旗艦として、陣形を組みながらの航海訓練をしてもらう!私が先行し、指示を出すから、指示通りに陣形を組み、私に追従するように!では行くぞ!」

 

武蔵の号令と共に、訓練内容が伝えられる。

 

悠「よし!みんな行くぞ!」

一同「オーッ!」

 

こうして、航海訓練が始ま 「てっ、ちょっと待ってくださーい‼︎」

吹雪が大声を上げ、皆が足を止める。

 

金剛「oh.フブキチ、toiletデスカー?」

 

吹雪「違いますよ!」

 

島風「じゃあ何?早く行こうよ〜。」

 

吹雪「……なんで司令官がいるんですかー⁉︎」

 

今更である。

 

武蔵「お前、悠について何も聞いてないのか?」

 

吹雪「ええ!聞いてませんとも!なんで艤装着けてるんですか⁉︎なんで海の上に浮いてるんですか⁉︎なんかあまりにも自然に一緒に来てたんでスルーしちゃうとこでしたよ!」

 

悠「落ち着けフブキチ。」

 

吹雪「これが落ち着いていられますかー!」

 

島風「ていうか、それっぽいこと結構話題に出てたと思うんだけど?」

 

吹雪「うぐっ、たとえ話題に上っていたとしても、先入観から司令官が自ら出撃するなんて思いませんよ!」

 

島風「でもそれってただの言い訳だよね?」

 

吹雪「だって〜…知らなかったんですもん〜…」

 

龍田「常識で頭が凝り固まってるみたいね〜。」

 

天龍「鳴上、ちゃんと説明してやった方がいいんじゃね?」

悠「そうだな…」

 

 

番長説明中……

 

 

吹雪「な、なんて無茶苦茶な…」

 

悠「そんな訳で、俺も出撃するからよろしくな!」

 

武蔵「終わったみたいだな。今ので10分は無駄になったぞ。」

 

吹雪「うっ、すみません…」

 

武蔵「まぁ今回は、事前に説明していなかった悠にも責任はある。さぁ、遅れを取り戻すぞ!」

 

 

 

艦隊訓練中……

 

 

 

悠(流石に一日中だとモモとふくらはぎにくるな…受験勉強ばかりで身体が鈍ってしまったみたいだ。早朝ランニングでも始めるか?)

 

途中、昼休憩を挟みつつ、一日中訓練を行った悠達。太陽は西に傾き、空の色が変わりつつある。

若干の疲労を見せる悠だが、艦娘達は慣れているのか、割と涼しい顔をしている。約2名を除いて…

 

吹雪「ま、まだ終わらないんですか…一日中動きっぱなしで足が…」

 

島風「うぅ…なんかふらふらする…」

 

武蔵「そうだな…日も暮れてきたし、そろそろ戻るか。よし、これより帰投する!ゲートで艤装を外し、点呼を終えるまでが訓練だ!最後まで気を抜くなよ!」

 

こうして、艦隊は帰投を開始するが…

 

島風「あれ?艤装が…」

 

突如、島風の艤装の動きが鈍くなり…

 

悠「島風!」

 

島風が倒れそうになるが、悠がそれを抱きとめる。

 

悠「どうした!気分が悪いのか?」

 

武蔵「なんだ!大丈夫か!」

 

島風「うぅ…SP…切れた…」

 

悠「はぁ…なんだ、良かった。体調が悪いとかじゃないんだな?ほら、おんぶしてやるから。」

 

島風「うん…ごめんね悠。」

 

武蔵「一体なんなんだ?原因は?」

 

悠「実は…」

 

 

 

番長説明中……

 

 

 

武蔵「なるほど。燃料と弾薬が一緒くたにされている感じか。ペルソナには強いなりのリスクがあるみたいだな。お前は平気なのか?」

 

悠「あぁ。俺はレベル99まで鍛えたからな。無駄使いしなければ、結構余裕がある。」

 

武蔵「ふむ、これは予定を変更しなければだな。悠、そのSPはどうしたら増えるんだ?」

 

悠「最大値を伸ばすには、経験を積んでレベルを上げるしかないな。

回復するには、一晩寝るか、ちょっと休憩するだけでも多少は回復するな。あとは専用のアイテムか、一部の食品…お菓子とかか?それを食べれば回復するぞ。ただし普通の食品は微々たる量しか回復しないからな。実戦じゃあ使えないだろう。」

 

武蔵「わかった。今は早く戻って休ませてやろう。」

 

金剛(shiiiiiiiiiiit!!!ヤバいデース!悠におんぶされてる島風がvery羨ましいデース!ムムム…私も体調が悪くなればしてもらえるでしょうか?)

 

 

 

 

〜〜帰投ゲート〜〜

 

無事に帰って来た一行は武蔵の号令で点呼を取る。

 

武蔵「番号!」

悠「1!」

島風「2〜…」

天龍「3!」

龍田「4!」

吹雪「5〜…」

金剛「6デース!」

 

武蔵「デースはいらん!全く…では、これで今日は解散だ!各自、身体のケアはしっかりしとくように!解散!」

 

一同「お疲れ様でしたー!」

 

吹雪「はぁー…疲れました…」

 

天龍「おい、フブキチ。」

 

吹雪「はい。なんでしょうか天龍さん?」

 

天龍「お前は無駄な力が入り過ぎ。そんなんだから疲れるんだよ。

足はあくまで舵取りだ。前に進むのは、艤装のエンジンが勝手にやってくれるさ。戻ったらアイシングちゃんとやっとけよ?」

 

吹雪「あ、ありがとうございます!」

 

龍田「あら〜?天龍ちゃんったら優し〜!」

 

天龍「からかうんじゃねーよ!俺は先輩として当然の事をだな…」

 

龍田「天龍ちゃ〜ん、私も疲れちゃった〜♪おんぶして〜♪」

 

天龍「人の話聞けよ!」

 

 

悠「島風〜?大丈夫か?歩けるか?」

 

島風「うん。少しダルいけど大丈夫。」

 

金剛「hey,島風、無理は禁物ダヨ?」

 

島風「コンちゃんも心配してくれてありがとうね。」

 

金剛「コ、コンちゃんデスカー…」(なんて微妙なsense…)

 

悠「よし、まずは夕飯だな。金剛も一緒にどうだ?」

 

金剛「OK!ですが、私はshowerを浴びてから行くので、先に行って待っててくれますか?」

 

悠「わかった。じゃあ食堂で落ち合おう。」

 

その後、金剛と世間話をしながら夕食を食べた。

 

悠(のはいいが…なんかやたらとベタベタしてきたな…イゴールさんの占いにも気をつけろみたいな結果がでてたから、次もああされたらそれとなく注意してみるか…)

 

 

 

 

 

〜〜出撃ゲート〜〜

 

 

次の日の朝、同じ時間に集合した一同。今日は遅刻者もいないようだ。

 

武蔵「よし!全員揃ったな!まずは昨日、島風の艤装が急停止した原因だが、ペルソナ使い特有のものらしい。根本的な解決方法は一つ。練度を上げる事だ。

そこで、本来ならあと2日は航海訓練をする予定だったが、急遽予定を変更し、海戦演習を行う事にする。」

 

吹雪「じっ、実戦ですか…?」

 

武蔵「心配するな。要は他の艦隊との練習試合だ。使用する弾薬も演習用の物だ。轟沈する心配は無い。」

 

天龍「久しぶりの戦闘か!腕が鳴るぜ!」

 

金剛(これはchanceデース!ここでMVPをgetすれば…

妄想悠『金剛…流石だな。もうお前無しでは俺の艦隊は成り立たない。一生俺についてきてくれるか?必ず幸せにしてみせる。』

キャ〜!follow you! 絶対に放しまセーン!

…まぁ、流石にこれだけじゃこうはならないでしょうが、好感度を上げるにはうってつけデース!)

 

龍田「相手はどうするんですか?」

 

武蔵「あぁ、ランダムマッチングで同格の相手を探す。空母のいない艦隊と当たると有難いんだかな。」

 

島風「大丈夫!こっちには悠がいるもん!絶対負けないよ!」

 

武蔵「あー…それなんだがな、悠。」

 

悠「なんだ?」

 

武蔵「お前は見学な。」

 

悠「」

 

島風「えー!なんでー?」

 

武蔵「当たり前だろう。始まったと同時にあの天使…ルシフェルだったか?それを呼んでみろ。一方的な展開になるのが目に見えるわ。」

 

悠「仕方ないか。わかった、大人しくしてるよ。」

 

武蔵「よし、お前ら!私を旗艦として出撃するぞ!」

 

 

 

〜〜演習海域〜〜

 

 

こうして演習海域に来た一行なのだが…

 

「こっちに来た〜!」

「キャア〜!」

「落ち着け!陣形を崩すな!島風!」

「任せて!スクカジャ!」

「shit! 生意気ネ!Baining…Looove!!」

「今だ!合わせろ龍田!」

「は〜い!いくよ〜!」

 

悠(………………暇だ。)

 

最初こそ驚きはしたものの、マヨナカテレビで戦っていた悠は、使っている武器が違うだけで、戦い自体は見慣れているのだ。要するに『飽きた、俺も混ぜろ!』という心境である。

そんな時ある事件(?)が起きる。

 

 

 

 

〜〜出撃ゲート〜〜

 

 

それは、6日目に起きた。

 

愛宕「さーて、みんな〜?今日は演習よー!体調は大丈夫?」

 

比叡「気合い・入れて・いきます!」

 

加賀「油断も慢心も無いわ。早く行きましょう。」

 

望月「あー…ダルい…帰っていーいー?」

 

川内「駄目だよ!今日S勝利したら夜戦やらせてくれるって、提督が言ってたんだから!絶対勝つよ!」

 

北上「まっ、私らは適当に魚雷打ちまくっとけばいいっしょ?」

 

望月「そだね〜。それで適当に流しちゃおうか〜。」

 

川内「ダーメーだーよー!絶対夜戦〜!」

 

愛宕「うふふ、じゃあエントリーしちゃうね?」

 

?「あっ!すいません!ちょっといいですか?」

 

愛宕「あら?あなたは…」

 

 

 

 

 

 

 

〜〜演習海域〜〜

 

 

武蔵「よーし!お前たち!準備はいいか!」

 

一同「はいっ!」

 

今日も今日とて演習に励む武蔵達。そのかいあって、島風と吹雪の練度も10に達した。

だが、今この場に悠の姿は無い。用事があると島風に言い残し、朝から何処かに出かけているようだ。

 

吹雪「しかし、司令官は何の用事なんでしょうか?島風さんにも詳しい事は教えて無いみたいですし…」

 

金剛「気にしても仕方ないデース。でも…悠がいないとやる気がhalfデース…」

 

武蔵「そこっ!無駄口を叩くな!敵艦載機!来るぞ!対空射撃よー…い?」

 

島風「どうしたのムサしゃ…ん…」

 

天龍「な、なんじゃこりゃー!」

 

龍田「提督がいないのってこういうことだったのね〜…」

 

 

ルシファー「オッス」

 

 

金剛「oh…Lucifer…」

 

吹雪「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

 

艦載機を迎撃しようとした武蔵達の前に現れたのは、まさかのルシファーである。その後ろに、申し訳なさそうに艦載機が追従している。

 

ルシファー「いくぞ小娘共!」

 

武蔵「はっ!来るぞ!金剛!」

 

呆気にとられていた武蔵だったが、すぐに切り替え、金剛に指示を出す。

 

金剛「分かってますヨ!皆さん!私達のbackに!」

 

ルシファー「マハジオダイン!」ズガァァッ!

 

凄まじい雷が雨の様に降り注ぎ、艦隊を襲う。

 

武蔵「ぐあぁッ!」小破!

金剛「くうぅぅッ!」小破!

 

龍田「武蔵さん!金剛さん!」

 

武蔵「私達は大丈夫だ!それより早く迎撃態勢を整えろ!」

 

龍田「了解です!」

 

マハジオダインを撃ち終わったルシファーはそのまま消えていくが、その影から艦載機が襲いかかってくる。

 

龍田「対空射撃用意!撃ち方始め!」

 

天龍「クソがッ!なんて数だ!」

 

吹雪「全ては相手にしてられません!こっちに向かってきてる機体だけ撃ち落としましょう!」

 

島風「ツクヨミ!ジオ!ジオ!ジオ〜!うわーん!きりが無なよ〜!」

 

武蔵「チィッ!あのバカがアアァァァッッッ!」ドゴーン!

 

武蔵は、遥か遠くに見える敵艦隊に向けて砲撃を行うが、いかんせん距離が離れすぎている。届きこそするものの、当たりはしない。

 

武蔵「島風!私にスクカジャを!」

 

島風「えぇ⁉︎いいけど、どうする気?」

 

武蔵「悠を…あの馬鹿野郎をぶん殴ってくるんだよ!」

 

島風「オ、オォゥ!ツクヨミ!スクカジャ!」

 

武蔵「いいか!今から私が切り込んで、相手の注意を逸らしながら悠を抑える!お前達はほかの奴らを頼んだ!金剛、指揮はお前がとれ!」

 

金剛「任せてくだサーイ!」

 

 

 

川内「うわぁ〜!すごいすご〜い!これならS勝利頂きだね!」

 

加賀「慢心は駄目よ。早く砲撃戦に備えなさい。」

 

北上「いや〜、やっぱ迫力が凄いね〜。こりゃ私の出番は無しかな〜?」

 

比叡「そうですね!あれだけやればかなりのダメージを与えた筈です!」

 

愛宕「流石鳴上提督ね〜♡」

 

悠「フッ」ドヤァ!

 

加賀「……!艦載機から入電…何かが凄いスピードで近づいてきてるわ…構えて。」

 

早くも勝ちのムードが漂っていた部隊に緊張が走る。

 

比叡「ここは私が!弾着観測射撃いきます!」

 

どうやら比叡が先陣を切るようだ。偵察機を飛ばし、索敵を開始する。

 

比叡「見つけた…主砲!斉射!始め!」

 

比叡が砲撃を放つ。が…

 

比叡「…えっ?躱された⁉︎」

 

加賀「超至近弾…曲芸みたいな躱し方をされたみたいね。普通じゃないわ。」

 

愛宕「愛宕!続くわよ!」

 

続いて愛宕も弾着観測射撃を行うが…

 

愛宕「また外した⁉︎なんでなの〜!」

 

悠(何故だかもの凄く嫌な予感がする…)

 

北上「こりゃーマズイかもね。川内〜、魚雷の準備しといて〜。」

 

川内「えっ?うん、わかった。」

 

愛宕「来るわよ!」

 

 

 

武蔵「な〜る〜か〜み〜悠ー!」

 

 

 

悠「」

 

接近してきたのは、もちろん武蔵。しかもかなりキレている。

 

愛宕「えっ!武蔵さん⁉︎」

 

北上「うわ、最悪じゃん。川内と私は下がっとくよ〜。」

 

川内「えっ?なんで?倒さなきゃ!」

 

北上「私らじゃ無理無理。あの人は鳴上提督に任せとけばいいっしょ。それより…ほかの連中が来るよ。私らはそっちのお相手をしなきゃね〜。」

 

 

 

 

悠「なっ⁉︎演習相手ってお前らだったのか⁉︎」

 

武蔵「貴様は何をやっとるんだー!」

 

悠「いやっ⁉︎見学ばかりだと、体が鈍ってしまうと思ったんだ!だから他の艦隊の演習に混ぜてもらおうと…」

 

武蔵「そういう事なら一言相談してほしかったな!」

 

悠「わ、悪かった!お、落ち着け!」

 

武蔵「落ち着け?これが落ち着いていられるかっ!この際だ!リベンジマッチといこうじゃないか!」

 

悠「くそっ!やるしかないようだな!」

 

 

 

 

愛宕「武蔵さんは鳴上提督に任せて、私達は残りの艦の相手をするわよ!主砲!撃て〜!」

 

加賀「制空権はこちらにあります。偵察機が落とされる心配はありません。」

 

比叡「敵の砲撃⁉︎来ます!」

 

 

 

金剛「武蔵がdecoyになって悠を抑えているうちに、なんとか頑張るヨ〜!baining looove!」

 

天龍「俺らは主砲の射程距離が短いからな。射程に入るまでは回避に専念するぞ!」

吹雪「了解です!」

 

龍田「私達、装甲薄いから、一発もらったらそれでアウトだからね〜?」

 

島風「大丈夫!私が一番早いもん!」

 

 

 

愛宕「いくわよ〜!パンパカパーン!」ドゴォン!ドゴォン!

 

天龍「喰らうかー!」ガキィン!

 

龍田「あら〜?死にたがりさんは貴女かしら〜?」ガキィン!

 

天龍と龍田のコンビは剣と薙刀で敵の砲撃を弾き、接近する。

 

川内「なかなかやるね!だけど…これはどうかな!」バシュゥ!

 

天龍「なっ!しまった!」ドゴォ!

 

が、川内の魚雷が直撃する。さすがに水中の魚雷は剣では防げないようだ。

 

龍田「天龍ちゃん⁉︎」

 

川内「よっし!まずは一人!」

 

龍田「あらー…いけない子ね…殺されたいのかしら?」←低音

 

川内「ヒッ⁉︎いや!これ演習だから!落ち着いて!」

 

龍田「バラバラにしてあげるね♪」←デビルスマイル(天然)

 

川内「に、逃げろ〜!」

 

龍田「あら〜…逃げちゃった♪天龍ちゃん大丈夫〜?」

 

 

 

 

吹雪「ひゃあ!また⁉︎敵艦載機来ます!」

 

金剛「さすがは加賀ネ!島風!」

 

島風「任せて!ツクヨミ!」

 

ツクヨミ「疾風の如き俊足を!スクカジャ!」

 

金剛「さーあ!It a showtime!」

 

 

 

 

 

加賀(流星の数が少し不安ね…このまま押し切れるかしら?)

 

比叡「加賀さん!金剛お姉様が凄いスピードで!」

 

戦闘が長引き、艦載機の数が減ってきている所に、スクカジャの強化でスピードアップした金剛が接近する。

 

加賀「ッ!近づけないで!」

 

北上「いや、近づけちゃっていいよ〜?」

 

加賀「貴女⁉︎なにを言ってるの⁉︎」

 

近づけるべきでは無い筈だが、北上は敢えて近づけろと言う。

 

北上「私の魚雷で沈め…はしないけど、戦闘不能に追い込んで見せるよ。ここまでいいとこ無しだしね。」

 

加賀「…任せるわ。」

 

北上「了解!」

 

 

 

金剛「さーて!ここまでnearに来れば…」

 

北上「私の魚雷の的だね。」バシュゥ!

 

近づいてきた金剛に北上の魚雷が迫るが…

 

金剛「shit! ですが、当たらないヨ〜!」

 

北上「速っ!金剛型ってこんな速かった⁉︎」

 

北上はスクカジャの補助を計算にいれていなかった。

 

金剛「この距離なら外さないネ!buining looove!」ドカーン!

 

北上「……あちゃー。やられちゃったか〜。」大破!

 

 

 

 

加賀「まずいですね…川内は怯えて使い物になりませんし…」

 

川内「龍田サンコワイ龍田サンコワイ龍田サンコワイ龍田サンコワイ龍田サンコワイ龍田サンコワイ龍田サンコワイ」

 

愛宕「そうね、ちょっと卑怯だけど、駆逐艦の子を狙って判定勝利だけでも取りましょう!」

 

比叡「よーし!ガンガン撃ちますよ〜!」

 

 

 

 

作戦を変更した敵艦隊の砲撃に晒される駆逐艦2人。正直いつ当たってもおかしく無い。

 

吹雪「ひゃあ!うわぁ!危なっ!」

 

島風「フブキチ大丈夫⁉︎」

 

吹雪「な、なんとか!」

 

島風「よーし…ツクヨミ!ハマ!」

 

ここで苦し紛れに島風がハマを発動。

 

比叡「ん?この光は何でしょうか?」

 

ピカー!

 

比叡「ヒッ、ヒェー!」即死!

 

島風「あ、当たった⁉︎」

 

吹雪「自分で驚くんですか⁉︎」

 

島風「あ、倒れたね。」

 

吹雪「愛宕さんが向かいましたよ!」

 

愛宕「比叡ちゃん!大丈夫!…比叡ちゃん?」

 

倒れた比叡の口元に耳を傾ける愛宕。

 

愛宕「…………息して無い。」

 

島風・吹雪「えぇ〜‼︎」

 

 

 

 

悠「ゼェゼェ…」←HP約半分(ただしメシアライザー×3)

 

武蔵「ハァハァ…」←中破

 

演習など関係無しに、殴り合いと砲撃合戦の2人だったが、お互いに疲れが出てきており、息も上がっている。が…

 

悠「ん?ちょっと待て武蔵。何かおかしく無いか?」

 

辺りの様子がおかしい。

 

武蔵「ハァハァ…なんだ?」

 

悠「いや、急に静かになったというか…」

 

そう。先ほどまで鳴り響いていた砲撃音が止んでいるのだ。

 

武蔵「恐らく決着がついたのだろう。私達もそろそろ終わりに…」

 

 

「衛生兵!衛生へーい!」「落ち着いて。こういう時は素数を数えるのよ。3.14159265353979……」「それは円周率ですよ〜!」「ヒエイサンガシンダ!!」「コノヒトデナシ!」「うわ〜ん!ごめんなさーい!」

 

 

武蔵「悠!」

 

悠「分かっている!」

 

 

 

 

悠「みんな!何があった!」

 

島風「悠!グズッ、ヒック、戦艦のお姉さんが!ハマで死んじゃった…どうしよう…ごめんなさい…」

 

悠「大丈夫だ!イシュタル!サマリカーム!」パリィン!

 

イシュタル「もう大丈夫よ。サマリカーム!」

 

比叡「ん…あ、あれ?はっ!寝てません!寝てませんよ!」

 

愛宕「比叡ちゃん⁉︎」

 

加賀「ッ⁉︎大丈夫ですか!」

 

川内「ヴア〜ン!よかったよ〜!」

 

北上「いや〜、久しぶりに焦ったよ。まさかいきなり死ぬなんてさ〜。」

 

武蔵「はぁ、大事にならずにすんだか。」

 

悠「そうだな。とりあえず演習は中止だな。」

 

 

 

 

〜〜帰投ゲート〜〜

 

 

望月「あ、お帰り〜。」

 

愛宕「ただいま〜♪」

 

演習を中止し帰投すると、出撃を代わってもらった望月が艦隊を出迎える。

 

望月「どうだった?鳴上提督?」

 

悠「ああ、ハプニングもあったがいい運動になったよ。ありがとう。ほかの皆さんもありがとうございます。」

 

武蔵「うちの提督が迷惑をかけた。すまなかったな。」

 

愛宕「いえ〜、私達もいい経験になりましたし。では、これで失礼しますね〜。」

 

愛宕達と別れの挨拶を交わす悠と武蔵。

彼女らと別れ、悠も帰り支度を始めるが…

 

悠「ふぅ、色々あって疲れたな…今日は早めに休もう…」

 

武蔵「待て。今日の件でお前には言いたい事が山程あるのだ。帰さんぞ?」

 

悠「…………まぁ、落ち着け。」

 

武蔵「おーい島風〜?」

 

島風「何〜?ムサしゃん?」

 

武蔵「ほら、小遣いをやるからみんなと間宮にでも行ってこい。」

 

島風「ありがとう!悠とムサしゃんはどうするの?」

 

悠「もちろん俺も 武蔵「私はこいつと話があるからな、お前たちだけで行け。」

 

悠「」

 

武蔵「ほらっ!行くぞ馬鹿提督!」ズルズル

 

哀れ…首根っこを掴まれて引きずられていく悠…

 

金剛「ドナドナドーナードー…」

 

天龍「荷馬車がゆーれーるーってか?」

 

金剛「武蔵はvery angryデース…私達に出来る事は、悠が無事に帰って来ることを祈るだけネ…」

 

 

 

 

その夜、悠は武蔵に深夜まで説教をされた…(ただし後半は殆ど愚痴。)

 

 

 

 

 

〜〜食堂〜〜

 

 

悠「フワァ〜…」

 

金剛「大丈夫デスカ悠?」

 

悠「あぁ…なんとか…」

 

龍田「報告・連絡・相談は基本ですよ?提督。」

 

悠「……あぁ、武蔵にも言われた…」

 

翌朝、珍しく朝食の時間に全員揃っており、同じテーブルで朝食を摂る一行。

 

武蔵「その様子では出撃は無理そうだな。昨日まで演習漬けで、練度も予定より早くあがっているしな…そうだな…今日は休みにしてしまうか!」

 

天龍「おお!いいね!」

 

島風「わーい!何して遊ぼっか!」

 

吹雪「お休みですか?いざそう言われると、何をすればいいのか分からないですね…」

 

悠「いいのか?」

 

武蔵「なに、今日で指定された訓練の期間は終わりだ。それに元帥の事だ。明日、訓練終了の報告をしたら、すぐに佐伯に行けと言われるさ。お前たちも、遊ぶのはいいが、早めに荷物を纏めておけよ?」

 

艦娘's「はーい!」

 

悠「そういえば、佐伯市ってどんな所なんだ?ちょくちょく名前は出てくるが…」

 

武蔵「正式な着任命令は明日にされるからな。まあ、そこでも近海の状況くらいしか教えてもらえないだろう。どんな街か気になるなら自分で調べることだ。」

 

悠「そうか。まっ、何も知らない街を、一から開拓していくのも楽しそうだ。」

 

島風「ねえねえ悠!ご飯食べたらかけっこしよっ!いいでしょ?」

 

悠「すまん…せっかく休みになったんだ。午前中は寝かせてくれ…」

 

島風「え〜…しょうがないな〜…」

 

悠(俺たちは特に準備するものも無いしな…今日はゆっくりさせてもらおう…)

 

 

今日は一日ゆっくりと過ごした。

 

 

 

 

〜〜元帥執務室〜〜

 

 

三嶋「ご苦労だったな。急ごしらえだが、これで提督研修及び、戦闘訓練は終わりだ。」

 

悠「はい。ありがとうございます。」

 

悠達は、訓練の報告をしに、元帥の元へ来ていた。

 

三嶋「では、鳴上悠。貴官をこれより、我々深海棲艦討伐軍・提督として迎え入れる。階級は新米少佐だ。これから頑張ってくれたまえ。」

 

悠「はい、頑張ります!」

 

三嶋「それに伴い、貴官と島風のゲストカードを正式なものに変更しなければならん。既に話は通してある。一階の受付に行ってくるといい。」

 

悠「分かりました。」

 

三嶋「その後は鎮守府着任のために荷物を纏めておけ。明日の朝に船を出す。分かったな?」

 

悠「はい。分かりました。」(武蔵の言った通りだな。)

 

三嶋「以前にも少し話したと思うが、貴官には別府県の佐伯湾鎮守府に着任してもらう。」

 

悠(別府?確か大分の温泉地だよな…また地名がごっちゃになってるのか…)

 

三嶋「あそこは中々良い所だ…年に一回、休暇をとっては別府の温泉街を巡ったものだ。もし、休みが取れたら行ってみると良い。

そうだな…私から餞別だ。受け取れ。」

 

そう言うと、何か書状のような物を書いて悠に渡す。

 

悠「これは何でしょうか?」

 

三嶋「私が懇意にしている旅館への紹介状だ。それがあればVIP待遇が受けられるだろう。」

 

悠「それは凄い!」

 

三嶋「さあもう行け。私も暇では無いのだ。」

 

悠「はい!失礼します!」

 

悠は高級旅館への紹介状を手に入れた!

 

 

 

〜〜海軍本部・1Fエントランス〜〜

 

 

金剛「hey!悠!凄いの貰っちゃいましたネー!」

 

天龍「まさかあの堅物がこんなんくれるとはな!」

 

龍田「いつかみんなで行きたいわね〜。」

 

悠「そうだな、いつかみんなで行こう。」

 

武蔵「その前に、まずは宇和海の安全を取り戻すのが先だ。」

 

皆、元帥から貰った紹介状が気になるようだが、武蔵の言う通り、それより先にやる事がたくさんある。

 

島風「そだね。それより、早くカード貰いに行こう!」

 

吹雪「司令官の艦娘カード…いえ、男性だから艦息カード?」

 

天龍「どう違うんだよそれ?」

 

吹雪「ですから、娘って字が息子になるんですよ、多分。」

 

武蔵「というより、ついてくるつもりか?今日はもう全員でやる事は無いからな。解散でいいんだぞ?」

 

金剛「昨日のholidayで準備は大体終わってしまいましたしネ〜。」

 

天龍「ぶっちゃけみんなヒマなんだよ。」

 

武蔵「はぁ…こんな大勢で行っても邪魔になるだけだ。散った散った!」

 

「えー!」「boo!boo!」「横暴よ〜!」

 

武蔵「うるさい!周りの迷惑を考えろ!」

 

「しょうがねーなー」「仕方ないですね」「muuu…」

 

武蔵の言葉に渋々引き下がるヒマな彼女達。

 

武蔵「ようやく行ったか…よし、受付に行くぞ。」

 

 

 

 

〜〜海軍本部・1F受付〜〜

 

 

受付娘「はい、これが島風様の艦娘カードでございます。」

 

島風「オゥッ!これが私の艦娘カード!」

 

受付娘「無くさないようにしてくださいね。」

 

悠「俺のカードは?どうなっているんだ?」

 

受付娘「申し訳ありません。鳴上様のカードはまだ出来ておりません。」

 

武蔵「何故だ?元帥から話が通っているはずだ。」

 

受付娘「はい。カードのデータは出来ているのですが、鳴上様の写真が無いので、ご本人様がお越しになられたら写真撮影をさせていただこうと…」

 

悠「そうか、じゃあ早速撮ってもらおう。」

 

受付娘「はい。機材の準備は出来ておりますので、こちらにどうぞ。」

 

どうやらカードを作るには、写真が必要なようで、悠達は撮影ブースに案内される。

 

妖精「はい!じゃあ撮るよー!3・2・1・はい!」パシャッ!

 

悠(右手を高く上げ、人差し指を天に立て、左手は腰に当て、グイッとひねる!どうだ!)←Saturday Night fever!なポーズ

 

妖精「……それでいいのかい?」

 

悠「ああ!ハイカラだろ?」

 

武蔵「却下だ!」

 

悠「何故だ!こんなにもハイカラなのに⁉︎」

 

武蔵「新作の宣伝は余所でやれ!」

 

悠「メメタァッ!」

 

結局、悠のカードは普通の写真を使う事になった…

 

 

 

 

 

〜〜海軍本部・港〜〜

 

 

翌朝、悠と島風が港へ行くと、既に全員が揃っていた。

 

悠「みんな!おはよう!」

 

島風「おはようございまーす!」

 

武蔵「ふっ、来たか。」

 

天龍「よっ!艤装の積み込みは終わってるみたいだぜ。」

 

龍田「いつでも出航出来るみたいよ〜。」

 

金剛「新生活のSTARTデース!ドキドキとワクワクが止まりまセーン!」

 

吹雪「天気も快晴です!絶好の旅立ち日和です!」

 

悠「よし!船に乗り込もう!」

 

?「その前に提督就任への意気込みを!」

 

船に乗り込もうとした悠に背後から声がかけられる。

 

悠「ん?青葉さん!どうしたんですか?」

 

青葉「いや〜、元帥が代わりに見送ってこいとのことでして〜。」

 

どうやら声の主は青葉のようだ。元帥の代わりに見送りに来たらしい。

 

悠「そうですか。提督に就任したからには、海の平和は俺が守ってみせます!」

 

青葉「若さ溢れる良い心構えです!では、お気をつけて、行ってらっしゃーい!」

 

悠「よし!今度こそ乗り込もう!」

 

一同「おー!」

 

悠達が船に乗り込むと、すぐに船が動き出し、出航する。

 

悠(本部がどんどん遠ざかっていく…今後の目標は2つ。宇和海から深海棲艦の脅威を取り除く事、元の世界に帰るための手掛かりをつかむ事。これから忙しくなりそうだ…)

 

 

 

to be continue…




無事、佐伯湾鎮守府に到着した悠達。しかし、その鎮守府は普通では無かった…
青い服のお姉さん「ようこそ。佐伯湾鎮守府へ。久しぶりね。」
妖怪長鼻「ようこそ。ベルベット工廠へ。あぁ、少しばかり内装を変えさせていただきましたよ?」
青い服のお兄さん「武器の開発や改修は私にお任せください。」
強欲な妖精「ん?アイテム屋?私が仕切ってるよ!何?ぼったくり⁉︎このアイテムは中々手に入らないからこれ位でいいの!」
悠「こんなの絶対おかしいよ!訳が分からないよ!」


次回ペルソナ4 the K.C.
ぼくのかんがえたさいきょうのちんしゅふ


補給のバイトさん「ラッシャッセー!燃料、弾薬満タンですね!」
悠「何であんたまでいるんだー!」

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