ペルソナ4 the K.C.   作:黒城優輝

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はい、第六話でございます。
キャベツ…もとい足立が参戦です。
活動報告に書いたヤバいシーンは次回に持ち越し。1クッション置かせてもらいます。もし、沈めてほしくない艦娘がいたらご一報ください。詳しくは活動報告のログにあります。
また、今回は地の文が行方不明になってしまいました。
勢いで書いたらこんななっちゃいました。安定しないね。ちゅらいね。
こんな不安定な素人小説、お楽しみ頂ければ幸いです。


第六話 空ッポノ欲望

〜〜太平洋・地図にない島〜〜

 

 

?「フンフンフーン♪」

鼻歌を歌いながら浜辺を散歩する一人の少女。ただし、その肌は灰色。

 

?「ン?」

少女は何かを見つける。

 

?「コレハコレハ珍シイ、人間ガコノ島ニ流レ着クトハ。コノアタッシュケースハコイツノカ?」

 

少女は倒れている人間を担ぎ、アタッシュケースを拾って帰路につく。

 

?「見ツケタノガ俺デヨカッタナ。優シイ優シイレ級様ガ助ケテヤロウ。」

 

 

〜〜深海棲艦軍本部基地・レ級自室〜〜

 

 

 

?「うーん…あれ?ここは…?」

 

レ級「オオ、起キタカ。」

 

?「君は…人間?」

 

レ級「イヤ、俺ハ深海棲艦、戦艦レ級flagship。レフトデモ呼ンデクレ。オ前ハ?」

 

?「レフちゃんね。僕は足立透。よろしくね。」

 

レフ「アァ、ヨロシク。」

 

 

足立「ところで…ここはどこなんだい?僕は町で買い物をしてた筈なんだけど…」

 

レフ「ココハ深海棲艦軍本部基地。オ前ハ浜辺ニ倒レテイタノサ。ソレヲ俺ガ見ツケテ自分ノ部屋ニ運ンダンダ。

感謝シロヨ?モシカシタラ殺サレテタカモシレナインダカラナ。」

 

足立「そ、そぅ。ありがとう。質問ばっかりで悪いんだけど、深海棲艦ってなんだい?君は人間じゃないのかい?」

 

レフ「アー…知ラナイ?…足立、オ前ノ国ハドコダ?」

 

足立「え?日本だけど?てか、君もそうじゃないの?日本語使ってるし。」

 

レフ「イイコトヲ教エテヤル。コノ世界ニ日本ナンテ国ハ無イゾ?」

 

足立「………あはは、そんなまさか…」

 

レフ「……」

 

足立「本当に?」

 

レフ「アァ。」

 

足立「………ええぇっ!じ、じゃあここは…異世界?」

 

レフ「サアナ。ダガ、ソノ様子ジャア多分ソノ予想デ当タリダロ。」

 

足立「ね、ねぇ、地図!地図ない?世界地図!」

 

レフ「チョット待ッテロ…アー…」ゴソゴソ

「アッタゾ。ホラヨ。」

 

足立「ありがと。えーと…あ!なんだ!あるじゃーん!ほら、ここに日本が…」

 

レフ「ソノ島国ハ日ノ本国(ヒノモトノクニ)ダ。名前ハ似テイルガナ。違ウゾ?」

 

足立「…え?だって形も一緒だし…。…あー!分かったぞ!パラレルワールドってやつでしょ⁉︎うーん、なんだか冴えてるぞ!」

 

レフ「ヨカッタナ、謎ガ解ケテ。合ッテルカ知ランガ。」

 

足立「…ええぇぇっ!ちょっと待って!これどうすんのさ!僕、どうやって元の世界に帰ればいいのさ!」

 

レフ「落チ着ケ。ホラッ、オ前ト一緒ニ拾ッタアタッシュケースダ。コレニナニカヒントガアルカモシレナイゾ?」

 

足立「え?なんだろ?僕のなの?まぁいいや。開けるよ?」ガチャッ

「えっと…これは銃?ハンドガンってやつかな?こっちは靴?」

 

レフ「オオ、マリンフローターダナ。」

 

足立「マリンフローター?」

 

レフ「ソレハ海ヲ移動スル為ノ装備サ。カナリ良イモノダゾソレ。普通ノ靴サイズマデ小型化サレテルノハカナリレアダ。」

 

足立「ふーん…結局手掛かり無しかぁ…」

 

レフ「…ナルホド。ヨシ、足立、ウチノボスニ会ワセテヤル。」

 

足立「え?どういうこと?」

 

レフ「ソノアタッシュケースノ中身、マルデ戦エト言ワンバカリノモノダ。ドウセ行ク当テモ無イダロウ?深海棲艦軍デ働イタラドウダ?ナニ、俺ニ任セロ。」

 

足立「え?えぇっ⁉︎ちょっと待って!」

 

レフ「待タン。善ハ急ゲダ、イークーゾー。」

 

足立「ちょっ!引きずらないで!てか、力強ッ!」ズルズル

 

 

 

 

〜〜深海棲艦軍本部基地・指令室〜〜

 

 

レフ「入ルゾ〜。」ガチャ

 

足立「はぁ…結局連れてこられちゃったよ。」

 

?「ハァ…オイレフ、ノッククライシタラドウダ?」

 

レフ「ハイハイ、ソレヨリ面白イヤツヲ連レテキタゾ。ホラッ、アイサツ。」

 

足立「どうも、足立透です。浜辺に倒れていた所をレフさんに救助されました。」

 

戦艦水鬼「私ハ深海棲艦軍司令官、戦艦水鬼。…貴様、人間カ?」

足立「あ、はい。異世界出身みたいですけど。」

 

戦艦水鬼「異世界?ドウイウ事ダ?」

 

足立「僕、こっちに来る際の記憶が無くって。覚えているのは、町で買い物をしてた筈って事だけ。気づいたらこの世界に居て…。なんでこの世界に飛ばされたのか全然分からなくて。」

 

戦艦水鬼「ハァ…今ハ余計ナ事ヲシテル暇ハ無イノダガ…」

 

レフ「マァ、ソウ言ウナヨ。ソレヨリサ、コイツ仲間ニシナイカ?」

 

戦艦水鬼「ナニヲ馬鹿ナ事ヲ…使イ物ニナルノカ?」

 

レフ「知ラン。ダガコイツ、銃トマリンフロータート一緒ニコッチニ流レ着イテイタンダ。試ス価値クライハアルダロウ。」

 

戦艦水鬼「…オイ、足立トイッタカ?貴様ハ戦エルノカ?」

 

足立「え?えっと…」

(ペルソナ能力は…多分大丈夫かな?でも何と戦うんだ?)

「戦うのは大丈夫だと思うけど、何と戦うんだい?それに、僕は君達の事を何も知らないんだけど?」

 

戦艦水鬼「…レフ、オ前説明シテナイノカ?」

 

レフ「…スマン。」

 

戦艦水鬼「ハァ…足立、少シ長クナルゾ?」

 

足立「構わないよ。」

 

戦艦水鬼「サテ、何カラ話シタモノカ…」

 

 

 

 

私達、深海棲艦ハ初メカラコノ世界ニイタワケジャナイ。

コノ世界ニクル前、私達ハ単ナル負ノ感情ト記憶ノ塊ダッタ。

囮ヲ強要サレタ船、無謀ナ特攻ヲセザルヲエナカッタ艦隊。退路ヲ断タレ、嬲リ殺シニサレタ艦隊。建造サレタハイイガ、出来損ナイ、失敗作トサレ、マトモニ戦ウコトモナク解体サレタ船。

コウイッタ不当ナ扱イヲ受ケタリ、悲惨ナ最期ヲ迎エタ艦隊ヤ、ソノ乗組員達ノ想イ、ソノ塊トシテ、何モ無イ空間ヲタダ漂ウダケダッタ。今マデモ、コレカラモ、ズットソウナル筈ダッタ。

シカシ、私達ハコノ世界ニ深海棲艦トシテ生マレ変ワッタ。

理由ハ分カラナイ。ダガ、ソレデモヨカッタ。

私達ハ過去ノ無念ト怨ミヲ晴ラス為。散ッテイッタ同士ノ弔イノ為。

ソシテ何ヨリモ、私達ガ幸セニナレル世界ヲ作ル為。

私達ノ目的ハ、私達ヲ使イ捨テノ捨テ駒ニシタ人間ヘノ復讐ト、深海棲艦ノ、深海棲艦ニヨル、深海棲艦ノ為ノ国ヲ作ルコト。

ダガ、ソウ簡単ニ事ハ運バナカッタ。

人間ドモニ味方スル存在。『艦娘』

人間ダケナラコノ世界ヲ制圧スルノハ簡単ダッタダロウ。ダガ、突然現レタ、私達ト正反対ノ存在デアル艦娘達ハ人間ト手ヲ組ンダ。

ソコカラハ戦争サ、殺シ殺サレ…ダガ、私達ハ退ク訳ニハイカナイ。必ズコノ戦争ニ勝チ、私達ノ世界ヲ作ル。死ンダ者達ノ為ニモナ…

 

 

 

 

戦艦水鬼「マァ、コンナトコロダ。何カ質問ハ?」

 

足立「…僕と似てるな…」

 

戦艦水鬼「ン?似テイルダト?」

 

足立「いやいや!君達の過去と比べるなんて、とてもおこがましいんだろうけどさ。

…僕は少し前まで警察官だったんだ。その中でもキャリア組っていう、いわゆるエリートだったんだけど、僕のことが気にくわない上司がいてね。

その上司に些細なミスで揚げ足取られて、あーだこーだ難癖付けられて地方の田舎に左遷されちゃったんだ。

おかげで出世の道は閉ざされちゃったよ。

もう何もかもがどーでもよくなってね。

そんで、殺人、犯罪教唆、脅迫と色々やっちゃった訳。

まっ、最後は正義の味方に倒されて、『僕は何やってるんだろう』ってなってね。

そんで、裁判で執行猶予付きの実刑判決もらってね。そしたらいつの間にかこの世界に飛ばされてたのさ。

……あのさ、僕にも何か出来ることは無いかな?なんていうかさ、ほっとけないっていうか、罪滅ぼし…じゃなくて…とにかく!僕は君達の力になりたいんだ。…だめかな?」

戦艦水鬼「……ソコマデ言ウナラ入隊テストダ。

内容ハ鹵獲サレタ仲間ノ救出。潜水艦偵察部隊ノ報告ニヨルト、敵輸送船内ニ囚ワレテイルソウダ。

敵輸送船内ニ潜入シ、速ヤカニ仲間ヲ救出、仲間ヲ連レテ無事ニ撤退出来レバ合格ダ。

ホラッ、海図ト作戦要項ダ。準備ガ出来次第出撃ゲートニ来ルヨウニ。」

 

足立「え⁉︎あっ!はい!が、頑張ります!」

 

レフ「フフフ、ヨカッタナ。チャッチャト準備シテ行クゾ。」

 

足立「うわっ!また!引きずらないで〜!」

 

 

 

 

〜〜深海棲艦軍本部基地・出撃ゲート〜〜

 

 

足立「よし、準備オーケー!」

 

戦艦水鬼「ヨシ、言ッテオクガコレハ実戦ダ。シクジレバ殺サレルト思エ」

 

足立「わ、分かったよ。ん?君達は?」

 

リコリス「私ハ飛行場姫。ミンナカラハリコリスッテ呼バレテルノ。コノ子ハ…」

 

ホッポ「ホッポチャンダヨ!」

 

足立「そっか。よろしくね。」

 

リコリス「アノ…姉ヲ助ケテ下サイ!私達ヲ逃ス為ニ囮ニナッテ…ソレデ捕マッチャッタノ…オ願イシマス!」

 

ホッポ「オ願イ!ホッポノオ姉チャンヲ助ケテ!」

 

足立「任せておいて!こう見えて僕、結構強いんだよ!きっと助けてみせるから!じゃあ、行ってくるよ!」

 

 

 

 




無事…とは言い難いものの、敵輸送船内への侵入に成功した足立。
そこで足立が目にしたのは、水夫から暴行を受ける湾港棲姫の姿だった。
湾港棲姫「オ願イ…モウヤメテ…」
足立「おい…何してんだよ!お前らー!」

次回ペルソナ4 the K.C.
伊邪那岐禍津神(イザナギノマガツカミ)

足立「任務変更だ…お前ら全員皆殺しにしてやる!」

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