ペルソナ4 the K.C.   作:黒城優輝

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どうも、第五話後編です。
戦闘描写って難しいですね。擬音語がちゃんと使えてるか心配でなりません。
あと、内容を盛りすぎたかも…最初からクライマックスみたいなノリになってしまいました。
そんな心配事だらけの素人小説。お楽しみ頂ければ幸いです。



第五話 最初の試練!武蔵VS鳴上悠 後編

〜〜海軍本部近海・演習海域〜〜

 

武蔵「よく来たな。逃げなかったことは褒めてやろう。」

 

悠「…武蔵、悪いが勝たせてもらう。こんなところで立ち止まってる訳にはいかないからな。」

 

武蔵「チッ。口の減らないやつだ。」

 

悠「ならさっさと始めよう。」

 

悠と武蔵は、わずかに言葉を交わし睨み合う。

両者の間は約30m。

 

 

『演習…開始!』

輸送船のスピーカーから、元帥の合図が響く。

 

 

〜〜輸送船・甲板〜〜

 

 

観客席代わりに用意された輸送船には、沢山の人で賑わっている。

双眼鏡やオペラグラスで二人の演習を観る人もいれば、お酒を飲みながら観戦する人。中には、勝手に観測機や偵察機を持ち出して、飛ばしている艦娘もいる。

 

大山「いよいよ始まったか…」

 

島風「悠は大丈夫だよね?」

 

霧島「ええ、あれだけ強いんだもの。きっと大丈夫よ。」

 

 

 

武蔵「いくぞ!」

 

ガチャ!

ドン!ドン!ドン!

 

先制攻撃は武蔵。15.5cm3連装副砲を放つ。しかし、悠を狙わずに海面を撃つ。

 

バシャーン!

 

悠「くっ!水が!目くらましか⁉︎ペルソナァ!」

 

マサカド「小賢しい真似を!五月雨切り!」

 

ズバァッ!

悠はマサカドの五月雨切りで水柱を振り払う。

 

武蔵「ほう、それがお前の力か。なかなか面倒だな。」

 

視界が開けると、既に武蔵にかなりの距離をとられている。100mはあるだろう。

 

悠(これが狙いか。だが、これくらいの距離なら!)

「一気にいくぞ!」

 

悠は、足に力を込めて一気に加速する。

 

武蔵「馬鹿が。策も無しに突撃とは…喰らえ!」

 

ドゴーン!

 

武蔵は悠の動きに合わせて主砲を撃ち込む。

 

悠(来た!無効化して…)

 

ズガーン!

 

悠「ガハァァァァッ!」

(な⁉︎無効化出来ない⁉︎どういう事だ)

 

マサカド(小僧!マズイぞ!やつの攻撃、万能属性が混ざっておる!耐性では完全には防げんぞ!)

 

悠(なんだと!くそっ!なら遠距離から魔法で攻めるか?)

 

 

 

武蔵(ふむ、耐えるか…しかし元帥も何を考えているんだ?『実弾を使え、最悪殺しても構わん』か…まぁいい、私はこの生意気な学生を潰すだけだ。)

「どうした?もう終わりか?」

 

悠「まだまだァッ!」

 

 

ズガーン!

 

大山「なっ!あの威力、まさか実弾か⁉︎」

 

隼鷹「はぁ⁉︎演習弾じゃねぇのかよ!てか、悠のやつ、防げてねーぞ!」

 

島風「ねえ!悠が吹っ飛ばされたよ!悠には攻撃効かないんじゃないの⁉︎」

 

霧島「まさか…防げない例外があったとでもいうの⁉︎くっ、もっとしっかりデータを取っておくべきだったわ…」

 

島風「悠…」

 

 

悠(仕方ない…こいつだ!)

「チェンジ!ジン!」

 

ジン「いきますぞ〜!アギダイン!」

 

悠は、物理無効と火炎吸収を持つジンに切り替え、アギダインを放つ。

巨大な火炎弾が武蔵に放たれるが…

 

武蔵「はんっ、舐めるなよ。この武蔵の装甲…伊達ではないぜ!」

 

バシュゥゥ!

 

あろうことか武蔵はアギダインの炎に突っ込み…

 

武蔵「ウラァァッ!」

 

ブワァァッ!

炎を跳ね除け、一気に悠に迫る。

 

悠「なに!」

 

武蔵「ほら?どうした?この距離ならその剣が使えるぞ?お得意なんだろう?」

 

悠「いいだろう!その挑発に乗ってやる!」

 

キィン!カキン!ギィン!

悠は敢えて挑発に乗り、当初の作戦通りインファイトで戦う。

 

武蔵「ほら!どうした!一太刀くらい浴びせてみせろ!」

 

悠「お望み通りに!チェンジ!マサカド!」

 

マサカド「いくぞ!刹那五月雨撃!」

 

ヒュンヒュンヒュン!

 

マサカドの神速の突きが武蔵に襲いかかる。

ガギン!カキン!ガギン!

 

武蔵「くっ!」

悠「そこだ!」

 

悠は、武蔵がマサカドの攻撃を受け止めている隙に斬りかかる。しかし…

 

武蔵「舐めるなぁッ!」

ドゴン!

 

悠「ガフッ!」

バシャンッ!

 

悠「ゴホッ!なんだ今のは⁉︎」

 

武蔵「私の主砲は特別製でな。そのあまりの威力ゆえにその衝撃も凄まじい。近くにいる駆逐艦くらいなら吹き飛ばしてしまうほどにな。」

 

そう、武蔵は主砲の衝撃を利用して悠を吹っ飛ばしたのだ。

 

武蔵「ほら、隙だらけだ。よっ!」

ドゴン!

悠「ガッ!」

 

吹き飛ばされ、体制を崩した悠に、武蔵は右フックを見舞う。

 

武蔵「オラァッ!」

バキィ!

悠「ガッ!」

 

そして続けざまに前蹴り…いわゆるヤクザキックを胸にお見舞いする。その時、悠から嫌な音がした。

 

悠(まずい…今ので肋骨が…)

「くっ…ペルソナァッ!」

 

バロン「ガァァ!ポイズンミスト!」

ブハァ〜!

 

武蔵「む?煙幕?いや、毒か⁉︎ちっ!」

 

悠はポイズンミストを使い、身を隠すと同時に武蔵から距離を取る。

 

悠「よし…ゴホッ!とにかく回復を…」

 

 

 

武蔵「はんっ、この程度でどうなるとでも思っているのか?そらっ!」

パシュン

 

毒霧に巻かれた武蔵は、すかさず観測機を飛ばし…

 

武蔵「スカイビューアー起動!」

 

武蔵は眼鏡のスイッチを押す。すると、観測機に搭載されたカメラからの映像が、武蔵の眼鏡に映される。

 

武蔵「……見つけた!弾着観測射撃いくぞ!」

 

 

 

 

大山「まずい…劣勢だ。」

 

五十鈴「ええ…なんか動きもぎこちないし…このままじゃ負けるわよ。」

 

隼鷹「あの霧があるうちに体制を整えられるかねぇ…」

 

霧島「ん?なっ⁉︎あれは観測機⁉︎」

 

大山「なんだって!じゃあ霧に紛れても意味が無いぞ!」

 

 

悠「よし…ペル…」

ドゴン!

ヒュー

悠「なっ⁉︎」

ズガーン!

悠(あの霧で狙いはつけられなかったはず…くっ…まずい…意識が…)

 

 

大山「まずい!直撃だ!」

島風「いやぁー!悠ー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜悠の精神世界〜〜

 

 

 

俺は負けたのか?というより生きているのか?みんな…済まない…

 

 

おい!相棒!もう終わりか?

 

…陽介?

 

俺たちさ、今までもこんなピンチ、たくさんあったよな?

それでも諦めずに戦ってきたじゃねえか!こんくらいで諦めんなっ!

 

全く、ちゃんと修行しないからこんなふうになっちゃうんだぞ〜?

リーダーはまだ全力、出してないっしょ?

大丈夫!みんなついてるから!

 

里中…

 

鳴上君、あなたはみんなを沢山助けてくれた。だから今度は私達の番。

頑張って!帰り、待ってるから!

 

天城…

 

そうっすよ!先輩!あんたはこんなとこでくたばっていいような人じゃねえ!

先輩!漢、見せてください!

 

完二…

 

クマ、まだ先生に恩返し全然出来てないクマ!だから死んじゃダメクマ!クマの力も使うクマ!

 

クマ…

 

先輩…大丈夫。離れてても繋がってるから。

私、待ってるよ?無事に帰ってきてね?

先輩、大好きだよ!

 

りせ…

 

先輩、実を言うと、僕はあまり心配していないんです。だって鳴上先輩ですからね。

ええ、根拠なんてありませんよ?強いて言えば…経験ですかね?

いつも通り戦って、いつも通り勝ってください。帰り、待ってますから。

 

直斗…

 

 

ま、そういうこったな。相棒、死ぬんじゃねえぞ!

 

 

 

…ありがとうみんな。行ってくる!

 

 

 

 

 

 

 

〜〜海軍本部・演習海域〜〜

 

 

武蔵「終わったか…戦えるといっても所詮この程度か…」

 

武蔵は、水面に浮かぶ血塗れの悠に、背を向け立ち去ろうとするが…

 

 

『いえ、まだですよ。』

 

 

武蔵「ッ!誰だ!」

 

武蔵は後ろを振り返る。そこには、光り輝く騎士のような姿をした、3mほどの『何か』がいた。

 

武蔵(な、なんだこれは⁉︎まずい!足がすくんで…)

「お、お前は何なんだ⁉︎」

 

『私は伊邪那岐大神(イザナギノオオカミ)。鳴上悠の心に宿りし始祖神。』

 

神を名乗るそれに武蔵は…

武蔵「神だと?ふざけるな!そんなものがいてたまるか!消えろっ!」

 

ドゴーン!

主砲を一発放つ。が…

 

『…止めておきなさい。私には効きません。』

 

武蔵(主砲が通じない⁉︎くそっ!動け!私の足!)

 

 

 

 

大山「なんだ…あれは?」

 

霧島「わかりません…」

 

五十鈴「なんていうか…神々しいわね。」

 

隼鷹「ははは…武蔵のやつ、動けなくなってるぜ…主砲もまるで効いちゃいねぇ…」

 

島風(あれは…私には分かる…本物の神様…ツクヨミがそう言ってる…)

「悠ー!立ってー!頑張れー!」

 

 

 

 

『彼は世界。彼は希望。この光をここで消すわけにはいきません。』

 

武蔵「希望?どういう事だ⁉︎」

 

『彼はいずれ、真実に至る。あの時のように、海の底に眠る真実を掴むでしょう。』

 

武蔵「抽象的すぎて分からん!何が言いたい!」

 

『そろそろ時間ですね。立ちなさい、希望の子よ。その身に秘めた、無限の可能性を再び示す時です。』

 

キラキラキラキラ…

 

武蔵「おい!まて!消えるな!」

 

伊邪那岐大神は、光の粒子となって悠の中へと消えていき、その傷を癒していく。

 

武蔵(なっ⁉︎怪我が治っていくだと⁉︎)

 

悠「ふう…待たせたな、武蔵。ブランクがあったからな。不甲斐ない戦いを見せてしまったが、今からは大丈夫だ。さぁ、続きをやろう!」

 

 

 

大山「鳴上君が立ち上がったぞ!」

霧島「鳴上くーん!いけー!」

隼鷹「よっしゃー!負けるなー!」

五十鈴「やったわ!って、まだ勝ったわけじゃないのよ!これからよ!」

島風「悠ー!頑張れー!負けるなー!」

 

 

 

武蔵「…バカな⁉︎お前は死んだはずだ!何故生きている⁉︎何故立ち上がる⁉︎」

 

悠「あぁ、これくらいなら割とよくあったからな。…来ないならこっちからいくぞ!」

 

武蔵「くっ⁉︎」

 

悠(陽介、力を貸してくれ!)

「マダ!」

 

マダ「グオォ!マハラギダイン!」

 

マダの放ったマハラギダインが武蔵を飲み込む。

 

武蔵「グアァッ!」

(なんだ⁉︎さっきの炎とは威力がまるで違うぞ!)

 

武蔵「チィィッ!調子に乗るなよ!食らえ!」

 

ドゴン!ドゴン!ドゴン!

 

武蔵は炎を食らいながらも距離を取り、副砲を放つ。

 

悠(頼むぞ里中!)

「チェンジ!フツヌシ!」

 

フツヌシ「小僧!共にいくぞ!」

 

悠はフツヌシを召喚し、身構える。

ドゴーン!

 

悠に砲撃が着弾するが、

 

悠「ウオォォッ!」

武蔵「なに!」

 

悠にダメージは殆ど無い。フツヌシのスキル『仁王立ち』により、全てのダメージは半分になっているからだ。

そのまま悠は武蔵に突っ込み、斬りかかる。

 

ガキィン!

 

武蔵「くうぅ!」

(重い!なんだ?今までのやつとは別人だ!)

 

フツヌシ「よし!小僧!そのまま抑えていろ!イノセントタック!」

 

スギャーン!

 

武蔵「グアァッ!」

 

悠が武蔵と鍔迫り合いをしている隙を突き、フツヌシがイノセントタックを放つ。

 

武蔵(くっ!装甲を少し抜かれたか⁉︎)

 

悠(天城、頼んだ!)

「隙あり!チェンジ!スカアハ!」

 

スカアハ「いくよ嬢ちゃん!マハブフダイン!」

 

巨大な氷塊が武蔵に襲いかかる。

 

武蔵「なっ!グフッ!」

 

悠「よし!調子が戻ってきた!ブランクももう大丈夫だな。」

 

 

 

 

 

武蔵「…くっくっくっ、あーはっはっはっ!中々やるじゃないか!さっきまでの戦いが嘘のようだ!

どうやら貴様は本物のようだな!だが…勝つのは私だぁ!」

 

ドゴーン!

武蔵は再び主砲を放つ。

 

悠「くそっ!」

ズガーン!

 

武蔵「どうだ!この武蔵の主砲、伊達ではないぜ!」

 

悠はこれを躱しきれずに食らってしまうが、

 

悠(さっきは冷静さを失って、回復が疎かになってしまったからな。今度は余裕を持って回復しておこう。りせ!頼む!)

「チェンジ!イシュタル!」

 

イシュタル「まだまだいけますよね?メシアライザー!」

キュイーン!

 

光が悠を優しく包むと、悠の傷が全て消える。

 

武蔵「回復まで出来るのか⁉︎なんてやつだ!」

(まずい、長期戦は不利だ!弾着観測射撃で一気に決めるしかない!)

「それっ!行ってこい!」

ブゥーン!

 

武蔵は弾着観測射撃のために観測機を飛ばす。

 

悠「あれは飛行機⁉︎そうか!あれで上空から見てたのか!」

(なら!完二!漢を見せる時だ!)

「チェンジ!オーディン!」

 

オーディン「そのような玩具で、神たる我をどうこう出来ると思うな!万物流転!」

ビュオオオッ!

 

オーディンの万物流転によって、竜巻が巻き起こり、観測機を墜落させる。

 

武蔵「竜巻だと⁉︎くそっ!観測機が!」

 

 

 

 

大山「おお!鳴上君が押してるぞ!」

 

霧島「ええ!きっと、あれが彼の本来の力でしょうね。」

 

隼鷹「いっぺん死んで頭冷えたのかね?」

 

五十鈴「なんにせよ、これが最後のチャンスよ!ここで流れがまた武蔵に傾いたらもう終わりよ!鳴上ー!ここで決めなさーい!」

 

島風「いけー!頑張れー!悠ー!」

 

 

 

武蔵「ここまで追い込まれるのは久しぶりだ!まったく、楽しくなってきてしまったじゃないか!もっとだ!もっとやろう!」

 

悠「悪いが、それには答えられないな。そろそろ終わりにしよう!」

 

武蔵「そうか。なら、幕引きにしようか!貴様の敗北という形でな!」

ドゴーン!ドゴーン!ドゴーン!

 

武蔵は主砲を連射する。興奮はしているが、その狙いは正確無比。それを悠は迎え撃つ。

 

悠(直斗!迎撃頼む!)

「チェンジ!ノルン!」

 

ノルン「運命は既にこちらの手の内。マハガルダイン!」

ゴオォォ!

 

凄まじい風か悠の周囲に巻き起こり、武蔵の砲撃を防ぐ壁となる。

 

悠「そのまま続けて!」

 

ノルン「これが勝利への布石!ランダマイザ!」

 

武蔵「なんだ⁉︎身体が重く⁉︎」

 

ノルンのランダマイザにより、攻・守・速、全てのステータスが減少する。

 

悠(最後はクマ!お前だ!)

「チェンジ!ルシフェル」

 

ルシフェル「始まりの光を今ここに…光あれ、明けの明星!」

 

武蔵「な⁉︎うわぁぁー!」

ズウォーン!

 

ルシフェルの明けの明星が、凄まじい光りを放ち、一瞬だけ、演習海域は真っ白に染まる。

 

シュウゥゥ…

 

武蔵「ウグゥ…ゴホッ!ゼェゼェ…」

(な、なんという一撃だ…大破、してしまったか…)

 

武蔵は明けの明星をまともに受け、膝をついてしまう。そこに背後から…

 

チャキッ…

悠「これで俺の勝ちですね?」

 

悠が武蔵の首に剣を突きつける。

 

武蔵「…ああ、完敗だ。お前の勝ちだ。」

 

それに武蔵は両手を上げて降参の意を示す。

 

 

 

 

『そこまで!勝者、鳴上悠!』

 

 

 

 

 

「ウオォォッ!」「キャー!」「スゲー!」「勝ちやがった!」「私の間宮券がぁ〜!」「ウフフフ♪10倍♪10倍♪」

 

悠の勝利が決まった瞬間、輸送船から歓声が上がる。

 

島風「やったぁ〜!大勝利だね!」

 

大山「ああ!これで彼も提督だ!」

 

霧島「やりましたね!司令!」

 

隼鷹「ヒャッハー!祝杯だぁ〜!祝勝会だぁ〜!」

 

木曾「あいつ、やりやがったな。」

 

五十鈴「木曾!いつの間に⁉︎居たなら声かけなさいよ!」

 

木曾「いや、ずっと後ろに居たんだがな。声をかけようとしたんだが、演習が始まってしまってな。声をかけるタイミングを失った。」

 

五十鈴「そう…とにかく!鳴上が勝ったわ!やっぱりお祝いとかするのかしら?」

 

 

 

 

 

武蔵(ふふふ…負けた。これで二度目か。一度目は姉の大和に、そして二度目がこいつか…)

「なぁ、名前、もう一度教えてくれないか?」

 

悠「ん?あぁ、鳴上悠だ。」

 

武蔵「そうか。悠、子供だなんだと馬鹿にしてすまなかった。お前は一人前の戦士だったよ。」

 

悠「いや、俺なんてまだまだだ。武蔵、立てるか?」

 

悠は武蔵に手を差し伸べる。

 

武蔵「ありがとう。よっと。」

 

武蔵はその手を掴み、立ち上がる。

 

悠「よし!みんなのところにも…ど…」

フラッ

 

武蔵「おっと!緊張の糸が切れたか?」

 

悠は限界を迎えたのか、倒れそうになるが、それを武蔵が支える。

 

悠「スースー…」

 

武蔵「こいつめ、こんな所で寝るとは。まだまだ子供だな。まぁ、今は許してやるか。おやすみ、悠。」

 

 

武蔵に勝利した鳴上悠。

これから、彼にはどのような出会い、そして試練が待ち受けているのか…

今はただ休ませてあげよう。

 

 

to be continue...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




?「ん…ここは?」
?「ヨウ。起キタカ。」
?「君は…人間?」
?「イヤ、違ウネ。俺ハ深海棲艦。戦艦レ級・flagshipダ。オ前ハ?」
?「僕の名前?僕は…」

次回ペルソナ4 the K.C.
空ッポノ欲望



「足立 透だよ」

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