幻想高校の日々   作:ゆう12906

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第三十五話 魔理沙は実は難しいことをしていた

「それでね、咲夜。やっぱり最後のは反則だと思うのよ」

 

「え? いや、いまさら蒸し返さないでくださいよ」

 

「あっ、これ私知ってる~。カリスマブレイクってやつよね!」

 

「妹様……それ禁句ですよ!」

 

「いま変なことを言ったのはこの口かしら!」

 

「痛たた! もげちゃうもげちゃう!」

 

びよーんとほっぺを引っ張るレミリア。

 

レミリアとフランは弾幕ごっこで咲夜と美鈴の奇策によって敗れた。

 

終わった時間がちょうどお昼時だったので、咲夜が用意してきた弁当で休憩中だ。

 

「ところでパチュリー様はどうしたんですか?」

 

「ああ、なんだか怪我して保健室に行っているらしいわよ」

 

「ちなみにパチュリー様の分は……」

 

「ああ、食べていいわよ」

 

「どうもです♪」

 

美鈴ががっついているサンドイッチが、もう1人分ある。それを目ざとく発見したフランが、

 

「ねー、これもらっていい?」

 

「ええ、構いません」

 

口にサンドイッチを運ぼうとした瞬間、

 

「ちょっとまってくださーい!」

 

背後から小悪魔がフランと背中をたたく。

 

「ぐえっ! ――ああ、小悪魔じゃん。どうだった試合は?」

 

「そういえば小悪魔って大妖精と組んでたわね。覚えていた咲夜?」

 

「いえ、全く」

 

「う……皆さんひどいですよ~」

 

「ごめんね! それでどうだった?」

 

「ああ、霊夢と魔理沙にぼっこぼこにやられました……」

 

えへへ~と苦笑いする小悪魔。小悪魔と大妖精は決勝トーナメント3回戦で霊夢&魔理沙というチート級の相手と当たってしまったのだ。

 

一応、霊夢たちに1枚ずつスペルカードを使わせるまでは善戦したのだが、やはり実力差が大きかった。

 

「あら、霊夢たちはトーナメントの山の反対ね」

 

「決勝まで行けば当たりますね」

 

「まあ、多分そこまではいけるでしょう」

 

咲夜の声は自信に満ち溢れていた。

 

 

 

 

 

次の日、

 

「いや~今回も快勝だったな!」

 

「ええ、まあこのくらいはね」

 

昨日咲夜たちの話題に上がっていた霊夢と魔理沙。たった今、準々決勝に勝利したところだ。

 

2人は現在「マスパで相手を被弾させる」縛りをやっている。これは魔理沙が面白くしようぜと言い出したことだ。

 

霊夢は最初反対したのだが、なし崩し的に決まり、協力してここまですべてラストはマスパで決めている。

 

「それよりもうお昼よ」

 

「おお、もうそんな時間か。ちゃんとご飯持ってきたか」

 

「何歳だと思ってるのよ」

 

「いや、金銭的な意味で」

 

「バカにしてんの? ちゃんとそのくらい持ってるわよ。それよりあなたこそちゃんとしたもの持ってきたの?」

 

「ちゃんとキノコ持ってきたぜ!」

 

「どうせ毒でしょ……」

 

こちらも余裕を見せていた。

 




第三十五話でした。最後が適当ですって? いろいろ忙しかったんです……(泣)

次回はもうちょっと咲夜たちと霊夢たちを絡ませたいと思います。

ではまた!

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