幻想高校の日々   作:ゆう12906

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皆さん、タロットのご主人様というラノベをご存じでしょうか?

タロットカードが女の子に憑依して、それを封印するという話で、これを東方キャラでやったらおもしろそうだな~と思って、次回作にしようと考えたんですが、タロットを封印するときキスをしないといけないんですね。 却下。


第二十話 月世界での攻防~綿月姉妹視点~ パート3

焦ると周りが見えなくなる。というのは誰しもが一度は経験したことがあるだろう。特に揺さぶりをかけられて気持ちに余裕がなくなったときは特にそうだ。

 

それが普段は冷静沈着な依姫がミスを犯した原因なのかもしれない。

 

「う~ん」

 

先に目を覚ましたのは豊姫だった。そう、暗闇の中でぶつかったもの、それは戦闘中だった豊姫だったのだ。

 

「あらあなたは……」

 

「どうも」

 

「あれここは……」

 

豊姫と会話をしているのは優斗。この作戦を立てた張本人でもある。彼の立てた作戦はこうだ。説明よろしく。

 

「ルーミアの能力であたりを真っ暗にして、雛の能力で綿月姉妹を不幸にさせたんだ。そうすれば二人がうまいことぶつかるかな~って思ったんだけど……うまくいった」

 

そして倒れた二人を運んで布団に寝かしておいたのも優斗である。優しい男だ。

 

「2人運ぶのは疲れたよ……」

 

「あら、ありがとう。―――あ~私たち負けちゃったのね~」

 

そういうとごろんと寝転がった。

 

「私の体好きにしていいわよ」

 

「はい?」

 

思いがけない豊姫の言葉にたじたじになる優斗。

 

「いや……俺がいろんな人にピチューンされるからやめてくれ……」

 

「ふふっ、冗談よ。面白かったわ」

 

一矢報いたようだ。そのあと少し真面目な顔になった。

 

「しっかし、私と依姫をぶつけて倒そうなんて……よく考えたわね~」

 

「まあな。大妖精と小悪魔がいい仕事してくれたんだよ」

 

あの2人の言葉。あれもただ悔し紛れに言ったのではなく、ちゃんとした作戦だったのだ。二人は弾幕ごっこがとても強いとは言えないが、フランやお空より口は達者なので、依姫と戦わせたのである。

 

「じゃ、協力しようかしらね~」

 

そういうと豊姫は楽しそうに外に出た。

 

 

 

「ふあ~疲れた」

 

「良かった。大成功だったね!」

 

緊張が解け、ゆっくりと休んでいるのは大陽性と小悪魔。この作戦の大事なメンバーの一人である。

 

「んも~そんな作戦があるんならちゃんと言ってよ!」

 

「そうそう。協力したのに」

 

頬を膨らませて抗議するフランとお空。

 

「ちょっとね……」

 

「作戦がばれる可能性が……」

 

「えっ?何か言った?」

 

「お空たちがいなかったら、勝てなかったって」

 

「そうそう。そうだよね!」

 

お燐を信用しているのか、コロッとだまされた。

 

「いや~疲れたぜ」

 

ふいに現れたのは魔理沙、霊夢、レミリア、にとりの月世界の裏側から攻撃したグループ。

 

「まあ、優斗の作戦は健闘に値するわね」

 

余裕たっぷりで分析をするレミリアに、フランが質問した。

 

「じゃあ、お姉様。お姉様と優斗ならどっちがカリスマがあると思う?」

 

「ふっ、そんなの答えるまでもないわね」

 

「ああ、優斗に決まってるぜ!」

 

「右に同じく」

 

「お賽銭をあんなに入れてくれた人は初めてよ!」

 

「もちろん優斗だよ!」

 

「そうそう。紅魔館の誰よりもあります!」

 

「あの頭は河童にはないな~」

 

これらの言葉は、レミリアの心を砕くには十分だった。

 

「な、なんですって……!でも確かに、私には月世界の征服ができなかったが……いやいや、しかし……」

 

一人で頭を抱えている。そんな中……

 

「皆さーん!月世界を見たいですか!」

 

「「見たーい!」」

 

豊姫の案内で月世界での社会科見学がスタートした」

 

 




第二十話でした

Q、カリスマと聞いて連想する言葉は? A、ブレイク

なんか殺気を感じたので、逃げようと思います。(汗)

次回本来の目的、社会科見学です。では次回お会いしましょう!

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