「あ~どうしようかしら?」
首を傾げる魔理沙。(明らかに口調がおかしいのは永琳先生の薬のせいだ。)
しかし、そんな魔理沙より明らかに様子がおかしい者が2人。
「「ねえどうしたの?」」
アリスとパチュリーだ。薬のせいで性格がロリ化しているのだ。
「いいや、なんでもないからとりあえず袖を引っ張らないで……」
2人を保護者のように見守る魔理沙。とても大変そうだ……―――少しうらやましい。(ロリコンということでは断じてない)
「とりあえずどっかいく?」
保育士のように話しかける。
「お腹すいた」
「私も」
「じゃ食堂行こうか」
「どうも幽々子。何かあるかしら?」
「ふふ、口調が変わっちゃったの」
「誰のせいと思っているのかしら……」
「まあまあ。―――えーっと、食事だったわね。優斗と同じカレーでいいかしら?」
「えっ?!あいつが来たの?」
実は、彼は二学期になってから先生となってここで働いているのだ。
「ええ、今のアリスたちみたいな映姫先生を連れていたわよ」
どうやら魔理沙と優斗は同じ状況下におかれているらしい。
「へえ~―――おっ、ありがとう」
「ふふっ、おかわりいくらでもあるわよ~」
「えっ?」
―――見るとアリスとパチュリーが火花を散らしていた。
「……多く食べた方が勝ち」
「……魔理沙が好きなのはいっぱい食べる人」
そういうと、すごい勢いで食べていく。
「ん?何があったのかしら」
「いいわね~青春ね~」
「は?」
「はいおかわり」
魔理沙がよく分からないまま、二人は四杯目でギブアップしていた。
ノックダウンした二人を引きずり、教室に戻る魔理沙。―――当然教室の中にも薬の効果で性格が変わっている人がいるわけで……
「ねえねえ!けーねに宿題教えろって言いに行こう!」
「や、やめといたほうがいいんじゃない……」
チルノと大妖精の声が聞こえるのだが……
「なんか不自然ね」
さらに近づくと、その訳が分かった。
「……逆だ」
「逆だね……」
「……すごく変」
そう、立場が逆になっている。
「ほら、チルノちゃんも一緒に!」
「だからやめようって……」
「……ふふっ――――はははっ!これは面白いわ!――――文ー!」
「はーい!清く正しい射命丸文です!」
0.5秒ほどで飛んできた。
「ちょっとこれ撮ってくれる?」
「ほほう。これは面白いシーンですね」
パシャ
……この写真がいろんな人から買い取られることをみんなはまだ知らない。
~ある教室~
「おうおう。みんな混乱しているな」
「ええ、今が始める絶好のチャンスです」
「―――では始めようか」
第十四話です
最後のあれ、皆さんお分かりになったでしょうか?
では!