東方混迷郷   作:熊殺し

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熊殺しです!今回は今まで出番がなかったフランの回です!やっぱり人気キャラだしバンバン出さないとね!!ちなみに本作のフランは良い子です、狂気で狂ってるなんてことは全くありません、能力も制御できます、でもたまにやらかすような感じですね!まぁ今後の展開を考えるとそっちの方が楽なんですよね、無駄話が過ぎました、では本編スタート


8話

宴会が終わり博麗神社の片付けも終わって皆と別れた紅魔館御一行は既に全員帰宅していた。

幸い二日酔いでフラフラになっているやつは一人もおらず帰ってからは皆いつものように過ごしていた、リュウトが図書館で小悪魔の手伝いをしていたら・・・。

 

 

フ「ねぇリュウト、リュウトはいつもどんな仕事してるの?」

 

 

椅子に座って魔道書を読んでいたフランが唐突な質問をしてきた。

しかし自分には明確な役割は決まっていない為、忙しそうな人の手伝い係のようなものだ。

だが何故フランはそんなことを聞くのだろうか?

 

 

リ「明確な事は決まっていないんだが取り敢えず皆の手伝い係みたいな感じだな、何でそんなこと聞くんだ?」

 

フ「だってリュウトが此処に来てから私と一回も遊んでもらって無いんだもん、昨日はチルノ達と一緒だったし・・・だから一緒に遊びたいの 」

 

 

どうやらフランは遊んでほしかったらしく、リュウトが仕事で一回も遊んでくれてないことに不満だったようだ。

そういえばフランが外の友達と仲良く遊んでいる姿は一回も見たことがない。

年齢では大人のように見えても、やはり精神面は見た目に反映するらしい。

 

 

リ「わかったフラン、この仕事が終わったら一緒に遊ぼうか?」

 

フ「やったー!じゃあ早く終わらせてね!」

 

リ「あぁ、終わるまで待っててくれ」

 

フ「うん!待ってる!」

 

 

今にもルンルンと謡だしそうなフランの姿はとても嬉しそうだ。

本の整頓の次の予定ができたため、少し早めに終わらせれるように急いでやることにした、そして一応小悪魔に伝言を預かって貰うことにした。

 

 

リ「小悪魔、悪いんだがこれが終わって咲夜辺りの誰かが来たら俺はフランと一緒にいるって伝えてくれないか?」

 

小「妹様?あぁ、遊びに誘われたんですね?

わかりました!伝えておきます」

 

リ「頼んだ。

さてと、フランの為にも早めに終わらせるか」

 

小「リュウトさん、この棚が最後ですよ」

 

リ「よし、さっさと終わらせるぞ小悪魔」

 

 

ドンと積まれた本を、とてつもなく大きい本棚に順番にいれていく。

最後の棚も終わりフランの所へ行くと、フランが満面の笑みで待ち構えていた。

 

 

フ「終わったのねリュウト!

さ、早く遊びましょう?」

 

リ「それはいいんだがどこで遊ぶんだ?」

 

パ「図書館で遊ばないでね?」

 

フ「わかってるわよパチェ、私の部屋に行くからいいよ」

 

パ「ならいいわ。

リュウト、フランの事頼んだわよ?」

 

リ「わかった、行くぞフラン」

 

フ「うん!こっちだよ!」

 

 

手を差し出すフランの手を優しくつかみ、二人は仲良く図書館を後にした。

 

 

~紅魔館地下室~

 

 

リ「こんなとこあったんだなぁ、知らなかった」

 

フ「私の遊び場だよ?勿論お姉ちゃんからも許可貰ってる」

 

 

連れてこられたのは地下にあるフランの遊び場だった、壁はピンクに塗られていて本棚やぬいぐるみなどといった女の子らしいものが数多くあった。フランとリュウトは部屋にあるソファに座り何で遊ぶかを話し合う。

 

 

リ「で?ここで何するんだ?」

 

フ「ウ~ン・・・そうだ!

リュウトに弾幕ごっこ教えてあげる!」

 

リ「弾幕ごっこ?魔理沙達がやってたあれか?」

 

フ「え?もう知ってるの?」

 

リ「やり方はわからない、見ただけだからな」

 

フ「じゃあ教えてあげるね!」

 

 

フランは弾幕ごっこをイマイチ良く知らないリュウトの為に、解説付きで丁寧に教えた。

 

 

フ「弾幕ごっこってのは幻想郷の正当な決闘方法なんだよ。

人間や妖怪が平等に戦う為の方法なんだ。

それで負けた方は相手の出した条件を飲まなきゃならないの、だから幻想郷で暮らすなら弾幕ごっこは必須なんだよ?」

 

リ「魔理沙が出してたあの光る弾が弾幕なのか?」

 

フ「そ♪それをいっぱい撃って相手の動ける範囲を狭めたりして弾を当てるんだ♪」

 

リ「ほう、これを大量に撃ち合うのか」

 

 

リュウトは手のひらに野球ボールくらいの光る弾を作り出した。

 

 

フ「あれ?リュウト弾幕作れるの?」

 

リ「俺は元々これを使って戦ってたからな、これだけでも結構強力だぞ?

まぁ撃たないけどな」

 

 

そう言って手のひらから弾を消した。

 

 

フ「んじゃ弾幕の次はスペルカードだね!」

 

リ「スペルカード?魔理沙と霊夢がそんなこと言ってたような・・・何なんだそれは?」

 

フ「スペルカードは簡単に言うと必殺技みたいなものだよ、それを発動すると普通とは違う特殊な攻撃ができるんだよ」

 

リ「そういうものだったのか、枚数制限もあるんだろ?あの二人が戦ってた時も何枚か決めてたし」

 

フ「それに発動するときはそれを宣言しなきゃいけないんだ、その時は攻撃出来ないから隙になっちゃうんだよ」

 

リ「それだけ強い攻撃が出来るってことなんだな、それはどうやって作るんだ?」

 

フ「何も書いてない紙に力を込めて念じれば出来るよ?私持ってるからあげるね!」

 

リ「ありがとうフラン、念じるんだな?」

 

フ「どんなものにするか決めてそれに見あった力を込めなきゃダメだよ」

 

リ「よし、一つ思い付いた・・・」

 

 

リュウトが力を込めて念じると紙から煙が出てきて一枚のカードになった。

 

 

ボンッ☆

 

 

リ「これがスペルカードか?

何か凄い軽い音がしたが・・・失敗ではなさそうだ」

 

フ「じゃあ試してみる?」

 

リ「でも一枚だけじゃ出来ないだろ?

もっと作らないと」

 

フ「それなら私も一緒にスペルカード考えてあげる!」

 

リ「それもいいが自分で考えないといけないような気がするんだ、それにもう一個思い付いたのがある」

 

フ「それできたら私と弾幕ごっこしよう!」

 

リ「あぁ、んじゃもう一枚紙くれ」

 

 

リュウトはもう一枚のカードを完成させる、準備が整いフランと弾幕ごっこをするためにリュウト達は狭い地下室から場所を変えて紅魔館の大ホールに来ていた。

 

 

~紅魔館大ホール~

 

 

フ「カードの枚数は二枚で三回被弾した方が負けね!」

 

リ「オーケーフラン、始めようぜ」

 

フ「じゃあこのコインが床に落ちたら開始ね、じゃあ行くよ」

 

リ・フ「「弾幕ファイト、Leady go!!! 」」

 

 

チャリン☆

 

 

リュウトvsフランの戦いの火蓋が切って落とされた。

勝つのはどっちだ!!




8話終了ですが次回は続きなんでこれが前編みたいなものですね、9話はとうとう戦闘シーンです!ちょっと不安もありますが頑張ります!
ではまたお会いしましょう

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