東方混迷郷   作:熊殺し

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なかなか話が思い付かず悩みに悩んだ結果このようなものになりました。
ただちゃぶ台越しに二人でしゃべるだけの話です。
あまり面白くないかも知れませんがご了承ください。


64話

~博麗神社~

 

 

響「いらっしゃいユカ姉!

さっき掃除したばかりだから綺麗だよ!」

 

紫「あら優秀ね。

霊夢にも見習わせたいわ」

 

 

今代の巫女の私生活にため息が出つつも彼女はほくそ笑みながら玄関で靴を脱ぎ、居間へと上がっていく。

巫女の代理としてやって来た翌日、約束通り紫がスキマ経由でやって来た。

今まで永遠亭の中から一歩も外に出ていなかったせいで殆ど知り合いが居ない響華の為に話相手にやってきてくれているのだ。

敷かれた座布団に座ると紫は面白いように上品に口元を隠しながら笑った。

 

 

紫「私は貴女と知り合いじゃなくても貴女にとっては私は姉のような存在・・・。

ウフフ♪何だか不思議な気分ね。

貴女は私の事を色々知っているのに私は貴女の事を何も知らないんだもの」

 

響「そう?でも私にとっては未来でも過去でもユカ姉はユカ姉だよ」

 

 

先に座っていた響華は湯呑に口をつけながらまったりと居間でくつろぎながら話す辺り、元居た神社のように直ぐに馴染めたようだ。

ところで、未来の世界ではとっくに廃れてしまったらしいが、弾幕ごっこというものをご存じだろうか?

幻想郷で妖怪などが人間を蹂躙出来ないようにするために対等な立場で決闘を出来るようにするために布教中の戦いごっこ遊びである。

今日はそのルールを響華に理解してもらう為にやって来たというのもある。

 

 

紫「未来の世界では一応弾幕ごっこが普及したみたいね。

でも廃れちゃったみたいね・・・、。

殺しあわなくていいように作ったルールなのに・・・」

 

 

現在は実力者を筆頭に普及しているらしいが、実際はほんの僅か。

下級妖怪は未だに人間を襲うし、異変だって殺し合いになる事が多々ある。

実情はかなり厳しいものだ。

霊夢だって異変を解決する時、殺す気でかかられたら再起不能になる程懲らしめる。

戦った殆どの相手は生きて霊夢の知り合いとなったりしているが、下級妖怪となると懲らしめるだけでは抵抗を続けてくる。

 

 

響「私も名前は聞いたことあったけど、弾幕ごっこ自体をやった事はないね。

大体は殺し合いだったよ。

懲らしめるだけじゃ何も聞かなかったからね」

 

紫「そう・・・」

 

 

とても残念そうな顔でその話を黙って聞いていた紫は胸が痛くなった。

弾幕ごっこを普及させたところで結局殺し合いは終わらない事が分かってしまったからだ。

彼女は目を閉じて緑茶を喉に通すと、一つため息を吐く。

その時、響華がとある質問を紫にぶつけてきた。

 

 

響「そういえば前から少し気になってたんだけど、妖怪って死んだら人間みたいにあの世に逝くの?」

 

 

人間が死んで肉体から魂が抜けると、三途の川というところを渡って閻魔大王に生前の行いを見られ、天国に行くか地獄に行くか決定される。

人の恐怖心が元の妖怪はあの世に逝くのだろうか?

疑問はそういうものだった。

これは例外があるが、紫は詳しく説明をしてくれた。

 

 

紫「基本的にあの世に逝くわ。

大体の妖怪は生前の行いが良くないから地獄に堕とされるわね。

地獄に堕ちれば地獄の鬼に人間の罪人と同じように死よりも苦しい罰を与えられるわ。

でも・・・、」

 

 

一つだけ例外がある。

紫はそういった。

その真剣な眼差しに響華も真剣な目つきとなる。

これから話す話は、60年周期で関係してくる話らしい。

 

 

紫「死んだ妖怪でも・・・博麗の者が殺した妖怪はね、強大な力を持った輩が多いのよ。

だから地獄に堕とされてからは特別待遇を受けて、弱い妖怪も強い妖怪もまとめて超強力な結界の中に閉じ込めるの。

地獄のブラックボックスだから私でも場所は知らないんだけどね、四季映姫・ヤマザナドゥが全てを統括して結界の周囲も強者の精鋭死神たちが警護しているらしいわ。

だけど結界は60年周期で揺らぐらしくてね、力が不安定になるのよ。

結界の中がどうなっているのか誰も知らないらしいけど、噂では魂から元の肉体を取り戻して暴れまくってる妖怪が居るって話よ」

 

響「今まで博麗の巫女が殺してきた妖怪達がそんな事になってたなんて・・・」

 

紫「もうすぐその60年周期が来るらしいんだけどね。

あのうるさい小娘が私の所に珍しくやって来た時に言ってたわ」

 

 

煩い小娘とは四季映姫の事だ。

流石の紫でも閻魔は苦手らしい。

ちなみにやって来たのはリュウトに逢いに来た時のあの日だ。

 

 

響(誰の事だろう?

そんなに嫌いなのかなその人の事。

・・・あんまり触れないでおこう)

 

 

四季映姫に会った事の無い響華は紫が誰の事を言っているのか解らなかったが、その話をすると機嫌が悪くなりそうなので触れない事にした。

 

 

__________________

 

 

響「今日は楽しかったよ!

また遊びに来てね!待ってるから!」

 

紫「その時は貴女は永遠亭に居るだろうからそこの人の許可が出たらお邪魔させてもらおうかしらね♪

また今度会える日を楽しみにしているわ」

 

 

夕方となり、時間を忘れて話続けた紫は玄関からスキマで帰っていった。

その際、彼女に手を振って別れを告げられて嬉しかったのか、響華も手を振って別れを告げた。

その日の夜は一人だけの神社でも寂しくはなかった・・・。




まて、また伏線が張られたぞ。
隕石は?隕石どうなったの??
そう、このグダグダ感が熊殺しクオリティなのです。
、、、この調子でやっていると面白くないと言われそうなので次回からはちゃんとキャラを動かします、、、。
ゴメンチャイ

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