やっとこさここまで来ましたね!
投稿遅れましたが次からは更新スピード戻ります。
ではどうぞ。
リ「ははっ咲夜と俺は全く同じものを選んだみたいだな」
咲「あら?奇遇ですわね、でもやはり慣れ親しんだものが一番だと思いましたので」
リュウトと咲夜が選んだのはドリップのホットコーヒー。
最初は機械の使い方が解らずに葛藤していたが、店員の簡単な説明を受けてようやく淹れることが出来たコーヒーは香が漂う非常に良いものだった。
間違いなく美味しいコーヒーだ。
レミ「フラン、それ何?お菓子っぽいけど」
フ「うん、何かポテトチップス?ってやつらしいよ?
お姉ちゃんのそれは?」
レミ「これ?唐揚げおにぎりだけど?」
フ「お姉ちゃんってそういうの好きだよね・・・」
レミ「そんなにおかしいかしら?」
フランの抱えている袋には、ポテトチップスうす塩バター味と書かれている。
袋を揺さぶると、ガサガサという音が聞こえてくるあたり、この中にそれが入っているのだろう。
一方、レミリアは唐揚げおにぎりのビニールの取り方がいまいちわからない様子。
本当は正しい開け方があるのだが、理解したのはしばらく後だ。
鈴仙「妖夢!これ凄くおいしいわ!」
妖「私もこの抹茶アイスというのは初めて食べますけど、何だか懐かしい感覚に襲われますね」
鈴仙が食べているのは、いわゆるシロクマアイスと呼ばれているものだ。
練乳と凍ったフルーツがかかったシャーベットをかなり気に入ったらしい。
抹茶アイスを買った妖夢は、大体予想通りな選択だろう。
流石、サムライガールなだけはある。
魔「アリス、お前が買ったそれって一体何なんだ?」
ア「水らしいんだけど・・・何だか水っぽくないのよね。
どんな味なのかしら?」
魔「水なんだから水の味がするに決まってんだろ?
ま、私はこれを食すとするぜ!」
といって魔理沙が袋から出したのは、チョコレートスナックなるものだった。
糖分は乙女の燃料というが、魔理沙はどうなのだろうか。
男勝りな口調と行動が目立つ彼女は乙女かそうでないかと言われれば、悪いが後者だろう。
黙っていれば十分可愛らしいのだが。
ア「ン・・・あら?不思議な感じね。
この水、甘くておいしいわ」
ボトルのキャップをひねり、一口飲んでみると、口いっぱいに柑橘系の香が広がり、水を飲んでいる感覚は全くなく、どちらかというとジュースを飲んでいる感覚に近かった。
なんとも言い難いが取り敢えず凄い事はアリスにも解った。
霊「ふんふんふ~ん♪どんな味がするのかな~?」
零「ご機嫌だな、感想を後で教えてくれよ?」
霊「わかってるわ♪」
プシュッっと炭酸独特の音がボトルの中から発せられる。
開けてみると、液体からシュワシュワと空気の玉が無数に上がって来た。
霊「・・・んぐっ」
勢いよく霊夢はそれを口に流し込む。
その瞬間、舌に電流が迸る。
まさに衝撃だった。
霊「うわっ!!何よこれ!飲んだ瞬間口の中がバチバチってなったわ!」
零「お、おい。
それ大丈夫なのか??」
突然の出来事に霊夢は吃驚してボトルを投げ出しそうになる。
辛うじてボトルは依然、手の中だが、しかし、きょとんとした表情でボトルを見つめてから、不思議な感覚に霊夢は襲われた。
霊「これ、なんだかクセになる感覚ね・・・」
霊夢達の周りには、霊夢と同じパッケージのボトルを持った人々が多く見られる。
これは外界でも人気の高い飲み物なのだろう。
何度も飲みたくなるその味には、一種の中毒性があるかもしれない。
外界人は凄い飲み物を開発したものだ。
それからも霊夢は、炭酸飲料なる物に心奪われ、何度もそれを口にするのだった。
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咲「リュウトさん、コーヒーはブラックですか?」
リ「あぁ、目が覚めるからな。
それにしてもこれ中々美味いな」
咲「確かに・・・機械で淹れたとは到底思えませんわ」
紙コップに入った淹れたてのコーヒーは、二人の脳を覚醒させる手助けをしてくれる。
機械で自動的に淹れられたコーヒーだが、豆をその場で挽いているおかげか物凄く美味しい。
長椅子に座りながら飛行機搭乗時間が来るまで談笑しながら待っていると、ロビーの外、飛行場の方から鼓膜に響く大きな音が聞こえてきた。
キィィィィィィン!!!
咲「あっ!リュウトさん!
外見てください!あれが飛行機ですか?」
咲夜が窓の外に視界を移すと、そこには離陸を始めている旅客機があった。
かなり遠くから見てもかなり大きい事が解る。
生まれて初めて見るその光景に、皆が立ち上がりそれを眺めた。
レミ「わぁ・・・あれが飛行機・・・。
確かに大きいわね・・・」
フ「あれに私達も乗るんだぁ。
凄いなぁ~、あんなのが飛ぶんだね」
スカーレット姉妹は、巨大な飛行機を、窓に張り付きながら眺める。
外界に住んでいたことがある二人だが、住んでいたと言っても幻想郷にやってくる前はかなり不気味な薄暗い湖畔だったので、科学とは殆ど無縁な生活を送っていたのだから飛行機は勿論初めて目にする現代科学の結晶だ。
どういう原理で飛んでいるのか二人には想像出来ないが、パチュリーならわかるのだろうか?
それからというものの、二人はショップで買ってきたものを肴に、大空へと飛翔するその姿を一言も言葉を発さず眺めていた。
鈴仙「・・・そろそろ乗る準備した方が良いんじゃない?
10分前よ」
リ「ん?あ、本当だ。
皆、搭乗口に行くから手荷物忘れないようにな」
魔「ばっちりだぜ!」
妖「右に同じです」
バッチグーと言いながら、親指を立てる魔理沙。
他も問題なさそうだ。
10人は、遂に念願の飛行機初搭乗を果たすのだった。
レミリアとフランは何処か子供なんですよね。
珍しいものに目がないんです。
次回は漸く飛行機に乗ります!
お楽しみに!