あと今回は千字くらいと短いです。
何人かのキャラの台詞も無かったり。
適当ですね、ではどうぞ
~紅魔館門前~
リ「皆、忘れ物は無いか?」
今日、とうとう外の世界へ旅行へ行く日となり、出発の待ち合わせ場所としていた紅魔館の門に、メンバーが続々と集まって来た。
人数は10人。
霊夢、零夜、レミリア、フラン、咲夜、アリス、魔理沙、妖夢、鈴仙、そしてリュウトだ。
全員、外の世界で浮かないようにそれぞれ現代風なファッションをしている。
だが、元の衣装に近い色の洋服を皆着用している。
例えば霊夢は赤いワンピース、魔理沙は黒を基調とした割とボーイッシュな服装だ。
その場には紅魔館の留守番メンバーである美鈴達や、結界に出口を作る為に紫、そのサポートの藍もスタンバイしており、いつでも行ける状態だ。
リュウトは最終チェックとして全員に忘れ物は無いかをあらかじめ聞いておく。
霊「えぇ、ちゃんと着替えもお金も持ったわ」
魔「あぁ。
このぱすぽーと?とかいうのもちゃんと持って来たぜ!」
他も全員頷く。
問題はなさそうだ。
ちなみに今回旅行に行くのは海外の為、全員に紫からパスポートが渡されている。
リ「よし。
なら行こうか、ユカ姉」
紫「はいは~い♪
では、十名様ご案内~」
扇子を縦に軽く振り下ろし、次元の境界を開ける。
と、その前にリュウトから一つ、全員に忠告しておくことがあったので、一旦足を止める。
これはかなり重要な事で、旅行の最中は絶対に守らなければいけない事だ。
リ「みんな、わかっているだろうが、旅先で絶対に能力を使用したり、人を殺したりするなよ?
何があってもだ。
もし、何らかの事件に巻き込まれそうになったらすかさず逃げろ。
出来るだけ団体行動をして、俺やじいちゃんから離れないようにするんだ。
女だけで歩いていると襲われる可能性があるからな」
レミ「襲ってくるったって人間でしょ?
どうにでもなるわ」
フ「お姉ちゃん、今リュウトが言ってた事ちゃんと理解してる?」
さっき言ったことを理解していないような言動だ。
一番警戒しなくてはならないのはレミリアかもしれない・・・。
と、あまりグダグダしている時間はないので、紫を待たせない為にもリュウトは先を急いだ。
リ「ま、まぁいい。
時間が無いから早く行こうか」
リュウトを先頭に、続々とスキマの中へ入っていく。
そして、全員が入り終わったところでそれはゆっくりと閉じた。
紫「あ、そうそう。
藍、妖夢が旅行でいない間は幽々子が家にくるからよろしくね?」
藍「えっ聞いてませんよそんな話」
紫「だって今言ったんだもの、知らなくて当然だわ」
口元を扇子で隠しながら藍のジト目を当てられる。
だが、そんなのはお構いなしに紫は話を進める。
紫「貴女、私の式でしょ?
なら私の命令くらい聞きなさいよ」
藍「うぐっ!それを言われてしまったら何も言い返せない・・・」
紫「わかったら返事」
藍「はい・・・」
九尾である彼女の自慢の9本のしっぽは情けなくしなる。
紫の命令で白玉楼で食事を作らなければいけなくなった藍は、心の中では今すぐにでも逃げ出したくなる気分だった。
美「苦労人ですね・・・、。
パチュリー様、お嬢様方も出発されたのでそろそろ私達も戻りましょうか?」
パ「そうね。
こあ、行くわよ」
小「畏まりましたパチュリー様」
珍しく外に出ていたパチュリーも、用が終わればそそくさと帰っていく。
まだ日が昇ってから間もない時間だったので、朝食の準備の為、美鈴も館に戻った。
紫達も仕事が終わればすぐに帰り、門の前には誰も居なくなった。
そして幻想の外へ出た者達は、次元の扉を潜り抜けた時・・・この世の摩天楼を見た。
妖夢と鈴仙は次回辺りに台詞が出てきます。
海外旅行ですが、行き先は海が綺麗な場所です。
次回もお楽しみに!