東方混迷郷   作:熊殺し

43 / 144
何か凄い早く更新できちゃった。
さてさて、久しぶりに原作に戻ります。
今回はちょっと特殊な視点で異変を見ています。
どう思うかはわかりませんがねw
では本編どうぞ!


萃夢異変34話

レミ「博麗神社に居候・・・ねぇ。

あの霊夢がよくも承諾したわね」

 

咲「私もビックリしてしまいましたわ・・・」

 

 

紅魔館はティータイム、レミリアとフランは館のテラスでパラソルの日陰に入りながら優雅にお茶を飲んでいる。

ちなみに紅茶はアイスティーだ。

しかし傍から見れば、小学生が大人のまねごとをしているようにしか見えないのは偶然ではない。

ちなみにリュウトは朝から倉庫の食料や備品の整理などを行っている。

 

 

フ「でもいい人だよ?霊夢が居候を許したのもわかるなぁ」

 

 

フランは先日の宴会で零夜に優しくされたのもあって結構懐いているようで、時たま博麗神社に遊びに行っているようだ。

さらにその時に友達もできたようで、今日はその友達が遊びに来る予定だ。

 

 

レミ「フラン、そういえばあなた今日お友達を呼んでるんでしょ?時間は大丈夫なの?」

 

フ「あ!そういえばもうすぐだ!行ってくるね!咲夜!日傘取って!」

 

咲「かしこまりました、どうぞ」

 

フ「ありがと!行ってくるね!」

 

 

タッタッタッタッタッタ・・・

 

 

 

フランは日傘を片手に館へ走っていった。

それにしても友達とは一体だれなのだろうか?今日その友達とやらが来たら、挨拶ついでにみてやろうとレミリアは考えた。

しかし、レミリアはまだ気づいていなかった。

今、この館に、フランの友達以外に、とんでもなく恐ろしい奴が向かってきていることに・・・

 

 

ヒュルルルルルル・・・ドォォォォォン!!!

 

 

突如、レミリアたちのいるテラスの近くの花壇に弾幕らしきものが着弾し、辺りに土煙が舞う。

と、同時にどこかで聞いたことのある怒気のこもった声が聞こえてきた。

 

 

霊「レミリアー!!(怒)」

 

 

どうやらかなりお怒りの様子。

霊夢が何故怒っているのかよくわからないが、レミリアにはこれだけは理解できた、今、自分はかなりピンチな状況に置かれている・・・と。

 

 

レミ「れ!霊夢!何をそんなに怒っているのか知らないけどとりあえず私じゃないわ!」

 

霊「やっぱりアンタかーっ!!!」

 

 

スペル:夢想封印

 

 

ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥン!!!!

 

 

レミ「きゃあ!!」

 

 

ピチューン!!

 

 

言い訳も虚しく、レミリアは夢想封印の前に散っていった。

 

 

~少女治療中~

 

 

レミ「もう!一体なんなのよ!突然来たと思ったらいきなり攻撃仕掛けてきて!私が何したってのよ!!ギャーギャー!! 」

 

咲「まぁまぁお嬢様、どうか落ち着いてくださいな・・・」

 

 

無実の罪を課せられた上に報復まで受けたレミリアは、パラソルが吹っ飛んだせいで日光に当たってしまい、二重で致命傷を負うこととなった。

怒るのは当たり前だ。

咲夜の声もまるで聞こえていないようで、てんで話にならない。

それに対して霊夢はどこ吹く風だし、ここはレミリアに代わって咲夜が事情を聞くことにした。

 

 

咲「はぁ・・・お嬢様が落ち着くまで私が要件を聞くわ、一体何があったの?」

 

 

ビシッ!

 

 

霊夢は右手のお祓い棒をレミリアに向ける。

 

 

霊「アンタんとこのお嬢様が異変起こしてんのよ!」

 

咲「・・・はい?」

 

 

~少女説明中~

 

 

霊「というわけで、アンタの主人が一番怪しいと思ったのよ」

 

 

最初、咲夜は異変と聞いて何のことかわからなかったが、どうやら最近やった宴会が異変と関係あるらしい。

確かにこの頃宴会の回数が妙に多かった。

零夜の歓迎会が行われたのはもう二週間も前の事だ。

それからというものの、三日に一回は宴会をやるようになってしまったのだ。

しかもそれは、何者かによって意図的に集められていたらしいのだ。

にわかに信じがたい話だが、霊夢は前回行われた宴会の時、わずかに妖力を感じ取っていたそうだ。

 

 

咲「お嬢様に大勢の人を集める力なんてないわよ?そもそも動機が見つからないわ」

 

霊「でもその妖力は霧なのよ?あんた達が前起こした異変だって霧だったじゃない。

疑うのは当然でしょ」

 

 

そんなことをいわれても・・・と咲夜は小さい声で反論した。

レミリアが何か行動を起こすときは咲夜にも言う筈だ。

主人を疑う訳もない咲夜は、やはり霊夢の推理違いではないかと考える。

 

 

咲「やっぱりお嬢様が犯人だなんて考えられないわ、もちろん主人だからって庇っている訳じゃないわ」

 

霊「う~ん・・・じゃあやっぱり違うのかな?」

 

 

顎に手を当て、考え込む霊夢。

得意の勘が今回はてんで働いていないようだ。

なら魔理沙と一緒に解決すればいいのでは?そう言おうとしたら・・・

 

 

霊「魔理沙も怪しかったから一回ボコったけど結局違ったし・・・」

 

 

まさかの犯人サイドにカウントされていたようだ。

確かに魔理沙はいつも宴会の幹事をしていたから怪しいと考えるのもわかるが、何もいきなりボコボコにすることはないのでは?流石に理不尽だと思う。

今回の異変はさして危険ではなさそうなので、館の仕事が残っている咲夜は解決にいかないことにした。

霊夢には悪いが、この異変は一人でどうにかしてもらうことに。

しかし、その前に霊夢にはやっていただかないといけない事がある。

 

 

咲「霊夢、お嬢様は私がどうにかするからいいとして、あなたが破壊した花壇は誰が直すのかしら・・・?」

 

 

咲夜の表情は笑っているが、心は絶対に笑っていない。

勘違いで破壊されたのではたまったものではない。

咲夜は霊夢をひっ捕らえて花壇を修理させようとするが、

 

 

霊「え、えーっと・・・私忙しいからまたね!」

 

 

霊夢はそそくさと空へ退散してしまった。

咲夜も跡をおいかけようとする。

 

 

咲「あ!待ちなさーい!!」

 

霊「あとで零夜にでもやらせるわよー!」

 

 

零夜を何だと思っているのだろうか?咲夜は少し、零夜に同情してしまった。

そういえばリュウトは一体何処に行ったのだろうか?倉庫整理に行くと言ってから見かけていないが・・・?

 

 

___________________

 

 

同時刻、幻想卿のとある場所。

リュウトは紅魔館内の倉庫を整理をしていた時、紫にスキマの中へ連れられ、よくわからない所へ連れてこられていた。

 

 

カツ、カツ、カツ、カツ・・・

 

 

リ「紫、俺に逢わせたいやつって一体誰なんだ??」

 

紫「この先にいるわ、私は反対したんだけどね・・・」

 

リ「???」

 

 

紫の言っている事がまるでわからないリュウトは首をかしげてしまう。

周りを見渡す限り、空は薄暗く、太陽は出ていない。

灰色の地面、土の地面ではないようだが、外であることは明らかだ。

何だか方向感覚がおかしくなりそうな場所だ。

本当に幻想郷なのか?歩きながら謎が深まっていく、そんなときだった。

 

 

紫「いたわ、あそこよ」

 

リ「何・・・?」

 

 

リュウトは目線を前に再び向ける。

すると、遠くに人影らしきものがあるのが確認できた。

頭に角が生えており、それが鬼であることは容易に想像できた。

その鬼はこちらに手を振ってきた。

 

 

萃「お~い!ここだここだ~」

 

 

結構背が小さい印象を受けたが、本人を傷つける可能性がある為言わないでおくことにする。

少女は無い胸を張りながら名前を名乗ってきた。

 

 

萃「私があんたをここに呼んだ{伊吹萃香}だ!よろしく頼むよ異端な少年君」

 

リ「リュウトだ、よろしく」

 

 

まずは挨拶代わりに酒でも飲もうと盃を差し出して誘う萃香。

しかし鬼の酒と言ったら度数がとんでもなく高いのが特徴だ、そんなもの飲めるはずがない為、リュウトはいらないと断った。

 

 

萃「なんだ、つれないねぇ」

 

リ「おい、こんなことの為にわざわざ俺をここまで呼んだのか?」

 

 

無駄な話で本題を先延ばししようとする萃香にだんだんイライラしてきたリュウトは、少し度の強い声色で萃香から、ここに連れてきた理由を聞き出そうとした。

すると萃香は頭をかきながら難しい顔をする。

そしてため息交じりに話しだした。

 

 

萃「はぁ、、せっかく楽しく話でもしようと思ってたのに、意外とせっかちな奴だね、あんた」

 

 

紫は見ているだけで何も言わない。

萃香はリュウトに指をさす。

 

 

萃「私はあんたと戦いたいんだ、だから紫に頼んでここに呼んでもらったのさ。

訳あって表に出られないんでね」

 

 

萃香はリュウトがチルノと戦っているのを何処からか見ていたらしく、前々から戦ってみたかったのだという。

誤算だった、まさかあれを見られていたとは。

 

 

リ「悪いが断らせてもらう。

お前と戦う義理などないからな」

 

萃「おや?そんなこと言っていいのかねぇ?」

 

 

これ以上自分の存在を明かす訳にいかないリュウトは戦いを放棄しようとするが、萃香は意味深な発言でリュウトの足を止めた。

 

 

萃「私は能力で体の半分を幻想郷に置いてきているんだ。

これが何を意味するかわかるかい?」

 

 

この後、萃香が言った一言が、リュウトの怒りを買ってしまうことになる。

 

 

萃「アンタと親しい、十六夜咲夜・・・だっけ?あの子がどうなっても知らないよ?」

 

リ「!!!」

 

 

リュウトの心の奥深くに、ふつふつと怒りがこみあげてくる。

自分の自己満足を満たす為に関係ない人間を巻きこむのか?そんなことは絶対にさせない。

咲夜を傷つけさせやしない!

 

 

キィィィィィィィィィィィン!!

 

 

リュウトの体をまばゆい光が包み込み、黒かった髪と虹彩が白く変化する。

背中には四枚のダイヤ型の羽が生え、光が治まると、さっきまでのリュウトはどこにもいなかった。

 

 

リ「お前のチンケな挑発に乗ってやる。

だがな、咲夜に指一本触れてみろ、全力でお前を宇宙の果てまでぶっ飛ばしてやるからな!!」

 

 

全身に力を入れ、大地を震え上がらせる。

紫は驚いていた、こんな力を隠していたなんて。

間違いなく今のリュウトは、チルノと戦っていた時の数倍の力がある。

そんな桁違いのリュウトの力に萃香は屈服せず逆に燃えていた。

 

 

萃「ハッハッハー!いいねいいね!私はこれを望んでたんだよっ!!」

 

 

萃香も妖力を爆発させ、リュウトにぶつけた。

力のぶつかり合いは空気を振動させ、辺りには轟音が鳴り響いた。

 

 

紫「ここにいたら不味いわね・・・」

 

 

ヴォン

 

 

危険を感じた紫はその場から立ち去り、完全な二人のタイマンとなる。

 

 

萃「さぁ!アンタの本気を見せてみな!」

 

 

誰にも知られることのない戦いが、今始まろうとしていた・・・。




萃香の悪役感がヤバイwこれ怒られるんじゃないかなww ちなみに僕は萃香好きじゃありません。
萃無想で嫌いになっちゃいました。
、、、ごめんなさい萃香好きの皆さん。
見ている限り、零夜よりもリュウトの方が強そうに見えるかもしれませんが、実力は殆ど変わりません。
でもリュウトの力には欠点があるから少しハンデがついてます。
あ、教えませんからね?
ではまたお逢いしましょう!


評価&お気に入り登録待ってまーす!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。