出来るだけ修正しましたが、多分クソッタレです。
暖かい目で見てやってください
~約8000年前~
雑木林の中、二人の金髪の女性が言い争いをしていた。
「誰が貴様なぞに封印させるか!私は自由に生きるのだ!」
「五月蝿いやつね、大人しく器に入りなさい」
片方の女性が念仏のような呪文を唱え始める。すると女性が器と呼称している小娘に、黒服の金髪は吸い込まれるように吸収されていった。
黒服の女は最後にこう言い残した。
「必ず私はこの檻から出るぞ!その時は貴様なぞ容易く消し去ってやる!覚えておけ!!」
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~宵闇異変 Black Out In The World~
ミーンミンミンミンミン・・・
幻想卿が初夏に入ろうとしていた6月上旬、霊夢は未解決の異変の捜査の為、見回りに出掛けていた。
異変の捜査とは、半年程前、紅魔館で保護されていた今泉影浪を強襲した犯人を捕まえる事だ。
実はあの日の夜、襲われたのは影浪だけでなく、人妖問わず似たような被害を受けていたのだ。
あれ以来そのような事件は起きていないが、犯人が判らない以上、このまま野放しにする訳にもいかず、今でも人里等では警戒が続いている。
しかし、事が既に半年も前の事なので定期的にパトロールをしているだけで、特に進展は無かった。
~博麗神社~
現在留守番中の零夜は、居間で胡座をかいて座り、少し暑い気分を紛らわす為に麦茶を飲んでいた。
霊夢はかなり広い範囲を巡回している為しばらくの間は帰ってこないのだが、彼は初夏の暑さよりもそっちの事を心配していた。
零「霊夢が居ない間は一人か・・・それにしても大量殺害未遂事件とはな、霊夢は大丈夫なのだろうか?」
零夜はなんとなく霊夢の事が心配だった。
上手く言葉に出来ないが、彼にとって初めての感覚だったのは間違いなかった。
この感覚が何なのか解からず考えていると、境内の方から女性の声が聞こえてきた。
慧「おーい!霊夢~!居るか~!」
零「ん?霊夢の知り合いか?」
幻想卿に来てからあまり人に会っていないため人脈が無い零夜だったが、言葉からして霊夢の知り合いだと判断し、本人が不在である事を伝えようと外へ出たのだが・・・
零「誰だ?霊夢なら今は居ないが?」
慧「な!!お前こそ一体博麗神社でなにをしている!!」
不審者扱いされた。
割愛
慧「なるほど、貴方は霊夢の所で居候をしている方だったか」
博麗神社にやって来た慧音だが、今回は小学生ほどの女の子の付き添いとしてきていた。
慧音は見知らぬ男が博麗神社に居たので驚いていたが、零夜が事情を説明すると、すぐに誤解を解いて、今は神社の社の中にある客室で零夜と話をしている。
本当は霊夢に用があって来たのだが、本人がいない時に来てしまい困っていた。
零「あぁ、先程まで霊夢もいたのだがな、定期パトロールに行ってしまった」
慧「あぁ、あの事件以来の・・・では私たちは入れ違いになってしまったのか、弱ったな・・・」
困り果てている慧音を見て零夜は手助けすることにした。
零「何か霊夢に用があるなら伝えておくぞ?」
慧「うむ、ありがたい。
実はこの子から霊夢に話があるんだ」
慧音はそう言うと、自分の横に座っている小さな女の子を紹介した。
花「は、初めまして!花梨です!私、霊夢さんにお願い事があって来たんです!」
零「依頼か?」
零夜の質問に花梨は俯きながら沈んだ声で答える。
花「はい、私の友達のルーミアちゃんを捜してほしいんです・・・」
零「ルーミア?」
慧音はルーミアについて説明を始めた。
慧「ルーミアは私の寺子屋に来ている妖怪の女の子だ。
見た目は花梨と同じくらいでな、よく人間や妖怪の子供達と遊んでいるんだ」
慧音の話によるとルーミアは半年程前から様子がおかしかったらしく、思考停止状態になったり、フラフラとおぼつかない歩き方をしたりしていたらしい。
そして三週間程前から姿が見えなくなって今に至るそうだ。
零夜はこの半年前という言葉が気になった。
零「半年前・・・ふむ、わかった。
この事は霊夢に伝えておこう、もしかしたら危険な状況に陥っているかもしれん」
慧「すまないが頼んだぞ」
花「ありがとうございます・・・」
花梨は沈んだ声で礼を言う。
その様子を見て零夜は花梨を励ました。
零「そう落ち込むことはない、霊夢ならすぐに見つけてくれるさ」
花「ッはい!」
落ち込んでいる花梨の頭を零夜が撫でると、花梨は元気を取り戻して元気よく返事をした。
その後二人は人里へ帰っていき、それから一時間程経過した・・・
ガラガラガラッ
霊「ただいま~」
玄関を開けて、巡回から帰ってきた霊夢に、依頼が来ていることを零夜は柱から顔を覗かせながら知らせた。
零「霊夢、慧音という女性から依頼が来たぞ」
霊「慧音??」
話を詳しく聞くため彼女は居間に向かった。
~青年説明中~
霊「う~ん・・・また別の依頼が・・・、私の体は一つだけなんだからそんなに一辺になんでも出来ないわよ」
腕を組みながら霊夢はぼやいた。
零「しかし放っておく訳にもいかないだろう?」
霊「それもそうなんだけど・・・」
零「それに、この事件は未解決の異変と関係があ気がするんだ」
その言葉に霊夢の眉が動く。
霊「何故そう思うの?」
理由を追求する霊夢に零夜は事細かに説明した。
零「この二つの事件が始まったのはどちらも同じ頃なんだ。
ルーミアの場合は行方不明になったのは最近だが、様子がおかしくなったのはあの異変と同じ6ヶ月前なんだよ。
ルーミアは闇を操れると聞いた、襲われた奴らは誰も犯人を見ていないんだろう?夜だったら闇で姿を隠せば誰だかわからないんじゃないか?」
犯人としてここまで出来上がったやつなんて他にはいないだろう?零夜はそう言った。
確かにそのとおりだ、となると様子がおかしくなったのも何か理由があるに違いない・・・そう考えた霊夢は、人探しにピッタリの能力を持った人物を呼び出した。
霊「解ったわ零夜、じゃあ人探しのエキスパートを呼ぶからちょっと待ってね」
零「エキスパート?」
零夜はなんの事か解らなかったが、そう言うと霊夢は誰も居ないのにその人物の名前を叫んだ。
そしてその人物とは零夜も知っている人物だった。
霊「紫ー!ゆーかーりー!」
紫「そんなに大きな声を出さなくても此処にいるわよ」
霊夢が呼ぶと何処からか返事が聞こえてくる。
二人がキョロキョロと辺りを見渡していると、何もない空間に亀裂が入りスキマという異空間が広がり、中から和と洋が入り交じったドレスを身に纏った長い金髪の美しい女性が現れた。
女性はスキマから飛び出し、華麗に畳に着地した。
紫「ごきげんよう霊夢、貴女が私を呼ぶなんて珍しいわね。
しかもいつの間にか男作っちゃって、お盛んねぇ~」
八雲紫は口許を扇子で隠してクスクスと笑う。
霊夢はなんだかムカついてきたようで、札を何枚か取り出して紫に向けた。
霊「出てきて早々悪いんだけどムカつくからこれ投げていい?」
紫「ちょっと待って!冗談よ!謝るからそれしまってちょうだい!」
さっきまでの美しい立ち振舞いは一体何だったのか、紫は完全に腰を抜かして霊夢にビビってしまっている。
そんなやり取りを第三者目線で観察していた零夜は溜め息ついでに、あぁ~、と納得したような声を出した。
零「あぁ、エキスパートってのは紫の事だったんだな」
霊「え?紫の事知ってるの?」
まぁな、と彼は答えた。
どうやら零夜と紫は昔からの付き合いらしく、零夜によると、二人が知り合ったのは今からざっと8000年程昔の話らしい。
その時代はまだ零夜がトール神と名乗っていた頃だ。
二人は飽くまで友人関係だったらしいが、出会って200年程経って零夜が神界へ帰ってしまった為、今回は久しぶりに再会だそうだ。
そんな過去があったとは知らなかった霊夢はその話を聞いて少々驚いた。
霊「へぇ~、紫の過去にそんな話があったなんて・・・」
紫「まぁその話は今度ゆっくり話すとして、そろそろ本題に入りましょう」
霊夢自信も忘れかけていたようで、そういえばそうだったと苦笑いしてごまかした。
どうせ内容も知っているだろうが、一応最初から説明した。
紫「嫌よめんどくさい」
霊「はぁ!?」
何でよ!!あんた幻想卿の賢者でしょ!?と怒鳴る霊夢に全く動じず、私だってこう見えて忙しいのよ?と静かに反論した。
その後も霊夢はどうにかして協力させる為に紫を挑発しまくるが、協力する気は全くなし。
紫「まぁそういうわけだから、私そろそろお暇させてもらうわね」
霊「あ!ちょっと!待ちなさいよ!」
そのまま霊夢の制止を聞かずにスキマを開けて去っていった。
零夜はやれやれと言いたそうな様子だ。
日が沈み始め、そよ風が吹く気持ちいい時間帯、博麗神社に少しの間、静寂が訪れる。
霊「・・・もう遅いから捜すのは明日にしよっか・・・」
零「霊夢・・・、俺も手伝うからそんなに落ち込むなよ・・・」
霊「・・・ありがとう(泣)」
ルーミア捜索は次の日に丸投げされた。
その頃、とある山中にある洞窟・・・
~とある洞窟~
ゴシャッニチャ・・・ブチュブチュブチュ・・・
ボドッ・・・
?「フフッ・・・来る来る!もうすぐだ♪」
バリバリ!ドシャドシャ・・・
口を血で染めた妖怪、そして入り口には千切られた人の腕が投げ捨てられていた・・・
To be continue
また続きが書きづらくなってしまった、、、TBSだわ~(テンションバリ下がるの略)
かなりエグい話になる予定です、あまり想像はしないでくださいね。
感想or評価お願いします!!