博麗神社の騒動があったその日、紅魔館では別の事件が起きていた。
~大図書館~
リ「・・・は?」
咲「こ、これは・・・」
パ「どうしてこうなった・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時は30分前に遡る。
~30分前~
リュウトは小悪魔から、剣が完成したとパチュリーが言っていたのでと報告されて、今は大図書館に来ているのだが、パチュリーの姿が見当たらないので困っていた。
ちなみに小悪魔は、外の薬草庭園に用があると言って外出してしまったため案内を頼めなかった。
リ「パチュリーの奴、 何処にも居ないじゃないか。
何処へ行ったんだ?
・・・ん?なんだこれは?」
今リュウトの足元のの床下には謎の魔方陣が描かれている、そして気になったリュウトは詳しく見るためにその中に入ってしまった。
ヴォン
そして突如魔方陣が光出し、起動させてしまったのだ。
それを手洗いから丁度帰ってきたパチュリーが止めようとしたのだが・・・。
パ「あー!リュウト!早くそこからにげて!」
時既に遅し・・・。
ボォォォォォン!!!
魔方陣から爆発したように煙が出て、その中にいたリュウトは子供になってしまったのだ。
さらにそこへおやつのクッキーを持ってきた咲夜がやって来た。
咲「パチュリー様クッキーを・・・って一体どうしたんですか!?」
図書館に入ってみれば煙まるけなのだから驚くのは無理もないだろう。
しかし咲夜にとってもっと驚くべき出来事が現在進行形で起きていた。
リ「・・・は?」
咲「こ、これは・・・」
パ「どうしてこうなった・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして今に至る。
リ「どうなってるんだこれは!?」
咲「小さいですね・・・」
パ「えぇ、小さいわね」
今の状況がカオスすぎてリュウトはパニックになり、咲夜はそんなリュウトをみて唖然とし、パチュリーは何故か落ち着いている。
すると庭園から薬草を取ってきた小悪魔が図書館へ戻ってきた。
小「パチュリー様、必要な植物を採取してきました~。
あれ?その子誰です?」
パ「リュウトよ」
小「え?リュウトさん?」
小悪魔はテーブルに薬草を置いてリュウトに近づき顔をまじまじと見る、するとどうやら気づいたようで、凄く驚いている。
小「あ!ホントだ何となく面影があります!」
リ「そんなにジロジロと・・・。
見世物じゃないぞ俺は」
小「口調もリュウトさんだ!!」
リ「・・・めんどくさい奴だな、こいつ」
若干小悪魔に呆れ気味のリュウトだが、もとはといえばこの男
が魔方陣にうっかり入った事が悪いのだ。
文句は言えまい。
しかしこうなってしまったものは仕方が無いため、打開策が出来るまではリュウトはこのままだ。
そしてこれからの事について久しぶりに紅魔館緊急会議が行われたのだった。
~紅魔館緊急会議室~
レミ「えー・・・。
久し振りの緊急会議なんだけど。
これは一体どういう事なの??」
現在レミリアの目の前には、咲夜の膝に座って抱えられているリュウトがいた、そして隣には目をキラキラさせている妹がいた。
この状況に誤解を招くと考えたリュウトは、自分の意志でないと否定しようとするが、膝に乗せている咲夜が満更でも無い様子でニコニコしながら説明しだす。
リ「いや、これはちが」
咲「すみませんお嬢様、椅子に座っても顔の半分程がテーブルで隠れてしまいますので膝の上に乗せさせて頂いております」
レミ「何で貴女がそんなに嬉しそうなの??」
咲「いえ、余りに愛らしかったので・・・」
レミ「あぁ、満更でも無いのね」
フ「なんだか弟が出来たみたい!
私は嬉しい♪」
リ「嬉しくない!!!泣」
咲「あらあら、フラン様苛めてはいけませんよ?」
リ「子供扱いするなぁ!泣」
本気で嫌なのか、リュウトは涙目でジタバタしながら全否定する。
このまま行くと会議が進みそうにないのでパチュリーがまとめあげようとする。
パ「はいはいそのくらいにして、今はどうするか話し合うべきでしょ?」
レミ「別に今まで通りでいいんじゃない?」
しかし子供の姿でやれることは限られてくるのでやはり考えなければいけない。
パ「そういう訳にもいかないでしょ、今のリュウトは子供なんだし」
リ「子供の姿だからといって嘗めないで貰いたいものだな」
咲「小さくなったリュウトさんに説得力あるんですかね?」
リ「なっ!
咲夜は味方だと思っていたんだぞ!」
フ「今のリュウトは只のお子ちゃまだよ(笑)」
リ「お前も同じようなものだろ!!」
そして暫くの間お子様だとバカにされた。
~30分後~
結局話が進まぬまま、最終的にパチュリーの解除魔法が完成するまで出来る限りの咲夜の手伝いをすることとなった。
早い話いつも通りである。
リ「まぁ、いつも通りと言ったら買い出しだよな。
しかし人里か・・・。
嫌な予感しかしないぞ」
咲「安心してください、今回は私も同行させてもらいますので」
リ「何も起きなければいいが・・・」
今、二人は紅魔館の正門前にいる。
今回の買い物には咲夜が同行するが、実質リュウトは咲夜の手伝いだ。
リュウトは空の買い物袋を抱いていざ、人里へ向けて飛び立とうとするが、
ピョン・・・ピョン・・・
何故か飛ぶことが出来ない。
咲「あの、どうされたのですか?」
リ「とべないー!!何故だー!!」
飛べないと叫びながらピョンピョン
跳ねるリュウトに、咲夜は不意に可愛いと思ってしまった。
暫くジャンプしていると、地面から漸く足が離れて滞空しだした。
やっと成功である。
咲夜は心配混じりにリュウトに言う。
リ「ハァ・・・ハァ・・・飛べたぞ!」
咲「無理しなくてもいいですよ?辛いなら館にいても・・・」
リ「いや、子供の姿だからといって贔屓される訳にはいかない。
それとも咲夜は俺の事が邪魔か?」
咲「そんなわけ無いじゃないですか、リュウトさんの事を邪魔だなんて思ったりしませんよ。
さぁ、お買い物にいきましょう、御飯を作る時間が無くなっちゃいますから」
リ「あぁ、そうだな」
二人は人里へ向けて飛び立った。
咲「あ!はぐれるといけないので手を繋ぎましょう!」
リ「だから子供扱いするな!」
美「行ってらっしゃ~い」
つづく
本当は記憶が無くなる方向で話をすすめたかったんですけど思い付かなかったんですよね、だから急きょ記憶アリの話になってしまいました。若干スケットダンスのパクりみたいになってしまいましたがこれはわざとではないです、本当です。
ちなみにあの魔方陣はパチュリーが若返りの研究をしていた時に書いたものです。没案になったものを消し忘れたままトイレに行ったときにリュウトが起動させちゃったって訳です。
評価&感想待ってます!!ダメ出しコメント構いません!むしろありがたいです!
これからもよろしくお願いいたします。