東方混迷郷   作:熊殺し

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そろそろ挿絵を描こうかなぁ〜とか考えてみたり


地霊殿102話

~紅魔館~

 

 

レースが中止となった後も、何時もと変わらず時は進み続ける。

午後の晴れ空が照る中、レミリアは午後のティータイムをバルコニーで嗜んでいた。

しかし、今日はレミリアの他に客としてリュウトが同席している。

どうやら話があるそうで、彼がティータイムに顔を出すのも珍しいので、ぜひ一緒にとレミリアが誘って今の状況に至る。

 

 

レミ「それで話っていうのは何なのかしら?

あ、もしかして咲夜の事?」

 

リ「いや、そういった件では無くだな、自分を鍛えなおす旅に出るから暫く館から離れる事にした。

だから館の事は一切出来なくなる」

 

レミ「・・・はいぃ!?」

 

 

突然の長期休暇申告に此方も戸惑ってしまう。

いや咲夜は一人でも仕事出来るが、彼女は彼の恋人だ。

咲夜はそれに同意するのだろうか?

気分を落ち着かせ、冷静になって聞いてみた。

 

 

レミ「その話は咲夜にはしたのかしら?

流石に無断で行っちゃうと後が怖いと思うわよ?」

 

リ「今回の事は咲夜には黙っておくことにした。

あの子は妙に心配しすぎるところがあるからな、無駄に気を遣わせたくない」

 

レミ「そう・・・だ、そうだけど、貴方はどう思う?」

 

リ「何?」

 

 

バルコニーの日陰から様子を伺っていた咲夜は、呼ばれると素直に姿を現す。

メイドとしての立ち振る舞いを意識してはいるものの、何処か落ち着きがないように見える。

 

 

レミ「咲夜、貴方はどうしたい?」

 

咲「わ、私には館での仕事がありますので・・・」

 

レミ「それは貴方の意志ではないでしょう?

貴方自身はどうしたいの?」

 

咲「それは、その・・・」

 

 

レミリアは微笑みながら咲夜に問いかける。

まるで咲夜の出す答えを知っているかのように。

 

 

咲「私は、リュウトさんに付いていきたいです」

 

リ「何を言うんだ咲夜!

俺の行こうとしている場所は人間の君には環境が厳しすぎる!

それに凶悪な妖怪だって多いんだ、危険すぎる!」

 

レミ「あら、それなら守ってあげればいいじゃない?

貴方は元々が強いんだから、咲夜を守りながらならハンデが付いて鍛え甲斐があるでしょ。

それに、咲夜自身も良いトレーニングになるんじゃないかしら。

最近異変解決にも行ってないし、身体が鈍ってるんじゃないの?」

 

咲「・・・私はリュウトさんに付いていきたいです」

 

レミ「うん、許可するわ♪」

 

 

満面の笑みの二つ返事で外泊許可を出すレミリア。

これにはリュウトもお手上げするしかなかった。

 

 

リ「はぁ、わかった。

咲夜が行きたいというのならもう止めない」

 

 

しかし、リュウトは咲夜に対して一つだけ忠告も含めた条件を出した。

 

 

リ「但し、道中で危険な事があっても助けられるとは限らない。

危険と感じる前に逃げるようにしてくれ」

 

咲「畏まりました」

 

レミ「館の事はどうにかするから心配は要らないわよ。

ま、精進しなさいな」

 

リ「レミリア・・・感謝する。

出発は明日だ、俺は準備の為に一足先に失礼する」

 

 

ひとしきり話が終わると、リュウトはそのままバルコニーを去り、自身の部屋へと戻っていった。

二人きりになった空間で、レミリアはリュウトの前では言えないアドバイスをした。

 

 

レミ「咲夜、下着は新しいものを用意しておくのよ」

 

咲「お嬢様の助言は破廉恥です!」

 

 

to be continue・・・




咲夜さんカワユスを皆に理解してほしいだけなんだ俺は!!
ちょっとエッチな咲夜さんも…イイね!

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