東方混迷郷   作:熊殺し

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どうもこんにちは熊殺しです、なかなか話が思い付かなくてこんなに時間が掛かってしまいました。
まぁよくあることですよね!では本編スタート


10話

現在リュウトはボロボロになった大ホールを修理中。

弾幕ごっこの後、レミリアにこっぴどく叱られ修復するように言われたのだ。

フランは手伝っていないが、その代わり彼女はボロボロになったリュウトの衣服を縫い直していた。

実は彼女、手先が器用で裁縫が大の得意なのだ。

本来咲夜がこういったことをいつもしているのだが、レミリアから罰として自分でやるように言われ、フランは部屋で黙々と裁縫をしていた。

ほぼ趣味の範疇なのでやれと言われても痛くも痒くもない。

その間リュウトは服が無いので、仕方なく両性着れるものを持っている美鈴から昔履いていたズボンを借り、上はシャツだけの格好で過ごしていた。

 

 

_____________

 

 

~地下室~

 

 

フ「私が裁縫得意でよかったよ、お姉ちゃんが罰として自分でやりなさいって言ったときは正直嬉しかったね♪こんなことで許されるんだからさ~」

 

 

フランが呑気に独り言を言いながらどんどん縫っていく。

かなり早いスピードで縫っていてもう自分の服は元通りになりそうだ。

しかし、リュウトの服はボロボロになったこの一枚しか存在しない。

フランの攻撃でかなりボロボロになっているので直すのに時間が掛かってしまい、新しく買った方が早いくらいだった。

なので急遽、咲夜に頼んでリュウトの服を新調する事となった。

 

 

~ヴワル図書館~

 

 

フ「咲夜~、居る~?

ちょっと用事があるんだけど~」

 

 

門を開けて咲夜を大きな声で呼んでみる。

何時もなら大体これで一瞬で現れるのだが、今日はその代わりに少しムスッとした表情のパチュリーが現れた。

 

 

パ「ちょっとフラン、図書館では静かにしなさいよ」

 

フ「パチュリー、咲夜どこにいるかしらない?」

 

パ「咲夜ならもうそろそろ買い出しから帰ってくるはずよ、何かあったの?」

 

フ「実はリュウトの服なんだけどあれって一着しかないじゃない?

でもあの服ボロボロになっちゃって、直すくらいなら買った方が早いくらいなの」

 

 

と言うと、彼女は後ろに隠していたボロボロの男性用衣服を取り出した。

・・・確かに見るに絶えないボロボロさだ。

 

 

パ「だから買ってきてもらおうと?」

 

フ「そーゆーこと」

 

 

パチュリーは先日、リュウトとフランが弾幕対戦を行った事を知っていた為、全てを察した。

 

 

パ「理由は解ったわ。

なら食堂に行ったら?買い物が終わってから直ぐに支度に取りかかるだろうから」

 

フ「わかった、ありがとうね」

 

 

図書館を後にし、咲夜が居るであろう厨房部屋に入ると、食材をキッチンの冷蔵庫に入れている咲夜の姿が見えた。

 

 

_____________

 

 

〜厨房~

 

 

フ「咲夜~ちょっと用事があるんだけど~」

 

咲「なんですか?フラン様」

 

 

フランはもじもじしながら答える。

 

 

フ「うん、それがね?リュウトの服を直そうとしたんだけど、余りにもボロボロで買った方が早いくらいなの。

だからリュウトの服買ってきてくれないかなぁ?」

 

咲「私もあれ一着しかないというのはどうにかしなければいけないと考えてはいたのですが・・・。

まずお嬢様に掛け合ってみないといけませんね」

 

フ「そういえば今リュウト何着てるの?

もう服は無いでしょう?」

 

咲「今は美鈴の古着を借りてますよ。

でもいつまでもあのままというわけにはいきませんわよね・・・」

 

フ「ちょっとお姉ちゃんの所に行ってリュウトの服買うお金貰ってくるね」

 

咲「あ!フラン様!お待ちを!

・・・行ってしまいましたね」

 

 

咲夜が呼び止めようとしたときにはフランは物凄いスピードで食堂を出ていってしまった。

 

 

____________

 

 

~レミリアの部屋~

 

 

フ「お姉ちゃ~ん!居る~?」

 

 

ガチャッ

 

 

ドアを開けると椅子に座りながら本を読んでいるレミリアの姿が見えた。

 

 

レミ「ノックぐらいしなさいな・・・。

お金でしょ?待ってなさい、出してあげるから」

 

フ「あれ?お姉ちゃん何でわかったの?」

 

レミ「忘れたの?私の能力」

 

フ「あぁそういうことね、じゃあお願い」

 

レミ「ちょっと待ってね、金庫から出すから」

 

 

レミリアは部屋の本棚の中心にある本を取り出す。

すると本棚がスライドして秘密の部屋が出てきた

一体いつこんなものをこしらえたのだろうか?

 

 

フ「え、何これ、初めて知ったんだけどこの仕組み」

 

レミ「どう?格好いいでしょ?

この中に金庫しまってあるの」

 

 

フランは思った、もはや秘密基地であると

そして同時にこうも思った、バカだなぁ・・・と。

 

フ「お姉ちゃんってたまに訳わかんない所にこだわるよね」

 

レミ「まぁ良いじゃない?防犯用に役立つんだし。

ほら、これだけあれば足りるかしら?」

 

フ「泥棒なんか入るかなぁ?

あれ?お姉ちゃん、お金多すぎない?」

 

渡された金はかなり多く服を買うだけの金額とは思えなかったがレミリアは言った。

 

レミ「フラン、咲夜にお金渡すんでしょう?だったら伝えてくれる?

余ったお金で好きな服買ってらっしゃいってね」

 

フ「えー私は~?」

 

レミ「はぁ、わかったわ。

あなたもついていっていいわよ、ただし迷惑かけないこと!良いわね?」

 

フ「やったぁ!お姉ちゃん大好き!」

 

レミ「ふふっ♪さぁ、いってらっしゃいな」

 

フ「はーい!」

 

 

フランは食堂へ向かい咲夜にお金と伝言を伝えると咲夜は泣いて喜んだという。

ちなみにその後レミリアは咲夜に抱きつかれてちょっと嬉しそうだった。




話の内容が次に繋げるためにかなり強引な感じになっちゃいましたね~、しかしこれで次の話のネタができる!ではでは次回またお会いしましょう!

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