東方好きの優斗と大妖精と   作:ゆう12906

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第三十五話 死亡フラグ

 いやー負けた負けたボロ負けだった!

 

 2回戦、青蛾娘々と宮古芳香相手に大妖精たちは頑張った。というか芳香が勝手に大妖精を襲って自滅しただけなのだが……

 

「むむ……やっぱり強かったね」

 

「さすがお嬢様を倒しただけありますね~」

 

「ああ、やっぱり相手が悪かったな」

 

「そうですよね! あれは反則ですよね!」

 

「抽選が運悪かったよね!」

 

「あ、分かったから二人とも落ち着いて……」

 

 3回戦の相手はなんと霊夢&魔理沙ペア。おい、チートじゃないのか。

 

 いや、一応頑張ったんですよ? 1枚ずつスペルカード使わせたし。

 

 けど仮にも主人公だしな。いくら特訓したからって妖精が勝つのは厳しいだろう。

 

 まあ、2人はよく頑張ったと思う。

 

「まあ、レイマリは負けてもしょうがない。でも楽しかっただろ?」

 

「そうだね。すごく充実した2週間だったよ!」

 

「まさかここまで行けるとは思いませんでしたよ。とっても楽しかったです」

 

「それならよかった。――おっと、審判の時間だ」

 

 勝ち負けももちろん重要だ。まあ、それより大事なものもあるかもしれない。

 

 結局、個人のとらえ方なんだよな。大妖精たちは何か感じ取ってくれたのだろうか。

 

 

 

 

 

 太陽が完全に沈んでしまった。まだ辺りは明るいが、すぐに暗くなるだろう。

 

 大会の方はというと、咲夜&美鈴が霊夢&魔理沙を破って優勝となった。って、レイマリ負けたんだよな……

 

 さあて、新聞が発行される時間だ。そのために1人でこっそり文の元へきている。

 

「号外~号外ですよ~」

 

 もう校庭の中央で新聞をばらまいていた。印刷速いな。

 

 前回とは違い、1面は咲夜と美鈴が嬉しそうに写っていた。よっし、やはり椛写真の効果は絶大だな。

 

 そのまま紙をめくり、2面を拝見してみる。どんな記事だろう?

 

「なっ……」

 

 あ、ありえない。こんなバカなことが……

 

 そこには、『今度は2対1?秘密の甘々練習を激写!』という大見出しが。おかしい、文とは協定を結んでいたはずでは……

 

「おや、こんなことにいましたね優斗」

 

「なあ、一回落ち着こう」

 

 なんか後ろから刃をつきつられているんですが。こんなことされるいわれはないはずだ……

 

「どうもこんにちは。文にこんなものを渡したのはあなたですね?」

 

「も、椛……」

 

 言われ思いっきりありましたわー。イラスト結構危ない感じだったんだよね~。そりゃ怒りますわー。

 

「はいでは、続きはこちらの方々にお願いしたいと思います~」

 

 なんだ、急に司会者みたいに……だが問題ない。あまり思い出したくないが、折檻には慣れている。どんな人が来たって……

 

「まさか文にそんなこと言ってたなんて……」

 

「これは罪が重いですね」

 

「大変申し訳ありませんでした」

 

 即、土下座。

 

 これは無理ですわ。大こあとかどんな死亡フラグだよ……

 

「じゃ、話はゆっくり家の方でね♪」

 

「面白そうなんでついていきますね」

 

 もう一つの試合のゴングが鳴った。

 




第三十五話でした。まだ終わらせませんよ!

これから優斗がどうしていくのか考えただけで面白いですね~死なずに済むんでしょうかね……

では!


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