いやー負けた負けたボロ負けだった!
2回戦、青蛾娘々と宮古芳香相手に大妖精たちは頑張った。というか芳香が勝手に大妖精を襲って自滅しただけなのだが……
「むむ……やっぱり強かったね」
「さすがお嬢様を倒しただけありますね~」
「ああ、やっぱり相手が悪かったな」
「そうですよね! あれは反則ですよね!」
「抽選が運悪かったよね!」
「あ、分かったから二人とも落ち着いて……」
3回戦の相手はなんと霊夢&魔理沙ペア。おい、チートじゃないのか。
いや、一応頑張ったんですよ? 1枚ずつスペルカード使わせたし。
けど仮にも主人公だしな。いくら特訓したからって妖精が勝つのは厳しいだろう。
まあ、2人はよく頑張ったと思う。
「まあ、レイマリは負けてもしょうがない。でも楽しかっただろ?」
「そうだね。すごく充実した2週間だったよ!」
「まさかここまで行けるとは思いませんでしたよ。とっても楽しかったです」
「それならよかった。――おっと、審判の時間だ」
勝ち負けももちろん重要だ。まあ、それより大事なものもあるかもしれない。
結局、個人のとらえ方なんだよな。大妖精たちは何か感じ取ってくれたのだろうか。
太陽が完全に沈んでしまった。まだ辺りは明るいが、すぐに暗くなるだろう。
大会の方はというと、咲夜&美鈴が霊夢&魔理沙を破って優勝となった。って、レイマリ負けたんだよな……
さあて、新聞が発行される時間だ。そのために1人でこっそり文の元へきている。
「号外~号外ですよ~」
もう校庭の中央で新聞をばらまいていた。印刷速いな。
前回とは違い、1面は咲夜と美鈴が嬉しそうに写っていた。よっし、やはり椛写真の効果は絶大だな。
そのまま紙をめくり、2面を拝見してみる。どんな記事だろう?
「なっ……」
あ、ありえない。こんなバカなことが……
そこには、『今度は2対1?秘密の甘々練習を激写!』という大見出しが。おかしい、文とは協定を結んでいたはずでは……
「おや、こんなことにいましたね優斗」
「なあ、一回落ち着こう」
なんか後ろから刃をつきつられているんですが。こんなことされるいわれはないはずだ……
「どうもこんにちは。文にこんなものを渡したのはあなたですね?」
「も、椛……」
言われ思いっきりありましたわー。イラスト結構危ない感じだったんだよね~。そりゃ怒りますわー。
「はいでは、続きはこちらの方々にお願いしたいと思います~」
なんだ、急に司会者みたいに……だが問題ない。あまり思い出したくないが、折檻には慣れている。どんな人が来たって……
「まさか文にそんなこと言ってたなんて……」
「これは罪が重いですね」
「大変申し訳ありませんでした」
即、土下座。
これは無理ですわ。大こあとかどんな死亡フラグだよ……
「じゃ、話はゆっくり家の方でね♪」
「面白そうなんでついていきますね」
もう一つの試合のゴングが鳴った。
第三十五話でした。まだ終わらせませんよ!
これから優斗がどうしていくのか考えただけで面白いですね~死なずに済むんでしょうかね……
では!