ULTRAMAN GINGA with GOD EATER 作:???second
ゴッドイーターリザレクション、漫画ULTRAMANの6巻、そしてウルトラマンX放映記念で最新話投稿といたします!
アニメだけでなく、まさかゲームの方でもバーストまでのストーリーを再体験できるとは…
先週のレイジバーストのアップデートはみんな楽しめたでしょうか?
あんないい嫁さんを持っていたくせに査問会に呼び出されるほどのセクハラしていたハルさん…
そういやパチスロ版でのユウの声優が女性主役の霊代アキちゃん共々固定されてましたね。誰なのかはっきりしないこともあり、地味に気になってます。
正直な話。アニメがこけないか不安があります…。実際フェスティバルでの上映中止に続き、第1話放映延期…。まだ完成していなかったということでしょうね。
…これ以上は止めましょう。悪い現実がガチで出てきそうなので。
最も、それ以前に自分が転ぶなって突っ込まれそうですけどね(笑)
さて今回は戦闘メインでちょいと短いですが、あしからず(それでも一話としては長いですが…)。明日本当は放送されるはずだったのにされないアニメの代わりに少しでもなれればと思ってます。
「しかし、気になるね」
主に研究員や極東支部の重役たちが務めるアナグラの役員区画の研究室にて、サカキが互いにソファに座っているヨハネスと話をしていた。
「君は新型神機使いの彼を結構気に入っているようだが、どうしてかな、ヨハン?
彼が住んでいたと言う壁外の集落にも資材を約束通りつけていたとは」
「せっかく本部から頂いた新型神機。それを扱えるのは最も適合率の高かった彼だけだ。我々人類は君も知っての通り常にアラガミ共に押されている。だからこそ早急の戦力確保が必要となったまでだ。来たるべき『エイジス計画』のためにね」
エイジス計画。それは極東支部の海域の上に点在された人工島『エイジス』を利用した計画だ。エイジスとは、あらゆる邪悪な存在を排除する神の盾の名前で、エイジス島が完成したらその中に全世界の人間たちを治めると言う計画である。その名の通り各支部よりも強固なアラガミ装甲壁に包まれた超巨大アーコロジーであるエイジス島が完成すれば、人類は何者にも侵されることのない、新たな繁栄を得られると言う前触れだ。
「送りつけられる資材にも限界はあるだろうに」
「神薙君の出身地であるあそこは不思議なことに、アラガミの出現例が稀だった。可能な限りの資材を送れる余裕があったんだ。
故に、私も不思議でならないと思う。アラガミは神出鬼没だ。つい先ほどまでいなかったはずの怪物が、自分が軽く目を離した隙に自分の隣を歩いていた友人を喰らっていた、なんて珍しくはない」
「確かにそれは興味深いな。本当なら彼の出身地である…『女神の森』、だったかな?そこだってアラガミの餌食にされていたっておかしくはないが」
「普通の防壁外の集落は名前さえ飾られないし、付けたところでアラガミ諸共食われて名前も残さない。しかし地域名さえも与えられ、彼もそこでアナグラとそこを行き来し生計を立てて行ったほどだ。アラガミを寄せ付けない、何かがあそこにあるかもしれない」
「なるほど、それを調べるためにユウ君の出身地への援助を?」
あわよくば、エイジス計画を大きく発展させるための資材が眠っている、なんてこともあり得る。
「未知のものが解明された時、そこに更なる道の扉が現れる。研究者はその扉を開く者なのだよ」
ヨハネスは以前、自分が監督したユウのメディカルチェック前に、『君がいるから技師を廃業した』と言っていたが、研究者としての本能を味わうとそう簡単に脱却しきれないものだ。
(…本当の理由は、まだ他にあるような気がするんだけどねぇ)
部屋にセッティングされたモニターには、外の光景が映されていた。防壁のすぐそばで戦うゴッドイーターたち、しかし旗色は決してよくなかった。相手は50mクラスの、前例なしの超巨大アラガミ。大きすぎて、近接神機で迂闊に近づくことは危険だ。かといって銃形態で攻撃しても威力が足りない。あのリンドウたちでさえ万策着くのが必然だった。
しかし、ヨハネスは手杖の中に隠れた口をふ、と笑みを浮かべることで曲げていた。
「そう、彼のような『扉』をね」
遥か彼方の空から飛来してきた、画面の端に見えてきた白い光を、ヨハネスはそう呟きながら見つめていた。
「ユウさん!応答してください!ユウさん!」
一方でアナグラのエントランスにあるオペレータースペース。ヒバリはユウとの連絡が完全に途絶えてしまい、それでも彼との連絡を取ろうと試みているが、やはり返信がない。向こうで何かあったのか?しかし彼の腕輪から発せられている生命反応ビーコンがまだ発せられている。まだ生きているということだ。それでも連絡が付かないということは、通信機が故障した可能性が高い。
エントランスでは、防壁が破られたということでアナグラに避難した外部居住区の人たちが集まっている。あまりに混雑していて騒がしい。
「おい、押すなよ!」
「ゴッドイーターたちは何をやってるんだ!」
「早くアラガミを追い払ってよ!!」
「家に帰してくれ!!」
避難した人々は予想通り恐怖に駆られている。ゴッドイーターたちへの悪態などが耳障りなくらいに聞こえてくる。早くアラガミを倒せ。それはいくら恐怖に駆られているとはいえ、リンドウほどのゴッドイーターが相手でもまず勝ち目など無かった。通常のアラガミならまだしも、今回の相手は体長50mを超えるほどの巨体を誇っているのだ。
外部居住区には、まだ避難が完了していない人も数多くいるが、アナグラ地下に入りきれる避難民の数もまた限られている。これ以上避難を進めろと言われても無理がある。
それを見たヒバリは、こうなることこそ覚悟はしていたつもりだったが、そのプレッシャーの重さを痛感する。オペレーターとは戦場に立っているゴッドイーターの命を握っているようなものだ。故に自身の言動も指示、判断の一つ一つが、一歩間違えればゴッドイーターの死に直結することもある。ゴッドイーターの死は、こうして避難している彼らの未来にも強すぎる悪影響を与えてしまう。
(私のオペレートがもっと上手かったら…)
リンドウたちのいた嘆きの平原に近づいているアラガミの正確な種別や、数などを読み取ることができたはずだ。けど、今回見事予測が外れた。もちろん自分のオペレートが完璧なわけじゃない、寧ろまだ未熟だ。だからこうなることは覚悟していたつもりでいたが、いざ現実となると胸が苦しい。現に、せっかく新しく入ってきたとされる新型ゴッドイーターの新人、ユウを危険に追いやってしまった。通信越しに、逃げ切って見せるとユウの言葉を聞いていたが、彼は今回が初陣だった。それに、ただ一人乗り物もなしにアラガミから逃げ切れるなんて並大抵のゴッドイーターでもありえない。
ぎゅっと、自分の手を握ったヒバリ。私のせいで…と自身を責めた。
だがそのとき、奇妙なものを目にする。
「…!」
オペレート用のコンピュータ画面のマップに、強い反応を示すマークが表示され、それがアナグラの方角に向かって飛んでいた。もしや、新手!?こんな時にまた…と思ったが、ヒバリはこの反応に覚えがあることに気づいた。
「この反応…もしかして!」
間違いない、この反応は鎮魂の廃寺に現れた…!
その反応が示された様子を、ヒバリの後ろにあるソファ付きのフリースペースの柵の間から、ユウの部屋から外に出ていたタロウも見下ろしてのぞき見るように確認していた。
すでに察していた。ユウが、今度こそウルトラの力を行使するのにふさわしい心を構えたことを。そして、心の中で激励の言葉を送った。
(ユウ…無理はするなよ)
一方その頃、かろうじてアナグラの、アラガミ防壁の外部にたどり着いたリンドウたち。しかし現状は酷かった。
「な…!!」
特にこれを見て、コウタが青ざめていた。アラガミ防壁は酷い有様で、以前一度は解された箇所を中心により一層ボロボロな状態となっていた。
そしてすぐ傍では、まだカレルとタツミ、ブレンダンが戦っている。戦闘不能と伝わったカノンとシュンだけじゃない。ジーナもまたその場にいなかった。戦闘中の相手は、小型オウガテイル、ザイゴートなどの小型アラガミの群れ。そして空の上には、以前もアナグラを襲い、アラガミ防壁の一部を壊した、アラガミが半透明の翼を羽ばたかせながら空を飛んでいた。ザイゴートの特徴を捉えた黒い竜のようなあいつである。
自分が手を下すまでもないとばかりにこちらをその単眼で見下ろしている。
真っ先にリンドウが、そしてソーマがジープから降り、彼らに近づく。
『タツミさんたちのバイタルもすでに危険域に達しています!なんとか助けてあげてください!』
「わかったわ。コウタ、援護して!」
「か、母さん…ノゾミ…!」
まずはタツミたちを助け出さなければ。サクヤがコウタに呼びかけるが、一方でコウタは防壁の崩れた箇所から見える外部居住区の光景を見て青ざめたままだった。
「コウタ!」
「は…はい!!」
サクヤは返事をしないコウタにもう一度怒鳴って我に返らせた。
「しっかりして!ここで棒立ちしたら死ぬわよ!」
「す、すいません…!」
コウタはまず、もう一個用意していたスタングレネードを投げつけて周囲のアラガミたちの動きを僅かな間だけとめると、すぐ神機を構え、サクヤと共にタツミたちに近づいているアラガミたちを狙撃。途中で撃ち漏らし、しとめそこなった個体はリンドウとソーマが切り伏せる。二人の援護も合って、リンドウとソーマは三人の元にたどり着いた。
「お前ら、大丈夫か!」
「リンドウさん!助かりました!」
駆けつけてきてくれたリンドウたちに、ブレンダンが先に感謝の言葉を述べた。が…一方でカレルは怪訝そうな表情を浮かべていた。その視線の先には、ソーマが映っていた。
「…ち、『死神』もセットか」
「な、あんた…!!」
感謝を述べるどころか、彼はソーマに対して悪辣な言葉を吐いてきた。コウタはそれを聞いてカチンときた。助けに来てあげたというのに、この言い草はなんだこいつは。先輩だからっていくらなんでも言い方と言うものがある。コウタの怒りとカレルの苛立ちを察し、リンドウがいつもの口調でそれ以上のカレルのあんまりな言い草を遮った。
対して、ソーマは何も言わなかった。が…顔を僅かに歪ませていたのがうかがえた。
「はいはいそこまでだ。それよかお前ら怪我は?」
「回復アイテムはまだありますから、まだ戦えます。けど…これ以上はさすがにやばいですね」
リンドウからの問いに、タツミは苦々しげに答えた。
「状況はどうなってるの?」
「数体ほど侵入を許してしまった。今ジーナが居住区で戦闘中の第4部隊のメンバーたちと一緒に進入したアラガミと戦っている」
続けて今度はサクヤが問い、ブレンダンが返答する。
「しっかし、雑魚はともかく…あいつはどうにかできないのかね…」
タツミが空を見上げる。あのアラガミ、まだこちらを見下ろしたままで動いてこない。あの単眼を見ていると、まるでこちらを見てあざ笑っているようにも見える。
「舐められたもんだな…」
カレルが苛立ちを募らせながら呟く。が、実際舐められても仕方がない。こっちには奴を倒す手立てがないまま、奴がこのアナグラに現れてしまったのだ。
これ以上逃げることもできない。なぜなら自分たちの本拠地はここ…アナグラだ。逃げてしまえば、外部居住区やアナグラ内に住んでいる人たちがアラガミの餌食にされてしまうのだ。そして自分たちもまた、帰る場所を失ってしまう。それだけは絶対に避けなければならない。
リンドウたちは神機を構え、スタングレネードの効果が切れて再び動き出した周囲のオウガテイルやザイゴート、そして空の上に浮かぶ一体の巨獣を見上げた。
そのときだった。一筋の光が、遥か彼方から飛んできた。それはまるで流星のようにも見えた。
「光?」
「あれは…流れ星か?」
思わずそう呟くタツミやブレンダン。カレルもまた何が起こったのかと目を細める。だが、直後にリンドウとサクヤが目を見開き、コウタとソーマも注目した。周囲のアラガミたちでさえ警戒を示し、目の前の獲物から視線をそらし頭上を見上げている。
「いや…あれは!!」
「もしかして!」
流星は、ものすごい速さでこちらに近づいてきている。そして、空を飛んでいたあの巨大アラガミに体当たりした。
「グガアアアア!!!」
体当たりを食らって吹っ飛ばされたそのアラガミは、壁外のビルにその身を打ち付ける。
巨大アラガミにその身をぶつけた光は、そのアラガミを真正面から向き合う形で降り立ち、巨人としての姿を現した。
立ち上がってきた巨大アラガミ…彗星怪獣ドラコとザイゴートの合成生物『彗星神獣ドラゴート』が、目の前に現れた巨人に対し、怒りを露に牙をむき出した。
「新しいアラガミか…!?」
「いや…違う!」
警戒したカレルが思わず銃口を向けるも、リンドウが手をかざして攻撃するなと伝えた。人ならざるもの、というのは確かだ。しかし、アラガミではない。なぜならあの巨人からはオラクル反応はもちろんだが、アラガミたちが常に放つ飢え、捕食本能というものが一切無かった。
強靭な肉体と、その体中に散りばめられるように埋め込まれた水晶体。とげとげしい赤の模様。光り輝く胸の青い輝きと、白く輝く瞳。
「な、なんだあれは…!」
防壁内。そこで侵入したアラガミと戦闘していたジーナや、別部隊のゴッドイーターたち、彼らが避難誘導をしていた外部居住区の人々もまた、その勇ましい姿に目を奪われた。
「光の…巨人…!?」
本屋でたまたま見た、小説の表紙に描かれたヒーローとそっくりだったその姿を見て、コウタは思わず叫んだ。
「『ウルトラマン』!!」
「シュワ!!」
ドラゴートに向けて、勇ましい声を上げながら巨人…『ウルトラマンギンガ』は身構える。敵意をむき出したドラゴートは、ザイゴードだったころにはなかった二つの足で駆け出し、目の前のギンガに向けて口を大きく開けてきた。
ギンガは両手を伸ばし、ドラゴートの上下のあごを掴み、防壁の反対側へ押し出す。対するドラゴートは、顔を抑えつけられ苛立ちを募らせると、鎌のように鋭くとがった右腕を振りまわしだす。危機を感じ、ギンガは一端ドラゴートから手を離した。
ドラゴートの手は、その元となった怪獣ドラコのものを受け継いでいた。その切れ味は、あるウルトラマンの胸に深い切り傷を負わせるほどのものである。
なら、振り下ろす間もなく!
「デヤアア!!」
ギンガは助走をつけ、勢いよくドラゴートに向かって突進してタックル、ドラゴートが悶えている間に掴みかかり、わき腹に膝蹴りを撃ちこむと、両腕にぐっと力を込め、防壁とは反対側の方へ投げ飛ばす。
すると、宙へ放りされたドラゴートは、受け身を取らずそのまま翼を広げて空に飛び去っていく。
「!!」
逃げられる!?いや、そうじゃない、まだ奴は空を旋回しつつこちらを狙っていた。
だったら…こちらから追ってやる。ユウは、自分が空を飛ぶ姿をイメージする。さっきここまでたどり着いたときは無意識で、本当に飛んでいたのかさえもよくわかっていなかったが、間違いなくここまで飛んできていた。
(できるって、思うんだ…!出来て当たり前だと。そして…飛ぶ!)
ユウは心の中で自らに言い聞かせた。ごく最近まで、ただの人間だった者には、いきなり空を飛ぶなど普通は考えられない。でも、今ならできるはずだ。
ギンガは、かっ!と頭上を見上げ、足に力を込めて思い切り飛び上がった。そのまま空中に留まりつつ飛行する自分を意識しながら飛んだ。
気が付けば、自分は雲の上さえも飛んでいた。雲を超え、はるか遠くの地平線さえも見えるほどの高さまで浮いていた。
(これが、空の上からの光景!)
アナグラが、極東地域がこんなにも小さく見えるような景色をみることになるとは!ユウは内心で強い昂揚感を覚えた。
(飛べる…!僕は…この空を飛べる!!)
ずっと夢見ていた光景だった。数十年前まで当たり前のようだったかもしれない空の上。今ではアラガミに支配された世界では空の上を飛ぶことさえもままならない。でも、ずっと飛びたかった空が、そこにあった。もしかしたら、月まで行けるんじゃないか?かつて人類を月に運んだ宇宙船、アポロ11号のように。
(…と、感動してる場合じゃなかった!)
現に、こちらが空を飛んできたことを警戒してか、ドラゴートがこちらに突進してきて、その鋭くとがった腕を振り上げている。
返り討ちにしてやる。ギンガの全身のクリスタルが、白く光り輝くと、ギンガの右腕のクリスタルから白く輝く光の剣が形成された。自分に向かってくるドラゴートに向けて構えつつ、ギンガもまたドラゴートに向かって突撃した。
〈ギンガセイバー!!〉
「ダアアアアア!!!」
ドシュ!!と切り裂く音が響き、ギンガとドラゴートはすれ違う。僅か一瞬、時間が止まったような静寂があった。が、直後に変化が起きる。ドラゴートの翼が背中から切り離され、飛行能力を失ったドラゴートが地上へ落下、防壁付近のフィールドに落ちた。それを追ってギンガも地上に着地した。
ギンガの戦いぶりには、地上で見守っているゴッドイーターや避難が遅れている居住区の人々の注目を集めていた。圧倒的な強さであそこまで巨大なアラガミを圧倒する光の巨人は、決して見逃せるものではなかった。
「つ、強すぎる…!あの巨大なアラガミをあんなに圧倒するとは…」
驚きを露わにしながらブレンダンが呟く。
「リンドウ、どうするの…?」
「……」
サクヤから問われたリンドウはギンガを見る。
一度は、彼がその身を手にして自分たちをかばってもらった時があった。でも、まだこちらとしては、巨人を一概に味方と断定はできなかった。たった一度しか見たことのない、それもあれほどの強大なアラガミを倒すほどの巨人を味方とすぐに判断していいのか迷うし、自分がたとえ納得しても周囲の連中がそれを認めるだろうかと思うと、答えはNoとしか返ってきそうにない。特に疑り深いソーマやカレルはまず認めようとしないと思える。
「今はまだ手を出すなよ。まだ…様子を見ておくんだ。それに今の俺たちじゃ、迂闊に首突っ込んだらかえってやばい。防壁の中まで退くぞ」
けど、決して戦いから目を背けない。あいつが一体どんな奴なのか。それを見極める。
奴は飛行能力を失った。このまま一気にけりをつけてみせる。落下の衝撃の影響か、僅かにふらついているドラゴードに向け、ギンガは駆け出し、強烈な回し蹴りを放った。
「ショオラァ!!」
彼の右回転の回し蹴りによって、ドラゴートの胸元の肉が、まるで胸にも口が開いたみたいに抉り取られ血が噴き出した。血がかかる前にバック転し、ギンガは再び身構えなおす。ドラゴートは胸を抉られてひどく苦しんでいた。今なら止めを刺せる。光線を放とうと、体の水晶を光らせようとしたその時だった。
「ギエエエエエエアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
「!?」
「ぐぅ…!?」
突然ドラゴートの胸に取り込まれている女体部分が、鼓膜が破れそうなくらいの大声を喚き散らしだした。まるで、今のギンガの一撃による痛覚を受けてひどく苦しんでいるような、叫び声を。地上にいるリンドウたちも、ギンガも思わず耳をふさぐ。
「な、なんつー騒音…!」
耳がキーンとなるあまり、思わずコウタが声を漏らす。
「この叫び…覚えがあるな!」
ブレンダンが耳をふさぎながら、うっすらと目を明けてドラゴートを見る。注目したのは奴の姿、白い女体と単眼の元であるザイゴートの特徴に当たる部位。
今の叫び、通常のザイゴートも放つものだ。そしてこの叫びには、ある厄介な効果がある。
「アラガミが、あいつに集まっていく…!」
それを見てサクヤが言葉を発した。ザイゴートの叫び、それは…付近にいる他のアラガミを呼び寄せるものだった。ザイゴートと同じ特徴がある、あの巨大なアラガミにも同じ能力があったのである。現に今、ドラゴートの元に、何体ものアラガミたちが近づいてきている。それを、ドラゴートは手づかみし、自分の口の中に放り込んでしまった。一匹遺さず、念入りにぐちゃぐちゃと不快な音を放ちながら、ドラゴートは自分が引き連れていたアラガミたちを喰らって行った。
「このために他のアラガミたちを引き連れて…!?」
ゴッドイーターたちよりも遥かに強大な癖に、ドラゴートはあたかも自分が危機に陥った時の保険をかけていたのだ。
何十匹ものアラガミを喰らい尽くした影響か、ギンガに削り取られたドラゴートの胸元からじゅううう…と煙のようなものが吹き、最初から傷なんて負っていなかったかのごとく傷が塞がってしまった。
彗星怪獣、ドラコとしての巨体と強靭な力、そしてザイゴートのアラガミとしての再生能力と仲間を呼び寄せる力。二つが重なり合って、一体の厄介な怪獣と成り果てていたのだ。
(う…!)
あまりにえぐい光景とドラゴートの脅威性にギンガは戸惑いを見せると、その隙を突いてドラゴートが右足でギンガの腹を蹴り上げた。
「グルアアアアア!!」
「グワ!?」
さらに続けて、ギンガの左の頬にも頭突きを叩き込み、さっき自分がそうなったように彼を廃ビルに突っ込ませる。倒れた拍子にギンガはそのビルを倒壊させてしまった。すぐに立ち上がろうとすると、ドラゴートが上からのしかかり、ギンガの頭にかじりつこうとした。
頭を食いちぎる気だ!瞬間的にそれを察したギンガはすぐに右に首を傾けた。間一髪ドラゴートの牙はさっきまでギンガの頭を置いていた地面を削り取るように食った。今のうちにと、ギンガは左のパンチでドラゴートを殴りあげ、自身から突き放す。怯んでいる隙に、再び彼は立ち上がり、蹴りを胸元に叩き込んでより深く怯ませた。
もう一度、光の剣を作り出して斬りかかろうとするギンガ。しかし、ドラゴートはその時、口から紫色に染まった何かを吐き出してきた。
霧?吐息?奇妙に思い両腕で顔を覆ったギンガだが、一呼吸した時彼は自身の体が重くなりだしたことに気づいた。
(な…これは…まさか…毒!?)
そう、ドラゴートが吐いたのは毒霧だった。これもまたザイゴートが持つ能力の一つ。これまでのゴッドイーターたちの中でも、この毒霧のせいで負傷・最悪力尽きて死亡するというケースも少なくなかった。
毒を喰らい、ギンガは口を押えながら膝を着いた。その隙に、ドラゴートは両手でギンガの頭を掴んで立ちあがらせると、彼の腹に膝蹴り、続いて胸元に蹴りを一発、さらにもう一撃、今度は自身のかぎ爪のように鋭利な腕を振り下ろした。
「グアァ!!」
斜め一直線、ギンガの胸元のクリスタルに赤い線で描いたような切り傷が出来上がった。激しい激痛と毒のダメージがギンガをより一層苦しめる。ドラゴートは足の地面を蹴り上げて砂を巻き起こし、ギンガの視界を封じた。目の前が見えなくなってしまったギンガは隙だらけとなり、ドラゴートはさらに両手で彼の顔を殴りつけ、今度は狡猾にも胸元の傷をわざと狙い、そこに強烈な頭突きをお見舞いした。
さらに胸元を襲う激痛が彼を苦しめる。膝を着き悶えるも、もう一度立ち上がろうと顔を上げてきた時だった。
眼前からドラゴートの牙が襲い掛かり、ギンガの肩にその鋭い牙を食いこませた。
「ウアアアアア!!!」
メリメリメリと生々しい音が不快に響いた。すさまじい激痛がギンガに、ユウに襲い掛かった。剣の刃が何本も突き刺さるような激痛にギンガは悲鳴を上げる。
ピコン、ピコン、ピコン…
すると、ギンガの胸の水晶体が青い輝きから、赤い点滅に変わった。
ウルトラマンたちが持つ器官、カラータイマー。ウルトラマンたちの生命活動を示すものだ。ウルトラマンたちの大半は地球上でのエネルギーが長く保つことができず、たいていは3分間しかその姿を保つことができない。ギンガの場合、人間であるユウの体を借りた状態なので、一体化しているユウ自身の肉体にも影響が出る。時間をかける、体力が不十分になっていく、必殺技の乱用が続くと、カラータイマーの輝きが青から赤の点滅に変わり、さらに時間が経つと輝きが消えるようになっている。もしカラータイマーの輝きが消えてしまうと、ウルトラマンは立ち上がることができなくなり、敗北してしまうのだ。
「なんかピコピコ鳴り出した…?」
「さっきと比べて巨人の動きが鈍ってきている。もしや、あれは危険信号じゃ…!?」
目を凝らすタツミ、ブレンダンは的を当てた予測を口にした。
「リンドウさん、あいつをなんとか助けてあげようとか思わないんですか!?」
さすがに見ていて痛々しいし、あの巨人がもしかしたら…と思い、コウタが声を上げるが、その意見に対してカレルがどこか冷たさを孕んでいるような言い方でコウタに反論した。
「何言ってやがる。あんな戦いに無闇に首を突っ込んだら、お前がやられるぞ?」
「…!」
リンドウは、何も言わない。ただ巨人の、その白く光る眼を見続けていた。その目には、リンドウにはまだ闘志が宿っているように見えた。一見危機に追いやられているあの巨人、しかし諦めると言う言葉をあたかも知らないようなまっすぐさを感じていた。
「グゥゥゥ…!!」
自身の肩にガブリついているドラゴートに、忌々しさを覚えるギンガ=ユウ。このままでは肩をごっそり持って行かれてしまう。つまり…死だ。
死ねば、会えるだろうか?夢を見せてあげようと誓ってあげた、最愛の妹に。
…いや!!あいつはそんな諦めムードの兄貴に靡くような子じゃなかった。機械弄りの際に散らかした部屋を文句を言いながらも片付けてくれていた。それが何度繰り返されようと、あの子は死ぬ直前まで、アラガミに家ごと食われたときだって、自分をかばって逃げるように、生きるように言ってくれた。
(死んで…たまるかッ!)
ここで諦めて死んだら…たとえ会うことができても、怒られてしまうじゃないか。
「ジェア!!」
ギンガはドラゴートの頭をぐいっと力いっぱいに掴んだ。今にもかち割ってしまいそうなほどの力を込めていくうちに、ドラゴートの顎の力が弱まった。その隙を突き、ギンガは強烈な膝蹴りをドラゴートの胸元に叩き込む。そして、上段回し蹴りをドラゴートの頭に叩き込み、ドラゴートを蹴とばした。
蹴られた反動で地面を滑りゆくドラゴート。
餌ごときに、と見下していた相手に対して食事の邪魔をされた怒りと屈辱を覚え、立ち上がって吠えたが、その時にはすでに自分が詰まれていたことに気づいた。
ギンガの全身のクリスタルが赤い輝きを放ち、その周囲には無数に作り出された、炎を纏った隕石が形成されていた。
その火球に危険を察してドラゴートは飛んで逃げようとした。が、すでに翼はギンガの剣によってもぎ取られてしまい、飛ぶことなどできるはずもなかった。あわててぴょんぴょんと滑稽に飛び跳ね続けているドラゴートに向け、ギンガは止めの必殺の火炎弾をお見舞いした。
〈ギンガファイヤーボール!!〉
「ドオォリャアア!!!」
放たれた火炎弾を集中的に浴びせられ、ドラゴートは炎の中に包まれていき、消し炭となって消えて行った。
「た、倒した…!」
苦戦こそ強いられていた。毒を喰らい、深い傷を負いながらも、巨人は勝利を収めた。しかし同時に、ゴッドイーターたちに一つの危機感を覚えさせた。今度は、奴はこちらに牙を向くのではないのか?
ギンガが、地上にいるリンドウたちに視線を向けてきた。視線が重なり合い、思わずカレルが、続いてソーマ、タツミ、ブレンダンなどが神機を構える。
「くそ…!」
こちらも深手を負わされているが、このまま正面から立ち向かっても勝つのは間違いなくあの巨人だ。その気になれば一瞬にしてこちらを全滅できる力がある。
しかし、巨人は敵意を向けていないのか、なぜか静かに一度頷いて見せていた。すぐに頭上を見上げると、巨人…ウルトラマンは夕日が差し込み始めた空の彼方へと飛び去って行った。
「シュワ!!」
頷いた姿勢に続いて、襲ってこなかったことにゴッドイーターたちは呆然としていた。
「…ウルトラマン…か」
リンドウは静かに呟きながら、巨人が飛び去って行った空を見上げていた。あいつも、ユウもどこかで見ているだろうか。
と、リンドウはその時、やっとユウのことを思い出した。隊長たるものが、のこのこと新人を戦場に置いてけぼりにした自分が忘れてしまうとは!
リンドウは直ちに通信端末を取り出し、ユウに連絡を取った。
「おい新入り!返事しろ!おい!」
しかし、連絡はつかない。返事はなく、代わりにノイズが流れるだけだった。
「リンドウ…」
悲痛な表情を浮かべるサクヤとコウタ。サクヤは幼い頃からリンドウとの付き合いがあったこともあり、余計に彼の辛い思いを察していた。防衛班のメンバーたちも、こんな顔を浮かべるリンドウに胸を痛めた。ベテランになるまで仲間の死を見続けながらも、それでもゴッドイーターとなった新人たちを守るべく戦い、そしてその分だけ仲間の死に直面した、何度も見たことがある表情だ。
コウタに至っては、これから付き合いが長くなるかもしれない仲間が、初陣でいきなり死を遂げる。この仕事ではよくある話だが、いざ体感するとあまりに辛いものだった。
そうだ、巨人とアラガミの戦いで忘れてしまっていたが、思えば自分たちはここまでたどり着くためにユウを犠牲駒同然に置いて来てしまったのだ。
しかしその時、ソーマが何かを察したのか、顔を上げてきた。
「…おい」
ソーマは軽くリンドウの肩を叩き、彼方の方角を指さす。
誰もが驚いた。向こうでおーい!と手を振って走ってきている青年の姿が見えたのだ。
「ユウだ!!」
コウタが思わず声を上げた。リンドウとサクヤは遠くから笑みを浮かべて走ってきている新しい後輩に、ほっと息を付き、そして笑みを浮かべた。
「ったく…心配かけさせやがって!とんだ新入りだぜ!」
「いだ!?痛い痛い!!痛いじゃないですか!」
心配かけさせられたバシバシっと、合流したユウの背中や頭を乱暴にぶっ叩いてくる。人間よりも身体を強化されたゴッドイーターだからやたら痛い。
「リンドウ叩き過ぎよ!でも、よかったわ…」
神薙ユウ、初めてのミッション。それは新人が味わうには壮絶な初陣だった。
しかし、その苦難の果てに得たものは大きなものであることは間違いない。
「それにしても、新入り。お前よくあんな状況で助かったな」
「言ったはずですよ。僕、逃げ足には自信があるって」
少し生意気な態度を混じらせながらユウは言うが、すぐに落ち着きのある顔を取り戻す。
「まぁ、今回は正直危なかったです。僕は昔のことで、今までゴッドイーターたちを心のどこかでナメてました。けど、こうして現場に立って、アラガミを倒すという目的の上で外の世界に出て、少しわかってきた気がします。リンドウさんたちゴッドイーターが、アラガミとの戦いでどれほど苦しんできたのか」
「ユウ君…」
「リンドウさん。僕は…戦います。生かしてもらった分、生きてたくさんの人を…守って見せます。彼がそうしてくれたように」
「彼?」
一体誰のことを刺しているのかと問うリンドウ。
「はい、みんなも見たはずです。あの巨人を。僕は先ほど彼に、危ないところを助けてもらいました」
巨人の飛び去って言った方向を見上げ、ユウは静かに、あの巨人の名前を呟いた。
「彼の名は…『ウルトラマンギンガ』」
神を薙ぎ払う勇者、ウルトラマンギンガこと新型ゴッドイーター『神薙ユウ』の戦いは、ここから改めて、始まりの幕を開いたのだった。
しかし、ユウたちは知らない。
すでにこの荒ぶる神に支配された世界の中でも、アラガミを凌駕し、地球どころか宇宙を蝕もうとする邪悪な影がすでに忍び寄っていたことを。
その頃…。
ユーラシア大陸の北部の大半を占めていた大国『ロシア』を首都としていた街、モスクワ。現在はフェンリルによって『ロシア支部』として存在している。この支部は2069年、最近できたばかりの支部だ。今更なんだと、フェンリルに対して反発心を見せた地元の住人もいたが、アラガミの脅威に晒されている現在ゴッドイーター以上の人材もいない。支部ができて以来、防壁も以前より強固なものが建設されたことで、モスクワ付近の住民たちの生存率は高まっていた。
かつてのロシアは白き雪に覆われた白銀の世界だった。だが現在はそんな美しい光景も全くない。雪は愚か雨も降らなくなり、砂漠化が進行し始めていた。
そんな荒れた荒野の真ん中に立つ、ロシア支部の基地の上に設置された一台のヘリがヘリポートの上に停泊しており、そのヘリに向かって一人の銀髪の少女が歩いてきている。赤く大きな帽子と、黒いへそ出しの上着、赤いチェックのスカートを付けている、スタイルも容姿も抜群の美少女だった。腕輪が付いていることから、彼女もまたゴッドイーターの一人であることがうかがえ、手に握られたケースも神機を収納するためのものである。
後ろから、サングラスと黄色いバンダナを付けた中年の男性医師がついてきていた。
ふと、少女は後ろを振り帰る。振り返った時の少女の顔はちょうど向こうを向いていたせいで見えなかったが、男性医師は名残惜しんでいるのかと思って声をかけてみる。
「どうしたんだい?」
「…いえ、なんでもありません」
何もなかったように少女は首を横に振ると、男性医師の方を振り返り、彼と共にヘリに搭乗した。
ヘリに乗り込み、地上に広がる砂塵の世界を見下ろしながら、助手席に座っていた男性医師が後ろの座席に座っている少女に話しかけた。
「極東にも、君と同じ新型の神機使いが現れたそうだ。聞くところ、シックザール支部長の推薦で就いたそうだね」
どうやら、この少女もユウと同じ、新型神機使いのようだ。
「君も極東に赴任することになるわけだが…これはライバル登場となるんじゃないかな?追い抜かれないようにしないとね」
「心配無用ですよ。先生」
ふ、と笑みを浮かべた。だがそれは相手との融和を作るためのものではない。
「私より優れたゴッドイーターなんて存在しません」
プライドの高さがにじみ出ている、不敵な笑み。
自分こそがこの世で最も優れたゴッドイーターだと、信じて疑わなかった。
彼女たちの乗ったヘリを、影から覗き見ている、ある男が、銀髪の少女たちを見て何かを話し合っていた。
「ヒュウ!なかなかダーティなハートを持っているな、あいつは。なかなか利用価値がありそうな奴を選ぶとは、奴もやるもんだねぇ」
何やら軽いノリで喋っている機会な動きを取っている男だった。
しかしその目の奥に宿るのは、自らの願望をかなえるためならばどんなに卑劣なことさえも平気でこなして見せようとする、強い野心だった。
その男はうきうきしながら奇怪な踊りを踊っているように去っていく。ちょうど男の姿が、建物に張ってある窓ガラスに映されていたが、そこに映っていたのは人間の姿ではなく、王冠のような頭をもち、金のマスクをかぶった黒い怪人の姿だった。
残念なお知らせ、次回からの展開が浮かんでないので時間掛かります。とりあえずフリーミッションの詳細を見て構想練ってみようかと…ネタ提供してくれるとありがたいです。(←人任せ)
NORN DATA BASE
○「その名はギンガ」
タイトルはウルトラマンガイアのサブタイトルに使われたものを利用した。
○「光の…巨人…!?」
ウルトラマンネクサスEpisode33にて、防衛チームと共に人知れず戦い続け世間からは存在さえ認知されていなかったウルトラマンネクサスが、初めて人類の前に姿を見せた時の台詞の辺りをイメージしながら執筆した。
○(僕は…この空を飛べる!)
映画『ULTRAMAN』でザ・ネクストに変身した主人公の真木が空を飛んだ際に言った台詞。アラガミに奪われたも同然の空を飛びたい=あの雲を越えたいと夢見ていた今作のユウにもふさわしいと考えた。
○死神
カレルがソーマに対して侮蔑的な意味で言った言葉。理由については不明だが、悪い意味であることは確か。
○彗星怪獣ドラコ
ウルトラマン第25話『彗星ツイフォン』などに登場した怪獣。こちらでもレッドキングに翼をもがれて倒されてしまっているが、後にある理由で復活を遂げた。
初代ウルトラマンとは交戦していないが、ウルトラマンパワードで登場したパワードドラコは、パワードの胸を切り裂くほどの切れ味を誇る手を持つ。
今回はザイゴードと融合、彗星神獣ドラゴードとなっての登場。
○彗星神獣ドラゴード
ザイゴードの卵のような部位が、ドラコの頭の形を成している。一つ目であり、ザイゴードの白い女体の首から下の部位が黒い竜の胸元に両手両足を埋め込まれていて、まるで白い体の女性がドラコそのものに囚われているような形態をとっている。
得意技はザイゴードの毒煙、叫び声によるアラガミ誘引。
鋭角な鹿さん、ネタを提供してくださってありがとうございました!