お気に入りめっちゃ下がりました。ショーック!!!
こんなに下がったの初めてかも。
仕方ないですね。
これからもブリザードをよろしくです!
では、どうぞ〜。
小咲side
「そうです……俺黒崎凪は隣の風……彩風涼と付き合うことになりました」
え………………今なんて?
『えええぇぇぇぇえええええ!!!???』
「嘘だろ!?まじかよ、凪!」
「うわぁ、これ大スクープ。今すぐ翔太に報告しないと」
「いつから?いつからなの?」
「まさかカップル第1号は黒崎様になるとは。楽様、私たちも付き合いましょう!!!」
「つ、つつつ、付き合う?付き合うって?」
「…………おめでとう」
みんながいきなりの事で驚いていろんなこと言ってる。でも、私にはその内容が頭の中に入ってこなかった。
「凪君と風ちゃんが付き合う」
心の中で何度も復唱する。そして、色々考えちゃう。いつ付き合ったんだろう。。告白はどっちからなんだろう。どこを好きなったんだろう。なんでそんな事になっちゃったんだろう…………
「つっ………………」
色々考えたら頭が混乱して、心臓のところが痛くなって、席を立って飛び出した。
「お姉ちゃん!?」
春の声が聞こえたけど私は無視してそのまま廊下を走った。どこへ?わからない。でも、あそこから離れないと泣いてボロボロになっちゃいそうだったから……私は走り出した。
春side
「お姉ちゃん!?」
凪の突然の告白。びっくりして何も言えなくなったけど、お姉ちゃんが席を立って飛び出したのを見て、私も席を立った。
「凪君!お姉ちゃんが!!」
凪にお姉ちゃんが飛びしたのを知らせようとすると、凪は桐崎さんやみんなに気を取られてこっちに気づいてなかった。
「………………もう!!」
凪にもう一度声をかけようと思ったけど、お姉ちゃんを追う方が正しいと思い、私も飛び出したお姉ちゃんを追って廊下に出る。
「お姉ちゃん…………どこ行ったの?」
「春」
「あ、るりさん!お姉ちゃんが……」
お姉ちゃんが飛びしたのを見て様子が気になったのか、るりさんも廊下に出ていた。
「説明するのは後。春は上の階を。私は下の階を探すから。見つけたらすぐ連絡ちょうだい」
「わ、わかりました!」
るりさんと別れて廊下を走りお姉ちゃんを探す。途中先生とすれ違って注意されたけど、それを無視して廊下を走る。
「お姉ちゃん!!」
教室は休みだから閉まっているから入れない。女子トイレや、更衣室など扉を開くところを片っ端から開けてお姉ちゃんを探す。
「いない………どこ行ったの……お姉ちゃん……」
2階も3階探せるところは全部探したけどお姉ちゃんの姿はなかった。全力走ってたからか呼吸が辛くなる。
「後探してないところっていえば………」
まさか外に出たなんてことはないと思うんだけど…………外?
「屋上!」
3階からさらに階段を登り屋上を目指す。屋上の扉が開いてるはずがないのに、何故か扉は開いていた。
「お姉ちゃん?…………」
屋上に出て、周りを見渡すとお姉ちゃんの姿が。背中を向けていて顔は見えないけど、とりあえずるりさんに見つけた事をメールで報告して、お姉ちゃんに声をかけて近寄ろうとする。
「おねえ『なんでだろーね』え?」
「なんで2人は付き合ったんだろ」
「お姉ちゃん…………」
お姉ちゃんはこちらを向かずに背中を向けたまま話しかける。
「喜ばしいことなのに。おめでとう!って言ってあげないといけないのに。素直に喜べないの。むしろ、悲しくて………」
「うん………私もなんでかわかんない」
前に凪は言っていた。風ちゃんのことは幼馴染としか見れないって。風ちゃんは凪の好きなんじゃないのかなって思った。だから、告白されても絶対断ると思ってたのに。
「もしかしたら、春が凪の事は好きって知ってたのに、私も好きになっちゃったから。バチが当たっちゃったのかな…………」
「そんな事!!」
「うん。そんな事ない。ただ単に凪君が風ちゃんの事が好きにだったんだよね。だから2人は付き合ったの」
「………………」
「でも………………やっぱり悲しいね……好きな人が他の子と付き合っちゃうのって。私もう2回目だよ。1回目は違うってわかったけど」
一条先輩と桐崎さんの事だ。すぐにわかった。あの2人は嘘の恋人同士だというのは私も知ってる。夏祭りの時に偶然聞いちゃったから。
「なんでだろ……一条君の時は……涙なんて出なかったのに……なんでだろ……」
「お姉ちゃん…………」
「どうしよう…涙…止まらない……」
「お姉ちゃん!!」
お姉ちゃんはこっちに振り向いた。その顔は涙でいっぱいになっていた。そんなお姉ちゃんを見て、私はお姉ちゃんに抱きつく。
「春……ごめんね、ダメなお姉ちゃんで」
「ううん…ダメじゃないよ。私も悲しいから。悲しくてせつなくて……慰めないといけないのに、そうできないの……」
お姉ちゃんの胸のところに顔をうずめて涙を流す。お姉ちゃんの服が涙で濡れちゃう。止めないといけないのに止められない。これが失恋って事なんだ。
「そうだよね…私も…同じだから」
2人で抱きしめあって、お互いに涙を流した。
「みんな心配してるかもだけど……今はいいよね」
しばらくはその場で2人で泣きあった。お互いに身体を抱きしめ合いながら、思いっきり泣いた。
「もう大丈夫。ありがとう、お姉ちゃん」
「ううん、私こそ。ごめんね、春」
何分経ったかわからないけど、涙が止まってお姉ちゃんから身体を離す。
「…………あ、ごめん。お姉ちゃん。涙で服がびしょびしょに……」
「あ、ううん。いいの。わたしの方が少し背高いからそのせいだよ」
あはは、と元気のない笑顔を私に浮かべるお姉ちゃん。
「小咲、春」
後ろから名前を呼ばれて振り向くと、るりさんがペットボトル持って立っていた。
「はいこれ。さっき自販機で買ったの。これ飲んで落ち着いて」
「ありがとう、るりちゃん」
「ありがとうございます」
「気にしなくていいわよ。それより小咲……正座」
「えっ?」
「説明してくれる?」
「うっ…………」
お姉ちゃんはその場で正座をしてるりさんを見る。
るりさんは中学の頃から一条先輩の事が好きだったお姉ちゃんの事を知ってる。でも勘のいいるりさんの事だ。きっと今の事で何が起こったのか大体理解してると思う。
「話してくれるわよね?小咲?」
「はい…………」
………なんだかるりさんの後ろから修羅の姿が見える。気のせいかな?
「黙っててごめんなさい。私一条君じゃなくて、凪君の事を好きになっちゃったの」
「えぇ、それはわかってる。いつからなの?」
「凪君の事好きだって気づいたのは、夏祭りの時に。先に行った春を探してる途中で色々あって………」
「え、その時だったからなの!?」
お姉ちゃんと凪が迷子になった時に私は一条先輩に助けてもらったけど、私がいない間に一体何が…………
「それで?」
「その時はまだ一条君と凪君の事両方好きだったんだけど……この前凪君と春と3人で水族館に行った時にイルカショーがあって、その時にも凪君と色々あって、それから凪君の事しか考えられなくなっちゃって」
また私がいない時に。あの時はジュース買いに行ってから気づいたら見た事ないとこにいて。あの時助けてくれた人誰だったんだろ。
「へぇ…………」
「あの、るりちゃん、怒ってる?」
「別に。私が散々あなたに一条君へのアプローチ考えたのを無駄にして、それだけではなく、一条君じゃなくて、他の子を好きになったことなんて全然怒ってないわよ?」
るりさん、絶対怒ってる。
「………………はぁ。まぁ、あなたが黒崎君に2度も助けられた事を聞いた時から、そうなる事があるかも、とは思ったけど」
「えっ!?」
「まさか予想通りになるなんて」
るりさんすごい………改めてそう思った。
「でもまさか、その恋のライバルが……春だったとはね?」
「うぅ……ごめん、春」
「いや、私は別に凪の事……」
……いや、もうここまでくるとバレてる嘘もつくような必要もないよね。るりさんもいる事だし。
「まぁ、そうですけど……でも、いいよ。誰が人を好きになるなんてその人次第なんだし」
「春…………」
「それに、私はまだ諦めたわけじゃないし」
「えっ?」
「そうなの、春?」
「はい。前に凪が自分で言ってたんですよ。風ちゃんの事は幼馴染としか見れないって。でも、あの2人はなんでか付き合った」
「黒崎君の心が変わったとか、そういう事は考えられないの?」
買ったのわからないですけど。もしかしたら何か理由があるからかもしれないじゃないですか。だから、私は諦めません」
これで諦めてたら意味ないし。私は風ちゃんから凪を奪ってみせる!…………ってなんか私悪者みたい……
「春…………」
「あなたの妹はこう言ってるけど、あなたはどうするの、小咲?」
「…………私は……私も諦めない。だって私も凪君の事好きだもん。ここで私が諦めたら、ここまで応援してくれたるりちゃんに悪いし」
「そう思うのなら、今まで通り一条君の事好きでいてくれないかしら?」
「えっ!!?」
「冗談よ」
私からしたらライバルが減るからありがたいんだけど……やっぱりダメなんだ。
「と、とにかく!私も諦めないよ!」
「お姉ちゃん……」
「はぁ……あの男も大変ね」
諦めるつもりだったけどやっぱり諦めきれない。私、凪の事好きだもん!お姉ちゃんがライバルになるとしても、絶対諦めないんだから。
「それで、今日はどうするの?勉強会、続けるの?」
その問いかけに私とお姉ちゃんは顔を見合わせて、2人で頷いて答える。
「「もちろん!」」
「そう。じゃあ私は行くわ。みんな心配してるだろうし」
「あ、じゃあ、私も!」
「お姉ちゃん!」
立ち上がって図書室に戻ろうとするお姉ちゃんを引き止めた。お姉ちゃんは何?みたいな顔をしていた。でも、これだけは伝えとかないといかない。だって風ちゃんだけじゃなく、お姉ちゃん……
「私、負けないから!!」
お姉ちゃんは、私の初めての恋のライバルだから!!
どうでしたか?
この小説の終わりの形も考えたわけですし、新しくまた新作を頭の中で考えてるわけですが、中々思いつかないですね。バトル物とかは戦闘描写苦手ですし、やっぱり学園系の方が書きやすいので。
風ちゃんヒロイン物考えましたが、あの子は登場するのが少ないのでイマイチキャラが読めない。
オリジナルのヒロインみたいになりそうなんですよね。
まぁ今はこれを完結させる事を目標にします。
感想と訂正があればお待ちしております。