俺の新たな高校生活と2人の姉妹   作:ブリザード

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第12話です。
今回小野寺姉妹は出ません。
かわりに、今まで一度で出なかった2人が出てきます。

ニセコイOVA2。万里花、可愛かったですね。
あと、小野寺が少しエロい気が…………

では、どうぞ〜。


第12話 とある日の学校へのトウコウ

「お兄ちゃん、学校一緒に行こ?」

 

「ん?いいぞ。一緒に行こうか」

 

学校に行くために家を出ようとした時に階段を走って降りてきた妹の声に反応して俺を動きを止める。

 

「ちょっと待っててね。すぐ用意するから!」

 

「なるべく早くしろよー」

 

はーい、と返事をして居間に向かう。ちなみに、妹の学校は凡矢里中学のため途中まで通学路が一緒なのだ。

 

「……あれ、てか姉貴は?」

 

「なんか用事あるとか行って慌てて行っちゃったよ」

 

「あ、そう」

 

いつもはクールな感じでサバサバしてるから姉貴が慌ててるところはあまり想像できなかった。

 

「忘れもんしてないか?」

 

「お兄ちゃん心配しすぎ。私もう中3なんだよ。そんなの大丈夫だよ」

 

「そっか。じゃあ、行くか」

 

「うん!」

 

俺は咲と一緒に出て家の鍵を閉める。そして、いつものように歩いて向かう。いつものように…………

 

「おい、咲」

 

「なーに、お兄ちゃん?」

 

「お前何当たり前のように腕組んで来てんだよ」

 

「だって、お兄ちゃんの事大好きなんだもん〜」

 

「理由になってねえよ!!」

 

誰かにこんなところ見られても見ろよ。俺の学園生活が一瞬で終わってしまうだろーが。

 

「はぁ…………」

 

「あれ、お兄ちゃんお疲れだね」

 

「本当。なんか凄くやつれてるね」

 

「誰のせいだと思ってんだよ!!…………………って風!?」

 

いつの間にか俺の右横で風が一緒に歩いていた。

 

「おはよう、凪君、咲。朝から楽しそうだね〜」

 

「おはようございます、風さん!お兄ちゃんがこうやって歩く事を許可してくれたんですよ!」

 

「俺がいつどこでしたんだよ!!」

 

「えー、凪君。私もいい?」

 

「許可すると思ってんのか!!」

 

「じゃあ、勝手にする〜」

 

「勝手にすんな!離れろ!!」

 

「わーい、風さんとおそろい〜」

 

「どこで喜んでんだよ!!!」

 

ダメだ。突っ込みすぎて疲れる。風と咲はいつもこうだ。この2人は色々何かが似ている。具体的にはわからないがきっと共通点があるんだ。それは間違いない。

現在、右横で俺の腕に風。左に咲。こんな様子をもし誰かに見られたりでもしたらマジでやばい。

 

「………………あ」

 

「なになにこの展開。面白そう〜」

 

とか、思ってたら通学路で何故か舞子先輩と宮本先輩に会う俺。今日マジでついてないな。

 

「久しぶりだな〜、凪。それと、咲ちゃん」

 

「おはようございます、舞子先輩。私はお兄ちゃん以外の男はすべて敵だと思ってるのでどうか私から10mくらい離れてください」

 

いきなりの舞子先輩への罵倒。あんな事を言われても舞子先輩は依然とヘラヘラしている。

 

「舞子先輩、宮本先輩、お久しぶりです。2人はどうして一緒に」

 

「それは『俺とるりちゃんは運命の赤い糸で結ばれてる』あんたは黙ってなさい!!」

 

ふざけた事を言おうとした舞子先輩の顔面をいきなり殴る宮本先輩。何か2人とも変わってなくて安心した。

 

「さっきそこで会ったのよ。まぁ、私としては今のあなたの状況の方が気になるわ」

 

今の状況……右に風。左に咲。

 

「ち、違うんですよ!!あ、宮本先輩はあったことないですよね。左にいるのが俺の『将来のお嫁さん』違うだろ!!」

 

「違うよ咲。凪君は私の将来のお嫁さん『お前のでもねえよ!』えぇ……」

 

「あなた……そんな人がいるなんて私知らなかったわ」

 

「違います!こいつは俺の『妻』お前もう黙ってろ!!」

 

黙らせようと咲の両頬を引っ張ろうとしたが、2人に両腕を組まれているため俺の腕は動かなかった。

 

「ふふふっ、るりちゃん。代わりに俺が教えて差し上げようか?」

 

「別にいいわ。あなたはとっとと学校に行きなさい」

 

「冷たいな〜、るりちゃんは」

 

中学の時ってこの2人こんなに仲良く喋ってたっけ?いや、そもそも喋ってるところとかあったっけ?

 

「凪の左にいる子は……俺のフィアンセです!」

 

「「もう死になさい!!」」

 

瞬間、宮本先輩と咲のアッパーが舞子先輩の顎と鳩尾に入った。あれは確実に一発KOだな。……あ、やっと左手が自由になった。

 

「冗談は置いといて。宮本先輩、こいつ俺の妹の咲です」

 

「初めまして。凪お兄ちゃんの妹の黒崎咲と言います。好きな人はお兄ちゃんです!」

 

自己紹介しながらまた、俺の左腕に抱きついてくる咲。てか、風はいい加減に一度離して欲しい。

 

「私は凡矢里高校2年の宮本るりよ」

 

「そういう事なので、咲は妹。風は幼馴染のスキンシップ?ってだけなんで2人とは付き合ってるわけじゃありませんよ」

 

「…………まぁ、最初からわかってたけどね」

 

「わかってたんですか!?」

 

「えぇ。だってあなた……恋とかした事なさそうだもの」

 

「………………」

 

事実だから何も言い返せないけどこうはっきり言われると流石に傷つく。

 

「お兄ちゃんを悪く言わないであげてください!!それにお兄ちゃんはこのままでいいんです!」

 

えっ、何。今こいつは何を言おうしてるの?

 

「だってお兄ちゃんは…………一生私のものですから!!」

 

「お前のものじゃねえよ!!!」

 

「え…………………………」

 

「おい、なんで、そうだったの?みたいな反応してんの?当たり前だろーが!!」

 

「……………………あ、ごめん。そうだった。間違えたよ」

 

咲はえへへ、と頭をさすりながら言う。うん、間違えに気づいてくれたらそれでいいんだ。

 

「お兄ちゃんは風さんのものだもんね」

 

「ちげえよ!!」

 

「そうだったの?私嬉しいな〜」

 

「風もまんざらでもないみたいな顔をするな!!」

 

ダメだ。咲がいると調子狂う。てか、俺と風が付き合う事に関しては何も言わないんだな、咲の奴。…………俺に彼女が出来たことないのってこいつのせいでもあるんじゃないか?

 

「まぁ、あなたの恋愛に口を出す気はないけど一つだけ言うと……あなた、苦労してるのね」

 

「そう言われると心が落ち着きます」

 

なんか宮本先輩に慰めてもらった。今のはだいぶ心が楽になった気がする。

 

「あのー、ちょっといいですか?」

 

風が控えめに手を挙げる。

 

「時間、やばいですよ」

 

そう言われて一瞬時間が止まった気がした。そして、携帯の時計を見る。時間は8時25分。

 

「………………急げーー!!!」

 

その瞬間俺たちは同時に走り出して学校に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局間に合わなかったが。




かなり急ぎ足で書いたので間違い多いかもしれません。

感想と訂正があればお待ちしております。

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