オリ主がIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「全話完結」   作:どこかのシャルロッ党

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遂に・・・・


第59話「少年は失い・・・」

 

翔真が甘木りこを殴った事が親にしれわたり

お互いの親が呼ばれた。そして親父と共に話を

聞いていた。甘木に関してはさっきの翔真が

怖かったのか?ずっと怯えていた。話は終わり

今日は早退させられた。

 

『翔真‼お前は女の子に何をやったのか

わかっているのか!』

 

『・・・・アンタが言えた事か?』

 

『!』

 

『俺は知ってんだよ、俺が小さい時に

よく母さんに暴力を振っていた事をな!』

 

『・・・・知っていたのか』

 

『そのせいで母さんが自殺したんだろ?

俺はアンタを恨んでるし、それに親とも

思ってない!』

 

そしてしばらく沈黙が続くが翔真は先に

歩きだす

 

『(明日菜、必ずお前は俺が守る!)』

 

そして翔真は家に着き違う私服に着替えて外を

散歩していた

 

『そうだ、漫画でも買いに行くか。』

 

翔真は音楽プレイヤーにイヤホンを装着して

耳に掛ける

 

『今日はインヴォーグだな!』

 

そして本屋で漫画5冊ほど買い家に帰る

買った漫画を一気に読み気付けば夕方に

なっていた。

 

『明日菜・・・・大丈夫かな。』

 

すると

 

プルルルルル

 

部屋にある電話が鳴り翔真が出ると

 

『もしもし!翔真君!大丈夫だった?』

 

『明日菜か!俺の事はどうでもいい!

お前は大丈夫だったのか?』

 

『うん、あのあと先生が何とかしてくれた

から、それにね?』

 

『ああ』

 

『私をイジメていた女の子達が全員謝って

くれたんだよ?』

 

『そうなのか?えらく気が良すぎないか?』

 

『そんな事は・・・ないよ!だから翔真君

安心して!』

 

『明日菜がそう言うなら、でもなんか

あったら俺を呼べよ?』

 

『・・・うん。』

 

と翔真は電話を切る

 

『まあ、これで解決は出来たのかな?・・・・

・・・でも本当にこれでいいのか?』

 

翔真は安心はしていなかった。何故かは

知らないが疑問が頭に浮かぶのだ。だが翔真

は気にしなかった。一方で明日菜は自分の部屋

で嘆いていた。

 

『ごめんね翔真君、もう翔真君には頼らない

から。だから私は・・・・』

 

そしてそこからだ、明日菜は翔真にこれ以上

迷惑は掛けないと決めた。そんなある日の事

翔真と明日菜が屋上で弁当を食べていると

 

『明日菜!私達と今から遊ばない?』

 

『う、うん。じゃあ翔真君、私はこれで失礼

するね?』

 

『大丈夫なのか?』

 

『だ、大丈夫だよ!また後でね!』

 

だかそれは遊びではない、遊びと言う名の

『イジメ』だ。明日菜は女子トイレで女子達

から蹴りの暴行を受ける。それを毎日のように

耐える。だが人間の精神は強くはない。やがて

限界を越えて明日菜は家に帰ってはトイレで

吐いていた、ストレスからだ。

 

『はぁ・・・はぁ・・・はぁ。もうやだよ、

だけど翔真君には迷惑は掛けられない。

そうだ・・・・あの方法がある。』

 

明日菜は自分の部屋に入りノートにある事を

書く。

 

 

 

 

そして翌日、学校の帰りで今日は雨であり

翔真と明日菜は傘を差しながら家へ帰って

いた。

 

『しかし、雨てのはなんか嫌だな~』

 

『何で?』

 

『だってよ、なんか雨てのは気分が

マイナスになるから嫌なんだよな~』

 

『何か翔真らしいね!』

 

『そうか?でも明日菜?』

 

『何?』

 

『お前、俺の事翔真君から翔真って呼んで

くれたんだな。』

 

『うん、だって前に翔真君が翔真って呼べよ

って言ってたから。』

 

『そうか、そう言えばもう6年生なるだろう?』

 

『うん。』

 

『例え、違うクラスでもお前を守ってやる

からな。』

 

『ありがとう。(でもね翔真君、もう私は

この世から居なくなるから、だから翔真君

は普通にみんなと暮らして。)』

 

やがて明日菜の家の前に着き

 

『それじゃあね!翔真!』

 

『ああ!』

 

『それと一つ言ってもいいかな?』

 

『何だ?』

 

『ありがとうね!』

 

と笑顔で翔真に言って家へ帰った。

 

『今の顔、なかなか可愛いかったな。』

 

そして翔真は自分の家へと帰る。リビング

に行き冷蔵庫からコーラを出して飲む

 

『ぷはぁ!さてと』

 

翔真が一息つこうとしたその時だった

 

プルルル

 

電話がなる

 

『一体誰だよこんな時間に!』

 

と翔真が電話に出ると

 

『もしもし!綾崎君のご自宅ですか!』

 

『え!その声はもしかして明日菜のお母さん!

どうしたんですか!?』

 

『実は・・・実は!明日菜が首をつって!』

 

『な!?・・・それってまさか!?』

 

この時翔真は小学生だがある事が頭に浮かぶ

それは『自殺』と言う文字が浮かぶ。

そして明日菜は病院へと運ばれていて

翔真は明日菜の母から病院の場所を

聞き急いで外に出ると自転車にまたぎ

病院へと向かう。

 

 

 

 

 

一時間後。翔真は病院に着き明日菜の居る

病室に向かう。そして翔真は駆けつけたが

そこで目にしたのは、綺麗な顔でまるで

眠れる美女の様にベッドに寝かされていた。

 

 

『明日菜?・・・・・嘘だろ?・・・』

 

すると

 

『翔真君、明日菜は・・・・・』

 

と病室に入ってきたのは明日菜の母だ。

そして母は明日菜が先程息を引き取った事を

告げ・・・・・・

 

『明日菜・・・くそ‼・・・俺が・・俺が

居ながら!!・・・ちくしょう!・・・

く!・・・うわあああああ!!!』

 

翔真は泣き叫ぶ、そして・・・

 

『何が・・・守ってやるだ?・・・・

明日菜の気持ちに俺は・・・くそおおおお!』

 

翔真の悲痛の叫びが病室に響く。明日菜の母

はただ見守るしか出来なかった。ただ見守るしか。

 

 

 

 

 

あれから二時間は泣き叫けんでいた翔真は

疲れはて、自分の無力さを嘆いていた。

すると

 

『翔真君、今いい?』

 

 

『・・・・・はい』

 

明日菜の母は翔真にある物を渡し家へ

帰らせた。翔真は家に着き自分の部屋に

こもり明日菜母が渡したある物を見る。

それは一冊のノートだ。

 

『・・・・』

 

翔真は無言でそのノートを開くと

そこ書かれていたのは

 

[多分このノートが翔真君に読まれている

頃私はこの世にはいません。私はイジメら

れてばかりでした、だけどあの日に翔真君

が助けてくれた事に私は感謝しています。

翔真君と出会ってとても楽しかったです、

だけどこれ以上翔真君には迷惑はかけられ

ないから私は一人でイジメと戦う事にしまし

た。だけど私の方が負けちゃいました・・・

最後にこの一言を書きます

 

 

 

翔真君へ・・・・

 

 

 

 

 

大好きです。白雪明日菜より。]

 

 

 

『・・・・ぐ・・・・

明日菜・・・・』

 

そして翔真はある決意をする。

 

 

『(絶対に許さね・・・明日菜をここ

まで追いやった奴らを!復讐してやる・・・

絶対にだ!)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




多分次で翔真の過去編は終わります。そして次回
「怒れる瞳」

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