オリ主がIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「全話完結」   作:どこかのシャルロッ党

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ゼロ対ゼロ、そして記憶を取り戻す鬼神 ー前編ー

 

 

 

あれから一ヶ月程、颯魔は今だ記憶を取り戻せて

いなかった。翔真は地下に隠してあるMSガレージへ

といきウイングガンダムゼロカスタムの整備をしな

がらどう記憶を取り戻そうかと考えていた。

 

「(どうしたらアイツの記憶は戻るんだ?それに

アイツのISは何かロックが掛かってるって束が言って

たな・・・・・・・)」

 

「あぁ!翔真パパこんなこんな所に居た!」

 

「ヴィヴィオ、もう学校は終わったのか?」

 

「うん!ゼロもただいま!」

 

ヴィヴィオは上を見上げてゼロにもただいまを言う。

 

「まさかウイングゼロにも言うなんてな」

 

「だってゼロも家族なんだよ?」

 

ヴィヴィオはゼロを見てそう告げた。確かにウイング

ゼロはMSだがヴィヴィオからすれば一人の家族とい

う認識があるのだろう。

 

「(こいつも愛されてんだな。喋らないし

別に微笑むわけじゃないけど・・・・・・そうだよな)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で颯魔は街中で店の料理に使う材料を買い出しに

来ていた。

 

「うん、これでいいかな。あとは白菜と豚肉を

買えばいいかな」

 

お店を回り野菜や肉、果物を買った颯魔。

 

「さて、これで・・・・ッ!なんだ!」

 

颯魔が上を見上げた時、空にMSであるウィンダム3機

が突然現れミッドチルダの街に攻撃を仕掛けて来たのだ。

 

 

街の人々は悲鳴を上げながら避難していく。颯魔も

またISを展開しようとしたが今は翔真側の束に預けて

ある為ISは勿論の事無かった。

 

 

「ッ!どうすればいいんだ!あんな巨大なロボット

が街を襲ったら・・・・・沢山の人が死ぬ!どうしたら

いいんだ!」

 

 

ー力が欲しいかい?少年ー

 

 

「こ、声!?何処から!」

 

突如頭に鳴り響く声、颯魔は周りを見渡すが誰も

居ない。

 

 

ー力が欲しいかい?人々を守りたいかい?ー

 

「ああ、今は何でもいい!だから誰でもいい!

力を貸してくれ!」

 

 

ーいいだろう、だがその機体に乗って勝者と

なってはならないー

 

 

その声が途切れた途端に空から一機のガンダムが

舞い降りる。機体の名はウイングガンダムゼロで

颯魔は導かれるように機体へと乗る。

 

「やってやるさ、行こう!」

 

ウイングゼロは上空へと上がりビームサーベル

を抜きウィンダムを斬っていく。斬れた後にウィンダム

は爆発を起こした。

 

だがゼロのコクピット内では颯魔は操縦レバーを

握りしめてウィンダムを倒す事だけに集中する。

 

「(すごい、これがMSなのか・・・・次だ!)」

 

次にウイングゼロは両手にバスターライフルを持ち

もう一機のウィンダムを消し去る。

 

「あと一機!」

 

颯魔が最後の一機の所へ向かおうとした時コクピット

の周りが光に包まれる。

 

「な、なんだ!」

 

 

『お前はそのままでいいのか?』

 

「さ、朔夜!!」

 

ゼロシステムが起動し始め、システムは颯魔の記憶

を映し出していく。

 

幻影として現れた朔夜は冷たい眼差しでこちらを

見ている。

 

『今のお前じゃあ、アイツらを幸せには出来やしない』

 

「アイツら?誰だ、誰なんだ!教えてくれ!」

 

するとシステムは次にある人物達を映し出した。

 

「束さん?綴先生、ジャンヌさんにカナさん・・・・・

グッ!あ、頭が!」

 

激しい頭痛に襲われる颯魔

 

 

そして場面は変わりウイングゼロがツインバスター

ライフルを放ち

 

「やめろ・・・・・やめろォォォォォォォ!うわあああァァァァァ!!」

 

 

叫びがコクピット内に響き渡り、颯魔は機体を

加速させる。

 

「守るんだ!束さん達を!僕とウイングゼロで!」

 

 

颯魔の目に光は無く、今はただ目前にいる敵を

倒す事だけに集中する。しかし

 

 

[颯魔ァァァ!やめるんだ!]

 

颯魔の操るウイングゼロの後方に翔真の操る

ウイングガンダムゼロカスタムが接近する。

 

 


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