遅くなりました。新年明けましておめでとうございます。
色々と予定が重なって忙しい上に、スランプに陥ったようで中々書けませんでした。
更新速度落ちますが生暖かい目で見守ってやってください…
・召喚大会特設会場前
「(いろんな意味で)強敵だったな」
モモさん&京極先輩ペアをうち破り、無事五回戦目への切符を手に入れた俺たち生徒会チーム。
次勝てばとりあえず、召喚大会は一区切りだな。残り(六回戦から決勝まで)は明日やるから。
「私は次の試合まで見回りをするけど、あなたはどうするの?」
「俺?俺は…」
どうするかな。
さっきの試合散々攻撃受けたからな。もう身体のあちこちがボロボロだよ。
ていうか腹減ったよ。昼飯食いっぱぐれた上に盛大に動き回ったから。
「休憩ついでに飯食っていいかな。流石に限界だ」
「…そうね。本当は手伝って欲しいけど、あまり無理もさせられないわね」
分かってくれて嬉しいよ。
今も肩と背中と腰と右腕がズキズキ痛むからな。
次モモさんに
「さて…じゃ、こっからは別行動だな。あー腹減った」何食おう。
農産部が確か、焼きソーセージや牛丼売ってたな。がっつりいくか。
それとも養殖部の方行くか?出し物は…魚や貝なんかの海鮮焼きだったな。
学生のうちから自分たちで丹精込めて育てた生き物を、自分たちの手で加工させていいんだろうか?教師は一切手出ししてないって聞いたけど。
野菜類はともかく魚や牛とかをさばいて料理させるって…ウチは農業校じゃねえんだぞ。
「ナツル!」
我が校のあり方を考えていると、不意に名前を呼ばれる。
「直江!」
声をかけてきたのは先ほど別れたクラスメイト。
「無事だったのか、心配したぞ!」ドーナツ一個分くらい。
一時期某携帯会社が無料チケットを配布してたな。
他意はない。
「ああ…九鬼家のメイドさんたちに助けてもらったからな」
「どうも」「ゥーッス」
ああ、さっきの
外聞悪くなるから助けないとかはないと思っていたが、きちんと救助してくれたんだな。
「で、どうしたんだ?いきなり呼び止めたりして。俺これから飯に行こうと思ってるんだが」
「ああ。それは…すまないけどちょっと手を前に出してくれないか?こう、小さく前ならえするみたいに」
「なんで」
「理由は後で話す」
真剣で頑なな眼差しで見据えてくる。
仕方なく両手を揃えて前に突き出す。これになんの意味があるんだ?
ガチャン
…がちゃん?
俺の両手首に黒色の手錠がはめられた。
「容疑者確保!」
『
「了解、直ちに署に連行します!」
…
「え、ていうかなにこの状況」
「ついさっき京から電話がきた。例の客が暴走したらしい」
例の客?…ああ、俺の木彫り人形を欲してるっていう物好きか。
「暴走とは穏やかじゃないな。人形の頭でも食い千切ったか?」
「エヴァか。そんなイカれた行動取るのお前くらいだよ」
失敬な。いくら俺でもそんなことせんわい。
「店内で大袈裟なことをやられると営業に支障が出る。明日以降もあるんだ、厄介ごとは早く解決したい」
「それとこれはなんの意味があるんだ?」
自分の手にはめられた手錠を軽く上げる。
「四回戦前にも言ったが、製作者本人じゃないとろくに話も聞いてくれないんだ。交渉を頼む」
「いやそれは分かるけどさ。俺が言いたいのはなんで
「ほっといたら別の厄介ごとに、首どころか身体をねじ込むだろ。そうさせないためだ」
「順当な処置ね」
隣の会長が賛同の意を示す。
メイドの二人までもが直江の意見に同意するように頷く。
貴様らァ…
「大人しくついてくからこれ外せ」
「信用できない。このまま行くぞ」
直江は喋りながらも、素早く手錠のチェーン部分に紐を結んでいく。
どんな羞恥プレイだよ。
俺がそんなに信用できないのか!
できないんだろうね〜。こんなもの用意してるんだから。
「こちら四号車、これより容疑者の連行を開始します」
『了解。十分に注意されたし』
「…お前だんだん俺に似てきたな」
「!?」
ボイスレコーダー片手に熱演していた男は、その一言で手に持っていた機械を地面に落とした。
さらに口に手を当てた体勢のまま固まって動かなくなった。そこまでショックなのか…
本編と全く関係ない?オマケ
〜25時間目(大和がナツルに投げられた直後)ステイシー視点〜
・ライブセレクション
「飛んでくる男を受け止めてボディスラム」
「身を交わす」
大和(滞空)「ここでその二択やめて!!」