ブラックサレナを使って、合法ロリと結婚する為にガンプラバトルをする男 作:GT(EW版)
キタ・タツシさん達にはまんまと逃げられたが、俺の証言によってガンプラマフィア「ジオンの後継者」のアジトが割れ、ボスを含む大半のメンバーがお縄につくことになった。俺自身も警察からはこの目つきを見て悪いことしていたんじゃないか?と疑われたが、そっちの方はタケシさんが弁護してくれたり、マフィアのボスのクサカベさんがはっきりと否定してくれたので事なきを得た。
色々と面倒なことはあったものの、俺の方は牢屋で暮らすこともなく、寧ろ感謝状や報奨金を貰えたりと美味しい思いをすることが出来た。
特に報奨金は助かったなぁ。バイト代だけじゃ家計が厳しくて、ガンプラを買う金すら無かったから。
……それでもって、俺にとってさらにハッピーなことが起こった。
「オチカ……」
「具合は大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
病院に連れて行かれた後、無事意識が回復したラズリちゃんが俺との面会を所望してくれた。
吊り橋効果という奴か、事件を経て彼女は偉く俺に興味を抱いてくれたのだ。
端的に言うと懐かれたのである。街を歩けば何もしなくても子供が逃げていく俺に限って、彼女のような美少女に懐かれることなど生涯有り得ないと思っていた。
しかし、そんな嘘のような奇跡が起こってしまった。あの時は喜び過ぎてそのまま天に昇っていくかと思ったぐらいだ。
ラズリちゃんとの会話は、予想以上に弾んだ。俺はこう見えて人見知りで口下手な人間なんだけど、彼女とはなんだか波長が合ったみたいで、バイト仲間達に対する時とは違って自然と言いたい言葉が出てきたのだ。
そしてしばらく談笑した後、面会の終わる間際に、彼女はとんでもない爆弾発言を残してくれた。
「タケシ」
「ん、なんだい?」
一応の見張りという役割で面会に同席していたイオリ・タケシさんに対して、普段の無機的な表情を崩しながら彼女は言った。
「私……オチカと居たい」
「え? ……マジで?」
ありのままの願いを、心から吐き出した。
俺がタケシさんに「何の話だ?」と訊ねると、どうやらラズリちゃんの引き取り先についてのことだった。
彼女は身寄りの居ない天涯孤独の身であり、曲がりなりにもこれまで暮らしていたガンプラマフィアのアジトが無くなった為に住む家を失ってしまった。だから今後、誰の家が引き取るかタケシさん達の関係者で話し合っていたらしい。
そして、彼女は自らの要望を出したというわけだ。
アワクネ・オチカ――俺のところで暮らしたい、と。多分それは、彼女が生まれて初めて言った我が儘なんじゃないかと思う。言った瞬間、彼女はその言葉が自分の口から出てきたことに誰よりも困惑している様子だったから。
俺としてみればそれはもう、本当に嬉しかった。なにこの子可愛すぎるよおおおおおおおっと、頭の中がおかしくなるほど彼女を慈愛の目で愛でまくった。
しかし人一人の面倒を――それも責任能力の無い幼子を引き取るというのは犬や猫を拾うのとはわけが違う。独り身の俺からしてみれば、それは想像を絶するほど大変なことなんだろうと思う。タケシさんも彼女の言葉を聞いて最初は微笑ましげな顔をしたが、すぐに大人の顔になった。
「大丈夫、私、子供じゃないよ?」
「ははは……そう言えばまだ年齢を聞いてなかったね。ラズリちゃんはいくつなの?」
「十七」
「はは、そうか、十七歳か。十七歳って言ったらまだ子供だね。まだラズリちゃんは……十七歳!?」
「うん、今年、十八歳になる」
「ま、またまたご冗談を! ウチの息子よりずっと歳上じゃないか……」
「嘘じゃないよ?」
彼女の実年齢が十七歳――それでもまだ子供ではあるが、見た目よりも大分年齢が上だということを知ったのは、その時が初めてだった。
タケシさんは絶句していた。俺も絶句した。あまりにも信じられなかったので後日、獄中に居るクサカベさんに聞いて真偽を確かめに行ったぐらいである。その結果、彼女が本当に十七歳であることがわかった。
十七歳から十八歳にもなれば未だ未成年とは言え、法律上は結婚も出来る年齢だ。つまり合法ロリだ。合法ロリである。大事なことなので何回も言わせたもらう。合法ロリなのだ!
――っしゃああああああああああっっ!!
その時、俺は胸の内の感情が表情に出にくいという自分のコミュ障属性に感謝した。その時の内心の喜び様といったらもう、人に見せたらいかにラズリちゃんという天使と言えどドン引き待ったなしだったからだ。
……で、彼女の引き取り先だが、最終的には「ホシノ」という家に決まった。
タケシさん達が調べてみたところ、この日本に彼女の親戚の家があるということがわかり、その家が「ホシノ」という家庭だったのだ。
そのホシノさんちの家主だが、実際に会ってみて思ったが良い意味で「お父さん」って感じの人だった。
「安心せい、ラズリはわしが育てたる」
そう言って、家主のホシノ・センイチさんは快くラズリちゃんのことを迎え入れてくれた。
ホシノさんちは既に何人か子供も居て、近所の評判も上々の為引き取り先として申し分ないという話になった。ラズリちゃん自身は少し残念そうな顔をしていたが、俺が説得すると渋々ながらも了承してくれた。
そんなラズリちゃんだが、今ではそのホシノさんちの皆さんと仲良くやっている。センイチさんもよくぞ育ったとご満悦だった。
……と、流石に彼女の引取り先は俺のところとはならなかったわけだが、当たり前の話だ。
寧ろ俺は、彼女が安定した家庭に引き取られて本当に良かったと思う。俺なんかの家に引き取られてもみろ。精々ガンプラバトルが並より出来ると言った程度の取り柄しか無い俺なんか、食う物も乏しい4畳半のアパート暮らしの毎日だ。そんな環境に十七歳の女の子を押し込むなんて、常識的に考えて有り得ん。そもそも俺みたいなニート風情に銀髪ロリと一緒に暮らす資格があるなんてことは、これっぽちも思っていなかった。
……勝手な正義感でガンプラマフィアという彼女の居場所を奪ってしまった癖に、アフターケアも満足に出来ない自分の甲斐性無さにはほとほと呆れたけどな。つくづく俺って考えなしだよな、とっくに成人してるのに。
それでもあの時取った行動自体は、後悔してはいないが。
そんなこんなで無事ホシノさんちに引き取られたラズリちゃん。
別れの時は年甲斐もなく泣きそうになった。って言うか、本気で泣いた。彼女はもうガンプラマフィアなんていう闇の世界から解放されて、光の中で生きていけるんだなと――出会ってそう時間は経っていない筈なのに、二十過ぎた大人が年甲斐もなく感極まってしまったのだ。
多分その時点で……いや、もしかしたら俺は、彼女と会ったその瞬間から彼女に惹かれていたのかもしれない――と、カッコつけて言ってみる。ええ、俺はロリコンですよ? 面接で尊敬する人物はと聞かれて「クワトロ・バジーナ大尉です」と即答するほどのロリコンですが何か?
センイチさんとそのお子さん達に手を引かれていく彼女の後ろ姿を見送った次の日から、アルバイトに励み時々ガンプラバトルに精を出すという何の変哲もない俺の日常が帰ってきた。
――だが、その程度で俺のラブコメは終わらなかった。
それから数週間後の、バイトの帰りだった。疲れた体でいつものようにボロっちいアパートへと帰ろうとしたその時、俺は彼女と再会した。
「来ちゃった」
僅かに頬を赤らめながら、天使が俺の部屋の前に立っていたのである。
そんなバカな!? ……と、お思いでしょう。
そんなベタな!? ……と、お笑いでしょう。
銀色の髪を揺らしながら俺の胸に向かって駆け寄ってくる彼女の姿を見た瞬間、バイトの疲れなんか一瞬で吹っ飛んでしまった。多分、あの時のテンションでガンプラバトルをしようものならばカイザーさんすら凌駕することが出来たと思う。夢にまで見た彼女との再会を果たした俺は、そのぐらいハッピーな気分だった。
しかもラズリちゃん、ホシノさんちで暮らしていく中で良い影響を受けたようでガンプラマフィアに居た頃よりも表情が豊かになっていた。元々可愛かったのがさらに可愛くなっていたのだ。センイチさん、よくぞラズリちゃんをここまで育ててくれた! 愛らしさの塊を育てて何とするっ!
灯台下暗しと言うか。
天の神様グッジョブと言うか。
調べてみれば簡単にわかることだったが、実はホシノさんちのお宅は俺のアパートから徒歩で十五分程度の近所にあったのだ。その気になればいつでも会いに行けただろうに、別れの時に漂わせた今生の別れみたいな雰囲気から完全に失念していた。
ホシノさんちもまた俺がこんなに近所に居るとは思わなかったらしく、最初に気付いたラズリちゃんが居てもたっても居られず、俺に会う為に飛び出してしまったのだそうだ。なんて微笑ましいっ!
「ラズリは随分お前さんに懐いとるようやな。……生い立ちのせいかあまり多くの人間に心を開かんが、あの子は本当に優しい良い子や。お前さんも就職活動で忙しいやろうが、出来るだけ構ってやってはくれんか?」
「俺で良ければ、いくらでも」
「はっは、お前さんのような好青年が路頭に迷っとるとは世の中わからんもんやなぁ。良かったらわしの会社の面接にお前さんを推薦してやろうか? 部下になる気があるならわしが育てたる」
「悪くない……」
「まあ、考えておいてくれや」
社交辞令だとは思うが、センイチさんとはこんな会話をしたことを覚えている。
まあこの会話から考えるに、自分のところの娘が俺に懐いていることを疎ましくは思っていない様子だった。わしの娘をなに誑かしとるんじゃボケェッ!!と、彼がアパートに押し掛けてこようものなら情けない話勝てる気がしなかったので、彼が好印象を持ってくれたのは素直に嬉しかった。
そんなわけで、住む家が近いことを知ったラズリちゃんは頻繁に俺のアパートに遊びに来るようになった。
何回か近隣の住民達からは俺が幼女を自分の部屋に監禁してると洒落にならない通報をされたこともあったが、彼女の必死な叫びのお陰でそんな誤解も解け、俺が本当に監獄に入れられることなく済んでいる。聖人君子じゃない俺はそんな冤罪について思うところが何も無いわけではないが、客観的に見れば確かに俺達の関係は怪しすぎるので納得はしている。一度はマジで落ち込んだけど、ラズリちゃんによしよしと頭を撫でられて復活した。今では寧ろ、彼女に慰めてもらえるならどんどん通報してくれと思うぐらいだ。
因みに、彼女は学力的な意味では平均的な高校生よりもずっと上だ。
ガンプラマフィアに居た頃は「仕事」の時以外ほとんど外に出してもらえなかったが、暇な時はボスのクサカベさんやキタ・タツシさん達を教師役としてずっと勉強していたらしい。十代なんて青春真っ只中な時期に勉強と仕事だけの毎日とか俺は勘弁だけど、そのお陰で彼女は生きる分には困らない知識を備えることが出来たんだと。まあ、それでも同じ年頃の子と比べると幼いところがあったり、世間知らずなところはあるが、そこもまた可愛いので問題無い。
センイチさんが言うには教養自体は元から完璧だったので、外に出て一般常識を育てるだけで手が掛からなかったとのことだ。
ラズリちゃんが裏社会から出てすぐに表社会に馴染もうと努力しているのは見ればわかるし、案外、ガンプラマフィアの連中は彼らなりに親代わりをしていたのかもしれない。俺がクサカベやキタ・タツシらにさん付けをしているのも、そう思ったことが理由だ。まあ、それでも彼らが世間にしてきたことを許す気は無いが。
……ここまで、思っていたよりも話が長くなってしまった。
まあ何が言いたいかと言うとだ、再会した俺とラズリちゃんは非リア充の誰もが羨むキャッキャウフフな生活を送ることになったというわけだ。
そう時間も掛からずお互いの気持ちを告白することになり、めでたくカップルが成立した。そして、デート中に通報された回数は余裕で二桁に上る。もう勝手にしやがれってんだ。
さて、ここいらで君達が今思っていることを当ててみるとしよう。
――えっ? ガンプラは? ブラックサレナ関係無いじゃん。ただのノロケ話じゃねーかこのクソロリ野郎っ!
うん、正直すまんかった。自重するつもりが、それでも抑えきれんばかりに溢れる嫁への愛が爆発してしまったらしい。だがリア充は爆発しないから安心してくれ。
凸凹カップルとなった俺達は、ガンプラバトルでもペアを組んだ。
ガンプラマフィア時代自分の力を良いように利用されることを嫌がっていたラズリちゃんだが、ガンプラその物は嫌いじゃなかったようだ。ガンプラを作ったりするのは物心ついた頃に覚えた一番の趣味らしく、そのビルダーとしての腕はうら若き少女とは思えないほど高かった。って言うか、俺よりずっと上手くて笑えた。
ただ、彼女にはガンプラバトルが出来なかった。
ガンプラバトルを見るだけならば良いのだが、操縦桿を握ると無意識的に手が震え、気分が悪くなるのだと言う。ガンダムXに登場するジャミル・ニート先生のコクピット恐怖症のようなものを、彼女は患っていたのだ。
ガンプラバトルを自分が行うことに対して、彼女には過去にトラウマがあるのだろう。望まずしてガンプラマフィアなどという場所に居たのだから、想像出来る話ではあった。それを聞いて俺は、呑気にガンプラバトルを楽しんでいた俺自身に吐き気を催した。
「すまない……君にとっては、辛いことだったな……」
俺は土下座して彼女に謝った。彼女が辛い思いをしていることに気付かず、ガンプラバトルの世界に誘おうとしてしまったことを。当時の俺はただ単純に、彼女に表の世界のガンプラバトルがどんなに熱く、楽しく、素晴らしいものなのかを教えてあげたかった。しかしそのことばかり気にして、彼女の過去については深く考えていなかったのだ。裏の世界とは違う表の世界のガンプラバトルと言えど、それが彼女の持つトラウマを抉る行為になる可能性を。
しかしラズリちゃんは、そんな思慮の足りない俺を許してくれた。
そして、微笑みながらこう言った。
「いいの。私、好きだから……ガンプラバトルより何よりも、ガンプラバトルをしているオチカを見ているのが」
「オチカが戦っている姿、いつまでも見ていたいから……だから、一緒にガンプラバトル、しよ?」
――天使を超えた、女神であった。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!
今思い出すだけでも気が高まる! 溢れる……っ! あっ、カワグチさん肩当たっちゃってごめんなさい。
彼女は俺と一緒にガンプラバトルをやりたいと言ってくれた。なにこれ俺幸せすぎるんだけど!? 明日にでも死んじゃう!? これなんか怪しい組織に拉致されて頭ん中滅茶苦茶に弄られて五感失うフラグ建っちゃってる? うわー、幸せすぎて不安だわー、つれーわー。
……そういうドラマもあり、俺は彼女と組んでこれまで以上にガンプラバトルに打ち込んだ。えっ? そんなことよりニートは就活に集中しろ? おっしゃる通りです。
まあ切羽詰っている筈の就活を後回しにしてしまうほど、俺は彼女の言葉が嬉しくてハッスルしちゃったわけだ。色んな大会に出場しまくった結果、愛機のアレックスが全盛期のハマのスペランカーの如く壊れに壊れてしまった。その修理に掛かる費用は馬鹿にならず、我が家の家計はさらに圧迫されるというアホな事態に陥ってしまったのだ。
だがラズリちゃんという最高のパートナーを味方にしたお陰か、俺の戦績は以前よりも明らかに伸びた。自惚れでなければ、地元ではかなり有名になったと思う。
そして就活そっちのけでガンプラバトルの日々を送っていたある日、俺のニートファイターとしての生活に転機が訪れた。
「失礼、アワクネ・オチカさんですね?」
地区で開かれた小さな大会で優勝をおさめた帰り道、小奇麗なスーツに身を包んだ長髪の男が、彼の秘書と思われる美人な女性を伴って俺に話しかけてきた。
「ああ、そうだが」
「はい、そうですが」と帰すつもりが、飛び出してきたのは初対面の人に対して凄く無礼な言葉。いつものことであるが、どうにも俺は、言おうとした言葉をぶっきらぼうな形で口にしてしまう癖があるのだ。面接に受からないのは目つきの悪さも理由の一つだが、これもその一つだろう。病気なのかなー俺。
「君のバトル見せてもらったよ。いやあ、実に驚いた。噂には聞いていたけど、まさかあれほどとはね」
「あんたは?」
「失礼、私はこういう者です」
スーツの男は大人な対応だ。こんな俺の物言いに不快そうな顔一つせず、慣れた手つきで名刺を差し出してきた。俺はそれを受け取り、そこに書かれている文字を確認した。
「KTBK社会長、キンジョウ・ナガレ?」
「どうも」
「KTBK社……聞いたことがないな」
「はは、これは手厳しい。最近になってやっとこさガンプラバトルに手を出し始めた、時代遅れの模型生産会社さ」
最初こそ丁寧な口調だった彼だが、俺の前でそんな言葉遣いをする必要は無いと判断したのか、次第に砕けた口調になっていく。まあ俺としては畏まったやり取りよりもそっちの方が話しやすいので、寧ろ助かったが。
彼は言う。
「君のガンプラの纏っている鎧……チョバムアーマーだったかな? 随分ボロボロだったね。あれでは修理するよりも、新しい物に替えた方が良いとは思わないかい?」
俺のガンプラ「ガンダムNT-1」の纏うアーマーはその時、確かに限界を迎えていた。
それもこれも修理費をケチりにケチりまくった結果であるが、最悪本体さえ無事ならアーマーがどれだけボロボロでも構わないという俺のスタイルだ。
だが今回の大会で優勝したことで、それなりの賞金が出た。その金とバイト代を合わせれば、生活費を差し引いても十分に修理は出来た。
「修理費なら問題は無い。今回の賞金を使えば、スクラッチに掛かる分を加算してもお釣りが来る」
「いや僕が言いたいのはそういうことじゃなくてだね……世知辛いファイターだねぇ、君」
「何が言いたい?」
うるさい、ガンプラバトルには金が掛かるのだ。お金持ちにはわからんのだよ。
彼の言葉にムッと来たので、俺は少し刺を込めた声で言った。その際、心配そうに擦り寄ってきたラズリちゃんの頭を撫でるのは忘れない。
だが次の瞬間、彼女を撫でる手を思わず止めてしまう発言を、スーツの男が言った。
「僕に雇われてみる気は無いかい? もちろん、報酬は弾む。少なめに見ても、今回の優勝賞金の十倍以上はくだらないよ?」
それはガンプラバトルニートファイターに対する、世にも怪しい取引の持ちかけであった。
だがこれを機に、俺は今愛用している「最強の鎧」と出会うことになる。
そして「機動戦艦ナデシコ」という、ガンダムシリーズには無い魅力を秘めた衝撃的なアニメと――。
ネタは自重しない方が書いてて楽しいことに気付いた。
ガンダムブレイカー2でブラックサレナを作ろうとして挫折しているのは私だけではない筈。特に足パーツがね、駄目なんだよ……。