ブラックサレナを使って、合法ロリと結婚する為にガンプラバトルをする男   作:GT(EW版)

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レース終了のお知らせと因縁の対決

 

 ○月×日 サバイバルレース完! 優勝するぞUMA

 

 

 世界は広い。僕自身、これまでの戦いで相当強くなった気でいたけど、まだまだ世界の壁は遠く厚いのだと実感させられた。

 しかし、今回の貴重な経験を生かして僕もいつか必ず彼らの高みに上り詰めてみせる! 改めてそう意気込むほど、昨日は本当に濃い一日だった。

 

 そして昨日の夜、ソウシが僕を含めたアクシズの破砕作戦に参加したメンバー達を全員一室に集めて会合を開いた。

 

 その中で出てきた話によると、なんとソウシの奴、あのメイジンのレッドウォーリアから散る間際にレースのゴール地点の情報を送られていたのだそうだ。

 メイジンならきっとこうすることを望んでいるだろうと、彼は明日を迎える前にその情報をアクシズ破砕作戦のメンバー全員に伝えてくれたのである。

 

 そしてメイジンから与えられた一つの情報――それは、このサバイバルレースのゴール地点が地球の「ジャブロー」にあるということだった。

 

 ジャブローとは、説明するまでもなくガンダムファンなら誰もが知っているだろう。ガンダム作品で言えば、ファーストガンダムの一年戦争以前からZガンダムのグリプス戦役初期までの地球連邦軍の総司令部に当たる場所だ。南米アマゾン川流域の広大な熱帯雨林のジャングルの中にあるとされ、地下の巨大な鍾乳洞を利用して作られた軍事施設である。

 その地下空洞は大小複数の空洞を連結したもので、個々の洞穴は全高18メートルのMSが活動出来るほど広く大きい。

 基地の出入り口はジャングルの植物などでカモフラージュしている為に位置が特定しにくく、対空砲や迎撃ミサイル等防衛火器類も万全であり、基地単独でも長期に維持できる物資を蓄えており高い自給能力を備えてもいる。また、本部の吉は強固な地盤の深地下にある為、通常兵器はもちろん核兵器による爆撃にも耐えるなど、文字通り難攻不落の要塞として完璧な防御力を誇る連邦の要だ。

 

 そのジャブローの鍾乳洞基地こそがこのサバイバルレースのゴールなのだと、ソウシは全員の前で語った。

 

 それを信じるも信じないも各自の自由、とみんなに気を遣っているつもりなのかソウシは前置きしていたが、真偽は明日になればわかることだとも言っていた。面倒くさい奴である。

 しかしそこまで言われれば誰も信じないわけにはいかず、そもそもアクシズ破砕作戦で結束し、僕も含めすっかり周りと打ち解けていた一同が拒絶する筈もなかった。

 僕も含めて、アクシズ破砕作戦に集まったファイター達はどいつもこいつも単純な連中ばかりだったのだ。

 

 

 そして迎えた当日。サバイバルレース最終日であるこの日、僕達はジャブロー降下作戦を実行した。

 

 宇宙から各MS、各戦艦が大気圏を割って地球へ降下していく光景は壮観であり、いつ妨害が来ないか気が気でなかった。

 

 因みにジャブローの正確な座標だが、情報収集に定評のあるソウシやシキ三兄弟らが一晩で調べてくれました。本来敵同士である筈の僕達だが、結束を知った僕達に互いを出し抜くような感情は今更持ち合わせていなかった。

 

 しかし、勝負はまた別である。

 出し抜きはしないが、仲良しこよしに戦場の中でなれ合うこともない。

 

 自分以外のゴールするファイターを少しでも減らす為には当然昨日の味方が今日の敵になることもあり、礼節として降下中こそお互いに手出しはしなかったが、ジャブローに降下した先では早速多数のガンプラが入り乱れる乱戦状態となった。

 

 

 尤もそれは、ジャブローを守る巨大NPC軍の登場により再び共闘関係を結ぶ形になったりするのだが、このサバイバルレースでは慣れた流れだった。

 

 ジャブローの地下、そこがゴールだというソウシの情報を決定付けるように、ジャブローの地には基地を守る恐ろしい軍勢が僕達のガンプラを待ち構えていた。

 

 それは、七年前の世界大会にも出てきたメガサイズモデルのザクⅡであったり。

 加えてメガサイズモデルのガンダムであったり、PGシリーズのMS全種フルコースであったり、各ガンダム作品で猛威を振るったビグザムやサイコガンダム、カイザーさんのαジールやデストローイ等の巨大殺戮兵器達であったり、ボスユニットみたいな機体が雑魚敵の如くずらずらと並んでいる見るも絶望的な光景だった。

 

 

 ――結論、あんなんどうやっても倒せません。

 

 

 大きいからって調子に乗ってんじゃねーぞ! 鋼鉄ジーグが相手だ! と言って突っ込んでいく奴も中には居たが、サイズ差というのはいかんともしがたいものがある。

 確かに今の火力がインフレしている環境なら、巨大兵器の一機や二機落とすことは難しくないだろう。しかし一機や二機程度の数を落としたところで、その程度、あれだけの敵からしてみれば屁でもない戦力だろう。逆に、燃費の悪い僕達のガンプラに残りの敵と戦える余力はまず残らない。

 

 しかし忘れちゃいけない。これはスーパーロボット大戦ではなくサバイバルレースなのだ。

 

 勝利条件はあくまでもゴール地点への到達であり、敵の全滅ではない。極端な話、敵の機体全部を無視しても、ゴールにさえたどり着けばそれで勝ちは勝ちなのである。

 ……まあ、それが簡単に出来るなら苦労は無いって話なんだけどNE。

 

 案の定、巨大MS、MAの軍団の防衛網を突破するのは至難の業だった。

 全機を無視して突っ込むなど不可能。そんなことをすれば僕達の機体は即座にハチの巣だ。

 だから、ある程度の機体は倒し、防衛網に穴を空けるのは必要不可欠だった。

 

 僕達はその戦いの中で、各自の持てる力の全てを出し尽くしたと言ってもいいだろう。

 

 激戦の中で絆を深めた多くの強敵(とも)やガンプラ達が散っていき、頼みのシャクヤクも遂に撃沈してしまった。

 

 ソウシはニヒトのリミッターを解除し、僕もスーパーエステバリスWW(ダブルウイング)フレームを解禁した。

 そうして続いた出し惜しみの無いハードな戦いは、体感的には一週間ぐらいぶっ通しで戦っていたようなグロッキーな気分だった。

 

 その中で敵の防衛網に生まれた、ほんの少しの隙だった。

 

《こうなりゃ体当たりだ! 死ねぇ!!》

 

 ……どことも知れない誰かが、乱戦の中でメガサイズザクの一機に致命傷を与えたその瞬間。

 僕はただでさえ機動性に特化したWWエステバリスのRGシステムを作動し、機体が持てる全推進力を持って、敵巨大兵器達の防衛網を潜り抜けていった。

 

 そして考えることはみんな一緒だったようで、僕の他にも同時にソウシやキジマ等、十数人ものファイター達がメガサイズ軍団の砲撃を振り切ってきた。

 

 もちろん、それからも敵軍の砲撃の嵐はやまなかったが、一番の難所さえ抜ければ後はゴールまで直行するだけだった。

 

 そして疾走の果てに僕とソウシ、キジマの三人は遂にジャブローの鍾乳洞基地、その中へとたどり着いたのである。

 

 ……周りにも最低限の援護はしたつもりだけど、残念ながら二人以外のファイターは僕のWWフレームの速度に着いてこれず、不本意だが置き去りにする形になってしまった。

 しかし、こればかりは競争なので先に行った僕達のことを悪く思わないでほしいものだ。

 

《ゴール! 1着、コウサカ・ユウマさん! 2着、キジマ・ウィルフリッドさん! 3着、ミナキ・ソウシさん! おめでとうございます!》

 

 アクシズの時と同じく、これまた設定より遥かに広い景色が見える鍾乳洞基地にたどり着いたところで、そんな感じに通信回線から緊張を和らげる女性アナウンスの声が響いてきた。

 とにもかくにも、死に物狂いでゴールを目指していたから順位とかあまり気にしなかったけど、このサバイバルレースは僕が一番乗りだったらしい。まあ、何よりも速さを追究しているこのガンプラを使っておいて、速さで負けるわけにはいかないからな。先に着いた僕達は、しばしの安息に浸りながら次の完走者が来るのを待っていた。

 

 

 最初にナガレ会長が説明していたが、大会ではこのレースで完走したファイター達だけが、大会四日目以降に行われる次のステージへと進出出来るのだそうだ。そしてその次のステージというのには特に定員が決まっているわけではなく、時間内にレースをゴールすることさえ出来ればたとえ何百人だろうと次のステージへの進出資格が得られるらしい。

 しかし最悪の場合にはゴール者が0人という可能性もあったわけだが、そんなことにはならなくて一応の面目は立ったというところか。後でテレビでこの大会のことが全国放送されるみたいだし、番組的にもゴール者は多い方が美味しいだろう。だけど、アクシズのところとかどんな感じに放送されるんだろうね。僕もガンプラバトル板で実況しながら見てみるとしよう。

 そのテレビ放送についてだが、レースを1位で通過した僕はもちろんとして、ソウシやキジマもテレビ局からインタビューを受けたりしていた。現場の雰囲気を出したいとかという粋な計らいからか、普通に壇上で行うのではなく、通信回線越しにガンプラの操縦席で受けたインタビューである。

 僕は「敵同士でありながら、時に助け合うことが出来た。ここに居る全員に支えてもらった1位通過です(キリッ」ってな感じなことを喋った気がする。しかし、ああいうのは照れくさいものだ。僕も将来の為に、どんな時でもいつもの調子でインタビューを受けるメイジンや、KTBK四天王のことを見習わないとな。だけどゼロさんを見習うのはなんか嫌だ。こんなことを考えしまう僕は間違っているんだろうか。

 

《ゴール! 4着、ビルダートJ?……さん! 5着、アワクネ・ユリさん! おめでとうございます!》

 

《ゴール! 6着、イズナ・シモンさん! 7着、アスカ・シンさん! おめでとうございます!》

 

 そうして僕達がインタビューを受けている間にも、次々とゴールするファイターの人数が増えていった。

 こうして名前を挙げていくと、みんな勝ち上がってきたのが妥当と言えるところの顔ぶればかりだ。気になっていたアワクネ・ユリちゃんの実力はまだはっきりとは見ていないが、次のステージで見られそうで楽しみだ。

 

 しかしここで7人まで出揃って以降、しばらくの間ゴールするファイターは出てこなかった。

 僕はもちろん、フミちゃんやセカイのことも気にして君達も早く来いYOとガンプラのセンサーに注意を払いながらソワソワと待っていたのだが、二人とも中々現れない。現れない。

 

 確かに、振り返ってみればこのサバイバルレースはファイターとしての実力ももちろん必要だったが、運や頭脳と言ったものもかなり重要な要素を占める競技だったように思う。

 だからたとえ申し分ない実力があるファイターでもゴールまで到達出来ない場合はかなり多く……いや、あのスガさんやアドウの奴がここまで来ていないところを見れば、寧ろその場合の方が多いのだろう。

 だからフミちゃんやセカイがゴール出来なかったのも、ただ二人の運が悪かっただけなのだろうと、レースの制限時間が残り1分を切ってきたところで、僕の頭には二人に対するそんなフォローの言葉が浮かんできていた。

 

 しかし、僕はしばらくチームを組んでいなかったから忘れていた。

 

 カミキ・セカイがここ一番で発揮する、理不尽なまでの底力という奴を。

 

《うおおおおおおおおおっっ!!》

 

 基地の入り口を豪快に吹き飛ばしながら、セカイのカミキバーニングガンダムがようやくその姿を――って、あれ? なんか機体変わってない? カミキバーニングの機体に、ポータントやスターウイニングのパーツみたいなものがついている!?

 ……ってな感じに、そんな驚きに僕が目を見開かせるのもお構いなしに、セカイが制限時間残り1秒というところでギリギリゴールへと到着した。

 

《ゴール! 8着、カミキ・セカイさん! おめでとうございます! そして、ただ今を持ってKTBKガンプラバトルアイランド杯ファーストステージ、ガンプラサバイバルレースを終了します! 皆さん、本当にお疲れ様でしたー!》

 

 アナウンスのお姉さんによる労いの言葉に癒されたのは内緒だ。

 そうして計8人のファイターが、過酷なレースを勝ち抜きゴールインを果たしたのである。

 

 スーパーエステバリスWWフレームを操る僕ことコウサカ・ユウマ。

 ジーベックガンダムを操るキジマ・ウィルフリッド。

 キュベレイMark-Nichit(ニヒト)を操るミナキ・ソウシ。

 サイコガンダムキングジュンダーを操るビルダートJ。

 ベルティゴ思兼神(オモイカネ)を操るアワクネ・ユリ。

 デスティニーインパルスガンダムを操るイズナ・シモン。

 ファフナーマークデスティニーを操るアスカ・シン。

 そして、TRY(トライ)バーニングガンダムを操るカミキ・セカイ。

 

 以上が、主催側から発表されたそれぞれの機体名とファイターの名前だ。

 目新しいところを挙げればユリちゃんの機体は噂通り、ベルティゴベースの改造機で。シモンは弟が完成させたというデスティニーインパルスを使っている。アスカ・シンの機体はノーコメント。そして僕が最も目を引いたのは、セカイがこのレース中にカミキバーニングから乗り換え――正確には改造したガンプラ、「TRYバーニング」である。

 後で聞いた話によると、セカイはレースの終盤までギアナ高地エリアに居たらしく、そこでキジマ妹と一緒に次元覇王流の師匠と戦ったらしい。師匠、まさか師匠じゃないだろうなと思ったらドモンだった。お茶吹いた。

 

 ……それは置いておいて。

 

 セカイとキジマ妹、そして宇宙から合流してきたフミちゃんも加わり、三人掛かりで挑んだ壮絶な死闘の果てに、なんとか師匠を倒すことに成功した。しかし、死闘の代償は大きくカミキバーニングもスターウイニングもポータントもみんな戦闘継続が困難なほどにボロボロになる。

 刻一刻と迫っていくレースの終了時間。もはやこれまでかと諦めかけたセカイに、なんとキジマ妹が自らの機体パーツを使って、カミキバーニングの修理を開始した。ポータントには修理機能が施されていたのだそうだ。

 それを見て、フミちゃんが「だったら私のパーツも使って」とスターウイニングのパーツもセカイに託し、カミキバーニングは二人のガンプラによって強化再生! 新たにセカイ、シア、フミナという三位一体(トライ)の力を宿した「TRYバーニング」へと生まれ変わったのだ。

 

 そしてTRYバーニングは全速力で飛翔。制限時間は非常にピンチだったが、通りすがりのラルさんや通りすがりの謎の食通に手伝ってもらったりしたことにより、ギリギリゴールに間に合ったというのがセカイの周りで起こった出来事らしい。

 

 戦いの中で新たな機体を受け継ぐという王道みたいな展開は……正直くっそ羨ましい。はっきり言って超カッコいいんだけど、と思わず嫉妬したくなるほどだ。

 

 しかし、これは個人戦であり、今の僕から見ればそんなカミキ・セカイだって倒すべき敵だ。

 アイツが手にした新しい力で、この大会を無双させるわけにはいかなかった。

 

 ……そう言うのも、メンバーが決まったことで次のステージの詳細が、ナガレ会長の口から直々に発表されたことが要因である。

 

 発表会場はレースのゴールとなったこのジャブロー基地。そこで彼は自身の操るアカツキ専用エステバリスと共に颯爽と現れると、わざわざ大会出場者の全ガンプラの回線に向けて高らかに言い放った。

 

 いわく、次のステージがこの大会のファイナルステージ。

 いわく、ルールはシンプルな一対一のガンプラバトルトーナメント。

 いわく、舞台はこのジャブロー鍾乳洞基地で行われるとのことだ。

 そして優勝者には初代KTBKガンプラバトルアイランド杯チャンピオンの栄誉と、「キング・オブ・KTBK」の称号が贈られるとのことである。KTBK社を就職先の一つに考えている僕としては、是が非でも頂きたいところだ。

 

 形式はトーナメント。それはMMORPG的な変則ルールで行われたサバイバルレースとは違い、選手権にも似たオーソドックスな対戦ルールである。

 選手権と違うのは、ダメージレベルの設定がされていないことと、対戦の組み合わせを決める方法にあった。

 

 対戦の組み合わせは抽選ではなく、レースで先にゴールした人から順番に、戦う相手を指名していくというルールだったのだ。

 

 これに一番喜んでいたのはキジマだ。逆に不満そうだったのは、この中で最後にゴールしたセカイだった。彼らからすればこの大会が始まる前からもずっと戦いたい相手が居たからか、その反応も当然だろう。

 しかしこのルールに従うとなると、一番最初に対戦相手を指名する権利は最初にゴールした僕にあるわけで。

 

「セカイ、僕と戦え」

 

 ――そんな感じに、僕は割とすぐに対戦相手を決めて指名した。

 

 その理由はアイツの姉のミライさんのことや、てめえ二人の美少女と一緒にレースするどころか二人のパーツを使うとか羨ましいじゃねーかこちとら全員同行者男だったんだぞ、という妬みの感情なんかでは断じてない。うん、そんな不純な理由なわけないじゃないかー。

 

 僕がセカイを指名したのは、単純にアイツと僕ではっきりと白黒付けたかったからだ。

 

 それは決して、今に始まった感情じゃない。 

 チームメイトとして一緒に戦い、どんどん強くなっていくアイツの成長を間近で見ていく中で……僕は一人のファイターとしてアイツと決着をつけたかった。それだけだ。

 セカイとしてはユリちゃんと戦えなくて不満かと思ったが、意外と乗り気だった。ずっと戦いたがっていたのはきっと、僕だけじゃなかったんだろう。

 

 

 あと、次のキジマの指名は予想通りソウシだった。よほど、選手権での敗北が悔しかったのだろう。

 ビルダートJことイノセ・ジュンヤは、選手権舞台裏での雪辱を果たす為に迷うことなくユリちゃんを指名した。(かわいそうなことに、事情を知らない人達からはロリコン認定されていた)

 残ったシモンとアスカ先輩は自動的にこの組み合わせに決まったわけだが、デスティニー使い同士の戦いがどうなるかは非常に見ものである。

 そしてこれら僕達の指名を元に、エステバリスに持たせた筆を起用に使うナガレ会長の手によって、トーナメント表が決定した。

 

 

【第一回戦

  第一試合 コウサカ・ユウマ VS カミキ・セカイ

  第二試合   ビルダートJ VS アワクネ・ユリ

  第三試合  イズナ・シモン VS アスカ・シン

  第四試合 キジマ・ウィルフリッド VS ミナキ・ソウシ 】

 

 

 ――という具合に。二回戦は、上から順に一回戦の勝者同士で行われる形だ。

 僕は第一試合からの出番になるわけだが、試合自体は明日行われるそうで流石に今日はこれでお開きとなった。

 

 ……さて、これを読んでいると、日記書いてる暇あったら明日の準備しなさいよ! とは自分でも思う。

 でもガンプラの準備は終わっているし、こんなものでも書いていないと落ち着けないのがこの夜の僕の隠せない心境だった。

 

 だけど、明日は勝つ。

 僕のガンプラ愛と、ナデシコ愛に懸けても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○月×日

 

 

 僕は負けた。

 

 優勝しろよ、セカイ。今のお前なら、きっとユリちゃんに勝てる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 トライってタイトルだから、主人公の後継機はパーツを借りた無印最終回オマージュを兼ねてこんな感じになるのかなーと思っていたりしました。
 色々とやりたい放題やりすぎてしまったと反省している本外伝ですが、恐らく次回で終わりそうです。カオスになりましたが、なんとか落ち着くべきところに落ち着けられればと。


 【思兼神対神樹炎】こう書くと、すっごい厨っぽい(恍惚)

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