戦闘シーンをうまく書けるように頑張ります!
では、本編をどうぞ!!
だいぶ修正しました!
翌日。
ラテンは諸事情により、朝っぱらからエギルの店に隠れる羽目になった。
原因はもちろん、昨日のボス戦だ。
どこの誰が広めたのかわからないが、自宅の前は早朝から剣士やら情報屋が溢れかえっていて、わざわざ転移結晶を使わなければ脱出することができない状態だった。
それは隣に座っている昨日のMVPも同じだったようで、ラテンが訪ねた時にはいかにも不機嫌そうな表情で居座っていた。
使うんじゃなかった、と今更しても遅い後悔を感じて大きなため息が出る。視線は自然に目の前の机の上にある新聞に引き寄せられる。
<軍の大部隊を全滅させた悪魔>
<それを撃破した、神速の抜刀術と二刀流の50連撃!!>
大きな見出しを見て再びため息が出た。
「尾ひれがつくにもほどがある……」
「……まあ、俺のはともかくお前のはだいぶついてるな、尾ひれ」
「引っ越してやる……どっかすげぇ田舎フロアの、絶対見つからないような村に……」
ブツブツ呟くキリトを横目で見ながら、用意されたお茶を啜る。
その反対側で、新聞から顔を上げたエギルが笑顔で口を開いた。
「まあ、そう言うな。一度くらい有名人になってみるのもいいさ。どうだ、いっそ講演会でもやってみちゃ。会場とチケットの手はずはオレがするぜ」
「するか!」
キリトがカップをエギルめがけて投げた。
だが、誤って投剣スキルを発動させてしまったらしく、紫色に輝きながら通常ではありえない速度でエギルの横を通過、壁に激突し大音響を撒き散らす。
「おわっ、殺す気か!」
「わ、悪い」
大声で喚く店主にキリトが右手を上げて謝罪する。
スキンヘッドはぶつぶつ言いながらキリトのお宝を鑑定し始めた。
天井を仰ぐ。
騒ぎはしばらく続きそうだが、時が経てば沈静化してくるだろう。それまでどこで過ごすかが肝心だ。
今日何度目かのため息が出ると、階段を誰かが駆けあがってくる足音が聞こえてくる。そちらに顔を向けらば、勢いよく扉が開かれた。
「よ、アスナ」
どうやらキリトと待ち合わせをしていたらしい。
勢いよく扉を開けたことから、待ち合わせに遅れたのだろうと思っていたが、彼女を見る限りその可能性は低い。
顔を蒼白にし、大きな目を不安そうに見開いている。
何か深刻な問題が発生したのだろうか。隣ではキリトが固唾をのんだ。偶然居合わせたラテンも、アスナの言葉を待つ。
「どうしよう……大変なことになっちゃった……」
鉄の道。鉄の建物。鉄。鉄。鉄。
どこを見ても鉄ばかりのこの場所は、第五十五層の主街区《グランザム》だ。別名《鉄の都》。そして、血盟騎士団本部がある街でもある。
街路樹の類は全くないため非常に圧迫感があり、息苦しい。こんな街のどこがいいのか全く分からないが、鍛治や彫金が盛んなためかプレイヤー人口は意外にも多い。
何故こんなところに来ているのかというと、エギルの店まで話が遡る。
アスナは今朝、ギルドに休暇届けを出しに行ったらしい。理由はおそらく、キリトとパーティーを組むから、あたりだろう。
ギルドの主戦力である副団長の一時戦線離脱は、普通ならば簡単に承諾されるわけがないのだが、意外にも血盟騎士団の団長殿は条件次第でそれを認めると言ったらしい。
その条件が、『キリトと俺が、団長と立ち合いをする』ことだったのだ。
「完全にとばっちりだよな、俺」
「ご、ごめんね、ラテン君……」
アスナが遠慮しがちに口を開いた。
アスナの休暇願いの根本的な原因であるキリトが呼ばれるのはわかるが、まさか自分が呼ばれるとは思っていなかった。理由はだいたい想像できるが。
「気にすんなよ。決着をつけないと、って思ってたところだしな」
ラテンが言った意味が解らないアスナは首をかしげた。
ギルドの副団長が知らないとは。団長殿は相当なサプライズ好きだと伺える。
それから数分歩くと、一際大きな建物が現れた。
巨大な扉の上部から何本も突き出す銀の槍には、白地に赤の十字を染め抜いた旗が垂れ下がって寒風にはためいている。
ギルド血盟騎士団の本部だ。
アスナはすこし手前で立ち止まると、旗を見上げる。
「昔は、三十九層の田舎町にあったちっちゃい家が本部でね、みんな狭い狭いっていつも文句を言ってたわ。 ……ギルドの発展が悪いとは言わないけど……この町は寒くて嫌い……」
「さっさと用を済ませて、なんか暖かいものでも食いに行こうぜ」
「もう。君は食べることばっかり」
そう笑いながらアスナは、キリトの右手の指先を握る。
数秒間そのままでいたが、「よし、充電完了!」と言って手を離した。
二人の頬はほんのり赤くなっていた。
見るからに初々しく、お似合いのカップルだが、まず言わせてくれ。
「……俺がいること、忘れてない?」
「す、すまん」
「ご、ごめん」
ビクッと肩を揺らした二人の顔はさらに赤くなる。
まったく、目の前で甘酸っぱい青春を見せられているこちらの身にもなってほしいものだ。
血盟騎士団本部に入り、うんざりするほど長いらせん階段を昇り切った俺たちを出迎えてくれたのは、無表情な鋼鉄の扉だった。
「ここか……?」
「うん……」
気乗りしないアスナはやがて、意を決したようにノックをし、返事を待たずに鋼鉄の扉を開け放った。
中は広々とした長方形の部屋で、壁は全面透明のガラス張りだ。中央には半円形の巨大な机が置かれ、その向こうには五脚の椅子が並んでいたが、座っているのは一人だけだ。
見た目は二十代半ばほどで、学者然とした、削いだように尖った顔立ちだ。秀でた額の上に、前髪が流れている。長身だが痩せ気味の体をゆったりとした真紅のローブが包んでいた。
この男が血盟騎士団団長だ。名はヒースクリフ。
人呼んで、SAO最強の男。
他にも『聖騎士』や『生きる伝説』などと、うらやましいくらい二つ名が存在するが、今はどうでもいいだろう。
最強の男。
そう呼ばれているのには訳がある。
この男は、俺やキリトがユニークスキルで名が知れわたる以前までは、唯一のユニークスキルを持つ男として知られていた。
そのスキルの名は《神聖剣》。
十字を象った一対の剣と盾を用い、攻防自在の剣技を操るスキルだ。
ラテンも間近では何度か見たことがあったのだが、『無敵』とはこの男のことを指すのかと見るたびに思ったほど、圧倒的だ。
彼のHPバーがイエローゾーンに陥ったところを見た者は誰もいないと言われている。それが最強の男と言われる大きな所以だ。
そんなプレイヤーと立ち合いをしなければならないと思うと、気が滅入る。正直なところ、それだけは回避したい。
「お別れの挨拶に来ました」
到着早々右ストレートを放ったアスナの言葉に、ヒースクリフは微かに苦笑する。
「そう結論を急がなくてもいいだろう。彼らと話させてくれないか」
キリトを見据えながら続ける。
「君とボス攻略戦以外の場で会うのは初めてだったかな、キリト君」
「いえ……前に、六十七層の対策会議で、少し話しました」
「あれは辛い戦いだったな。我々も危うく死者を出すところだった。トップギルドなどと言われても戦力は常にギリギリだよ。――なのに君は、我がギルドの貴重な主力プレイヤーを引き抜こうとしているわけだ」
「貴重なら護衛の人選に気を使ったほうがいいですよ」
護衛。
そういえば今朝もアスナに付きまとっていた長身の男はいなかった。てっきりアスナの命令で待機しているのだと思っていたのだが、キリトの言い方からして、何かトラブルがあったのかもしれない。
後で聞いておくか、と思いながら会話に集中する。
「クラディールは自宅で謹慎させている。迷惑をかけてしまったことは謝罪しよう。だが、我々としてもサブリーダーを引き抜かれて、はいそうですかという訳にはいかない。キリト君――」
ヒースクリフの両眼が鋭く光る。
「欲しければ、剣で――《二刀流》で奪い給え。私と戦い、勝てばアスナ君を連れていくがいい。だが、負けたら君が血盟騎士団に入るのだ」
キリトは黙ってヒースクリフを見据える。
結局のところ、この男にとってアスナがギルドを一時離脱しようがしまいがあまり大きな問題ではないのだろう。
それでは何故キリトに立ち合いを申し込んだのか。
理由は簡単。この男は自分の力を試してみたいのだ。自分と同じく、唯一のスキルを持つプレイヤーであるキリトと。
そして。
「……いいでしょう、剣で語れと言うなら望むところです。デュエルで決着をつけましょう」
「キリト君!?」
この男もまた、そんなゲーマーとしてのエゴを持つ者だ。
アスナが驚いてキリトに顔を向ける。
大方、売り言葉に買い言葉で返事したのだろう。アスナには気の毒に思うが、まあキリトのことだ。何とかなるだろう。
「……んで、団長殿。俺は何のために呼ばれたんで?」
ヒースクリフは微笑を浮かべる。
「何のため、か。それは君も分かっているんじゃないか? いい機会だからこの際に君にも血盟騎士団に入ってもらいたくてね」
「……もう何度も断ってるはずなんですけどね」
ラテンの言葉にアスナだけでなくキリトも驚いた表情をする。
最初の勧誘は、第五十五層ボス戦を終えた時だった。そのボス戦では、珍しくヒースクリフが参加しており、作戦の指揮を執っていた。当然ラテンも参加していたのだが、その当時のラテンは諸事情によりものすごく荒れていた。
あのような無謀なことをして、よく生き残れたものだと思う。
連結パーティでボスに挑んだのにもかかわらず、単身で斬りこんだのだ。
ヒースクリフの《神聖剣》のサポートもあってか、どうにか死なずにボスのHPを削り切ったのだが、もしこの男があの場にいなかったら、ラテンは死んでいたかもしれない。
その借りとして血盟騎士団に入ることを求められていたのだが、何度勧誘されてもギルドにだけは入る気にはなれなかった。
何故なら、それが荒れていた原因だったからだ。
だから、ギルド勧誘以外で借りを返すと何度も言っているのだが、この男は血盟騎士団員にすることをあきらめていないらしい。
「で、どうかな?」
「…………はぁ。わかりました。俺も引き受けますよ、あなたとの立ち合い」
数秒間の沈黙の後、ラテンは堪忍して答えた。
ここまで来たらこちらが諦めるしかないだろう。
「うむ。ではキリト君同様君が私に負けたら血盟騎士団に入ってもらう」
ヒースクリフは満足そうにうなずく。まるで、俺が血盟騎士団に入ることが既に決まったかのように。
その絶対的な自信を少しは分けてもらいたいが、俺とて血盟騎士団に入るつもりはない。
ラテンが血盟騎士団に入る条件は、ヒースクリフに『負ける』ことだ。つまりラテンはどんな形であれ、
「やるだけやってみるか」
ラテンは静かに呟いた。
「すまない、ラテン君。こんなことになっているとは知らなかった」
「別にかまいませよ。証人がこれだけいれば、さすがのあなたでも折れるでしょうからね」
「……そうだな。これだけいれば君は何も言えまい」
ラテンは肩をすくめると、あたりを見渡した。
ここは先日新たに開通した七十五層の主街区にある円形の闘技場だ。七十五層自体古代ローマ風の造りなため、この場所を選んだのだろう。確かに決闘と言えば、コロッセオを連想する。だが、ヒースクリフが謝った理由別にある。
「殺せー」「やっちまえー」などの聞き覚えのある物騒な叫び声が聞こえてきて思わず苦笑した。
空気が振動するほどの大歓声がラテンとヒースクリフを包み込む。
どうやらヒースクリフと決闘することがどこかから漏れたらしく、大きく取り上げられてしまったのだ。
ユニークスキルvsユニークスキルという何が起こるかわからないマッチは、プレイヤーたちの心を引き寄せるのには十分で、こうして満員になるほどの観客が集まってしまった。
キリトは悶絶していたが、ラテンとしては見られていようがいまいがどちらでもいい。戦闘に入れば、不必要な音は自然と聞こえなくなるだろう。
「では、始めようか」
ヒースクリフは静かに告げると、右手を掲げメニューウインドウを出現させる。視線を落とさずに操作をすると、目の前にデュエルメッセージが出現した。
<初戦決着モード 受諾 拒否>
思わず『拒否』を押してしまいそうになるが、受けてしまったのだから仕方がない。ゆっくりと『受諾』ボタンを押す。
するとすぐさまカウントダウンが始まった。
俺は抜刀術の構えをとると、不意に試合前にキリトに言われたことを思い出す。
「あとで、話がある」
いつも以上に真剣な表情にただ事ではないと感じたラテンは有無言わず頷いた。
残念ながらキリトはヒースクリフに負けてしまった。
これでめでたく彼は血盟騎士団員となったわけだが、油断はしていられない。あのグリームアイズを単身で倒したといっても過言ではないキリトが負けたのだ。この戦い、ラテンにとって相当厳しいだろう。
カウントダウンが五秒になったと同時に息を吸い込み、四秒で一気にはく。そのまま目を瞑り、自分の動きをイメージする。
そして数秒後、ラテンは目を見開いて地を蹴った。ヒースクリフもほぼ同時に動き出す。
戦いとは初撃が肝心だ。うまく持っていければ、戦いを有利に運ぶことができる。
最強の男に出し惜しみをする必要はないだろう。
抜刀術ソードスキル《星砕き》。
グリームアイズの腕を斬り落とした水色の閃光がヒースクリフに襲い掛かる。
だがさすがと言うべきか。
ラテンの一撃を難なく防ぐと、スキル後の硬直を狙って細い長剣を突き出した。
しかし《神速》はソードスキル後の硬直を少なくするため、すぐに硬直から脱したラテンは、体をひねって紙一重で避けると、突きによって露わになったヒースクリフの右半身に鞘を打ち付けた。
何も鞘はカタナを納刀するためだけのものではない。使いようによっては、剣にも盾にもなるのだ。
鞘での攻撃を想定していなかったのか、意表の二撃目を受けたヒースクリフは砂埃を上げながら二メートルほど後ずさる。奴のHPは僅かながら減少しているのが見えた。
ラテンは鞘を投てき物のように投げ、ヒースクリフの視界を一瞬だけ潰すと、追い打ちをかけるように単発ソードスキル《絶空》を放った。カタナと盾の摩擦熱により、火花が散る。
僅かに押し出すことができたラテンは二連撃広範囲ソードスキル《辻車》を《絶空》と反対方向から横なぎにふるう。
僅かに押された分から定位置に盾を持っていこうとするほんの僅かの動きに乗じて放った《辻車》が、十字盾をはじいた。
最大の攻撃チャンスだ。無双刀が白く発光する。
最上位剣技《散華》。
突き技から始まる五連撃がヒースクリフに襲い掛かる。
盾を弾いたとはいえこの五連撃がすべてヒットするとは思っていない。五連撃のうち二、三発ヒットできればかなりいい方だろう。
だがヒースクリフは予想を大きく超える動きをする。
少なくとも必ず当たると思っていた、最初の突きを右手の剣でうまく当て軌道を変更したのだ。
上方向に進む刀を《散華》がキャンセルされないギリギリの範囲で、ヒースクリフに体に引き寄せる。その結果、頬を僅かに掠り、HPがすこしだけ減少させることができた。しかし、他の四連撃はすべて防がれ、お礼だと言わんばかりに再び硬直したラテンに剣が振るわれた。
いくら《神速》によって硬直時間が短くなっているとはいえ、最上位剣技を使ったのだ。硬直が解けても、完全に避けきることができず肩に掠り、HPバーが僅かに減少した。
すかさずバックステップで距離を取る。
「……ふむ。さすが私が見込んだプレイヤーだけある。状況判断力、反射神経、体重移動……どれを取っても素晴らしい」
「そんな《俺》に対応しているあんたは化け物だな」
笑いながらラテンは地を蹴った。ヒースクリフは盾を構え直し、迎撃態勢に入る。
ラテンは持っている知識、技術をすべて使い刀を振るった。高速の斬撃が次々とヒースクリフに降りかかる。
時節カウンターをしてくるが、ラテンはそれを避けさらにカウンターを仕返し、ヒースクリフに攻撃の主導権を譲らない。
ヒット数が少ないカタナソードスキルを慎重に選びながら、その場その場で最適なものを放つ。様々な色彩と火花が、ラテンと聖騎士の周りを飛び交い四散する。
双方のHPバーは互いに一撃ずつ与えて以来、減っていない。お互いにお互いの攻撃をすべて防いでいるのだ。
時間だけが過ぎていくと思われたが、そんなことはない。チャンスは必ず来るものだ。
決して崩れることのない防壁に斬撃を浴びせていると、あるものが視界の隅に映る。
(いける……!)
頭の中で方程式が組み上がるとラテンは、超高速の斬撃を寸止めする。
当然、その方向から斬撃が来ると思っていたヒースクリフは少しだけバランスを崩す。人間押されれば、自然と押し返したくなるものだ。
その一瞬の隙を、ラテンは見逃さなかった。
左足を踏み込み、浮かび上がったものを掴む。そのまま納刀し、抜刀する。
二連撃抜刀術ソードスキル《紫電》。
紫色に閃光が瞬く。
《星砕き》と違って最初の一撃の踏み込み足が左で、二撃目は右足を同時に前に突き出す技だ。
その差コンマ三秒。
盾を完璧に弾き、二撃目ががら空きの胴体目がけて直進する。これならば、先ほどみたいに、長剣で軌道修正されてもダメージがだいぶ通る。残り時間が少ないこの局面で、この一撃が通ればほぼ勝ち確定だろう。
無双刀の切先が赤い甲冑に到達する瞬間――
紫色の障壁がその一撃を阻んだ。
「なっ!?」
思わず声を上げる。
それと同時に、デュエルの終了を告げるアラームが鳴り響く。デュエルが終了すれば安全圏でダメージを与えることができなくなり、システムがプレイヤーを保護する。俺の一撃を防いだのは、そのシステムだった。
結果を目で追う。
デュエルウインドウに表示されている勝敗結果は――
「DRAW……」
引き分けだった。
互いに与えた最初の一撃が同じ威力だったらしい。
こんな奇跡があっていいのかわからないが、ラテンとしては上々な結果だった。
負けなければいいのだ、負けなければ。
「引き分けっっていうことは、勧誘の件は……」
「……しばらくは保留にするとしよう」
「なしにはならないのね」
がっくりと項垂れるが、まあ幾分かはましだろう。
ふと視線を感じて顔を上げればヒースクリフはじっとラテンを見据えていた。そして、ゆっくりと口を開く。
「君には……君たちには驚かされるよ」
それをどのように受け取っていいのかわからなかったラテンは、ただただ離れていく赤い背中を見つめることしかできなかった。
・・・。
次回は少ないとか言っときながら、今までで一番長くなりました(笑)
疲れました(笑)戦闘シーンどうだったでしょうか?詰め詰めで見にくかったかもしれま
せん。それに関しては、申し訳ありません。m(_ _)m
ヒースクリフとの戦闘は、引き分けという形にさせていただきました。
この後のキリトとアスナの展開から、ラテンはお邪魔虫かなと思いましてあえて、
負けさせないでおきました。まだまだ、文章力がありませんがよろしくお願いします!
編集しました。