「どいつもこいつも……!! 海賊なんてみんな同じよ……!!」
ナミは燃え消えたペットフード屋を見ながら吐き捨てる。
「人の大切なものを平気で奪って!!」
町長はそんなナミに何も言わない。
「ん?」
「! あら、海賊生きてたの……?」
やることを終え、私とルフィが戻ってきたことに気付くナミ。
「てっきりライオンに食べられちゃったのかと思ったわ」
「おい……何を言い出すんじゃ」
航海士さん……あんな雑魚相手では死ぬ私たちだと思いますか?
いや、いや、有り得えない。
「あんたが海賊の仲間集めて町を襲い出す前にここで殺してやろうか!!」
「おい止めんか、娘っ!!」
さすがの町長もナミの怒りを止める。
私とルフィはそんなナミをほっといて、シュシュの前にボロボロになったペットフードを一つ置く。
そして、その横に座る。
「これしか取り返せなかった! あと全部食っちまいやがってよ!」
ナミはルフィと私があのライオンと戦ってきたことに気付き、先程までの威勢が嘘のように無くなった。
「よくやったよお前は! 良く戦った。まあ、見ちゃいねぇけどな。大体わかる!」
傷だらけのシュシュを見て、ルフィは店を守ろうと頑張ったんだと。
シュシュはペットフードを銜えて、歩き出す。
「ワン!!」
「おう!! お前も頑張れよ!!」
私はそんなシュシュを見て、微笑む。
◇
「どなってごめん!」
「ん?」
ナミが先程のことに謝罪しに来る。
ルフィは何か事情を知っていたらしいが、別に聞こうとはしなかった。
だが、そんなルフィを見て町長の我慢の限界だったようだ。
かつて、海賊によって行き場を失い、新しく町をここに作った、町長にとってはここが宝らしいが、バギーに好き放題されるのが我慢の限界だったらしい。
「撃て!! 特製バギー玉!!」
遠くだがそんな声が聞こえ、私たちの前の建物が吹き飛ぶ。
「あ!! ゾロが寝てんのに!!」
町長の家にゾロが寝ていることを思い出すが。
「あーーー寝覚めの悪ぃ目覚ましだぜ」
どうやら無事だったらしい。
「何で生きてられるのよ……!!」
ナミはあれ程の砲撃を受けたのにかかわらず、ピンピンしているゾロに驚く。
そしてこの砲撃は町長を余計に怒らせる切っ掛けになってしまった。
「行ってしまいましたね」
「何だか盛り上がってきてるみてぇだな!」
「しししし! そうなんだ!」
「笑っている場合かっ!!」
バギーのいる酒場へと行ってしまった町長。
私たちもバギーに用があるので、ルフィはナミを仲間に誘う。
「私は海賊にはならないわ!」
だけど、ナミは出されて手を叩き。
「“手を組む”って言ってくれる? お互いの目的の為に」
ナミと手を組むことになり、私たちは酒場へと向かった。
ただいま、オリガミの二つ名を募集しております。
お気軽にどうぞ。
メタトロンについて調べたところ
・契約の天使
・天の書記
・神の代理人
・玉座に侍る者
と言う意味を持っているそうです。