ワンピース 絶滅天使と行く   作:ぬっく~

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第3話

「さて、ルフィはいつ来るか……」

 

少女を救ったのはいいのだが、どうもあの狼の飼い主は海軍のお偉いさんだったらしい。

その為、私はマークされることになったのだが、青年を囮に私は逃走した。

で、今私は……

 

「大丈夫?」

 

「貴様!!」

 

あの後、青年は海軍に捕まった上に磔にされていた。

その前にリンゴをかじりながら彼の前に私が立っている。

 

「まあいい。そんで何の用だ」

 

「ちょっとね。一応聞くけど、貴方“海賊狩りのゾロ”で合っている?」

 

「ああ、そうだ」

 

懸賞金のリストを軽く見ていた為、ゾロの懸賞金も知っていた。

 

「そんで、そんなことを聞きにここに来た訳ではないだろう」

 

「まあ……そうだね」

 

実際言えば、ルフィと合流するのが私の目的なんだけどね。

 

「私今一緒に海賊になる仲間を探しているの」

 

裏表も無しに私はゾロに聞いた。

 

「海賊だと? ハン……! 自分から悪党になり下がろうってのか。御苦労なこって……」

 

「私の意思よ。海賊になりたくて何が悪い?」

 

「―――で? まさか縄をほどいてやるから、力を貸せだの言い出すんじゃねェだろうな」

 

「別にまだ誘うつもりはないよ。ルフィだったらきっと言うと思ってね」

 

私は二シィと笑い海軍基地を後にした。

 

 

 

 

ゾロが磔にされてから九日。

 

「さて、そろそろ来ると思うんだけどな……」

 

そろそろルフィが来ても良いかなと私は思っていた。

私はポケットからある物を取り出す。

それは一枚の紙切れだった。

そいて、その紙切れは何かに惹かれるように少しずつ動いている。

この紙切れは特殊な物で、親紙の方にへと惹かれる性質があるのだ。

そして、ルフィの麦わら帽子にその切れ端を私は仕込んでおいてのだ。これでルフィの居場所が丸わかりさ。

 

「もう、この島にいる?」

 

とまあ、紙切れの動きから私はルフィがこの島に来ているらしい。

私は紙切れの進む方向に進み、一軒家の前に止まる。

 

「ほんと!?」

 

「ああ! 一つ残さずバリバリ食ってたよ」

 

「うれしいっ!」

 

「あの人……噂通りの悪人なんでしょうか……」

 

「違うよ。だって」

 

ルフィは少女と眼鏡をかけた少年と何かを話していた。

 

「ここにいたのね。ルフィ」

 

「おぉ! オリガミ!!」

 

どうやら、ついさっきこの島に来たのこと。

そんで、眼鏡をかけた少年はコビーと言うらしく海兵を目指しているらしい。ついででルフィが乗船して来たらしい。

 

「ひえっひえっひえっひぇ!! 頭が高ェっつってんだろ。親父に言うぞ!!!」

 

何か聞き覚えのある声が聞こえ、私はそっちに目を向ける。

 

「ロロノア・ゾロみてェに磔になりてェか!? 三日後にはゾロの奴を公開処刑にする!!」

 

あの時にいたボンボンがいたのだ。

そして、そいつはゾロとの約束を破る気満々だったらしい。

それにルフィは切れた。

ルフィはボンボンを殴り飛ばしていた。もし、ルフィがやらなかったら私がやっていたけどね。

 

「決めたぞコビー!! ……おれはゾロを仲間に引き込む!!」

 

その決断に私も同意した。


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