ラブライブ!~奇跡と軌跡の物語~   作:たーぼ

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穂乃果誕生日おめでとォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!!!!


はい、そんな訳で穂乃果誕編、略してほのたんであります。
今回は今までの個人回とは打って変わってですね、主人公の拓哉視点での話になります。

いつも本編内では穂乃果の事を少しバカにしてますけど、自分は穂乃果推しですからね!


では、そんな訳で自分と同じホノキチの皆さんも一緒に、ホノニウム(穂乃果成分)を摂取しましょう!






高坂穂乃果 番外編.叶えられた願い

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず大前提の事を言っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は穂乃果、高坂穂乃果が大好きだ。

 いや、むしろ愛してると言ってもいいね。

 

 

 というか付き合ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 始めを言うとしたら、告白は穂乃果からだった。

 

 

 

 

 自分でも情けないと思ったよ。女の子から告白させてしまうなんてな。

 というか穂乃果からの好意にまったく気づいてなかった自分が情けな過ぎた。今思い返してみればめちゃくちゃアピールしてくれてたじゃん。すっげぇアプローチしてくれてたじゃん。何で気付かないの俺バカなの死ぬの?……死んだら穂乃果が悲しむから死なない。拓哉死なないよ!

 

 

 とまぁ、穂乃果に告白されてから俺は1週間の返事の猶予を貰った。

 1週間で俺が穂乃果を好きにさせると言ってきたのだ。そこからはもうホントに凄かった。これでもかというくらいに穂乃果が俺にアプローチをしてきたのだ。

 

 いつの間に訓練していたのか分からないが普通に美味しかった弁当、暇があれば俺にくっ付いてくるという夏なのにくっそ暑い地獄のような、だけど微かに匂う女の子特有の甘い匂いと練習で掻いた汗の匂いが混じったほんのりと甘酸っぱい甘美な香り。

 

 

 そして、やっぱりと言えばやっぱり、告白された女の子には嫌でも意識してしまいますって……。穂乃果の何気ない仕草や表情に自然と目がいってしまう。そこからもう俺はきっとやられていたんだろうな。気付けば返事をしていた。

 

 

 それも1週間ではなく2日後に。……いや、自分でもちょっとちょろいかなー?って思ったよ?でもさ、もう好きになっちゃったんだから仕方ねえじゃん!全部が可愛く見えんだもん!

 

 付き合ってからはもっとヤバかった。何がヤバイって、まず今まで女の子と付き合った経験がない俺には何をしてやればいいか全く分からなかった。ちょっとそこ、男子力低いとか言うんじゃありません。健全だと言ってほしいね。

 

 でもそんな俺に穂乃果は今まで通りでいいよと言ってくれた。その代わり穂乃果のスキンシップが多くなっていった。……それに、まあ、何?そこまでされちゃ俺も黙ってらんないだろ?だから俺も出来るだけ穂乃果とのスキンシップを多くしていったよ。

 

 

 

 

 そしたらさ……………穂乃果めっっっっっっっっっっっっっっっっっちゃ可愛いのよッッッ!!!!

 今までことりをマイラブリーエンジェルとか言ってたけど、ごめん、穂乃果はそれどころじゃなかった。もはや女神。いや、女神はμ'sか。なら俺にとって穂乃果は創造神と言っても過言ではない。体は穂乃果で出来ている……つって。バカじゃねえの俺。

 

 

 で、付き合って結構経ったある日、穂乃果が不意に言ってきた言葉があった。

 

 

『私はね、もう小学生の時から、ずっとずっとたくちゃんの事大好きだったんだ~。だからこうして今たくちゃんと一緒にいれてすっごく幸せだよ!えへへっ……』

 

 

 

 死んだ。

 もう死んだよこれ。

 

 そして復活したよ俺。小学生の時からとか……バカみたいにヒーローになってやるとか言ってた頃じゃねえか何やってんの俺!!好意に気付いてあげてもう気付いてるけど!

 

 まあ、小学生の頃からずっと俺の事を好きでいてくれて、離れてた時期もあったのにそれでも俺を好きでいてくれて、こんな鈍感な俺に告白なんかもしてくれて、だから決めたんだ。穂乃果は絶対幸せにしてやるって。今幸せとか言ってるけど、もっともっと幸せにしてやるって決めたんだ。

 

 これは償いでもある。長年一緒に過ごしてきたのに好意に気付いてやれなかったことの。ずっと無意識に穂乃果を傷付けてしまっていたことの。だから、今までの事を踏まえ、それ以上に穂乃果を愛して幸せにしてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、とりあえず何で俺がここまで穂乃果と付き合った経緯とかを説明したのかはだな。

 色々と理由はあるのだが、まずは俺が今どこにいるのかをも説明しておこうか。

 

 

 俺は今、穂乃果の家の前にいる。

 

 

 え、何故家に入らないのかって?そりゃ外で穂乃果を待ってるからだよ。……ん?何で待ってるのかって?

 むふふ、それはだな……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日は穂乃果との夏祭りデートだからだァァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 きゃっほォォォおおおおおおおおおおおおおうッッッ!!!

 今までもデートはした事あるけど、夏祭りデート、つまり浴衣が見られるのは初めてなんじゃァァァあああああああああああああああああああああやったァァァあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 

 

 

 

 

 

 ……ゴホンッ、失礼。少々取り乱してしまったな。

 とにかく、これで分かっていただけたかと思うが、穂乃果の浴衣待ちである。穂乃果の可愛い可愛い愛くるしい浴衣姿が見られるならこんな暑さでも余裕で待てちゃうっ。むしろ一生待ってる。忠犬ハチ公とかもう全然敵じゃない。忠人拓哉公と名乗っても十分歴史に乗るレベル。破壊と創造が繰り返されても余裕で待てるね。

 

 

 

 

 …………早く来ねえかな。い、いや、あれだよ?待てるよ?普通に待てちゃうよ?でもぉ、出来れば早く穂乃果の可愛くも美しい浴衣姿が見たいなぁ~ってね?思うじゃん。やっぱ彼氏なら彼女の綺麗な姿は早く見たいじゃん。穂乃果成分通称ホノニウムを早く補充したいのよ。

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃんホントにそれで行くつもり!?」

「う、うん!!普通の浴衣よりこっちの方がたくちゃんも絶対喜んでくれる!!……はず!!」

「最後でちょっと自信なくなっちゃってるよ!?」

 

 

 

 ん?玄関の向こう側から雪穂と穂乃果の声が聞こえたぞ。という事はそろそろ来るな。

 ……いや待て、雪穂はさっき何て言った?ホントにそれで行くつもり?……穂乃果の言動も聞いてると、普通の浴衣じゃないのか?俺が喜んでくれるって、穂乃果ならどんな姿でも50mは飛び上がれるほど喜べるけど。

 

 

 

 俺が1人で納得していると、扉が開かれた。

 そこにいたのはいつも見慣れた愛しい彼女で、でも恰好はいつもと違っていて、その姿はどう見てもゆか…………た…………?

 

 

 

「あ…………えっとぉ、あはは、ちょっと待たせてごめんねぇ」

「あ、ああ……」

 

 

 いや、ちょっと待て、俺の思考が穂乃果穂乃果しすぎているから思考回路がショートしているのかもしれん。そうだ、きっとそうに違いない。大丈夫、よくある浴衣をイメージしろ。一般的な浴衣とは基本的に袖も足の部分も綺麗に収まる程長いはずだ。そう、俺は間違ってない。間違ってない、はずだ……。

 

 だから、もう一度、ゆっくりと穂乃果の方へ向く。

 そこには、

 

 

 

「あ、あのぉ、たくちゃん……な、何か言ってくれないと、私も恥ずかしいというか、何というか―――、」

「グボァッッッ!!!!」

「たくちゃん!?」

 

 穂乃果の姿を見た瞬間、俺は何かに後ろへ吹っ飛ばされていた。これが穂乃果の扱う気か……!魔人ブウくらいなら細胞1つ残さず消滅出来そうだな……。

 いや、だって、穂乃果の着ている浴衣は、浴衣であって浴衣ではない、というのが合ってるくらいの姿なのである。

 

 

 

 

 模様は紫の水玉に金魚の柄で、髪も普段と違ってお団子に纏めていてめちゃんこ可愛い、そこは普通なのだ。

 問題はここから。

 まず浴衣のはずなのに肩が出ている。上手く肩だけ見える感じだ。腕を通す部分と上半身の部分が良い感じに繋がっていて腕を上げたら脇が見えそうになる。穂乃果の脇見た奴は爪を剥いでから骨の関節を1つずつ折っていってやる。

 

 そして次に、何か、フリフリしている、全体的に。よくアイドルが衣装で着ている、何かスカートの端に付いているビラビラしているやつだ。

 

 

 最後に足。足!足!!足ィ!!!浴衣のはずなのにスカァァァああああああああトォォォおおおおおおおッッッ!!!!

 何だその浴衣のくせにミニスカートはぁ!?けしからん!実にけしからんぞぉ!!何かそのソックスみたいなやつもくっそ可愛い!!

 

 

 

 

 結論、穂乃果は何を着ても可愛い。略してほのかわいい。

 

 

 

 

「ああ、もう大丈夫だ。ホノニウムは今ので大分補充できた……」

「ホノ……?まあ大丈夫ならいいけど……たくちゃん最近私の私服とか見る度にこんな事になってない?」

「そうだな、お前が可愛すぎてつい吹っ飛んじゃうんだよ」

「もぉ、またそんな冗談言ってぇ!」

 いや、案外マジで冗談じゃなく吹っ飛んでるんですけどね。もちろんセルフで。というかもうそれ私服じゃないよね。浴衣でもないよね。

 

 

「で、でね……?たくちゃん、こ…この衣装、どう、かな……?」

 改めてしかと穂乃果を全体的に見る。いかん、また吹っ飛びかけた。冗談はここまでにしないと。……うん、全然可愛い。

 

 

「……まあ、何だ、めちゃくちゃ可愛い、と思うぞ」

「ほ、ホントに!?……うぇへへ~……」

 バッカお前、女の子がそんな笑い方するんじゃありません。可愛すぎるでしょうが。ほっぺた突っつくぞこんにゃろうめ~ぐへへ~。……おまわりさん、僕です。

 

「……つうかさ、それって、この前のライブの衣装じゃないのか?」

「う、うん……そうなんだけど、せっかくだからお祭りにも着て行こうかなって。それに、たくちゃんも喜ぶかなぁって……」

 その恰好で上目遣いやめてっ!反則にもほどがあるよ!昇天しそうだよ!

 

「ことりも自信作って言ってたからな。うん、可愛い、超可愛い。抱き締めたい」

「たくちゃん、もしかしなくても、心の声漏れちゃってる……?」

 …………はっ!?しまった!俺とした事がつい口に出してしまっていたのか。……あれ、でもそんなに変わらないんじゃね?

 

「私も抱き締めてほしいけど……ここは家の前だから、ね?」

 うん、その『ね?』は卑怯だと思います。ニヤニヤしてしまうだろやめろ。

 

 

 家の前で2人してモジモジしてると中にいた雪穂から声がかけられた。もしかしてずっと見てたの君。

 

 

「あ、たく兄、悪いんだけど、お姉ちゃんその恰好だから色んな人に見られるかもしんないから、ちゃんと見といてあげてね」

「大丈夫だ。穂乃果に色目を使う奴は俺が目ん玉くり抜いてビリヤードで遊んでやるから」

「夏だからってそんな残酷な事言わないでよ……」

 何を言うか、これでもまだ妥協しているっていうのに。本当ならシンプルに全員日本海に沈めてやりたいんだぞ。

 

 

「まあ大丈夫だ。穂乃果は絶対に俺が守るよ。何があってもな」

「……うん、たく兄がそう言うなら絶対安心だね!」

「なんたってたくちゃんだもん!」

 おおう、こんなにも信頼されていて拓哉さんは嬉しいですぞっ。まあ、穂乃果と付き合ってるからには絶対に悲しい思いにはさせないって決めてるしな。

 

 

 

 

 

「さて、んじゃそろそろ行くか」

「そうだね。行こっか♪」

「行ってらっしゃーい!」

 雪穂に軽く手を振り返しながら歩き出す。雪穂もあとで亜里沙と祭りに来るらしい。出来れば将来の妹ちゃんの浴衣も見たかったなーなんて。

 

 

「……たくちゃん、今他の女の子の事考えてたでしょ」

「バカを言うな。俺はいつだって穂乃果と穂乃果の家族と唯とμ'sの事しか考えてないぞ」

「雪穂の事考えてたんでしょ……」

 おかしい、何故バレた。バレる要素などあっただろうか。結構選択肢増やしたつもりだったのに一瞬で看破されてしまった。これが彼女か、恐ろしい。浮気はしないでおこう。生涯有り得ないけど。

 

「だって女の子は私と雪穂しかいなかったでしょ。だから私以外の子を考えてるとしたら、雪穂しか考えられないって訳だよ」

「お前ってそういう時だけ無駄に鋭いよな。あれか、バカと天才は紙一重ってやつか」

「何それひどーい!!でもたくちゃん今遠回しに認めたよね?」

「…………………将来の妹の浴衣姿くらいなら見たいと思っても悪くないと思う、ぞ」

 こいつ日に日に鋭くなってやがる。何で俺の事ならそんなすぐに分かってしまうんだ。ろくに隠し事も出来なさそうだなこれ。穂乃果ならヤンデレの素質があるのかもしれない。穂乃果がヤンデレとか何それ超見たい。

 

 

 

 

「……将来の妹って……それって私と結婚するって事じゃ……」

 穂乃果さん、何か小声で呟いてますけど聞こえてますよ?もちろんご結婚を前提にお付き合いさせていただいてる所存でありますよ?え、俺がおかしいの?世の付き合ってる人達は結婚する前提で付き合ってるんじゃないの?そうじゃなきゃ何なの?遊び?遊びで付き合ってんじゃねえよバカヤロー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわ……、すっげぇ人だな……」

「え?ああ、まあ今日は夏祭りだからねー。みんなもそれが目的なんでしょ。浴衣の人達もいっぱいいるし」

 俺達が今いるのは最寄り駅。ここから電車に乗って2駅で祭り会場まで行ける。のだが、

 

 

「どうする、か―――、」

「帰るはなしね」

 読まれた……だと……!?だって人多すぎでしょこれ。穂乃果との祭りデートだから仕方なくウッキウキにやってきたけど、この人の多さはヤバイ。何がヤバイってまじヤバイ。

 

 周りを見渡せば、いるのは浴衣を着ている美少女やむっさい男ばかりだ。カップルもいれば女の子だけのグループや、ナンパ目的をプンプンさせているチャライ男組ばっかだ。男だけで来るとか!君達可愛い彼女いないのー!?いないかーだから男だけで来てるんだもんねー!!

 

 

 よし、良い気分になってきたぞ。それにしても、周りにいる浴衣の女の子達を見て思う。みんながみんなそれぞれ可愛いとは思う。

 しかし、

 

 

「やっぱり穂乃果が1番可愛いよな。うん、世界一可愛いよ」

「途端に呟いたと思ったら急に直接言ってくるのはズルいよ……!!」

 だって事実を言ったまでだし、再確認だし。世界一可愛いし。ゆかりん17歳だし。唯は2番目に可愛いし。

 

 

 

「しゃあねえ、とりあえず行くか」

「う、うん。そうだね」

 ずっとここにいても暑いままだし、それに、1番に言うと穂乃果が目立つ。他の人達と違って少し特殊な浴衣衣装である穂乃果は容姿もあってか結構注目を集めてしまう。くそう、人数が多すぎて誰の目をくり抜けばいいのか分からん!こうなりゃ進むしかない!

 

 

 

 穂乃果の手を引っ張りながら駅に入る。幸い俺達は2人とも便利なあのカードがあるからチャージもしてるしすんなり改札を抜けられた。

 

 

「お、タイミング良く電車も来たみたいだ。乗るぞ、穂乃果」

「うんっ」

 2駅だからすぐに着く。だから立ってても大丈夫。そう思っていた。だが、現実はそんなに甘くはなかった。

 

 

 

「何で電車の中にこんなに人がいんだよ……」

「そ、そりゃ今日は祭りがあるからね~……あはは……」

 俺は今必死に穂乃果を庇っている。電車内全てが人で埋まりぎゅうぎゅう詰めなのだ。当然座る事もできない。だから誰にも穂乃果を触らせないために、穂乃果をドア側に寄せて俺が盾になるように穂乃果に向かいあっている。

 

 

「くそっ……密着しているせいで背中が異様に暑い……」

「ご、ごめんねたくちゃん。私がこんな恰好で来ちゃったから……」

 やめろ、穂乃果は悪くない。こんなに人がいるのが悪い。祭りという夏の風物詩に浮かれて来ているこいつらが悪いのだ。……あ、俺達もか。

 

「謝るなよ。穂乃果は俺が喜ぶと思ってその衣装を着てくれたんだろ?俺も可愛い穂乃果が見れて嬉しいんだ。だからそんな事言うな。それにそんな穂乃果を守るのが俺の役目なんだ。だったら喜んで全うするよ。……すっげぇ暑いけど」

「たくちゃん……うん、ありがとねっ」

 ハァァァン、可愛い!!もう大好きっ。このまま抱き締めたい!でもそんな事したら痴漢と間違われて終わる。俺が。

 

 

 

 少し粘っていると、ドアが開く音がした。よし、あと1つだ。それさえ我慢すればこの暑さから解放され―――、

 

 

「う、お……っ!?」

「きゃっ……!」

 ま、ず……、駅だから人が入ってきたのか。もうこれだけでもいっぱいいっぱいなんだから無理に入ってくんなよ……。思わず穂乃果の顔のすぐ横に手をついてしまった。……あれ、これってあれじゃね。今世間で流行ってる壁ドンってやつじゃね?

 

「大丈夫?たくちゃん……」

「あ、ああ……。穂乃果も大丈夫か?」

「私は……うん、だいじょう……ぶ、だよ……」

 おぉふ、何この可愛い生き物。横に付いてる俺の手を見ながらモジモジしちゃってるんだけど。壁ドンって今まで隣の部屋の人がうるさいからうるせぇって意味で壁叩くイメージしかなかったわ。いやー壁ドン最高だねっ。

 

 

「た、くちゃん……」

「ん?どうした、ほの……か……?」

 お、おい……何でこんなに顔赤いんだよこいつ……。くっそ可愛いけど。待て、徐々に顔近づいてきてない?もしかしなくてもこれってアレ?アレなの?いくら人がいっぱいこんなぎゅうぎゅう詰めになって分かりにくいからってここでしちゃう?…………無理だな。

 

 

「……そ、その、次の駅だから、降りる時、気を付けろよ……」

「あ…………うん……」

 ワザとらしく顔を逸らす。そんなあからさまに落ち込まないでくんないかなぁ。俺だって辛いんだぞ今の選択肢は……。だがやはり、穂乃果の悲しむ顔は見たくなかった。せっかくの祭りだからな。

 

「それと」

「え?」

「……まあ、その、何だ。今は人がいっぱいいるし、場所も場所だからな。……だから、するならするで、ちゃんと場所を考えたいっていうか……」

「たくちゃん……そう、だね。うん、場所を弁えよう!」

 ばっ、声でけえよやめろ。俺らが変な事しそうになってるとか勘違いされたらどうんすんだよおバカ。もう、そんなおバカなとこも大好きっ。……ああくそ、自分で言っておきながら恥ずかしいな。

 

 

 

 

 

 いかにもバカップルオーラを出しながら2人でモジモジしていたら駅に着いた。リア充爆発しろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へえ、人がいっぱいいるから窮屈そうだと思ってたけど、祭り会場自体が広いから結構まばらに感じるな」

「たくちゃんたくちゃん!!いいから早く行こうよ!!」

 ああうん、はいはい。あなたさっき思いっきり顔赤くして照れてたよね。切り替わり早いなオイ超可愛い。めがっさテンション上がってるのを見てると、それだけ祭りが楽しみだったって事だろう。こういうの好きだもんな穂乃果は。俺はそんな穂乃果が好きだけどな!!

 

 

「だってたくちゃんとのお祭りなんだから凄く楽しみにしてたんだもーん!!」

 は?『だもーん』て何。果てしなく可愛いんだけど。『だもーん』は穂乃果に感謝した方がいい。穂乃果のおかげで可愛く聞こえるんだからな。だって穂乃果自体が可愛いんだもーん!!……ごめん、俺が使うとダメだわこれキモさで死ぬ。

 

 

 まあ、穂乃果が祭りではなく”俺との”祭りを楽しみにしてくれていたって言ってくれたのは素直に嬉しい。そう言ってくれるならこんな暑い中俺も来たかいがあるってものだ。これが唯に誘われたら唯を家に置いて1人で祭り会場に行って目的の物だけを買って即帰るまである。……結局は行っちゃうのかよ。

 

 

「たくちゃん早くーーーー!!」

「わぁーったよ」

 最愛の彼女が急かしてくるもんだからおちおち落ち着いてもいられないな。……あ、今のは別に『おちおち』と『落ち着いて』をかけた訳じゃないからね?

 

 

 というかあの子、自分の恰好分かってんのかな?結構ていうか大分目立つよ。はしゃぎすぎたらヒラリと舞い上がるよ何がとは言わないが。……仕方ない、俺はまた周りのオスゴリラ共に殺気の目を向けて威嚇しなければな。

 

 

 

 

 

 

 

 そこからはもう穂乃果の思うままに遊んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「たくちゃん!輪投げある!やりたい!」

「おう、やれやれ。ほい300円」

「え?やりたいって確認で言っただけでお金はさすがに自分で払えるよー!」

「バッカお前彼氏ナメんな。今日は全部俺が払ってやる。祭りの金くらい出したって拓哉さんにとっては財布が軽くなる事はない。それに、彼女の前ではかっこよくさせろっての」

 決まったな。これは華麗に決まった。自慢ではないが金には大分余裕がある。だから祭りを3周したって大丈夫なのだ。……あ、やっぱ無理だわ。

 

 

「ん~……分かった。じゃあ遠慮なく甘えさせてもらうね!」

「おう、どんと甘えてこい。むしろずっと甘えさせてやる」

 こうやって割り切って甘えてくれるのは個人的に嬉しい。もししつこくモジモジ遠慮なんかしてたら俺の財布の中身全部明け渡すレベル。いいぞ、もっと甘えろ。一生甘えさせて干物彼女にしてやる。うまるーん。

 

 

「ほっ」

「……」

「やっ」

「………」

「とぉっ」

「…………」

「せいっ」

「……………」

「全部外れちゃったっ!」

「いやヘタか」

 そのあと俺が何とかリベンジして景品を取りました。

 

 

 

 

 

「あ!射的だ!たくちゃんあれやりたい!」

「もう何でもやっていいぞ。穂乃果の笑顔、プライスレス。あ、おじさん射的1回で」

「あいよっ。何だい、兄ちゃん彼女のために頑張ってんのかい」

「はっ、甘いぜおじさん。頑張ってるんじゃない。もはや俺の生きる糧となっているまである」

「愛されんねーお嬢ちゃん!んじゃ彼氏の兄ちゃんのために1発景品当ててやんな!」

 

 中々良い事言うじゃないかおじさん。気に入ったぜ。だがな、穂乃果以上の景品はもうないんだよなぁ。

 というか穂乃果さんや、まだ撃ってなかったのかい。何をボヤっとしている!敵は目の前にいるんだぞ!

 

 

 

「私射的は初めてだからあまり分かんないんだよね~。えっと、この弾を先に入れて撃つんだよね」

 そうそう、分かってんじゃん。でもね、コルク銃だとしても決して人には向けちゃダメだからね。誤射っていう怖い単語あるくらいだから。ほら、今も銃口がおじさんに向いちゃってるよ。ほらほら気をつけ―――、

 

 

 バンッ!!

 

「おごっ!?」

 

「あ」

「おじさァァァああああああああああああああああああああああああああああああああああんッッッ!!!」

 

 

 このあときっちり謝ったら笑って許してくれてしかも景品貰いました。おじさん、アンタイケメンだったぜ……!!

 

 

 

 

 

 

 

「フランクフルトある!たくちゃん食べよ!」

「腹も減ってきたし、そうするか」

 

 

 

「焼きそばもあるよ!一緒に食べよ!」

「一緒にとか何それ。そんな素晴らしい日本語があったのか……」

 

 

 

「味が濃いもののあとは甘いもの!綿菓子も食べよう!」

「ちょっと待て、写真撮るから!パクッって頬張るとこを写真撮るから!!」

 

 

 

「トウモロコシーー!!」

「リスみたいにガリガリ食べるんじゃありません。ふざけんなめちゃくちゃ可愛いじゃねえかコノヤロー」

 

 

 

「から揚げ食べる!」

「さっきから思ってたんだけど、結構食べるのねあなた。今日のためにお腹空かせてきたのか?」

「たくちゃん、はいあーん♪」

「あーん……うむ、悪くない。むしろ世界一旨いから揚げに格上げしたな」

 あーんされたぜヒャッハァァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、お腹もいっぱいになったし、もうすぐ花火が始まるから見えるとこまで移動しよたくちゃん!!」

「ちょ、ま……うっぷ……、く、食いすぎた……。何でそんなに元気なんだよ……」

 俺より食ってるはずなのに何ともないのか俺の彼女は……。大食いな所も大好きです。

 

 

 

「んもぉ~しょうがないな~。じゃあ休憩がてらに人通りが少ない所にでも歩きに行こっか」

「そうしよう今すぐ行こう速攻で行こうマッハで行こう光速で行こう」

「どんだけ行きたいの……」

 花火が始まるせいか人も段々と多くなっていった。人混みが苦手な俺からしたら穂乃果の申し出はありがたきお言葉だった。やはり穂乃果は俺の神様だったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな訳で、俺と穂乃果は人通りが少ない川の橋の並木通りを歩いていた。

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……大分マシになってきたわ」

「あはは……ごめんね、振り回し過ぎちゃったかな?」

「いや、そんな事はねえよ。穂乃果に振り回されるなら本望だからな。俺も楽しかったし」

 穂乃果の楽しそうな笑顔は俺をも楽しませてくれる。ただ穂乃果の浴衣衣装に見惚れそうになるゴリラ共を威嚇はしていたけど。こんな可愛い穂乃果を見ていいのは俺だけなんだよバーカバーカ!!

 

 

 

「あ、あそこにベンチあるよ!座ろっ!」

「え、でもいいのか?花火もうすぐ始まるぞ?」

「いいのいいの!ここからでも見えると思うし、人が少ないとこでたくちゃんと2人で見たいから……」

「……お、おう」

 確かに、この並木通りには人が少ない。確認できるだけでも1人か2人程度だ。というか、2人で見たいとか何言っちゃってるんだよこいつ嬉しすぎるわ可愛い。

 

 

 

 俺がベンチに座ると、穂乃果がすぐ隣に腰を下ろした。

 ち、近い……。常に左半身が穂乃果と密着してるレベル。衣装のせいで肩が出ているため、余計穂乃果に色気があると勘違いさせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「たくちゃん」

「ん、どうした?」

「ありがとね」

「……は?何が?」

 素直な疑問だった。何に対してのお礼だ?祭りに一緒に来た事か?それなら俺も穂乃果の可愛い姿を見るために来たんだからお礼を言われる事ではないはずだが。

 

 

 

「その……私なんかと付き合ってくれて……」

 思考が一瞬止まった。

 

 

 こいつ、何を言っている?”私なんかと”、だと?

 

 

 

「……何で、そんな事を今言うんだよ」

「あのね、今日たくちゃんとお祭りに来て改めて思ったんだ。確かに私はたくちゃんに告白して、たくちゃんはそれを承諾してくれた。本当に嬉しかった。その日は家で1人で凄くテンション上がっちゃって眠れなかったくらい嬉しかった。だってずっと願ってたんだよ?小学生の頃からずっと、たくちゃんだけが大好きだった。今日まで色々とどこかに行ったりとかして、本当に楽しかった。今もたくちゃんとこうして2人でお祭りに来れて凄く嬉しいし楽しい」

 

 

 俺は穂乃果を見つめたまま、しかし穂乃果は俯いたまま喋っていた。何か不安に思っているのを隠すかのように。俺にその表情を見せたくないかのように。

 

 

「だからかな……。時々こうやって不安になっちゃう事があるんだ。私だけがいつも舞い上がっちゃってたくちゃんを困らせちゃってるのかな、たくちゃんは無理して私に付き合ってくれてるだけなんじゃないのかなって……。でもたくちゃんはいつも嫌な素振りを1つも見せずに私と一緒にいてくれる。時には抱き締めてくれる。私の不安をいつも決してくれる。ホントに感謝してるの。……だから、そのありがとう、かなっ」

 

 

 そう言って顔を上げた穂乃果の顔は、いつもの笑顔じゃなかった。

 何だか申し訳なさそうな、そんな顔をしていた。

 

 

 

 

 

 ……そうだったな。こいつはいつもバカみたいに騒いでるって思いがちだけど、穂乃果は穂乃果で色々と考えてるんだよな。いつも笑顔なのは悪い事ではない。むしろ周りの人をも笑顔にできる穂乃果の笑顔ってのは本当に凄いのだ。でも、それだけじゃない。

 

 いつも笑顔な穂乃果でも、悩んだり落ち込んだり不安に思うのは確かなんだ。スクールアイドルで、そのリーダーで、みんなを引っ張っていけると言っても、結局はただの女の子なのだ。

 

 そんな彼女が今こうやって不安に駆られている。いつもの笑顔ではなく、不安が見え隠れするくらいに揺らいでいる笑顔だった。……なら、彼女を本当に笑顔にしてやれるのは彼氏である俺だけじゃないか。

 

 俺の事でこんなにも不安になって、寂しそうな顔になって、悲しそうな顔になって、だったら、それを全部払拭してやれるのは問題点である俺だけしかいないじゃないか。

 

 

 

 

「あだっ」

 

 

 

 

 だから、俺は穂乃果の額にデコピンをおみまいしてやる。

 

 

 

 

「ったく、何を言うかと思えば……あのな、まずお前の言う事の大前提がおかしいんだよ」

「ぶー……大前提……?」

 ぶーとか唸るな可愛い。じゃなくて。

 

 

 

 

「”私なんか”とか言ってる時点でおかしいんだよ。穂乃果は俺から見ても十分すぎるくらい魅力的な女の子だ。むしろ俺が穂乃果に釣り合ってるか疑問に思うレベルにな。俺が告白を承諾したのも俺自身が穂乃果を好きになったからだ。仕方なくとか無理してとかそんなのじゃない。正真正銘俺の意志で穂乃果と付き合いたいって思った。付き合ってからもっと穂乃果が好きになっていく自分にも自覚が出てきた」

 

 

 これは俺の紛れもない本音。俺の言葉を少し目を見開きながらもちゃんと見つめ返して聞いている彼女への本音。

 

 

「だからさ、穂乃果が不安がる必要なんてどこにもなかったんだよ。重いと思われるかもしれないけど、俺はこの先一生穂乃果と生きていくつもりだ。少し離れてた時期もあったけど、生まれた頃からの幼馴染だった。だから、この先もずっと穂乃果と一緒に生きていきたい。大好きなんて言葉じゃ足りないくらい、俺はもう穂乃果を愛してると言ってもいいんだ。だから、俺は穂乃果を離さない。ずっとな」

 

 

 

 

 俺が言い終えてから数秒経った時、暗い空がカラフルな色に包まれた。

 花火が始まったのだ。けたたましい音と共に美しい花火が舞い上がってるのにも関わらず、俺も穂乃果もお互いを見つめたまま動かなかった。

 

 

 

 そこからまた数秒が経った頃、穂乃果の口が動いた。

 

 

 

「……わ、私だって、たくちゃんの事大好きだもん。小さい頃から好きなのに、嫌いになれる訳ない。私の方こそ重いと思われるかもだけど、ずっとたくちゃんと一緒にいたい。生きていきたい。一緒に笑いあったりして、時には喧嘩なんかもしちゃったりして、でも仲直りしてもっと絆を強めていきたいよ!」

 

 

 

 

 

 本音を言った。

 本音を言われた。

 

 

 

 

 

 

 

 そしてお互いの本当の気持ちが分かった。

 

 

 

 

 

 

 あとは、言葉なんていらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明るくもけたたましい音を発しながら、明るい夜空といういかにも矛盾している景色をバックに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺と穂乃果の口が重なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は今、穂乃果をおんぶしながら道を歩いている。

 

 

 

 

 

 

 

 一応あそこから2人で手を繋ぎながらベンチで花火を見ていた。

 静かにああやって穂乃果と見れた花火は悪くなかった。むしろキスのあとで照れながら見てたからうるさい花火の音は逆にありがたかった。

 

 

 

 花火が終わればあとは帰るだけ。だったのだが、それは他の客も同じだったようで、駅に行くとそれはもう大変だった。

 人人人でヤバイ。人がゴミのようだとムスカ大佐の気分になれた。

 

 そんな人混みの中に普通の浴衣よりも露出度が高い浴衣衣装を着ている穂乃果を放つ訳にもいかず、近くでタクシーを拾って家付近まで帰って来た訳だ。何故家付近までだったかと言うと、単純に車が混んでいたから。車で来ていた人も多くて、帰りの時間が重なれば必然的に帰路も車で混んでくる。

 

 だから穂乃果の家の近くまで来た所で降りたのだ。途中で穂乃果がはしゃぎ過ぎで疲れたのか眠ってしまった。なので俺が今こうして穂乃果をおんぶしながら帰路を歩いている。

 

 

 

 別におんぶするのは悪い気分ではない。むしろ穂乃果と合法的に触れ合える俺としては万々歳である。もし何か言う事があれば、穂乃果の浴衣衣装が問題でおぶってる俺がすれ違う人達に不審な目で見られた事だ。やめてっ!俺は無実だから!

 

 

 

 

 

 

 

 まあそんな訳でもうすぐ穂乃果の家に着くという状況だ。

 

 

 

 

 

 ホント、よく寝てるなぁこいつ……。俺の顔のすぐ横に穂乃果の顔があるからよく見える。超可愛い俺の嫁。

 スースーとリズム良く寝息をたてている愛しい彼女を見て微笑ましくなる。よくもまあ、こんな子が俺の事を好きになってくれるなんてな。自分でも驚きだわ。ちゃんと幸せにしないとな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらく歩いてると、静かな夜道に可愛らしい寝言が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……たくちゃん……大……好き、だよ……」

 すぐ横から聞こえてきた最愛の彼女の寝言。寝言でもこんな事言ってくれるなんて、俺も幸せ者だな。

 

 

 

 返事が来ないと分かりつつ、俺もこう返す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……まだ甘いよ穂乃果。……俺は穂乃果を愛してる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 心地良い彼女の重さを背中に感じながら、幸せにすると決めた彼女を家に送るため、俺は歩き続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




初めての個人回での主人公視点、いかがでしたでしょうか?

作者としては自分の欲望を晒け出した結果ですw

拓哉は鈍感ではありますが、本編を見て下さっている方なら分かると思いますが常に出会いを求めている奴ですw
だから惚れたらその子一筋で愛する事となるでしょう。それを穂乃果回で出してみました。
あと、穂乃果の浴衣衣装に関しましては、『穂乃果 浴衣 覚醒』と検索すれば出てくるやもしれません。

ご感想いつでもお待ちしております!


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