ラブライブ!~奇跡と軌跡の物語~   作:たーぼ

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11.葛藤と決意

 

 

 

 

 

 

 翌日。

 

 

 

 

 

 

 すっかり頭痛はなくなり気分爽快っ! って訳でもなく、結局は何も思いついてないから進歩ゼロなのだが、時間というものは止まる事なく進んでゆく。

 今日も学校。いつもの待ち合わせ場所に向かうと先に海未がいた。

 

 

 

 

「おはようございます。拓哉君」

 

「おはよう、海未」

 

 いつもと変わらない挨拶を交わす。

 それと同時に、

 

 

「たっく~ん海未ちゃ~ん。穂乃果ちゃんが先行っててって」

 

 ことりが後ろからやってきて穂乃果からの伝言であろうメールを見せて来る。

 それにしても……、

 

 

「また寝坊ですか……もう……」

 

「何ていうか、本当に危機感感じてんのかあいつ?」

 

 俺が頭痛になるまで悩んでたってのに穂乃果は寝坊する始末。

 お灸を据えてやらんとな……。

 

 

「あんまり言うと、また脹れちゃうよ?」

 

「言われたくないなら寝坊するなって話だよ全く」

 

 それを皮切りに歩を進めていく。

 

 

「海未とことりは、学校存続のための何か良い案は思いついたか?」

 

 登校中の内に聞いておきたかったので二人に聞いてみる。

 が、聞いた途端の二人の表情が少し暗くなった。

 てことは、

 

 

「すいません、私も私なりに考えてみたのですが、これといった案は思いつけませんでした……」

 

「私も、お母さんに聞いてみたりして、お母さんもかなり落ち込んでるのかと思ったけど、むしろ明るいくらいで、どこに旅行行こうかなーとか言ってて……」

 

「理事長軽いなオイ……」

 

 何で重く考えてる生徒より理事長の方が軽いんだよ……。って、あの人に限ってそれはないか。ことりを想ってそんな見栄っ張りの発言でもしたんだろう。うん、そうに違いない。そう考えないと考え過ぎてる俺達がバカバカしく見えちまう。

 

 

「拓哉君はどうだったんですか? 何か良いアイデアは出ましたか?」

 

 自分達は無理だったという事が分かったから、当然の様に俺に聞いてくる。

 でも、

 

 

「悪い。最初に聞いておいて何だが、俺も必死に考えてみたけど何も思い付けなかった。守るなんて言いきっておいて情けねえ限りだよ全く」

 

「そうですか……そうですよね。拓哉君はまだ音ノ木坂に来て間もないんですから、良い所をいきなり見つけ出すなんて難しいのは当たり前です。気にしないでください」

 

「そうだよ。たっくんに比べたら私達は一年音ノ木坂にいるのに、まだ何も考えれてないんだから……その間に……」

 

 返答を聞くなり二人の表情はより暗くなる。自分達と俺のいた学校の期間は明らかに違う。その期間の内に考えられれば……と思っているのだろうが、それは違う。廃校を言い渡されたのはつい先日。その日以前まではいつもと変わりなく楽しい生活を送っていたはずだ。

 

“廃校を逃れるための案を考えなくてはならない学校生活”ではなく、“廃校を逃れるための案を考える必要もない学校生活”のはずだった。それが急に廃校を言い渡され、それを逃れるために良い案を考える。というのは無理がある。

 だから、

 

 

「いや、それは俺の言い訳に過ぎない。何としても考えるんだ。音ノ木坂が好きなんだろ? なら諦めるのはまだ早いさ」

 

「たっくん……うん、そうだね。もっと何か考えなくちゃねっ」

 

「そうですね。拓哉君が諦めてないのに、私達が諦めるわけにはいきません」

 

 そう、諦めるのはまだ早い。時間がある限り考えて案を出す。それを実行して音ノ木坂を注目してもらう。それが俺達の目的だ。二人も新たに決意したみたいだ。俺も切り替えてかないとな。

 

 

 

 

 

 そうして俺達三人は最初よりも強い足取りで、学校に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見て見て見てえー!!」

 

 休み時間。

 そんな声を張り上げながら数冊の雑誌を机に置いたのは、遅刻ギリギリで登校してきた我が幼馴染のおバカ代表、言うまでもなく穂乃果だった。

 

 

「んぁ? 何だこれ? 何の雑誌だ?」

 

 疑問のままに雑誌を見ると、そこには可愛らしい女子高生が写っていた。

 モデルか何かか?

 

 

「アイドルだよ、アイドル!!」

 

「アイドル……?」

 

 いや、確かに可愛いけど、どう見てもただの女子高生だろこれ。制服着てるし。

 

 

「そうそう! こっちが大阪の高校で、これは福岡のスクールアイドルなんだって!」

 

「へえ~、なるほど。スクールアイドルか。それなら納得がい……って、す、すくっ、スクールアイドルぅ!?」

 

 な、ちょ、え、まじで? スクールアイドルが人気だってのは前ニュースで見たから何となく分かってたつもりだけど、まさかこんなスクールアイドル専門の雑誌があるのか……。世の中ってのは分からんな。

 

「そうだよ! スクールアイドルって、最近どんどん増えてるらしくて、人気の子がいる高校は入学希望者も増えてるんだって!!」

 

 穂乃果がこれでもかというほど熱くなっている。でも何故今にこんな話をしてくるんだ。ちゃんと考えようとしてんのかこいつは。それにしてもホントに可愛い子いっぱいいるなスクールアイドルって。お兄さんちょっと興味が出てきたかもしれない……。

 

「それで私、考えたんだあ!」

 

 考えた? 何を? 

 いいや、今の穂乃果のセリフで何となく、いや、完全に察してしまった。こいつまさか――、

 

 

「あれっ?」

 

「海未は……? って、あれま」

 

 いつの間にか海未がいなくなっている。おそらく教室から出て行ったな。あいつも穂乃果の言う事が分かってしまったのだろう。あいつなら逃げそうな内容だもんなあ。

 でも、それで穂乃果が見逃すわけもなく、

 

 

「海未ちゃん!! まだ話終わってないよー!」

 

「わ、私はちょっと用事が……」

 

 明らかに逃げるための言い訳だなありゃ。嫌な予感しかしないか海未? 大丈夫、俺もだ。

 でも逃げられないのも現実だ。諦メロン。違った、諦めろ。

 

 

「良い方法思い付いたんだから聞いてよおー!!」

 

 聞かずとも分かるとも。わざわざスクールアイドルの雑誌まで持って来て、良い方法が思い付いた。なんて言われたら嫌でも分かっちまう。

 

 

「はあ……。私達でスクールアイドルをやるとか言い出すつもりでしょ?」

 

 海未が俺の心の代弁をしてくれた。

 でもその雰囲気は当たり前のように乗り気ではない事だけは分かる。

 

 

「おお、海未ちゃんエスパー!?」

 

「誰だって想像つきます!!」

 

 全くだ。これで気付かない奴の方がおかしい。海未も分かってたから事前に逃げようとしたわけだし。それにそんな事でエスパーならこの世界はエスパーがわんさかいる事になるぞ。やだ、俺もエスパーだなんて……気になるあの子が何を考えてるとか分かっちゃうとかやだもうキャー!! そんな俺の考えまで誰かに知られるとなると寒気がするな。やっぱエスパーはいりませーん破廉恥でーす。

 

 

「だったら話は早いねえ。今から先生の所に行ってアイドル部を!!」

 

 知らない内に穂乃果が勝手に話を進めていた。

 でも、

 

 

「お断りします」

 

「なあんで!?」

 

 そんなに簡単に海未が承諾するわけがないだろう。

 後先の事考えてないだろこいつ……溜息が出っ放しですよ拓哉さんは。

 

 

「だってこんなに可愛いんだよ! こんなにキラキラしてるんだよ!? こんな衣装、普通じゃ絶対着れないよ!?」

 

「うん、それは確かに可愛いな。可愛い上に衣装のおかげでより可愛さがアップされている。やっぱ女の子はこうでなくちゃ。素晴らしい太ももをしているとは思わんかね? あとむn――」

 

「拓哉君はちょっと黙っててください。あとでお話があります」

 

 死刑宣告された。

 条件反射で可愛い子に反応しただけなのに……。

 

 

「それより、そんな事で本当に生徒が集まると思いますか!?」

 

「うっ、そ、それは……人気が出なきゃだけど……」

 

「その雑誌に出てるスクールアイドルは、プロと同じくらい努力し、真剣にやってきた人達です。穂乃果みたいに好奇心だけで始めても上手くいくはずないでしょう!」

 

 そう、仮にスクールアイドルをやるとしても、簡単に出来る事じゃない。もちろん他のスクールアイドルと同じように凄く努力しないといけないし、ダンスの練習も振付も考えないといけないし、衣装だって自分達で作らないといけない。曲や歌詞なども含めて全て、何から何まで全て1から自分達で作らないといけないのだ。

 

 その上で結果的に人気にならないといけない。注目されないといけない。でも、だからといって絶対に成功するわけでもない。全ての過程をこなしたとしても、恵まれない者、グループだっている。どれだけ努力を積み重ねても、注目されなければ、人気になる事すら出来ない。運の問題でもあるのだ。その運がこちらに味方してくれるとは限らない。絶対的な可能性はない。むしろ人気が出なければマイナスになる可能性の方が高い。

 

 それでも、俺は穂乃果に賛成してやる事が出来るのか。もし、成功せずにマイナスのイメージを持たれて穂乃果が、穂乃果達が傷付いてしまった姿を見て、俺は耐えられるのか? 責められる穂乃果達を見て、俺は耐えられるのか? 失敗は許されない状況で失敗したら、俺は穂乃果達を導いてやれるのか?

 

 

 

 

 答えは、

 

 

 

 

「はっきり言います。アイドルはなしです!!」

 

 

 

 

 出なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後。

 

 

 

 

 

 

 

 

 海未は弓道部に行った。

 穂乃果もことりもどこかに行った。鞄を教室に置いてる所を見ると、まだ帰ってはいないようだ。

 

 

 そんな中、俺は中庭の自販機で買った紙パックのカフェオレを飲みながら壁にもたれかかっていた。

 

 

 

 

 さっきの答えはまだ出ない。

 穂乃果の考えも分かる。スクールアイドルをやって人気が出たら生徒を集められる。とても単純で分かりやすい案だった。だが、言う事は簡単でも中身を考えるとこっちも簡単には頷けない。リスクが大きいのもあるが、それ以前に自分達では歌を作れない。スクールアイドルをやる以前の問題だった。

 

 過程も大事は大事。でもその過程にまで辿り付けないと何の意味もない。前途多難もいいとこだ。やるのはほとんど諦めた方がいいのかもしれない。でも、俺じゃ昨日のように何も思い付かないままだ。それも論外。それに穂乃果の提案は賛成したいというのが俺の本音だ。

 

 俺や海未、ことりがあのまま考えても恐らく何も案は出なかっただろう。それは今の音ノ木坂の良い所を“見つける”という事しか頭になかったせいだ。見つからなかった場合、俺達はそこで行き止まり。でもそこに穂乃果の提案がきた。昨日までの俺達の考えてた事とは別の、良い所を見つけられないなら“自分達でそれを作る”。それを穂乃果は見つけた。

 

 だからそれに協力してやりたい。でもあまりにもリスクが大きすぎる。未来性が全然見えない案を承諾するわけにもいかない。かといって他に良い案があるわけでもない。あーくそっ、どうすりゃいいんだよ……。

 

 

 

 

「たっくぅ~ん」

 

 思い詰めてると甘ったるい声が俺を呼ぶ声がした。

 もしかしなくても俺をこんなあだ名で呼ぶのは一人しかいない。

 

「よお、どうした? ことり」

 

「こんな所にいたんだ。探したんだよ?」

 

「えと、それは悪かったな。つうか携帯で連絡してくれたらいいのに」

 

「あ……えへへ、忘れてた~」

 

 何この可愛い生き物。全力で保護したいんだけど。全身全霊をもって一生守り抜きたいんだけど? 鳥籠にでも入れておこうか。……俺が捕まる未来が見えたからやめとこう。ふー危ない危ない。

 

 

「で、結局どうしたんだ? 探してたって事は何か用があったんだろ?」

 

「あ、うんっ。ちょっと一緒に来てえ~」

 

 何の用かも言わず手を引かれるがままにことりに連れてかれる。あ~拉致られるんじゃぁ~。

 

 

 

 

「海未ちゃんも呼ぶから一緒に行こうね」

 

「いや、だからどこに? 何の用なのかも分からずに連れてかれると拓哉さんも困惑せざるを得ないんですけど?」

 

「いいのいいのっ」

 

「何がいいんだよ……てか海未は今弓道部の方に行ってるんだろ? なら邪魔しない方がいいんじゃないか?」

 

「強制的に連れてったら大丈夫だよ♪」

 

 あれ? ことりさんってこんな事笑顔で言う子だっけ? 強制とか言っちゃう子だったっけ? ちょっと怖いでありんす。

 

 

「あ、ほらここからちょうど海未ちゃんが見えるよ!」

 

 小走りで弓道場に向かうと入り口から海未が見えた。

 何か倒れてるけど大丈夫かあいつ?

 

 

「ああっ……! いけませんっ! 余計な事を考えては……っ!!」

 

 大丈夫じゃなかった。何か変な事でも考えてんのかこいつ。

 大方さっきの会話でのアイドルの事でも考えて自分に投影でもしてるんだろうか。

 

 

「海未ちゃぁ~ん。ちょっと来てぇ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「穂乃果のせいです……。全然練習に身が入りません……」

 

「ってことは、ちょっとアイドルに興味があるって事?」

 

「っ……いえ、それは……」

 

「はぐらかすなよ。興味あんだろ? さっき道場で倒れてたのも、アイドルの事を考えてたからだろ? 何だ? ラブアローシュート~とかそんな名称でも付けて浸ってたんだばぅッ!?」

 

「拓哉君、それ以上言いますと突きますよ?」

 

「も、もう突いてますけど……」

 

 えぶぅ……最近容赦ないぞ手加減ってのを知らないのかこいつは……こ、ことり、俺を労わってくれえ~。

 

 

「それで、海未ちゃんは結局興味あるの?」

 

 あ、気付いてすらくれない。

 

 

「……やっぱり上手くいくとは思えません」

 

 まあ、そう思うのは当然か。俺も思ってたし。

 

 

「でも、いつもこういう事って、穂乃果ちゃんが言い出してたよね」

 

「……、」

 

 沈黙。

 そこに蘇るのは昔の記憶。

 数々の記憶。

 その記憶の中の殆どの出来事が、穂乃果の発言から始まったものである。

 

 

「私達が尻込みしちゃう所を、いつも引っ張ってくれて」

 

「そのせいで散々な目に何度も遭ったじゃないですか……」

 

「いつもそのフォローをする俺の苦労も半端じゃなかったしな」

 

「そうだったね……」

 

 俺と海未の苦言にことりも否定できない辺り、苦労したのは言うまでもないのだろう。

 

 

「穂乃果はいつも強引過ぎます!」

 

「でも海未ちゃん……後悔した事ある?」

 

「……、」

 

 再びの沈黙。

 懐かしみながらも、苦言を言いながらも、悪態をつきながらも、今でも鮮明に覚えている記憶。どの記憶も全て、最初は無茶な事から始まった。それでも、最後は不思議と悪くない気分で終わっていた。そう、穂乃果の行動は無茶振りから始まるが、いつの間にか最後には自分達も楽しげに帰っていた記憶がある。不思議と、温かい記憶。

 

 ことりに着いて行く知らぬ間に、俺達は生徒の通りが少ない所を歩いていた。

 その角を曲がった先には――、

 

 

 

 

 

「ほっ、うぅっ! ……はっ、ほ、ふっ、はっ――」

 

 穂乃果が一人、ダンスの練習をしていた。

 

 

「ほ、のか……?」

 

 あいつ、ずっと一人でここで練習してたのか?

 俺にも何も言わず……。

 

 

「うぅ、ぅうわぁああっ!?」

 

 ドテンッと、穂乃果は回る一瞬にバランスを崩し強く尻を打った。あのバカっ。

 

 

「いったあい! ……本当に難しいや。みんなよく出来るなあ。よし、もう一回!!」

 

 本当、何を悩んでたんだ俺は……。確かにスクールアイドルは簡単に出来る事じゃない。曲や歌詞、振り付けも衣装も全て1から自分達で作り上げないといけない。その全てが出来た上で、成功するとも限らない。

 人気が出ないといけないし、注目されないといけない。何より生徒が集まらなければ何の意味もない。運の問題もあって、絶対的な可能性なんてない。未来性なんてない。むしろマイナスのイメージを持たれるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 だが、それがどうした?

 

 

 

 

 

 

 

 スクールアイドルは簡単に出来る事じゃないからやっちゃいけないのか?

 違う、簡単じゃなくても、例えどれだけ苦しくても、スクールアイドルをやってはいけない事にはならない。

 

 曲や歌詞、振り付けも衣装も全て出来ないから諦めるしかないのか?

 違う、それは他のスクールアイドルだって同じ条件だ。今人気のスクールアイドルだって最初は1から全てやるのに苦労したはずだ。ただその順番が俺達が遅かっただけで諦める理由にはならない。

 

 成功するとは限らない、人気が出るかも分からない、注目されるか分からない、絶対的な可能性もなく、未来性もないから、やった所でマイナスのイメージを持たれるかもしれない。だから最初からやらない方がいいのか?

 違う、それも全てのスクールアイドルに言える事だ。どのスクールアイドルだって最初は未来性なんてない。絶対に成功する可能性なんてない。それに、自分達の目的は生徒を集める事。絶大な人気がいるわけじゃない。ある程度の人気でいいから生徒を集められるくらいの人気でいい。そもそも、やらなければプラスになるどころか、マイナスにすらならない。

 

 なら、やってもいいじゃないか。いつも穂乃果の言う事は無茶な事ばかりだった。今回もそれと同じ。最初は難しいかもしれないが、最後はどうにかなるかもしれない。なら、やってもいいじゃないか。

 

 それでもし、穂乃果達が失敗して傷付いたら、俺が導いてやればいい。穂乃果達が責められてどん底にまで落とされたとしたら、俺が引きずり出してやればいい。穂乃果達が助けを必要とするのならば、どんな身になろうが俺が救い出してやればいい。ずっと味方でいてやればいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気付けば俺は勝手に歩き出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 穂乃果はまた転んで痛みを我慢している途中だった。

 

 

 

 

 

 

「やるぞ、穂乃果」

 

 手を差し伸べる。と同時に、

 

 

「一人で練習しても意味がありませんよ。やるなら、三人でやらないと」

 

 海未も隣で手を差し伸べていた。これで決定だな。

 

 

「たくちゃん……海未ちゃん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、穂乃果は手を取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう、ここから全てが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 奇跡ってやつを起こしてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




色々なラブライブの小説を見て思う事。
自分も何かバトル物のラブライブ小説書きてえと思ってしまう。
でもそんなストーリー考える頭もないし、今より更新頻度遅くなりそうだからやっぱやめとこうと思いました!まる!




あれ、作文?

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