書きたいから書くというただの自己満+皆様にも楽しんで読んでいただくために頑張る所存です。
後先考えず書いてるから途中から矛盾があったりおかしい点も出てくるかもしれない。
その時はご指摘くださいませ。直すかは分かりませんがw
まぁ気楽に読んでって下さい、自分も気楽に書くんで(責任放棄)
0.プロローグ~帰還~
幼馴染がいた。
“いた”という過去形を使っているのは、今はその幼馴染達とは5年間会っていない為である。
決して幼馴染達が死んだわけではない。……ホントダヨ?
5年間会っていないというのは、俺が幼馴染達が住んでいる神保町から引っ越していたからだ。
小学校卒業と同時に俺こと
それは単身じゃないじゃないかというツッコミは母の笑顔で掻き消されたのは言うまでもない。
中学校から高校1年終わりの春まで神保町を離れて父と暮らしていた俺だったが春休みに入った頃。
晩飯の洗い物をしている時に急に父が口を開いた。
「拓哉、こっちに来て暮らしてから5年くらい経つだろ。そろそろ母さん達のいる神保町に戻って暮らしたらどうだ?」
「あん? 何だよいきなり。つっても、そうしたら誰が親父の飯やら家の家事をするんだよ。出来んのか? 1人で? アンタに? ……無理無理」
「おいおい、え? 何ちょっとバカにしてくれちゃってんの? 飯とか家事くらいなら俺にだって多少は出来るわ舐めるなよ。……うん、多分。ってそうじゃなくて、俺ももうすぐここでの仕事が終わって神保町に戻る予定になってるんだよ。でも4月は過ぎるからな、お前だけでも新学期が始まる頃にあっちに戻って学校に間に合わせた方がいいだろ?」
「そうは言ってもさ、新学期が始まるってことは転校やら手続きやら試験とかあるんじゃないのか?」
「そう思って既に俺が手続きとやらを色々しておいてやったんだぜ☆」
「…………はい?」
「ちなみに転入先は1年前から共学になった音ノ木坂学院にしておいたからな。お前の成績ならそんなに問題ないし、何より母さんの母校でもある。だからお前が音ノ木坂学院に通うのはまさに運命だったんだよ! それに音ノ木坂の理事長はお前も知ってる幼馴染の母親さんだし快諾してくれたから全く問題もないね。いやー俺ってば出来る父親だねー!」
何やら良い年した男がきゃぴきゃぴした言葉で体を気持ち悪いくらいに捻らせている。その言動と行動がどうも俺の全ての細胞を苛立たせているのが分かった。
「……オーケーオーケー、勝手に何転入先決めてんだとか話通せよとか言いたい事は色々あるが……ちょっと表出ようかクソ親父?」
そんなこんなで色々あったわけなんだが、今更キャンセルするのも何なので結局そのまま音ノ木坂に転入する事を決めた俺は現在、神保町に帰ってきていた。
久々に帰ってきたこの町、やはり5年も経てば変わっている所は変わっている。
だが、変わっていない所は全く変わっていない。何となく懐かしい雰囲気を匂わせてくれる。そこで改めて帰って来たんだと実感する。
そして、5年振りの神保町を見て俺が最初に放った言葉が、
「……帰ってきたぜ、神保町!!」
周りの人達にめちゃくちゃ見られた。
ヒーローに憧れてる理由とか穂乃果達まだ出てないけどプロローグだしこんなもんでいいでしょう!!