僕とギンガSとStrikers   作:T&Y-Tiga

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第2話 少女達との出逢いと光との再会 前編

ここは魔法が発達した地球とは違う異世界 ミッドチルダ

ここには時空管理局と呼ばれる他の次元世界全体を管轄とする治安組織が存在する。

そして、この時空管理局でつい先日4年の歳月をかけて「古代遺物管理部 機動六課」

通称「機動六課」が誕生したばかりで、総部隊長 八神はやてを中心管理局内でも

ずば抜けた魔導師たちと未来への可能性のある若者たちで構成されている。

この部隊は先日の初出動で目覚ましい活躍をした。

 

 

そして、現在機動六課は次なる任務を受け出動していった。

その事件はミッドチルダで起きているある事件の調査だった。

それは機動六課が誕生する一年前に起きた事件。

突如地底から未知のエネルギーを秘めた水晶体が何者かに奪われる事件が発生し

それは機動六課が誕生した今でも度々起こっていた。

 

聖王教会は機動六課にこの事件の調査を依頼し機動六課もそれを承諾

部隊長の八神はやては幼なじみであり同じ機動六課に所属している

スターズ分隊隊長の高町なのはと同じくはやての幼なじみである

ライトニング分隊隊長のフェイト・T・ハラオウンの隊長陣と

スターズ分隊のメンバーであるスバル・ナカジマとティアナ・ランスターそして

ライトニング分隊のエリオ・モンディアルとキャロ・ル・ルシエそしてキャロの守護竜の

フリードを含めた「フォワード陣」もこの事件の調査に向かった。

 

 

そして行方不明になっていた明久は何処かの山道に倒れていた。

 

明久「う、うぅぅん・・・ここは一体・・・?」

 

明久は辺りを見回すがそこはさっきまで自分がいた場所ではないことに気がつく。

 

明久「どうして僕はこんなところにいるんだ? さっきまで僕は学園長の所でこの腕輪の実験をして

いきなり凄い光り始めて気がついたらここにいて・・・」

 

明久は直ぐに携帯スマホを取り出すとそこいは圏外の文字が出ていた。

 

明久「スマホは駄目か。これからどうしようかな・・・」

 

すると明久は制服の胸ポケットからギンガスパークを取り出した。

今まで反応しなかったギンガスパークが反応していたのだ。

 

明久「ギンガスパークが反応してる!!」

 

明久はギンガスパークを道に向けると反応が強くなりまるでこの道を行けと

伝えているように感じた。

 

明久「僕を呼んでるのか・・・」

 

そして明久はギンガスパークに案内されるかの様にその道を歩いていった。

 

その頃 ある採石場では

 

???「こちらワンゼロ、ターゲットを発見しました。」

 

???『グレート!!ではこれよりゲームを開始する。』

 

何者かが盤上の上でチェスの様な駒を動かす。

 

ワンゼロ「了解しました。」

 

ワンゼロは手をかざすとその延長線上にある場所が激しく揺れ始める。

そこで近くで作業をしていた作業員は驚いた。

 

それは明久が夢の中で見たあの水晶体が何者かに持ち去られようとしている所だった。

 

 

そしてその頃ミッドチルダの遥か地底では

 

 

地底世界 ビクトリアンの祭壇

 

キサラ女王「またしてもビクトリウムが・・・。」

 

そこへ一人の青年が駆けつけて来た

 

ショウ「お呼びですか キサラ女王。」

 

キサラ「ショウ。私たちビクトリアンの命の源ビクトリウムが奪われようとしています。

これより貴方に使命を与えます。地上へ行きビクトリウムを奪おうとする者の正体を暴き

この星を救うのです。」

 

そしてキサラ女王はショウに赤い色をした何処かギンガスパークに似ている

アイテムを授けた。

 

キサラ「この古来より受け継がれし力 ビクトリーランサー。これが貴方に力を授け

貴方を導いてくれるでしょう。」

 

ショウ「この俺が必ず守ってみせます。古代の勇者の名に恥じぬように。」

 

するとキサラ女王はショウに手をかざすとショウの頭の中に地上の世界の知識を与えた。

 

ショウ「これは・・・。」

 

キサラ「地上の世界。その知識を貴方に授けました。」

 

キサラ女王ショウにある約束をするように言った。

 

キサラ「1つ約束してください。くれぐれも地上の生き物たちを傷つけてはなりません。」

 

ショウ「心して守ります。」

 

 

そして地上では今もビクトリウムが奪われようとしていた。

 

 

そこへ機動六課が到着した。

 

なのは「管理局です。皆さん作業を一旦中止してください。」

 

フェイト「安全確認が出来るまで現場一帯を封鎖します。」

 

ティアナ「なのはさん、ひとまずあの水晶体からは有害物質は感知されません。」

 

なのは「そう。でも何だかあれ凄いエネルギーを秘めてるみたいだね。」

 

キャロ「はい。凄い力を感じます」

 

フェイト「うん。一体あの水晶体は何だろう?」

 

スバル「でもティアあれ綺麗だよね。あれ」

 

ティアナ「バカ、喜んでどうするのよ」

 

スバル「あははは、ごめん。」

 

そこへ明久も六課と合流した。

 

明久「あれ・・・夢の中で見たのと同じ物だ。」

 

皆「「「え?」」」

 

六課の皆さんが一斉に明久に振り向く。

 

明久「えっ!? あ、いや。あの・・・」

 

なのは「あの、貴方は誰ですか?ここで一体何してるの?」

 

フェイト「あれが何か知ってるの?」

 

二人の少女の質問に明久は困る。

 

明久「えぇーっと・・・」

 

するといきなり地面が揺れだした

 

なのは「レイジングハート! どうしたの!?」

 

レイジングハート『地底から何か巨大な生命反応を確認しました。』

 

すると地面を突き破るかの様に一体の怪獣が地底から出現した。

 

機動六課の皆はいきなり怪獣が出現して驚いていたのに対して明久は至って冷静だった。

 

明久『あの怪獣・・・確か夢の中で見たのと同じ奴だ』

 

現れた怪獣は真っ直ぐ水晶体に向かって行く。

 

スバル「皆さん早く逃げてください!」

 

エリオ「急いで下さい!」

 

ティアナ「なのはさん!フェイトさん!私たちは作業員達を安全な所まで誘導します!」

 

フェイト「分かった。気をつけてね!」

 

フォワード陣「「「「はい!」」」」

 

なのは「こちらなのは!はやてちゃん怪獣が現れたよ!!」

 

はやて『うん、こっちでも見えてるで!なのはちゃん!フェイトちゃん!頼んだで!』

 

なのはとフェイト「「了解!!」」

 

なのはとフェイトは怪獣に向けて飛翔し攻撃を開始する。

 

明久「えっ!?人が飛んだ!?」

 

明久は二人が空を飛び更には怪獣と戦える力を持っている事には流石に

驚いていたが二人はその見事な連携で怪獣に攻撃を続ける。

その様子を見て明久はギンガスパークを手に取り見つめる。

 

明久「ギンガが居てくれれば・・・僕も戦えるのに。どうすればいいんだ?」

 

 

フェイト「なのは!私があの怪獣を引き付けるからその隙になのはは攻撃して!」

 

なのは「うん!気をつけてね」

 

フェイト「大丈夫だよ。」

 

フェイトは怪獣の正面に浮かび頭に向けて攻撃する。

 

フェイト「ハーケンセイバー!」

 

バルディッシュから放たれた金色の斬撃が怪獣の頭に命中しフェイトに怪獣が進路を変えた。

 

フェイト「さぁ付いてきて!」

 

フェイトは怪獣の吐き出す光線をかわしながら引き付ける。

 

フェイト「なのは!今!」

 

なのは「うん!フェイトちゃん避けてね!」

 

なのはは怪獣に向けてレイジングハートを構え魔力を溜め始める。

 

なのは「ディバイィィン・バスターー!!」

 

なのはのレイジングハートから発射された魔力砲が怪獣の腹に命中し怪獣は岩壁に激突した。

 

フェイト「やった!」

 

明久「良し!」

 

フェイトはなのはの元に向かい二人ははいタッチをする。

 

フェイト「やったね。なのは!」

 

なのは「フェイトちゃんのおかげだよ」

 

だが怪獣はその隙をつくかのように二人に向かって光線吐き出す。

 

明久「危ない!?」

 

明久が思わず叫びその声に反応したなのはは防御する。

間に合ったのは良いが二人は余りにの威力に二人は地面に吹き飛んでしまう。

 

二人「「キャアァァーー!!」」

 

明久は地面に落とされた二人に駆け寄る。

 

明久「大丈夫ですか!?しっかりして!!」

 

明久は声をかけるが二人とも気絶しており返事がなかった。

明久は二人の身体を抱えてる。

 

明久「早く安全なところに!!」

 

怪獣は水晶体の方に視線を戻すがもう既に水晶体は奪われてしまった。

怪獣は悔しそうに咆哮する。そこへ一足遅く地底世界からやって来たショウが到着する。

 

ショウ「遅かったか・・・」

 

明久はショウを見て夢の中で見た青年と首に下げているペンダントが同じだった事に驚く。

 

明久『あいつ、確か夢の中で見たのと同じ人だ。それにあのペンダントも・・・』

 

ショウ「シェパードン 地底へ戻るんだ」

 

明久『シェパードン?・・・あの怪獣の名前なのか』

 

ショウの言葉を理解したのかシェパードンは地面を堀始め地底へと戻っていった。

 

ワンゼロ「転送完了」

 

ショウは振り向くと底には怪しい人影を見つけ去ろうとするその人影を追った。

 

ショウ「もしかしたらアイツが・・・」

 

明久「ちょっと待ってよ!」

 

明久も青年に聞きたい事があったからを追うとするが

今自分は二人の女の子を背負っている事に気がつき断念した。

 

明久「今はこの2人をどうにかしないと」

 

そこになのはに連絡が来た。

 

はやて『なのはちゃん!フェイトちゃん!二人とも無事か!?』

 

明久「あの済みません!」

 

はやて『おっ!誰やあんた!?』

 

明久「そんなことより早く誰かを呼んでください!二人とも気絶してるんですから!」

 

はやて『そ、そうなんですか。分かりました。フォワードの子たちをそちらに

向かわせますからその間に二人をお願いします。』

 

明久「分かった。じゃあそう言うことで」

 

はやては通信を切りフォワード陣に連絡をした。

明久は近くに二人を休める場所を探してそこに二人を降ろすと怪我をしてないか見ていた。

 

明久「どこも怪我をしてないな、良かった。かすり傷程度で済んで。」

 

明久は二人なのはとフェイトの顔を見て思わず見惚れてしまった。

 

明久「可愛い子だな。僕と同い歳かな?いや、少し歳上かも」

 

そこへ連絡を受けたフォワード陣が到着した。

 

スバル「なのはさん!」

 

ティアナ「大丈夫ですか!?」

 

エリオ「フェイトさん!」

 

キャロ「お怪我はありませんか!?」

 

四人はなのはとフェイトの元に集まり、明久はフォワード達に説明した。

 

明久「二人なら大丈夫だよ。酷い怪我はしていないし、かすり傷程度で済んだから

命に別状はないよ。安心して。」

 

明久の説明を聞いて四人は安心した。

 

スバル・エリオ・キャロ「「「良かったぁ・・・」」」

 

ティアナ「そう、ありがとう。なのはさんとフェイトさんを助けてくれて。」

 

明久「良いよ。当然の事をしただけだから。それじゃあ僕はこれで。二人をお願いね」

 

ティアナ「あっ!ちょっと!」

 

明久はティアナ達になのは達を任せるとさっき走っていった青年の後を追いかけた。

そこにはやてから通信が来た。

 

はやて『ティアナ!なのはちゃんたちは無事か!?』

 

ティアナ「はい、お二人ともかすり傷を負った程度なので大丈夫です。」

 

はやて『そうか、ところで怪獣は?』

 

ティアナ「それが私たちが着いた頃には何処にも。それに水晶体も。」

 

はやて『そうか。ところでなのはちゃん達を助けたあの子は何者なんや?』

 

ティアナ「分かりません。ですが、あの水晶体の事を何か知っているみたいでした。」

 

なのは「はやてちゃん。あの人は私とフェイトちゃんを助けてくれたの。

だから私には悪い人には見えないの」

 

なのはは体の上体を起こしてはやてに報告する。

 

はやて『なのはちゃん!気が付いたんやね!体は大丈夫なんか!?』

 

なのは「うん。私は平気だよ。私はあの人を追うから」

 

はやて『ほんなら、なのはちゃんはその子を追って。他の皆はその場で調査を続けてや。』

 

「「「「「了解。」」」」」

 

機動六課 指令室

 

はやて「ふう。」

 

通信を終えてはやてが一息着いたところに、はやて宛がに通信が入ってきた。

 

???『はやて隊長。あの水晶体の解析結果が出ました。』

 

はやて「お!もう終わったんやね。さすが仕事が早いなぁ。」

 

???『今、ミッドチルダで起こっている未知の水晶体の消失事件。それと同一のものです。

更には放射性年代測定によればあの水晶体は数万年前に存在していることは間違いありません。』

 

はやて「数万年前やて?じゃあ、あの怪獣は何の目的で?」

 

???「現在 解析中ですが水晶体を守る為に出現した。僕にはそんなふうに見えました。」

 

はやて「そうなんか、分かった。また何か分かったら連絡してや♪友也君♪」

 

友也「了解です。はやて隊長」

 

何とはやてと通信をしていたのは明久の戦友であり親友の一条寺 友也だった。

 

友也はさっきの採石場での映像に明久が映っていることを確認すると微笑みを浮かべた。

 

友也「まさか君までこの世界に来ていたなんて・・・久しぶりですね。明久君」

 

 




前編は明久となのは達とショウとの出逢いの話で後編は
明久がビクトリーと出逢い、そしてギンガとの再会の話です。

3月20日修正しました。

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