正義の味方が帝国を翔ける   作:椿リンカ

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ロッドバルト「久々なので整理がてら把握回です。整理回と言ったほうがよろしいですかね?この章で最後になります。死の間際から正義の味方になることを選んだ彼はどんな結末を迎えるんでしょうね」


そして正義の味方はいなくなった
★最終章に向けての現状把握


 

【カッパーマン】

千年間変わらぬ「正義の味方」としての生き方はそのまま貫きたいが、それは憧れた正義の味方としてではない。

「死にたくない」

その思いで悪魔との契約をしてしまったからである。

破ったところで魂をとられるわけではないが・・・しかし、あまりにも彼は生き過ぎた。人間には手に余る月日を生きて生きて生きて、生き続けた。

帝都での最終決戦では多くの人間を救おうとするだろうし、彼もそのつもりである。

本当にそれが成し遂げられるかどうかは、別の話だが。

 

 

【ナイトレイド】

革命軍の暗殺部隊であり暗殺組織として認知されている。殺しをしてはカッパーマンが相手を蘇生したうえで河童にするため、殺しているのに殺してないというケースがよくある。

カッパーマンを敵視はしていないものの、革命で敵まで助ける可能性は危惧している。

その中でもレオーネだけはカッパーマンに対して様々な思いがある。

スラム街で生き抜いて、自分の意志で自分がやりたいことをやってきたからこそわかることがある。

「正義の味方としてではなく、自分自身が救いたいと思ったら」と伝えたことが果たして最終決戦でどうでるか・・・

 

 

【イェーガーズ】

帝都を警護し、最終決戦では立ち向かうことになる。

その相手はナイトレイドでもあり、革命軍でもあり、そしてカッパーマンが邪魔をするなら・・・

エスデス将軍はスズカたちからナイトレイドの金髪女ことレオーネがカッパーマンと親しいと知ってしまった。(本編では特徴が似ていることはつかんでいるが、原作でスズカがタツミの特徴や情報で似顔絵が作成されていたため、ほとんどバレているに等しいだろう)

「生け捕りで捕まえて、カッパーマンと本気の戦いをしたい」

エスデス将軍の目標はすでに帝都の守護よりもそちらにやや比重が強くなっている。

 

 

【オールベルグ】

暗殺組織であり、一度カッパーマンに全員河童にされた。だが、それぞれの構成員が誰かしらへの愛を持っているためほとんどが復活している。

歴代の当主もカッパーマンのやり方を快く思っていないことで、メラルドもカッパーマンに対して対抗心と恨みがある。

「不死の正義の味方に、今度こそ死を」

逆恨みに聞こえるかもしれないが、オールベルグなりの信念の通し方でもある。生きる者はいつかは死ぬ。それが普通であり、避けられないことである。

果たしてその暗殺の刃は不死の正義の味方を殺せるかどうか・・・

 

 

【ワイルドハント】

たった一人の正義の味方に民衆が過度な期待を寄せている現状をおかしいと思っている人間たちで構成されている。

原作とは違って慈善活動もそれなりにしている。カッパーマンに何度か関わった結果、一番原作乖離しているともいえる。

シュラの目標としては「正義の味方と並べる存在になる」こと。オネスト大臣を超えるよりもハードルがめちゃくちゃ高くなっている。

ドロテアに関しては皇帝陛下に脅されてシコウテイザーを魔改造するフラグがすでに立っている。

 

 

【隠れ河童村】

帝都での最終決戦などは風の便りで聞くものの、関わるわけではない。帝国に恨みがある人間も世話になった人間もいる。

・・・だがすでに世俗から離れているところがあるので、最終決戦で関わることはほぼないに等しい。

 

 

【革命軍側】

原作と大体は同じ立ち位置であり、最終目標は帝国を打破して民衆のための国を作ることである。

無論、人間が作る国なんていつかは腐り落ちて新しい国になるものだ。それは革命軍が作り上げた国も例外ではない。だが少なくとも今はそういった懸念はまだないかもしれない。

彼らにとって「正義の味方」は敵でもあり味方でもある。

・・・民にとって味方でもあるが、帝国の兵士まで助けてしまう敵。

革命軍としては民衆の人気や指示が高い「正義の味方」を本当は味方につけたいところだが、無理だと思って最初からあきらめている。

少なくとも自分たちを攻撃することはないのだから

 

 

【帝国軍側】

原作と大体は同じ立ち位置だが、軍部内では「正義の味方」を支持する層と疎ましく思っている層はある。一枚岩とは言い難いだろう。(原作でも終盤では逃走する兵士がいたため、似たようなものではあるが)

帝都を守りたい者、帝国を支持する者、汚職などの恩恵を受けている者、様々な思惑が絡んだうえでの「帝国を守りたい」なので革命軍には立ち向かうだろう。

 

 

【民衆】

帝国側や革命軍側と一口では言えない。帝国の恩恵を受けている人間は帝国が続いてほしいだろうし、虐げられている人間はもっと救われたいと思うだろう。

・・・そもそも、民衆が欲しているのは「正義の味方」である。帝国でも革命軍でも、自分たちを無償で助けてくれるならなんだっていいのだ。

助けてくれる側のことなんて考えてはいないし、「正義の味方」はそもそも弱い人間を助けてくれるものなのだから当たり前だと思っている人間が多い。

それが悪だと思うかどうかは別の話

 

 

【オネスト大臣】

カッパーマンが邪魔だと思っているし、正義の味方なんてばかばかしいと思っている。革命軍を助けられては困るし、民衆を助けるために歯向かうことになったら面倒なのでエスデスやメラルドに任せる方針

 

 

【皇帝陛下】

「素晴らしい正義の味方には巨悪が必要で、巨悪を倒してこそ本当の英雄(ヒーロー)だ」とカッパーマン好きを拗らせた信者過激派と化している。

カッパーマンが素晴らしい正義の味方になるために、自分が巨悪となって倒されることを望んでいる。

・・・そのために、どれだけの人間が犠牲になってもかまわない。犠牲者が増えれば増えるほど、カッパーマンが倒すべき悪になると彼は信じている。

 


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