遊戯王ARC-V 光紡ぐ意思   作:シューティング☆

8 / 39
どうも、シューティング☆です。更新に関して、今までよりも遅くてすみません。


今回はデュエルなしで、主人公の遊華の出番は、名前だけです。






それでは、どうぞ。


第07話 現れる光

 

 

遊華が襲撃犯とデュエルをし、結果入院することになった日から夜が明け、朝…遊矢は、普通に目を覚ました。

 

「ふぁ~………さっさと着替えよ」

 

と、遊矢はベッドから出て、着替えを始める。そして下へと行く…が。

 

「よっと。母さんおは……え?」

「ここをこうして、ここをこうすれば………よし。これで動くと思います」

「どれどれ…………お~!治った!!ありがとうユーキちゃん!」

「いえ、どういたしまして」

「それじゃあさっそく…あ、遊矢おはよう!」

「おはよう、母さん…そっちの子は?」

 

キッチンのほうにいた遊矢の母親、榊洋子、それと謎の赤い髪の少女…遊矢は思わず目が点。

 

「あ、この子はユーキちゃんよ」

「あ…どうも始めまして、ユーキです」

「!!み、巳柳遊華……に…似てる」

 

謎の赤い髪の少女…ユーキという少女は、特徴的かつ規則的なくせ毛…赤なためか、カニにも見えなくない…をし、顔つきこそは遊華とまったくと言ってもいいほど同じだが、目はネコ目であることから、印象は違う。そして何より…胸。平である遊華に対し、こちらは巨乳だ。山だ。きれいな形の山だ。

 

「あ、息子の遊矢よ。遊矢、この子は遊華じゃなくてユーキよ」

「あ、う、うん…オレ、榊遊矢。よろしく」

「改めて、ユーキです。よろしくです」

「うん、よろしく…そういえば母さん、朝ごはんは?」

 

遊矢とユーキ、互いの自己紹介が終わり、そういえばと、遊矢が母、洋子に聞く。…そしてその言葉に対して出てきた言葉は…。

 

「あ。…ちょっとレンジ使おうとしたら動かなくてね…どうしようかって悩んでたらユーキちゃんがあっという間に直しちゃったのよ!」

「ど、どうも…でも、応急処置みたいなものなので、後で業者の人に点検してもらったほうがいいと思います」

「でも助かるわ~。ということだから、今からよ」

「今からかよ…」

「ごめんね2人とも。でも、大急ぎで作るわ」

「あ、私のことより、遊矢くんのことを気にしてください…」

 

まだできていない。…いったい、どんな料理を作るのだろうか…ところで…。

 

「…母さん、ユーキはなんでうちに?」

「朝の散歩に行ったら偶然会ってね。行く宛がないみたいだから連れてきたのよ」

「とうとう人まで…」

「?」

 

榊洋子…野良ネコや野良犬をよく拾ってくるが…とうとう、人である。一応、素良が上がり込むことは最近まあまああるが。

 

 

そしてある程度時間が経ち、朝食。

 

「ねえユーキちゃん、行く宛がないのよね?」

「はい…これからどうしたら…」

「なら、うちに住む?」

 

…うちに住む?…その一言に、遊矢とユーキは、ともに一瞬固まる。…そして、先に口を開けたのは…ユーキだ。

 

「…え?!そ、そんないいですよ!朝ごはんを食べさせてくれたり、後お風呂にも入らせてもらったりしたのに…」

「いいの、いいの。それに機械が故障したときに、ユーキちゃんがいてくれれば心強いし、何より…」

「?何より?」

「私、娘も欲しかったから」

「男で悪かったね母さん…」

「何言ってるのよ、遊矢!息子と娘どっちもよ。そのほうが賑やかだと思うわ~!」

「母さん…」

「あ、アハハハハ………考えて、おきますね…」

 

 

…そして朝食が終わり、後片付けも終わって…。

 

「それじゃ遊矢、ユーキちゃんにこの町を案内してあげなさい」

「いや、今から遊勝塾に行くんだけど…」

「えっと…その、お構いなく…」

「何言ってるのよ。どこがどこだか分からなくちゃいろいろと不便でしょ?」

「だ、大丈夫ですから…」

 

と、遠慮しているユーキ。すると、「あ!」と声を上げ、手をポンと叩く榊洋子。どうやら何かいいアイディアがあるようだ。

 

「なんなら遊勝塾に連れて行ったらどう?ユーキちゃんもデュエリストみたいだし、どこかの塾にもう入ってるわけじゃないでしょ?」

「?まあ、そうですが…」

「うーん、でも大丈夫かな…」

「?何が」

「いや、ユーキに似ている人がいて、ちょっとあったからさ…」

「大丈夫よ!その人とは別人なんでしょ?」

「まあ、そうだけど…」

 

似ている、というのは遊華のことなのは、明らかである。

 

「大丈夫だって!みんななんだかんだで優しいから!なんだったら私も行くから」

「は、はあ……それなら、ちょっとだけ…」

 

…こうして、ユーキは遊勝塾へと向かうことになった…。

 

 

 

そして、遊勝塾…その一室に、遊勝塾の全員が集まっている。…遊勝塾の人間ではないが、権現坂昇も。

 

「えっと……………ゆ、ユーキです。よろしく、お願いします」

「うーん…なんて言ったらいいのかしら…」

「なんだか、巳柳遊華って子に似ているな…」

「うーん、確かに似てるけど…でも」

「別人だよ。目が違うし」

 

やはり遊華に似ているのが注目される。…が、もう1つ。

 

「それに、遊華お姉ちゃんは、胸はあんなにおっきくないよ」

「確か、平だったね~」

「えっと…」

 

胸である。…巨乳であるユーキに対し遊華は……貧乳。年相応の身長は持っているのに、年相応の大きさの胸は持っていない。遊華は、膨らみがあるかすら、怪しいレベルにない。

 

「…えーっと…遊華という人は、どんな人なんですか?」

「結構似てるっぽいわね、その遊華って子。どんな子?」

「巳柳遊華…LDSの生徒で、なんていうか…」

「うん、元気いっぱいで明るいよね~!ボクみたいに」

「うむ、素良の言う通りだな。無邪気なところも似ているな」

「いやー、それほどでもないよ」

 

褒めてはいないが、あまり表情を変えずにその言葉を言う素良。

 

「…えっと…そういえばみなさん、名前は…」

「あ、いやごめんごめん。オレは柊修造!この遊勝塾の、塾長だー!」

「私は柊柚子。この塾長の娘よ」

 

このと言われた塾長。だがあんまり気にはしていないようだ。

 

「オレ、フトシ!」

「アユです!」

「タツヤです!」

「オレは遊勝塾のものではないが…権現坂道場の、権現坂昇だ。よろしく頼む」

「はい…みなさん、よろしくお願いします」

「そういえばユーキさん、塾は?」

「この子はどこの塾にも入ってないよ」

 

と、塾長の質問に対して答えたのは本人…ではなく榊洋子。それを聞いた塾長はもちろん。

 

「なら!この我が遊勝塾に入ってみないか!」

「え?」

「お父さん…まず、少し説明しないと」

「塾長いつも通りだな…」

 

柚子の指摘を受けて、塾長は説明をしていく。…ユーキはというと…。

 

「…あの。お金とかは、どうすれば…私、そんなにないですし…洋子さんから出してもらうわけには…」

「それならいいアイディアがあるよ。ユーキちゃん機械の修理、すごく上手だからここの機材、いろいろと修理してもらうっていうのは?」

「機械の…なら、ちょっと頼みたいことがある」

「?はい」

「…実は、最近洗濯機の調子が悪いんだ。ちょっと見てくれないか?」

「いいですけど…」

 

…その後、ユーキはあっさり、洗濯機を直した。業者に見てもらうようにとは言っていたが、かなり早い段階で修理が完了した。…そのことから、定期的に機械を見てもらう、という条件がありつつも…。

 

「…分かりました。遊勝塾に、入ります」

「よし!」

「これからよろしくね、ユーキ!」

「はい。みなさん、どこまでお力になれるかは分かりませんが、よろしくお願いします」

 

…そして、デュエルについての授業が始まる。今回は召喚方法。アドバンス召喚と儀式召喚については出たが、融合、シンクロ、エクシーズに関しては…。

 

「…ということで、融合召喚には、融合カードと融合モンスター、それと融合モンスターのカードに書かれてある融合素材のカードが必要になるんだ。まあ、名前が指定されているものなら、素材モンスターの代わりになれるモンスターもいるんだ」

「なるほど」

 

と、素良が教えている。…塾長は融合召喚がちゃんと分かっていないとのことなので、教えることができない。なお、シンクロ、エクシーズに関しては、大体知らないとのこと…ただし素良のみ、お菓子を食べるとのことで知らないかは不明。

 

「ねえ他の召喚方法はー?」

「すまん、オレもちゃんとは分かってないんだ…」

「ここにシンクロ、エクシーズの分かるヤツいるかー?」

「?シンクロでしたら、私、分かりますけど…」

 

と、ユーキが言った途端、全員の視線が集まる。

 

「…えっと………シンクロ召喚、というのは…必要なカードは、エクストラデッキにシンクロモンスターと、メインデッキに、チューナーモンスター…それと、チューナー以外のモンスターが、必要になります。…そしてシンクロ召喚は、フィールドのチューナーとチューナー以外のモンスターのレベルを足した、その合計と同じレベルのシンクロモンスターを、エクストラデッキから呼び出せる…レベルの足し算による、特殊召喚です」

「足し算か~」

「はい。たとえば…このチューナーモンスター、ジャンク・シンクロンはレベル3です。そして、レベル4のモンスターを素材とすると、呼び出せるシンクロモンスターは?」

「3+4だから…7か」

「そうです」

 

ユーキが、シンクロについてご教授中。なるべく分かりやすくなるように説明を心掛けている。

 

「シンクロ召喚には、チューナーは原則1体であって、チューナー以外のモンスターは、呼び出すつもりのシンクロモンスターのレベルの合計と同じになるなら、何体でもOKです」

「何体でも?すげー!」

「とは言っても、シンクロ召喚に使えるのは自分フィールドのモンスターだけです。…ただ、カードの効果で自分の手札のモンスターをシンクロ素材にできたり、相手フィールドのモンスターも、シンクロ素材にできたりすることはできます」

「相手フィールドのモンスターも素材にできるの!?」

「まあ…あまり種類はないですけどね」

 

と、若干の苦笑いを浮かべるユーキ。…そんなカードがあまりあってもどうかとは思うが。そして、授業後は…。

 

「…そういえば、ユーキって、どんなデッキ使うんだ?」

「え?…でしたら、デュエルしません?」

「いいわね…ユーキがどれぐらい強いか見てみたい!」

「オレもオレも!」

「私も!」

「ボクも!」

 

と、遊勝塾のみんなはワクワクしている。…ということで

 

「それじゃあ、アクションデュエルだー!」

「?アクション…デュエル?……アクションデュエルって、なんですか?」

「…え?!」

「…ユーキ、アクションデュエル…知らないのか?」

「はい……その、すみません」

 

その後、アクションデュエルについての説明をある程度受けた後、フィールドへと向かった。

 

 

 

 

「それじゃあ、始めよう!」

「はい」

 

遊矢とユーキがフィールドに行き、そして…。

 

[それじゃあ行くぞー!アクションフィールド、プレイン・プレーン、セット!]

 

塾長の声とともに、ソリッドヴィジョンが起動。…金網が壁の大部分と天井だった部屋が…広大な草原へと、姿を変える。

 

「わあ~!」

「おーい…始めるぞー!」

「…あ!はい!」

 

ユーキはそれに感激を覚えた…そしてアクションデュエルを始めるわけだが、実はいうと、定番の口上を、ユーキは知らない。

 

「それじゃあ…戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」

「え?…え、えーっと…」

「モンスターとともに、地を蹴り!宙を舞い!」

「フィールド内を駆け巡る!」

「見よ!これぞデュエルの最強進化系!」

「「「アクショーン…」」」

「え?…でゅ、デュエル!」

 

遊矢、柚子、昇の3人で、アクションデュエルの口上を行い…アクションカードが、フィールドへと散らばる。…いったい、どのようなデュエルになるかは、次回。

 

 




デュエルは次回となります。

遊矢「それにしてもユーキ、いったいどこから…」

ユーキ「あ、えっと…こ、今回の、全力!デュエル塾!って、何を…」

デュエルをやらないので、キーカードはない。ということでユーキについての設定を公開しようと思います。

柚子「これでユーキがどこから来たか分かるのね」

それでは…今明かせる段階での、ユーキの設定!


ユーキ
突如現れた謎の少女。遊華と顔がかなり似ているため童顔であり、その影響と背がそこまで高くないことから、遊矢達からは同い年と思われているが、実は16歳。
遊華との比べ方は、ネコ目であることと遊華と比べてかなりの巨乳であること。
謎のバイクを持っており、それにはデュエルディスクがついているが…。


遊矢「…なあ、これ、舞網チャンピオンシップ、大丈夫か?…出場するっていうなら、年齢とかいろいろ考えないと…」

大丈夫だ、問題ない。高校生以下でジュニアユースでの優勝経験がない人がジュニアユースにするか、ユースに出場させれば。

柚子「フラグ建ててんじゃないわよ!…でもユースに出すってことは、アニメのほうだと、融合次元のアカデミアからの襲撃に備えてユースのベスト8が出ているけど…」

痛い!ハリセン痛い!!…まあ、ジュニアユースで出すかユースで出すかによって変わるんですよね…。

ユーキ「早くどっちにするか決めてください!」

悩んで決めるしかないな…それでは今回はここまで!感想や様々なご指摘などなど、ドンドン受け付けています!

遊矢「それでは皆様!」

柚子「次回もよろしくお願いします!」

ユーキ「えっと…次回、光の使者…ルールを守って、楽しくデュエル!」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。