遊戯王ARC-V 光紡ぐ意思   作:シューティング☆

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どうも、シューティング☆です。島くんVSハノイの騎士とのデュエルはすごく和んで楽しくて面白かったです。ああいうのもたまにはいいものですね…。

それでは、どうぞ。


第37話 対決 遊矢VS零児 前編

零児 LP 8000

 

遊矢 LP 8000

 

フィールドにアクションカードが飛び散り、デュエルが始まる。先攻は…零児だ。

 

「…では私の先攻だ。私は手札から永続魔法、地獄門の契約書を発動。1度使ったから、これは分かるな?」

「1ターンに1度、デッキからDD1体を手札に加える…」

「そして私のスタンバイフェイズに、私は1000ポイントのダメージを受ける。ではさっそく、地獄門の契約書の効果でデッキから、DD魔導賢者コルペニクスを手札に加え…手札のDDスワラル・スライムの効果。このカードを含む融合素材を手札から墓地へ送り、DDD融合モンスターを融合召喚する。この効果でスワラル・スライムと、先ほど手札に加えたDD魔導賢者コルペニクスを融合」

「DDが2体…まさかこれって」

 

緑色に目玉のついたスライムと、太陽のような球体を内包する賢者が現れ、混ざり合う。

 

「自在に形を変える神秘の渦よ、天の動きを説いた賢者よ!今1つとなり、新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕せよ、DDD烈火王テムジン!」

 

DDD烈火王テムジン ATK 2000

 

フィールドに現れたのは、遊矢が以前見た炎を操る王。…そして、予想が正しければこの後は…。

 

「さらに手札からチューナーモンスター、DDナイト・ハウリングを通常召喚!」

「!やっぱり来る…」

「DDナイト・ハウリングのモンスター効果。墓地に存在するDD魔導賢者コルペニクスを特殊召喚する!」

 

DDナイト・ハウリング ATK 300

 

DD魔導賢者コルペニクス DEF 0

 

零児のフィールドに口だけのモンスターが現れ、咆哮をあげる。そしてその隣に、先ほど墓地へ送られたコルペニクスが現れる。

 

「コルペニクスのモンスター効果。1ターンに1度、このカードが召喚、特殊召喚された場合、デッキからDDか契約書、どちらか一方を墓地へ送る。私はデッキから、DDバフォメットを墓地へ送る。そして…レベル4のDD魔導賢者コルペニクスに、レベル3のDDナイト・ハウリングをチューニング!闇を切り裂く咆哮よ、疾風の速さを得て、新たな王の産声となれ!シンクロ召喚!生誕せよ、レベル7!DDD疾風王アレクサンダー!」

 

DDD疾風王アレクサンダー ATK 2500

 

ナイト・ハウリングが3つの歯車になり、その中にコルペニクスが入り、4つの星に変わる。歯車から光が放たれ、風を操る王が現れる。

 

「(…墓地にはスワラル・スライムと、ナイト・ハウリング、そしてさっき墓地へ送られたバフォメット…スワラル・スライムはレベル2、ナイト・ハウリングは3…ということは、バフォメットに何か秘密があるに違いない!)」

「では疾風王アレクサンダーを特殊召喚したことにより、烈火王テムジンのモンスター効果発動。墓地から、DDバフォメットを特殊召喚。そしてバフォメットが特殊召喚されたことで、疾風王アレクサンダーの効果発動。墓地のスワラル・スライムを特殊召喚する」

 

DDバフォメット DEF 1800

 

DDスワラル・スライム DEF 200

 

零児が呼び出したのは左腕がコウモリの羽になっており、右腕は2本ある山羊の角と鳥の羽を持つ悪魔、そしてスワラル・スライムが現れる。

 

「DDバフォメットの効果発動!1ターンに1度、バフォメット以外の自分フィールドのDDモンスター1体のレベルを、1から8任意の数値に変更する。私はスワラル・スライムを選択し、レベルを4にする!」

「!この展開、あのときとほぼ同じ」

 

DDスワラル・スライム 星2→4

 

「私は、レベル4のDDスワラル・スライムとDDバフォメットで、オーバーレイ!この世の全てを総べるため、今世界の頂に君臨せよ!エクシーズ召喚!生誕せよ、ランク4!DDD怒濤王シーザー!」

 

DDD怒濤王シーザー ATK 2400

 

フィールドに現れた穴にバフォメットとスワラル・スライムが紫の光になって飛びこみ…以前見た怒濤王シーザーが現れる。

 

「…そして私は、カードを2枚セットし、ターンエンド」

 

零児 手札0 LP 8000

モンスター DDD烈火王テムジン×1(攻)、DDD疾風王アレクサンダー×1(攻)、DDD怒濤王シーザー×1(攻)OU×2

魔法・罠 永続魔法「地獄門の契約書」×1、セットカード×2

 

 

「この状況…前のときとほぼ同じだな…」

「ええ…違うところもあるけど、よく似てる…」

「ん?なんだ、どういうことだ?」

「あ、確か前にデュエルしたことがあるんでしたっけ…」

 

観客席では…以前の状況をよく覚えている柚子、権現坂とそのときの状況を知らない沢渡、そして話しだけは聴いたことにあるユーキだ。

 

「前に赤馬零児とデュエルしたとき、今の状況とほぼ同じ状況だったのよ」

「召喚順も同じ、違うのはテムジンとシーザーの召喚手順だな」

「へー…んでそのときは?」

「確か、途中で中止になったんでしたっけ」

「ああ…」

「…でも、遊矢大丈夫かな…赤馬零児も、あのときよりも強くなっているみたいだし…」

 

 

…このフィールド…以前行った零児とのデュエルによく似ている。違うのはフィールドとライフ、そして召喚までの一部手順だろうか。ならば…。

 

「(超えてやる…あのときのオレを!!)オレのターン、ドロー!…さっそくあんたから貰ったカード、使わせてもらう!」

「ほう…」

「でもその前に…オレは手札からEMドクロバット・ジョーカーを召喚!ドクロバット・ジョーカーが召喚に成功したとき、デッキからEM、オッドアイズ、魔術師のいずれかのモンスターを手札に加える!オレはオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを手札に加える!」

 

EMドクロバット・ジョーカー ATK 1800

 

ドクロバット・ジョーカーが現れ、オッドアイズが手札に加えられた。そして次は…。

 

「オレは、スケール8の時読みの魔術師と、スケール5の慧眼の魔術師で、ペンデュラムスケールをセッティング!」

 

光の柱が2つ現れ、片方に時読みの魔術師、もう片方に慧眼の魔術師が昇ってきた。

 

「本質を見極める、慧眼の魔術師よ!その誠実なる力で、正しき道をここに記せ!慧眼の魔術師のペンデュラム効果!自分のもう片方のペンデュラムゾーンに魔術師かEMがいるときにこのカードを破壊し、デッキから同名以外の魔術師をペンデュラムゾーンにセッティングする!オレは、スケール2の降竜の魔術師をセッティング!」

 

慧眼の魔術師が破壊され、代わりに降竜の魔術師が昇ってくる。

 

「…レベル3から7か」

「そうだ!これでレベル3から7のモンスターを同時に召喚可能!揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!!ペンデュラム召喚!さあ現れろ!オレのモンスター達!エクストラデッキからレベル4の慧眼の魔術師!手札から、雄々しくも美しく輝く二色の眼!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

 

慧眼の魔術師 ATK 1500

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK 2500

 

オッドアイズと慧眼の魔術師がフィールドに降り立つ。そして、レベル4が2体。

 

「オレはレベル4の慧眼の魔術師と、ドクロバット・ジョーカーでオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今降臨せよ!エクシーズ召喚!穿て、ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

「!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン…」

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK 2500

 

慧眼の魔術師が黄色、ドクロバット・ジョーカーが紫の光に変わり、フィールドに現れた渦に飛びこむ。そして渦からは霧と共に…ダーク・リベリオンが現れた。

 

「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのモンスター効果!1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ使い、相手フィールドのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分、ダーク・リベリオンの攻撃力をアップさせる!オレは、アレクサンダーの攻撃力を半分にする!トリーズン・ディスチャージ!!」

 

DDD疾風王アレクサンダー ATK 2500→1250

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK 2500→3750

 

ダーク・リベリオンから放たれた雷がアレクサンダーを拘束し、その力を弱め、その上でダーク・リベリオンの力をあげる。

 

「…竜の魂宿す、降竜の魔術師よ!雄々しきその力で相手を喰らえ!降竜の魔術師のペンデュラム効果!相手フィールドのモンスター1体の種族を、ターンの終わりまでドラゴン族にする!オレは、アレクサンダーを…(…いや、待て…赤馬零児には、戦乙女(ヴァルキリー)の契約書がある。…それを使われたら、ルーンアイズじゃテムジンと相打ちになる。…それなら…)いや、テムジンを選択する!!」

 

DDD烈火王テムジン 悪魔族→ドラゴン族

 

「ドラゴン族に…ということは、何かあるのか?」

「ああ、行くぞ!オレは手札から魔法カード、ペンデュラム・フュージョンを発動!このカードは自分フィールドのモンスターを素材に融合召喚を行い、ペンデュラムゾーンにカードが2枚あれば、ペンデュラムゾーンのカードも素材にできる!オレはオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと、ペンデュラムゾーンの降竜の魔術師を融合!大いなる龍を宿す者、眩き光となりて龍の眼にいざ宿らん!融合召喚!秘術振るいし魔天の龍!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

 

ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK 3000

 

時読みの魔術師 Pスケール 8→5

 

降竜の魔術師とオッドアイズがフィールドに現れた渦の中に入り、そこからルーンアイズが現れる。

 

「バトルだ!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで、疾風王アレクサンダーを攻撃!光輪のシャイニー・バースト!!」

「リバースカードオープン!永続トラップ、戦乙女(ヴァルキリー)の契約書!私のDDモンスターの攻撃力を、1000ポイントアップさせる!!」

 

DDD烈火王テムジン ATK 2000→3000

 

DDD疾風王アレクサンダー ATK 1250→2250

 

DDD怒濤王シーザー ATK 2400→3400

 

「だけどこっちのほうが上だ!」

「なら甘んじて受けよう」

 

零児 LP 8000→7250

 

アレクサンダーが破壊されるも、ダメージは軽減され750。だが本命は…こっちではない。そして零児はというと、アクションカードを捜しに向かった。

 

「次にテムジンを攻撃!そして降竜の魔術師を融合素材としたことで、ルーンアイズはドラゴン族と戦闘を行うときに攻撃力が2倍になる効果を得ている!」

「2倍だと!?」

 

ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK 3000→6000

 

「連撃のシャイニー・バースト!!」

「ぐあああ!」

 

零児 LP 7250→4250

 

ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK 6000→3000

 

衝撃によって零児は吹き飛ばされる。…が、吹っ飛んだ先でアクションカードを発見、さり気なく回収した。そしてルーンアイズの攻撃力は、ドラゴン族以外との戦闘ではそのままのため、3400になったシーザーは倒せない。

 

「そしてダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで、怒濤王シーザーを攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!!」

「ぐあああ!」

 

ダーク・リベリオンが突撃していき、シーザーにその牙を突き立て破壊した。

 

零児 LP 4250→3900

 

「ぐっ…だが、破壊されたシーザーの効果で、デッキから契約書である魔神王の契約書を手札に加える」

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

遊矢 手札2 LP 8000

モンスター ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン×1(攻)、ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン×1(攻)

魔法・罠 セットカード×1

Pゾーン 時読みの魔術師

 

零児がいくら先攻とはいえ、いきなりライフは3900…何もしなければ次のスタンバイフェイズには1900になる。そしてターンを終えた遊矢は、アクションカードを探しに走る。

 

「では私のターン、ドロー。スタンバイフェイズ、地獄門、戦乙女(ヴァルキリー)2枚の効果で、合計2000のダメージを受ける…っぐぅぅうう…」

 

零児 LP 3900→2900→1900

 

「ライフ1900…後少し!」

「そうだな…だが、まだだ!私は地獄門の契約書の効果により、デッキからDDD壊薙王アビス・ラグナロクを手札に加え、スケール5のアビス・ラグナロクをセッティング!そして永続魔法、魔神王の契約書を発動。そして、魔神王の契約書の効果を発動。手札のDDヴァイス・テュポーンと墓地のDDスワラル・スライムを融合!スワラル・スライムは墓地のため、除外する!数多の怪物の頂点に立つ者よ、自在に形を変える神秘の渦と混ざり合い、さらなる高みへ上がれ!」

 

下半身と片腕がヘビ、特に腕のほうは頭のついたメドゥーサのようなモンスターとスワラル・スライムが融合の渦に入る。渦からは…手が4本になり、剣の数もさらに増えて背後の炎のような剣もより強大になり…同時にさらなる力を得たテムジンが現れる。

 

「融合召喚!生誕せよ、DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン!」

 

エグゼクティブ・テムジン ATK 2800

 

「さらにDDD壊薙王アビス・ラグナロクのペンデュラム効果!DDモンスターが特殊召喚に成功したとき、墓地のDD1体を特殊召喚でき、その後、1000ポイントのダメージを受ける!DDD烈火王テムジンを特殊召喚!ぐぅぅ…」

 

零児 LP 1900→900

 

DDD烈火王テムジン DEF 1500

 

「攻撃力2800…でもライフは900、後少し…」

「そう思うか?ではトラップ発動、契約洗浄(リース・ロンダリング)。私のフィールドの契約書を全て破壊し、その数だけデッキからカードをドローし、さらに破壊した数×1000ポイントのライフを回復する。私のフィールドには地獄門、戦乙女(ヴァルキリー)、魔神王の3枚の契約書がある。よって、3枚ドローし、3000回復する」

「!うっ…そ、そうくるよな」

 

零児 LP 900→3900

 

「…ではまずは…魔法カード、ワン・フォー・ワンを発動!手札のDDネクロ・スライムを墓地へ送り、デッキからDDラミアを特殊召喚する!」

 

DDラミア DEF 1900

 

3枚のドローとライフを3000回復した零児が呼び出したのは、下半身がヘビ、頭髪と手が花のように見える少しかわいらしいモンスターが現れる。ヴァイス・テュポーンとは大違いだ。

 

「そしてDDが特殊召喚されたことで、テムジンのモンスター効果!墓地のDDヴァイス・テュポーンを特殊召喚する!そしてその特殊召喚に対しエグゼクティブ・テムジンのモンスター効果!墓地からDDナイト・ハウリングを特殊召喚!」

「チューナー…ということはつまり、またシンクロを」

 

DDヴァイス・テュポーン DEF 2800

 

DDナイト・ハウリング DEF 600

 

「私はDDヴァイス・テュポーンの効果発動。自分フィールドのDD1体をリリースし、デッキからレベル7のDDD1体を特殊召喚する!テムジンをリリースし、デッキからレベル7のDDD制覇王カイゼルを特殊召喚する!」

「…何をするつもりだ」

 

DDD制覇王カイゼル ATK 2800

 

ヴァイス・テュポーンの効果で現れるカイゼル。ペンデュラム召喚されたときの効果は厄介だが、ペンデュラム召喚されなければそこまでではない。…問題なのは、レベルだろう。

 

「そして、レベル7のDDヴァイス・テュポーンに、レベル3のDDナイト・ハウリングをチューニング!疾風宿す王者よ、高見へと至る暴風をその身に宿し、さらなる王の呼び声となれ!」

 

ナイト・ハウリングが3つの歯車になり、その中にヴァイス・テュポーンが入り、7つの星になる。歯車から光が放たれ、そこから重厚になった鎧を纏うアレクサンダーが現れる。背中のマントは2対の翼にも見えるマントになりそして剣は…波打つ刃の大剣へ変わっていた。

 

「シンクロ召喚!生誕せよ、レベル10!DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダー!!エグゼクティブ・アレクサンダーは、自分フィールドにこのカードを含むDDDが3体以上存在するとき、攻撃力は2倍となる!」

「に、2倍!?」

「そう、3000の2倍…6000だ」

 

DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダー ATK 3000→6000

 

「そしてさらにレベル7のDDD制覇王カイゼルに、レベル1のDDラミアをチューニング!紅に染められし剣を掲げ、英雄達の屍を越えていけ!」

 

DDラミアが1つの歯車になり、その中に制覇王カイゼルが入り、7つの星になって直列に並ぶ。歯車から光が放たれ、長い白髪を靡かせ、黒い鎧を纏った身の丈ほどある大剣を持つ王が現れる。

 

「シンクロ召喚!生誕せよ、レベル8!DDD呪血王サイフリート!」

 

DDD呪血王サイフリート ATK 2800

 

「そしてエグゼクティブ・アレクサンダーの効果発動!そうだな…エグゼクティブ・テムジンと同じ特殊召喚効果、と言えばいいか?」

「!また墓地からDDを1体、特殊召喚する…」

「ああ。この効果で墓地から、DDD怒濤王シーザーを特殊召喚する!」

 

DDD怒濤王シーザー ATK 2400

 

「さらにランク4のDDD怒濤王シーザーを使い、オーバーレイ・ネットワークを再構築!英雄の名賜りし者、深遠なる大義もて、この世の全てをいざ射抜かん!エクシーズ・チェンジ!生誕せよ、ランク5!DDD狙撃王テル!!」

 

DDD狙撃王テル ATK 2300

 

「攻撃力、2300…(狙いは…)」

「狙撃王テルのモンスター効果!自分が効果ダメージを受けたターンに1度、このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンさせ、相手ライフに1000ポイントのダメージを与える!私はルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを選択する!ピアシング・アロー!」

「!ぐっ…」

 

ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK 3000→2000

 

遊矢 LP 8000→7000

 

テムジンが放った矢は正確にルーンアイズと遊矢に直撃。遊矢に直撃したほうはすぐに消えたが、ルーンアイズのほうはそのまま突き刺さり、ルーンアイズが苦しげな声をあげる。

 

「そして手札から永続魔法、昇格の契約書を発動。このカードは、自分フィールドのDDDエクシーズモンスター1体を、ランクが1つ上のDDDエクシーズモンスターに、ランクアップさせる。私はランク5のDDD狙撃王テルで、オーバーレイ・ネットワークを再構築!」

「連続ランクアップだって?!」

 

 

昇格の契約書 永続魔法

「昇格の契約書」の②の効果は、1ターンに1度しか使用できない。

①自分のターンのスタンバイフェイズに発動する。自分は2000ポイントのダメージを受ける。

②1ターンに1度、自分フィールドの「DDD」モンスター1体を対象に、以下の効果を1つ選択して発動できる。この効果を発動するターン、自分は「DD」モンスターしか特殊召喚できない。

・そのモンスターをリリースし、そのモンスターよりレベルが1つ上の「DDD」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。

・そのモンスターのランクより1つ上の「DDD」Xモンスター1体を、そのモンスターの上に重ねてエクストラデッキからX召喚扱いで特殊召喚する。

 

 

テルがフィールドに現れた渦に飛びこみ…そこから、少し重厚感のマシたシーザーが現れる。剣の先端は3つの突起状になり、突起部分を通過するように輪がついている。

 

「強大なる瀑布の力その身に宿し、世界の全てを頂点より見下ろせ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!生誕せよ、ランク6!DDD怒濤大王エグゼクティブ・シーザー!!」

 

DDD怒濤大王エグゼクティブ・シーザー ATK 2800

 

「そして墓地のDDヴァイス・テュポーンの効果。このカードが墓地へ送られたターン、このカードを融合素材にレベル8以上のDDD融合モンスター1体を、融合召喚する。この際、融合素材となるモンスターは除外される。私はヴァイス・テュポーンとDDD制覇王カイゼルを融合!全てを制する王よ、数多の怪物の頂点に立つものの血を吸い、竜を打ち倒す勇者となれ!融合召喚!生誕せよ、DDD剋竜王ベオウルフ!」

 

DDD剋竜王ベオウルフ ATK 3000

 

渦からベオウルフも現れ、吼える。…これで、5体だ。

 

「DDDが、5体…」

「アビス・ラグナロクの効果で戦闘ダメージが半減している以上は、このターンで決着はつかない…だが、これを乗り越えられるか?榊遊矢」

 

 




遊矢「前のターンには烈火王、疾風王、怒濤王の3体を呼び出しておいて、次のターンにはそれらの進化した大王を呼んだ上に、DDDが5体…」

柚子「おまけに、呪血王サイフリートには表側の魔法・罠の効果を無効にする効果…」

遊華「後はエグゼクティブ・テムジンは自分のターン限定だけど、魔法・罠の発動を無効にして破壊できる効果もある…大ピンチだね」

遊矢「でも、ライフ4000ならオレのターンで終わってたのに…」

まあ、ルーンアイズの素材に降竜使えばそうもなる。では始めましょう今回の全力!デュエル塾!今回のキーカードは…


ペンデュラム・フュージョン 通常魔法
「ペンデュラム・フュージョン」は1ターンに1枚しか発動できない。
①融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
自分のPゾーンにカードが2枚存在する場合、自分のPゾーンに存在する融合素材モンスターも融合素材に使用できる。


ペンデュラム・フュージョン!

遊矢「前回、零児から渡されたカードだな」

ちなみにもう零児のデッキからは抜けています。

遊華「早っ!」

柚子「まあ、ペンデュラム・フュージョンよりも便利なカードがあるから、仕方ないと言えば仕方ないけど……効果は、ペンデュラムゾーンの部分を除けば、トランプ・ウィッチのペンデュラム効果と同じね」

遊矢「でも、ペンデュラムゾーンにカードが2枚あれば、それらも融合素材にできる。今回みたいに、降竜の魔術師とルーンアイズの組み合わせをすれば1ターンキルだって可能さ!」

遊華「その場合は、破戒蛮竜―バスター・ドラゴンとも」

柚子「それは別の話し。でもペンデュラムゾーンのカードを融合素材にできるモンスターって、どれぐらいいるの?」

意外と結構いる。具体的に書くとかなり長くなる。一応覇王龍ズァークもいける。

遊矢「あー…覇王烈竜、黒竜、白竜、紫竜か」

案外いるものだ…弱点としては、フィールドのみの融合、ということ。融合の特権である手札融合はできない。

遊華「確かに…」

柚子「後、ペンデュラムゾーンのカードを使ったら、その1部分も欠けるわね…」

遊矢「…後、新マス」

それ以上はいけない!!ここはマスタールール3だから!ルールの時計そこで止まっているから!!

遊矢「そ、そうだな…ははははは…」

や、やばい遊矢の傷が…そ、それでは今回はここまで!

遊華「次回もまた見てねー!」

柚子「後編に続く!」






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