それでは、どうぞ。
…時間は少し遡り、ユーキとユーリがデュエルをしている頃…氷河エリアでは、LDSのユースベスト8、加藤義正が逃げている。…オベリスクフォースに追われている。
「はあ、はあ…」
他のLDSメンバーも含め、ユースのベスト8はオベリスクフォースと戦った。…が、1人脱落してカード化されたのを見て、腰が引けた。そのときはなんとかオベリスクフォースを倒したものの、すっかり戦う気力を失った義正はその場から逃げだし、ここまで来た。…が、道中オベリスクフォースに見つかり、さらに連鎖的に見つかった結果、合計9人のオベリスクフォースに追われている…が。
「はあ、はあ…っ!!」
「どうやらここまでのようだな」
…遊びで義正を追い詰めていたオベリスクフォース。それも終わりを告げる。…義正は、オベリスクフォースに囲まれた。
「い、嫌だ…嫌だ…た、頼む、頼むからやめてくれ!」
「へっ、嫌よ嫌よも好きのうち、ってか?」
「誰がやる?こいつ全然やる気ないぜ?」
「お前ら気を引き締めろ!任務中だぞ!」
「ちっ、お前はホント真面目だな~…ジャンケンで決めるか?」
「まずはデュエルをしてから」
…軽く仲間割れをしているものの、視線はしっかりと義正を捕らえている。…逃げることは無理だ。
「ああ…お、終わりだ。嫌だ、誰か、誰か助けて…だ、誰か…」
「…やらないのなら私がやるぞ」
「へーへーお好きに」
「決まらないならまあいいか」
「まったく…恨むなら恨め、これも任務だ」
「あああ…い、嫌だ…」
そういうと、オベリスクフォースの1人が近寄り、ディスクを操作し、構える。…一連の動作を見て全てを察し、絶望している義正は、もはや動けない。だがそこに…。
「…そいつのことはどうでもいいが、それ以上先をやらせるわけにはいかない」
「え…」
「!誰だ!!」
…現れたのは、銀色の髪にコートを着た人物…天道貴作だ。既にプレートを展開したディスクを構えている。
「へえ、お前はやる気があるみたいだな…」
「あんな腰抜けよりこっちやろうぜ!」
「デュエルもする気がないヤツに用などないからな」
そういうと、義正を眼中から外したオベリスクフォース全員がディスクを構える。
「全員で来るか。まあこの程度でないと、楽しめないだろうからな…」
「ほざけ!」
「「「「「「「「「デュエル!」」」」」」」」
「デュエル!」
…だが僅か数十秒後、このデュエルに参戦したオベリスクフォース全員が、後悔した。………いろんな意味で。それはまた別の話しである。…そしてここから時間を戻し、権現坂と素良のデュエルが行われている頃…。
「ねえ、今どう思ってる?」
「…」
零児 手札0 LP 5000
モンスター DDD壊薙王アビス・ラグナロク×1(守)、DDD信託王ダルク×1(攻)捕食カウンター×1、DDD死偉王ヘル・アーマゲドン×1(攻)
魔法・罠 永続魔法「地獄門の契約書」×1、セットカード×1
Pゾーン DDD壊薙王アビス・ラグナロク
ユーリ 手札2 LP 2200
モンスター
魔法・罠 なし
ユーリはコーディセップスという自身のモンスターの効果により、スピノサウルス、及びプテラノドンにも似た植物型のモンスターを呼び出した。…そしてスピノ・ディオネアの効果により信託王ダルクにカウンターを1つ乗せている。
「おそらく、何か仕掛けてくるつもりだろうと思っている」
「そう考えてるんだ。まあ、正解。プテロペンテスの効果!このカードのレベル以下のレベルを持つ相手モンスター1体のコントロールを得る!捕食カウンターが置かれたモンスターのレベルは1になるから、捕食カウンターの乗ってるダルクをもらうよ」
「っ…」
プテロテンペスが蔦を伸ばすと、それに呼応するようにダルクについている捕食カウンターが伸び、ダルクを拘束、ダルクはなすすべもなくユーリのフィールドに移る。
「そしてボクは手札から魔法カード、融合を発動!」
「!来るか…」
「フィールドのスピノ・ディオネアとプテロペンテスを融合!太古の姿映す刺激的な2輪の花よ!今1つとなりて、花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ!!融合召喚!!さあ飲み込め!飢えた牙持つ毒竜!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン ATK 2800
融合により現れたユーリのエース、スターヴ・ヴェノム。攻撃力は2800だ。
「…攻撃力2800…どうするつもりだ」
「まあ焦らない焦らない。スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果!このカードが融合召喚に成功したら、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力を、このカードの攻撃力に加える!ヘル・アーマゲドンの攻撃力、頂くよ!キャプチャー・パワー・イート!」
「何…」
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン ATK 2800→5800
「さらにもう1つ、スターヴ・ヴェノムの効果!相手フィールドのレベル5以上のモンスターの効果と名前を得る!そうだね…ヘル・アーマゲドンもいいけど、ここはちょうどDDがいるんだし、アビス・ラグナロクにしちゃおっと!」
「ほう…」
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン+DDD壊薙王アビス・ラグナロク
「さらに装備魔法、
「…」
「えー、反応なし?つまんない。…じゃあ思いっきりやってあげるよ。バトル!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンで、ヘル・アーマゲドンを攻撃!猛毒のデス・ポイズン・バイト!!!」
無数の光がスターヴの背後に現れ、ヘル・アーマゲドン目掛け鋭くなり突撃していく。…そして…
そんなことが起こっている中で始まった権現坂と素良のデュエル。…先攻は素良だ。
「ボクのターン!!ボクは手札から魔法カード、
素良 LP 4000→3000
デストーイ・チェーン・シープ ATK 2000
「そして手札から、ファーニマル・オウルを召喚!ファーニマル・オウルの効果で、デッキから融合を手札に加える!そして永続魔法、デストーイ・ファクトリーを発動!その効果で、墓地の
デストーイ・サーベル・タイガー ATK 2400→2800
融合の渦に3体のモンスターが入り、渦からサーベル・タイガーが現れる。
「サーベル・タイガーを融合召喚したとき、墓地からデストーイ1体を特殊召喚する!もう1度来い!デストーイ・チェーン・シープ!」
「融合素材にしたモンスターを再び呼び出す…無駄がないな…」
デストーイ・チェーン・シープ ATK 2000→2400
「さらに融合素材として墓地へ送ったエッジインプ・チェーンの効果で、
「!さっきのデュエルじゃ出さなかったモンスター…気をつけろ権現坂!」
「無論だ!」
デストーイ・ハーケン・クラーケン DEF 3000
融合により素良が呼び出したのは、巨大なイカ…クラーケンというヤツだ。その腕には鋭い刃物がついている。
「ファーニマル・ラビットの効果!墓地のファーニマル・オウルを手札に加える!!これでターンエンド!」
素良 手札2(融合、ファーニマル・オウル) LP 3000
モンスター デストーイ・サーベル・タイガー×1(攻)、デストーイ・チェーン・シープ×1(攻)、デストーイ・ハーケン・クラーケン×1(守)
魔法・罠 永続魔法「デストーイ・ファクトリー」×1
フィールドは手札があまり宜しくなかったものの、固めの陣営だ。攻めるにしても意外と突破はしにくい。……だが…。
「融合モンスター3体…だが、それでもオレは勝たねばならん!オレの、ターン!!」
権現坂は怯まない。…それに加え、素良の手札があまり宜しくないのに対しこちらは……素晴らしい状態だ。
「オレは手札から、超重武者ジシャ-Qを召喚!ジシャ-Qが召喚に成功したとき、手札から超重武者1体を特殊召喚し、このモンスターを守備表示にする!超重武者タマ-Cを特殊召喚!」
超重武者ジシャ-Q ATK 900→1900
超重武者タマ-C DEF 800
フィールドに現れたのは、手にプラスとマイナスのボルトがつき、肩にU字磁石を乗せたロボットが現れ、その後に小さな丸いモンスターが現れる。…そう、タマ-Cが。
「超重武者タマ-Cの効果!このカードと、相手モンスターをリリースし、そのレベルと合計が同じ超重武者シンクロモンスター1体を、シンクロ召喚扱いで特殊召喚する!オレは、レベル8のサーベル・タイガーに、レベル2のタマ-Cをリリース!」
「な、なんだって?!」
…タマ-Cは、耐性なんて無視して墓地へ送れてモンスターも呼び出せる強力な除去モンスター。そして合計レベルは、10だ。
「荒ぶる神よ、千の刃の咆哮と共に、緑生い茂る戦場に現れよ!シンクロ召喚!いざ出陣!レベル10!超重荒神スサノ-O!!」
デストーイ・チェーン・シープ ATK 2400→2000
超重荒神スサノ-O DEF 3800
タマ-Cが歯車になり、サーベル・タイガーが歯車に囲まれ8つの星になる。歯車から光が放たれ、日本の甲冑を纏い、ナギナタを持つ巨大なロボが現れ、胡坐をかいた。
「さらに自分の墓地に魔法・罠が存在しないことにより、手札から超重武者ホラガ-Eを特殊召喚!」
超重武者ホラガ-E DEF 800
「オレはレベル4のジシャ-Qに、レベル2のホラガ-Eをチューニング!雄叫びをあげよ、神々しき鬼よ!見参せよ、緑生い茂る戦場に!シンクロ召喚!レベル6、超重神鬼シュテンドウ-G!」
ホラガ-Eがホラ貝を吹くと2つの歯車になり、その中にジシャ-Qが入り、4つの星に変わる。そして歯車から光が放たれ、赤い巨体に大きな金棒を持った、鬼を模したロボが現れる。
超重神鬼シュテンドウ-G DEF 2500
「シュテンドウ-Gの効果!このカードがシンクロ召喚に成功したとき、相手フィールドの魔法、罠カードを破壊する!」
「ぐっ…」
「さらに手札から超重武者装留-ダブル・ホーンをスサノ-Oに装備!ダブル・ホーンを装備したモンスターは、1度のバトルフェイズに2回攻撃を行える!」
スサノ-Oの両肩に巨大な角が装着される。…肩パットの派生形とでもいうべきだろうか。
「バトルだ!シュテンドウ-Gで、デストーイ・チェーン・シープを攻撃!!」
「ぐっ…チェーン・シープの効果!このカードが破壊されたら、墓地からこのカードの攻撃力を800ポイントアップさせ、特殊召喚できる!」
素良 LP 4000→3500
デストーイ・チェーン・シープ DEF 2000
チェーン・シープの厄介なところはこの復活効果。…だが、今攻撃表示で出しても大ダメージは避けられない。権現坂のほうは、守備力2500のシュテンドウ-Gでは2800になったチェーン・シープを破壊できない。この状況を打破するには、この順番で攻撃するしかない。
「そしてスサノ-Oで、チェーン・シープとハーケン・クラーケンを攻撃!クサナギソード斬!!」
「くっ…!っと。…!ちっ、こんなときに…」
アクションカードを手に入れた素良だが、どうやら求めていたカードではなく、スサノーOの持つ薙刀により、2体とも破壊される。
「これでターンエンドだ!」
権現坂 手札2 LP 4000
モンスター 超重荒神スサノ-O×1(守)、超重神鬼シュテンドウ-G×1(守)
魔法・罠 「超重武者装留ダブル・ホーン」×1装備モンスター:超重荒神スサノ-O
「くっそ…ボクのターン!…ボクは手札から魔法カード、貪欲な壺を発動!デストーイ・サーベル・タイガー、デストーイ・チェーン・シープ、デストーイ・ハーケン・クラーケン、エッジインプ・チェーン、ファーニマル・ラビットをデッキに戻し、2枚ドロー!!…手札からファーニマル・オウルを召喚!その効果でデッキから、融合を手札に加える!」
ファーニマル・オウル ATK 1000
フクロウのぬいぐるみが現れる。この効果により融合を手札に加えた素良がすることは…1つ」
「そして融合を発動!フィールドのファーニマル・オウル、手札のエッジインプ・シザーを融合!悪魔の爪よ!煉獄の眼よ!今神秘の渦で1つとなりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れ出ちゃえ!全てを引き裂く密林の魔獣!デストーイ・シザー・タイガー!」
デストーイ・シザー・タイガー ATK 1900→2200
ハサミがいくつも連なった不気味な目が浮かぶモンスターとファーニマル・オウルが融合の渦に入り、渦から空色の虎のぬいぐるみが現れる。腹には巨大な鋏がある。
「シザー・タイガーのモンスター効果!融合素材にしたモンスターの数だけ、相手フィールドのカードを破壊する!融合素材にしたのはエッジインプ・シザーとファーニマル・オウルの2体!よって、その2体を破壊する!」
「!なんだと!」
シザー・タイガーの腹にあるハサミの刃が伸び、スサノ-Oとシュテンドウ-Gを横に切り、破壊する。
「そして魔法カード、
デストーイ・シザー・タイガー ATK 2200→2500
デストーイ・シザー・ウルフ ATK 2000→2600
再び現れた融合の渦に、先ほどと同じ組み合わせのモンスターが入り、シザー・ウルフが現れる。
「シザー・ウルフの効果は知ってるよね?融合素材にしたモンスターは2体だから、2回攻撃可能!」
「!権現坂!!」
「安心しろ遊矢!この程度、オレはまだ倒れん!」
「いくら虚勢を張っても無駄だよ!バトル!!!デストーイ・シザー・ウルフで、2回攻撃ぃ!!!!これで終わりだ権ちゃん!!!」
「ぐっ…ぬおおおおおおお!!!だ、だがオレはダメージを受けたことで、手札の超重武者ココロガマ-Aの効果!自分の墓地に魔法、罠が存在しないときに戦闘ダメージを受けたとき、手札からこのカードを特殊召喚する!現れよ、ココロガマ-A!!」
権現坂 LP 4000→1400
1回目の攻撃が直撃し、倒れず吹き飛ばされず、大きく後退させられた権現坂。だが2回目は…現れた緑色のロボに、攻撃を防ぎ受け止める。
超重武者ココロガマ-A DEF 2100
「そしてこの効果で特殊召喚されたこのカードはこのターン、破壊されない!!」
「!くそぉ!!ターンエンド!!!」
素良 手札1(融合) LP 3000
モンスター デストーイ・シザー・タイガー×1(攻)、デストーイ・シザー・ウルフ×1(攻)
魔法・罠 なし
…明らかに、ミスをしている。権現坂はそう確信している。権現坂はタマ-Cのときに素良のモンスターのテキストを確認している。…その中にあったデストーイ・ハーケン・クラーケン…あのモンスターなら、素材数的にも効果を考えても、攻めるにも守るにもいい形になるだろう。特にココトガマ-Aは破壊されないが、ハーケン・クラーケンの効果は墓地へ送る、耐性の範囲外だ。何よりライフを考えればハーケン・クラーケンのほうがいい。1枚しかないのなら仕方ないが。
「(素良…これは油断ではなく、焦りか?だが…攻めるしかない!)オレのターン!!オレは手札から超重武者テンB-Nを召喚!テンB-Nが召喚、特殊召喚に成功したとき、墓地からレベル4以下の超重武者1体を特殊召喚する!オレは超重武者ホラガ-Eを特殊召喚する!」
超重武者テンB-N ATK 800
超重武者ホラガ-E DEF 800
緑色の甲冑にも似た、天秤に桶もしくはタライをぶら下げたロボが現れる。そしてそのすぐ近くにホラガ-Eが現れる。
「レベル4のテンB-Nと、レベル3のココロガマ-Aに、レベル2のホラガ-Eをチューニング!動かざること山の如し!大岩に宿りし魂、今、そびえ立つ砦となれ!シンクロ召喚!いでよ!レベル9!超重魔獣キュウ-B!」
ホラガ-Eが2つの歯車になり、その中にテンB-Nとココロガマ-Aが入り、合計7つの星に変わる。歯車から光が放たれ、いわゆるケンタウロスのような下半身が獣、上半身が人型という形の白いロボットが現れる。手には巨大な杖を持ち、そして頭とおしりのほうにあるパイプからはエネルギーが放出され、それが耳と尻尾のようになっている。
「キュウ-Bは相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの数だけ、守備力が900ポイントアップする!お前のフィールドには2体、よって1800ポイントアップする!」
超重魔獣キュウ-B DEF 2500→4300
モンスター効果に内蔵されている永続効果としては高めの900。侮れないだろう。
「守備力4300!?」
「キュウ-Bにも、守備表示のまま攻撃でき、守備力を攻撃力として扱う効果がある!バトルだ!行け、超重魔獣キュウ-B!デストーイ・シザー・タイガーを攻撃!!」
「ぐっ…アクションマジック、樹海の呪い!キュウ-Bの攻撃力を1000ポイントダウンさせる!うあああ!!」
樹海の呪い アクション魔法
①相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターの攻撃力を1000ポイントダウンさせる。
素良 LP 3000→1200
デストーイ・シザー・ウルフ ATK 2600→2000
パイプから放射されるエネルギーが一気に増え、シザー・タイガーに急接近し、その杖で一気に両断する。叩き斬る、といった感じだ。
「これでターンエンドだ!」
権現坂 手札1 LP 1400
モンスター 超重魔獣キュウ-B×1(守)
魔法・罠 なし
「くっそ…ボクのターン!!魔法カード、おろかな副葬を発動!デッキからトイポットを墓地へ送る!そして墓地へ送られたトイポットの効果!デッキから、ファーニマル・ドッグを手札に加え召喚!!その効果でデッキからエッジインプ・シザーを手札に加える!」
「(エッジインプ・シザー…ということは来るのか?)」
ファーニマル・ドッグ ATK 1700
ファーニマル・ドッグが現れ、エッジインプ・シザーが手札に加わる。そして、素良はカードを発動する。…融合を。
「そして手札から魔法カード、融合を発動!エッジインプ・シザーとファーニマル・ドッグを融合!悪魔の爪よ!忠実なる獣よ!今神秘の渦で1つとなりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れ出ちゃえ!自由を奪い闇に引き込む海の悪魔!デストーイ・ハーケン・クラーケン!!」
エッジインプ・シザーとファーニマル・ドッグの2体が融合され、デストーイ・ハーケン・クラーケンが現れる。…さっきはウルフよりこちらを出したほうがよかった。そして今回はシザー・タイガーという選択肢もあったが…どちらがいいかは分からない。
デストーイ・ハーケン・クラーケン ATK 2200
「ハーケン・クラーケンの効果!キュウ-Bを墓地へ送る!」
「!くっ…キュウ-B…」
「そんな…このままじゃ…」
「バトルだ!今度こそ終わりだ!!デストーイ・シザー・ウルフで、ダイレクトアタック!!」
「権現坂!!」
「なんのこれしき!オレは手札の速攻のかかしを墓地へ送り効果!ダイレクトアタックのときに墓地へ送ることで、バトルフェイズを終了させる!!」
「!!なっ…」
「!よかった…」
シザー・ウルフが権現坂に迫るも、不意に鉄製のものでできたかかしがブースターを噴かせ突撃、攻撃を防ぎさらに残りのハーケン・クラーケン目掛けウルフごと突っ込んだ。
「くっそ…くっそ、くっそぉぉおおおお!!!これでターンエンド!!」
素良 手札0 LP 1200
モンスター デストーイ・シザー・ウルフ×1(攻)、デストーイ・ハーケン・クラーケン×1(攻)
魔法・罠 なし
「(…このターンで、逆転できなければ…頼む…)オレのターン!!…!これは…行くぞ!オレは手札から、超重武者ダイ―8を」
[帰還命令!帰還命令!総員、強制帰還!]
「「「え?」」」
権現坂がモンスターを特殊召喚しようとしたところ…素良のデュエルディスクからこんな音声が流れた。
「なっ?!ふ、ふざけるな!!なんで、ボクは負けてない!!まだ途中だ!おいやめろ、ボクはまだ、まだあああああ!!」
「「!素良!!」」
素良が絶叫をあげ、粒子に包まれ…消えた。音声からして、アカデミアへと帰還したのだろう…。
権現坂「中断、か…」
遊矢「でも強制帰還って…」
何があったかは次回。でも先に言っておくと、雑です。
権現坂「そうか」
遊矢「今に始まったことじゃないよな」
酷い!
遊矢「いやそれはこっちのセリフだって…更新速度は遅いし不定期」
権現坂「まったくだ」
すみませんでした…。
遊矢「そういえば、この後ってどうするつもりだったんだ?」
ダイー8の効果でチュウサイを手札に加えてダイ―8に装備、チュウサイの効果でダイー8と一緒に墓地へ送って、デッキからテンB―Nを特殊召喚、効果で墓地のタマーCかホラガーEを特殊召喚して、マイティ・ウォリアーをシンクロ召喚する予定。
遊矢「いやなんでマイティ・ウォリアー?」
いろいろ考えた結果、マイティ・ウォリアーならシザーウルフ破壊すれば1000のダメージが与えられるから、ジャストキルできるなーと思って。
権現坂「そ、そうか…」
では行くぞー、全力!デュエル塾!今回のキーカードは…
デストーイ・ハーケン・クラーケン 悪魔族・効果/融合 星8 水属性 ATK 2200 DEF 3000
「エッジインプ」モンスター+「ファーニマル」モンスター
①1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを墓地へ送る。
この効果を発動するターン、このカードは直接攻撃できない。
②このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
③このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードを守備表示にする。
デストーイ・ハーケン・クラーケン!
権現坂「ダイレクトアタックができなくなる代わりに、相手モンスター1体を墓地へ送る効果と、2回攻撃効果、戦闘を行ったら守備表示になる効果…攻めるも守るも自在だな…」
遊矢「融合素材もかなり緩いから出しやすい融合モンスター…デア・デビルより使いやすい気がする…」
デア・デビルはデア・デビルで素の攻撃力高いしな…。
権現坂「使いどころの問題になるな。墓地へ送る効果は破壊耐性をすり抜けて除去できる。ダイレクトアタックできないとはいえ、優秀だ」
草の影でホイールソウ・ライオが泣いてるよ…。
遊矢「そういえば、似た効果だったな…」
あっちは破壊してその攻撃力分バーンのいわゆるマグマックス効果。でも融合素材の片方が指定されている上にハーケン・クラーケンは緩い上にいろいろ効果があるからな…うん…。
権現坂「だが使い分けも必要だろう」
うん。墓地へ送る効果を使えばダイレクトアタックができなくなる分、フィールドの状況によって使い分ける必要がある。
遊矢「出しやすいからって、必ずこのカード、っていう必要はないからな」
そういうこと。それでは今回はここまで!
遊矢「それでは次回も読んでください!」
権現坂「む?…次回、新たな兆し」