それでは、どうぞ。
…オベリスクフォースが現れ、柚子、セレナの捜索をしている。…そんな中…。
「…おい、おい!おいそこの貴様!!」
「………?…なんですか?」
「貴様デュエリストだな?デュエリストならデュエルしてもらおう」
「…すみません、今いいところなのでまた後でもよろしいでしょうか」
…シャルロット・レイモンは、オベリスクフォースに話しかけられても、平然と絵を描き続ける。ここは火山エリア、自然現象の中でもこれほど近くに見て絵を描くことが難しいマグマが流れる。…そんな状況ではシャルロットにとってデュエルよりも絵が優先だ。
「何?」
「おい貴様!」
「絵なんか描いてる暇があるなら、オレ達とデュエルしろこの!」
…そしてオベリスクフォースの1人が、シャルロットの持つスケッチブックを叩き落とす。…スケッチブックは、マグマの中へと沈む(無事です)。…ちょうどそのとき…。
「ん?変な仮面…そうかお前らがオベリスクフォースか!」
「な?!変な仮面…これは精鋭の証!そこら辺のものとは格が違う!」
沢渡が、来た。ちなみに沢渡がオベリスクフォースのことを知っている理由は、赤馬零児からアカデミアについての情報を聴いたことと、遊華から送られてきた不審者と評されたオベリスクフォースの画像を見たからだ。そして沢渡の後ろに、勝鬨が来ている。
「お前達が、赤馬零児が言っていたアカデミアか。倒させてもらう」
「はあ?スタンダードのザコが何人かかろうとオレ達にはっ?!」
「ん?どうし…?!」
「…え、え?」
「ん?なんだなんだ?このオレにおじけ…」
「!なんだこの凄まじい気迫は…」
…そして、そこにいる全員が気が付いた。…そこにいる
シャルロット「……お前達、あのスケッチブックが何なのか、分かるか?」
「え?な、何言ってんだあいつ」
「…沢渡シンゴ、彼女はいったい…」
「た、多分フランス語だろうな…習ったことはあるが、全然分かんねえ…」
…スケッチブックがないことを除けば、スケッチブックに絵を描いていた体勢のまま固まっていた…そして、異様なオーラを放ちながら、えんぴつを仕舞いつつ立ち上がる。…あ、髪の毛逆立った。
シャルロット「あれは私が、この大会の前に参加した大会で優勝したときにもらった新しいスケッチブック…それを、それをよくも、よくも、よくも…このクソ野郎ども…何が何でも、絶対に潰す!」
「な、なんか分からないけど、と、とにかくやるぞ!」
「あ、ああ。そっちも3人こっちも3人だ!」
「さ、さすがに3人なら勝てるだろ!」
「い、いいだろう3人だ、3人でやるぞ!」
「無論だ、行くぞ!」
「「「「「「デュエル!!」」」」」」
シャルロット LP 4000
オベリスクフォースA LP 4000
シンゴ LP 4000
オベリスクフォースB LP 4000
勇雄 LP 4000
シャルロット「私のターン!手札から幻獣機メガラプターを召喚」
幻獣機メガラプター ATK 1900
シャルロットがフィールドに呼び出したのは、軍用機。アメリカにあるステルス機をモチーフとしたモンスターだ。
シャルロット「魔法カード、ワンフォー・ワンを発動!手札の幻獣機オライオンを墓地へ送り、デッキからチューナーモンスター、グローアップ・バルブを特殊召喚!」
「ま、まだフランス語っぽいな…」
「デュエルディスクにカード用の自動翻訳があって助かった…」
グローアップ・バルブ DEF 100
幻獣機トークン DEF 0
さらにフィールドに現れたのは、華が咲いた種に目が開いているようなちょっと不気味なモンスターと…半透明の、衛星のようにも見えるモンスター。
シャルロット「そして墓地へ送ったオライオンの効果。オライオンは墓地へ送られたら、幻獣機トークン1体を特殊召喚できる」
「…ああ、オライオンの効果か…」
「なるほど…」
「な、何言ってるのか全然分からない…」
シャルロット「そしてメガラプターのモンスター効果!このカードは幻獣機トークンのレベル分レベルがあがり、さらにトークンが特殊召喚された場合、幻獣機トークンを1体特殊召喚する!」
幻獣機メガラプター 星7→10
幻獣機トークン DEF 0
次に現れたトークンは、メガラプターと同じ姿をしている。…そしていつの間にか、フィールドにいたもう片方のトークンもメガラプターと同じ姿になっている。
シャルロット「メガラプターの効果発動!自分フィールドのトークンをリリースすることで、デッキから幻獣機と名のつくモンスターを1体、手札に加える!幻獣機トークン1体をリリースし、デッキから幻獣機エアロスバードを手札に加える。そして、トークンが減ったことで、メガラプターのレベルが下げる」
幻獣機メガラプター 星10→7
シャルロット「レベル7のメガラプターに、レベル1のグローアップ・バルブをチューニング!シンクロ召喚!レベル8、ブラッド・メフィスト!」
「こいつシンクロ使うのかよ…」
「オライオンはチューナーだったぞ」
グローアップ・バルブが1つの歯車になり、その中にメガラプターが入り、7つの星に変わる。歯車から光が放たれ、現れたのはボロボロのマントに黒いシルクハット、先端にドクロのある杖を持つ悪魔であった。
ブラッド・メフィスト ATK 2800
シャルロット「カードを2枚セット、ターンエンド」
シャルロット 手札2 LP 4000
モンスター ブラッド・メフィスト×1(攻)、幻獣機トークン×1(守)
魔法・罠 セットカード×2
「お、オレのターン、ドロー!オレは手札から永続魔法、
さっそく呼び出された猟犬。このカードの存在により、さらに展開することが可能になる。
「そしてアンティーク・ギア・ハウンド・ドッグのモンスター効果!相手フィールドにモンスターがいるとき、相手ライフに600ポイントのダメージを与える!くらえ!」
シャルロット「っ…」
シャルロット LP 4000→3400
「
「さらにカードを2枚伏せて」
シャルロット「この瞬間、ブラッド・メフィストのモンスター効果発動!相手がマジック、トラップをセットしたとき、相手ライフに300のダメージを与える!2枚伏せる、つまり2回伏せるから600ダメージ!」
「え?な、何うお?!」
オベリスクフォースA LP 4000→3700→3400
オベリスクフォースがカードをセットした途端、ブラッド・メフィストの効果が発動し、ハウンド・ドッグと似たような火の玉により、ダメージを受けるオベリスクフォース。それも2回。
「こ、今度こそ、ターンエンド!」
オベリスクフォースA 手札1 LP 3400
モンスター
魔法・罠 セットカード×2
「ブラッド・メフィスト…バトルロイヤルだからこっちにも影響が出るから気を付けねえとな…オレのターン、ドロー!…へっ、幸先良いぜ。オレはスケール8の魔界劇団-ファンキー・コメディアンと、スケール3の魔界劇団-パッション・マッスルを、ペンデュラムゾーンにセッティング!」
「いきなりペンデュラムか…」
「その通り!」
光の柱が昇ってきて、片方に太った4本の腕を持つ、仮面のような小さな顔の悪魔と、対照的にゴリマッチョな体を強調するかのようにポーズを取る仮面のような小さな顔の悪魔が昇ってきた。
「これでオレは、レベル4から7のモンスターが同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!さあこい!レベル4、魔界劇団-サッシー・ルーキー!そしてレベル7!颯爽かつ華麗に!主・役・登・場!魔界劇団-ビッグ・スター!」
振り子が揺れ、上空に穴が開き、そこから2つの光が降り立つ。1つはアフロにツナギを着て、目玉が両膝、掌、それと通常の部分についている人型のモンスターと、異様に腰が細い、人形にも見えなくもないモンスターになる。
魔界劇団-サッシー・ルーキー DEF 1000
魔界劇団-ビッグ・スター ATK 2500
「ぺ、ペンデュラム召喚…?だが、
魔界劇団-ビッグ・スター ギア・アシッド・カウンター 0→1
「なんだ?…まあ、ペンデュラムについて教えてやりたいところだが、今回はパスだ!ビッグ・スターの、効果発動!1ターンに1度だけ、デッキの魔界台本を1枚セットする。オレはこの効果で、魔界台本「オープニング・セレモニー」をセット、そして面倒だが、ブラッド・メフィストの効果で300のダメージを受ける」
シンゴ LP 4000→3700
「そして魔界台本「オープニング・セレモニー」を発動!こいつはオレのフィールドの魔界劇団と名のつくモンスターの数×500ポイントのライフを回復する!」
「お前のフィールドには、ビッグ・スターとサッシー・ルーキー…」
「つまり2体、1000ポイント回復だ」
シンゴ LP 3700→4700
「(さーて…今はバトルロイヤル。ここで下手にカードを伏せれば、ブラッド・メフィストの効果で小さいがダメージが来る。後、ブラッド・メフィフトにはさらに別のがな…ここは…)これでターンエンド」
シンゴ 手札1 LP 4700
モンスター 魔界劇団-サッシー・ルーキー×1(守)、魔界劇団-ビッグ・スター×1(攻)ギア・アシッド・カウンター×1
魔法・罠 なし
Pゾーン 魔界劇団-ファンキー・コメディアン:8、魔界劇団-パッション・マッスル:3
「くっそ!オレのターン、ドロー!…へへへ。いい手札。オレは手札から魔法カード、融合を発動!その効果で、手札の
「そして装備魔法、ミスト・ボディを
シャルロット「っ…このクソが…」
シャルロット LP 3400→2400
「カードを1枚伏せて、ターンエンド」
シャルロット「セットしたことで、ブラッド・メフィストの効果で300のダメージ!」
オベリスクフォースB LP 4000→3700
「ちっ…今度こそターンエンド」
オベリスクフォースB 手札2 LP 3700
モンスター
魔法・罠 装備魔法「ミスト・ボディ」×1装備対象:
「自分のターン、ドロー!手札から魔法カード、融合徴兵を発動!エクストラデッキの嵐将星 フウジンを公開し、デッキから融合素材に指定されている風将星 アラシを手札に加える!」
「ほう、お前も融合使いか」
「ならば我々とともに」
「断る!手札から魔法カード、融合を発動!手札のアラシと、旋将星 ツムジを融合!吹けよ風!荒れよ嵐!現れろ逆巻く破壊神!融合召喚!嵐将星 フウジン!」
三国志にでてきそうな格好のモンスター2体が融合の渦に入り、勝鬨が独特なポーズをしながら融合召喚、現れたのは…雷神風神でお馴染みの風神、それに似た姿で、細見の武将が現れる。
嵐将星 フウジン ATK 3000
「ならフウジンの召喚時、
嵐将星 フウジン ギア・アシッド・カウンター 0→1
「カードを1枚伏せ、ブラッド・メフィストの効果で自分は300のダメージを受ける」
勇雄 LP 4000→3700
「自分はこれで、ターンエンド。そしてこのエンドフェイズ、フウジンの効果発動!エンドフェイズに、フィールドの戦士族の数だけ、相手に800のダメージを与える!フィールドの戦士族はフウジン1体、そうだな…最初にターンの回ったお前だ」
「!ぐっ…だがそのエンドフェイズ、トラップ発動!リバース・リユース!自分の墓地のモンスター2体を、相手フィールドに表側守備表示か、裏側守備表示で特殊召喚する!受け取れ、2体のハウンド・ドッグを!」
「へへへ、ありがとうな」
オベリスクフォースA LP 4000→3200
嵐将星 フウジン 戦士族・効果/融合 風属性 星10 ATK 3000 DEF 2200
「風将星 アラシ」+風属性・戦士族モンスター1体
①ターンの終わりに発動できる。フィールドの戦士族モンスターの数×800ポイントのダメージを相手に与える。この効果は、相手ターンにも発動できる。
②このカードが破壊された場合、発動できる。フィールドの魔法、罠カードを1枚破壊する。
勇雄 手札1 LP 3700
モンスター 嵐将星 フウジン×1(攻)GAC×1
魔法・罠 セットカード×1
「オレのターン、ドロー!へへへ、オレはフィールドの2体の
シャルロット「!きゃあ!!」
シャルロット LP 2400→1800→1200
「そしてオレは手札から魔法カード、フェイク・フュージョンを発動!自分フィールドのモンスターが2体以上で、尚且つ属性と種族が同じの場合、相手フィールドの融合モンスター1体を選択し、それよりもレベルの低い、自分フィールドのモンスターと同じ種族、属性の融合モンスター1体を融合召喚扱いで特殊召喚する!ハウンド・ドッグは地属性、機械族のモンスター。そしてフウジンのレベルは10、よって最大レベル9までの地属性、機械族の融合モンスターが特殊召喚できる!さあ現れろ!
モノクロの融合の渦が現れ、そこからモノクロのトリプルバイト・ハウンド・ドッグが現れた。
「ただしこの効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効になり、エンドフェイズに破壊される」
フェイク・フュージョン 通常魔法
「フェイク・フュージョン」の効果は、1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドに同じ種族・属性のモンスターのみが2体以上表側表示で存在する場合、相手フィールドの融合モンスター1体を対象に発動できる。その融合モンスターよりレベルの低い、自分フィールドのモンスターと同じ種族・属性の融合モンスター1体を融合召喚扱いで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、ターンの終わりに破壊される。このカードを発動したターン、自分は融合モンスター以外のモンスターを特殊召喚できない。
「さらに!手札から
オベリスクフォースが召喚したのは…複数の光球体と歯車が見える小さい箱型の機械。歯車は外側にもついており、飛び出ている歯車と噛みあっている。
「そして手札から魔法カード、融合を発動!フィールドの
「
「え?うぐおおお!!」
シンゴ LP 4700→2350
「
①このカードが融合召喚に成功した場合、発動できる。相手のライフを半分にする。
②このカードは1度のバトルフェイズに3回攻撃することができる。
③このカードが攻撃する場合のダメージステップ終了時まで、相手は魔法・罠カードを発動できない。
アルティメット・ハウンド・ドッグの咆哮が轟き、凄まじい衝撃が沢渡を襲う。…だが、このオベリスク・フォースはまだ止まらない。
「そして手札から魔法カード、
「古代の機械複合核」の①、②の効果は、それぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、発動できる。デッキからレベル4以下の「古代の機械」モンスター1体を手札に加える。
②1ターンに1度、自分の墓地に存在する「アンティーク・ギア」モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターをゲームから除外し、このカードの名前を、このターンの終わりまでそのモンスターと同じにする。
ユニオン・コアが浮き上がり、周りにパーツがくっついていき…3つの頭を持つ機械の猟犬へと姿を変える。
「そして
「
「!ぐおおお!!」
勇雄 LP 3700→1850
もう1体現れたアルティメット・ハウンド・ドッグの咆哮により、今度は勝鬨が強い衝撃波を受ける。
「そして手札から魔法カード、融合を発動!フィールドのハウンド・ドッグと、手札の
「そして手札から永続魔法、一族の結束を発動!こいつは自分の墓地の種族が1種類の場合、オレのフィールドの同じ種族のモンスターの攻撃力を、800ポイントアップさせるカードだ!」
「なっ!?」
「このタイミングで、全体強化を…」
「そして何より、
「!おいおい…」
「つまり、攻撃力3600の3回攻撃できるモンスターが2体、このままでは…」
「オレが最後、つまりオレは攻撃できる!さあバトルだ!やれア」
「…トラップ発動!威嚇する咆哮!これによりこのターン、攻撃は行えません」
…絶望的ともいえる状況、だがその状況をシャルロットが発動したカードによって、覆す。威嚇する咆哮により響く咆哮でオベリスクフォースのモンスターは怯む。
「!なっ…ちっ…ターンエンド」
オベリスクフォースC 手札2 LP 4000
モンスター
魔法・罠 永続魔法「一族の結束」×1
「よ、よーしナイスだナイス」
「助かった」
「………気を抜くのは、まだですよ。私のターン、ドロー!」
怒りが大分収まったのか、冷静に日本語になるシャルロット。…だが表情はいつもの無気力感というか無表情というか、それとは違い、明らかに怒っている。そしてシャルロットは、ドローしたカードと手札を見て…。
「…手札から幻獣機エアロスバードを召喚!エアロスバードは1ターンに1度、墓地の幻獣機1体をゲームから除外することで、幻獣機トークン1体を特殊召喚します!メガラプターを除外し、幻獣機トークンを特殊召喚!」
幻獣機エアロスバード ATK 1600 星3→6→9
幻獣機トークン DEF 0
シャルロットが召喚したのは、ペンギンをモチーフとした飛行船。それの効果によりトークンが生成され、トークン2体はエアロスバードと同じ形になる。
「さらに墓地のオライオンは、ゲームから除外することで幻獣機1体を、通常召喚とは別に召喚できます。この効果で、幻獣機レイステルスを召喚!」
幻獣機レイステルス ATK 100 星3→9
呼び出されたのは、エイの姿を似せたステルス機。ホントにエイに良く似た機体である。
「私はレイステルスの効果を発動!レイステルスは自分フィールドのトークン1体をリリースすることで、相手フィールドのマジック、トラップを1枚破壊します。この効果で、そちらのセットカードを破壊」
「ちっ、ミラーフォースが…」
幻獣機エアロスバード 星9→6
幻獣機レイステルス 星9→6
レイステルスがトークンの1体を吸収し、衝撃波を放ちオベリスクフォースのセットカード1枚を、破壊する。
「そしてリバースカードオープン!永続トラップ、
幻獣機トークン DEF 0
幻獣機エアロスバード 星6→9
幻獣機レイステルス 星6→9
「レベル9となったエアロスバード、レイステルスの2体で、オーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!さあ姿を現しなさい、ランク9!
フィールドに現れた渦に、エアロスバードとレイステルスが黄緑の光になり飛び込む。そして……不意に、辺りが暗くなる。そして上を見ると…大型の船のようなものが、浮かんでいる。
「なっ、で、デカイ…けどそれだけだ!
「まずは…
「なっ!」
取り除いたカード:幻獣機エアロスバード
「さらに手札からマジックカード、マジック・プランターを発動!自分フィールドの永続トラップ1枚を墓地へ送り、2枚ドローします!…墓地のグローアップ・バルブの効果!デッキトップ1枚を墓地へ送り、墓地からこのカードを特殊召喚します!」
墓地へ送られたカード:
「…レベル3の幻獣機トークン2体に、レベル1のグローアップ・バルブをチューニング!シンクロ召喚!レベル7、
グローアップ・バルブが1つの歯車になり、その中にトークン2体が入り、合計6つの光に変わる。歯車から光が放たれ、人型のトゲトゲが複数つき、黒い特性スーツを着て、白い仮面をつけた人型のモンスター。ちなみに仁王立ちのまま現れた。
「それじゃあこっちの
「それではバトル。まずはブラッド・メフィストで、最初のほうに出されたダブルバイト・ハウンド・ドッグを攻撃!」
「!ぐっ…」
オベリスクフォースA LP 3400→2000
「そしてエンター・プラズニルで、アルティメット・ハウンド・ドッグを攻撃!」
「クッソ…」
ブラッド・メフィストの黒く鋭い無数の欠片による攻撃の後に、エンター・プラズニルからビームが発射され、一瞬でアルティメット・ハウンド・ドッグを焼き尽くし、破壊した。
オベリスクフォースC LP 4000→3900
「それでは、
「ぐっ、ぐああああ!!」
オベリスクフォースA LP 2000→0
Ζが片手で電撃を放ち、オベリスクフォースの1人のライフを0にする。そして…。
「…それではメインフェイズ2、
「!そんな効果を…」
Ζがアンティーク・ギア・デビルに組み付き、一瞬にして共に消えた。…とはいえ、この効果は一時的だ。だが、デビルには効果的だ。
「そして除外したモンスターが戻ってくるのは、次の自分のスタンバイフェイズです。…ではカードを1枚伏せて、ターンエンド」
シャルロット 手札2 LP 1200
モンスター ブラッド・メフィスト×1(攻)、
魔法・罠 セットカード×1
「…確か、お前らのほうで最初にターンが回ったのは、さっき倒したヤツ、そして今回はバトルロイヤル。ということでオレのターン、ドロー!」
「…あの、すみません…ブラッド・メフィストの効果で、相手のスタンバイフェイズに、相手フィールドのカードの数×300のダメージを相手に与える効果があります…」
「そんなこと分かって…ん?ぎゃああああ!!」
シンゴ LP 2350→1150
ブラッド・メフィストが沢渡の背後に回り、抱きつく。そして電気を流してダメージを与える。…バトルロイヤルルール、それは自分以外、相手プレイヤー。例え味方側だとしても、同じ。
「いてて…くっそー…だが、いいカードを引いた。…というわけでさっそくビッグ・スターの効果発動!デッキから魔界台本「オープニング・セレモニー」をセット!…それとダメージだ」
シンゴ LP 1150→850
「すみません…ダメージを与えるなら、これがいいかと思って」
「へっ、だったら見とけよ、オレのエンタメデュエルを!オレはペンデュラムゾーンの魔界劇団-ファンキー・コメディアンのペンデュラム効果!1ターンに1度、オレのフィールドの魔界劇団ペンデュラムモンスター1体をリリースし、そのモンスターの攻撃力を、オレのフィールドのモンスター1体に加える。この効果でビッグ・スターをリリースし、サッキー・ルーキーの攻撃力に加える!その攻撃力は、1700に2500を加えて、3200だ!」
「さ、3200だと?!」
魔界劇団-サッシー・ルーキー ATK 1700→3200
「そしてそして!さあ行くぜ野郎ども!スケールは3と8、さっきと同じくレベル4から7のモンスターをペンデュラム召喚できる!ペンデュラム召喚!さあ来い!手札からレベル4!魔界劇団-プリティ・ヒロイン!そしてエクストラデッキと手札からレベル7!颯爽かつ華麗に主役登場!魔界劇団-ビッグ・スター2体!」
魔界劇団-プリティ・ヒロイン ATK 1500
魔界劇団―ビッグ・スター×2 ATK 2500
フィールドに3つの光が降り立ち…魔女のような帽子をかぶった可愛らしいビッグ・スターと同じ肌の色を持つ少女と、2体のビッグ・スターが現れる、そう2体の。
「?!さ、3体…ど、どういうことだ…」
「ペンデュラムモンスターはな、フィールドから墓地へ送られる代わりにエクストラデッキに表側で置かれ、さらにペンデュラム召喚はそうやってエクストラデッキに表側で置かれたペンデュラムモンスターも呼び出せる!ということでモンスターが増えたところでオレは事前にセットしたオープニング・セレモニーを発動!今度は4体、よって2000だ!」
「え、エクストラデッキからもだと…」
「あ、ありかよ…」
シンゴ LP 850→2850
「さあさあどんどん行くぜ!2体のビッグ・スターの効果!魔界台本「アクロバット・パイレーツ」、魔界台本「ファニー・パレード」をセット!」
「?!ビッグ・スターの効果は、1ターンに1度じゃないのか?!」
「同名の発動制限はないんでな…いで!」
シンゴ LP 2850→23550→2250
「…やっぱりそいつどうにかできねえか?」
「無理です」
「だよな…まあいい。それじゃあどんどん行くか!オレはアクロバット・パイレーツと、ファニー・パレードを発動!アクロバット・パイレーツは、オレのフィールドの魔界劇団モンスター1体限定だが2回攻撃を与え、ファニー・パレードは、オレのフィールドの魔界劇団の攻撃力を、魔界劇団モンスターの数だけ100アップさせる!ファニー・パレードの効果により、4体だから400、そしてアクロバット・パイレーツの効果で、サッシー・ルーキーに2回攻撃を与える!」
「…一族の結束があっても、アルティメット・ハウンド・ドッグの攻撃力を上回ったか」
魔界劇団-サッシー・ルーキー ATK 3200→3600
魔界劇団-プリティ・ヒロイン ATK 1500→1900
魔界劇団-ビッグ・スター×2 ATK 2500→2900
魔界台本「アクロバット・パイレーツ」 通常魔法
「魔界台本「アクロバット・パイレーツ」」の①、②の効果は、1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。このターンのバトルフェイズ、そのモンスターは相手モンスターに2回攻撃することができる。
②エクストラデッキに表側の「魔界劇団」Pモンスターがあり、セットされたこのカードが相手のカード効果によって破壊された場合、発動できる。相手ライフに2000ポイントのダメージを与える。
魔界台本「ファニー・パレード」 通常魔法
「魔界台本「ファニー・パレード」」の①、②の効果は、1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①このカードを発動したターンの終わりまで、自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの攻撃力は、自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの数×100ポイントアップする。
②エクストラデッキに表側の「魔界劇団」Pモンスターがあり、セットされたこのカードが相手のカード効果によって破壊された場合、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターの攻撃力を、このターンの終わりまで2倍にする。
サッシー・ルーキーが、なぜか海賊のキャプテンのような恰好になり、さらに他の魔界劇団の攻撃力がアップする。…たかがと侮れるレベルだが、プリティ・ヒロイン、このモンスターがいる限り、たかがと侮れない。
「一族の結束はさっき除外されたから、余裕で倒せるよな…」
「ひ、ひぃいい…」
「サッシー・ルーキーを攻撃表示にしてバトルだ!サッシー・ルーキーで、ダブルバイト・ハウンド・ドッグを攻撃ぃ!」
魔界劇団-サッシー・ルーキー DEF 1000→ ATK 3600
「う、うわあああああ!!」
オベリスクフォースC LP 4000→1800
サッシー・ルーキーが懐からなぜか爆弾を取り出し、それを放り投げアルティメット・ハウンド・ドッグを爆殺、するとプリティ・ヒロインが動きだし…。
「そしてプリティ・ヒロインのモンスター効果!1ターンに1度、自分か相手が戦闘ダメージを受けたとき、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を、発動したときに発生したダメージ分下げる!起きたダメージは2200、その分アルティメット・ハウンド・ドッグの攻撃力を下げる!」
プリティ・ヒロインがウインクすると、特大の紫色のハートが3つ現れ、それがアルティメット・ハウンド・ドッグ目掛け飛んでいき…飲み込む。それにより目がハートになったアルティメット・ハウンド・ドッグは、その力を大きく下げてしまう。
「あ、あああ…」
「さーてトドメと行くか。サッシー・ルーキーで、攻撃力の下がったアルティメット・ハウンド・ドッグを攻撃!」
「う、うわああああ!!」
オベリスクフォースC LP 1800→0
「ば、バカな…こ、こんなことがっ…」
「それじゃあ悪いが、こいつらで終わらせてやるよ!プリティ・ヒロインとビッグ・スターで、ダイレクトアタック!!」
「う、うわああああああ!!」
オベリスクフォースB LP 3700→1800→0
デュエルが終了し、モンスターが消える…そして、オベリスクフォースも消えた。
「?!消えた…」
「え?!な、なんで消えたんだ?!」
「…分からない。だが、次元移動が可能ということなら、負けたら強制的に帰還できるよう細工がしてあったとしても不思議じゃない」
「……次元、移動?…あ。スケッチブックスケッチブック…」
「ん?おいおいマグマ熱いだろ」
「温度までは再現されていない。本物並の温度なら、自分達はとっくに汗まみれだ」
「あ、そういや確かに」
…デュエルが終わったため、オベリスクフォースに叩き落とされたスケッチブックを取りに行くシャルロット。…無論、マグマ(安全です)の中の。そして、マグマの中に平然と手を突っ込み(安全です)、スケッチブックを探す。
「確かこの辺りに…あ、あった!よかった~」
「スケッチブック…」
「どんぐらい大事なんだよ」
「とてもとても大切です。…ところで、さっきの人達はいったい」
「ああ、それについてだが詳しくはオレも…っ?!」
「…っ!なんだこの気配は…」
「??」
無事スケッチブックを見つけ、大事そうに抱えるシャルロット(念のためにもう1度、無事です)。安心したところでオベリスクフォースについて聞こうとしたとき……沢渡、そして勝鬨は………強い悪寒を感じた。
「へー、オベリスクフォース倒せるぐらいには、君達強いんだ…3対3で人数は互角、複数戦に慣れているオベリスクフォースを倒すなんて、君達相手なら…それなりに遊べそうだ」
「…だ、誰だ…!?え…」
「!お前は確か…」
「…?…っ!…巳柳遊華さんに、似てる…けど、絶対違う…」
…そこにいたのは、紫のワンピースに紫のマントの姿の……巳柳遊華に良く似た顔の人物、ユーハ。…顔こそそっくりだが、そこから読み取れるのは禍々しさ。遊華が良く見せる顔とは、正反対だ。
「…こいつは、遊華じゃない…お前誰だ!!」
「こいつは、巳柳遊華じゃないのか?」
「顔は似てる。けどこんな嫌な気配放つようなヤツじゃねえ。絶対に違う」
「私も、そう思います。…1回しか会ってないけど、絶対にこの人と彼女は、別人です」
「遊華…なるほど、そこのバカそうな君と、そっちの表情が読み取れない君は、その遊華って人と知り合いなのか」
徐々に近付いていくユーハ。…そして、ディスクを展開する。
「さーて、君達は…どれぐらい長くボクと遊んでくれるのかな?さっき邪魔されちゃってね…少し遊び足りないんだ」
「っ!……お前、名前は?」
「え?…シャルロット・レイモンです」
「じゃあシャルロット、勝鬨と一緒に誰か呼んで来い。…このオレ様でも正直、勝てるかどうか分からねえ」
「!いいえ、私も戦います。1人より、2人のほうが」
「なら自分も戦う。アカデミアなら、融合使いならより通用する手段がある」
「なら3人で」
「3人より、4人だろ」
「人は多い方がいい。さあ、早く!」
「…分かりました…気を付けて」
そういうと、シャルロットは走り出した。…それをユーハはただ見ている。
「…追わなくてもいいのか?」
「別に。少しの楽しみが減ったぐらいさ、気にする必要はないよ。それじゃあさっそく…始めようか」
沢渡「おいおい、最後オレ達ピンチじゃねーの」
勝鬨「だが、負けるつもりで挑むつもりはない。…だが、勝機を見出せるかどうか…」
遊華「…というか…私の出番ない!」
まあ主人公だからって必ず出番あるわけじゃないから。というわけでさっそく始めよう全力!デュエル塾!今回のキーカードは…
魔界劇団ビッグ・スター 悪魔族・効果/ペンデュラム 星7 闇属性/悪魔族 ATK 2500 DEF 1800
【Pスケール:青3/赤3】
①1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
【モンスター効果】
①このカードの召喚・特殊召喚成功時には、相手は魔法・罠カードの効果を発動できない。
②1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキから「魔界台本」魔法カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードはエンドフェイズに墓地へ送られる。
魔界劇団ビッグ・スター!
沢渡「このオレのエースモンスターになった新たな看板モンスター、ビッグ・スター!こいつはモンスター効果で召喚特殊召喚したら魔法と罠を使えない、つまり召喚を妨害するのは不可能!さらにデッキから魔界台本をセットできる!しかもこいつには同名制限なんてないから2体以上いればどんどん手札に加えられる!」
遊華「んで、ペンデュラム効果は魔界劇団1体をリリースして、墓地の魔界台本を回収する効果…効果は強力だけど」
勝鬨「まず、召喚成功時に魔法と罠を使えない、というがそれはつまり、今回のようにモンスター効果だけは使える。それによる無力化など様々な方法もある」
遊華「それに召喚自体無効にされたら意味ない」
沢渡「うぐぅ!」
勝鬨「後は発動しないタイプのカードだな。それ以前に、召喚する前からフィールドのモンスター効果を無効にするスキルドレインなどのカードがあれば、そもそも効果すら使えないからな」
遊華「後、セットした魔界台本はセットしたターンに使えなきゃ墓地へ送られるし、破壊されたときの効果もその状況じゃ発動しない」
沢渡「ぐっはあ!」
遊華「…でも、魔界劇団には必須級の効果だし、それに魔界劇団にはこのカード以外にも、リリースする効果持ちのカードが何枚かある分、生き残れば1ターンに2枚以上の魔界台本を呼べるっていうのはいいよね」
沢渡「だろ!」
勝鬨「サーチ効果はとても重要。それを容易くこなすビッグ・スター…強力なモンスターだな」
それでは今回はここまで!
沢渡「よーしそれじゃあ次回もオレが大暴れしてやるぜ!次回!恐怖の機械軍団!」
あ、沢渡、お前出番ほとんどないから
沢渡「え?」