遊戯王ARC-V 光紡ぐ意思   作:シューティング☆

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どうも、シューティング☆です。アニメに出てきたブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン、ああいう感じのすごく好きです。OCG化したらいったいどんなテキストになるんでしょうか…。

なお、今回のデュエルでは一部現行のレギュレーションとは違うものとなっています。理由については、シャドールだからです。




それでは、どうぞ


第27話恐怖の恵み

フィールドの状況

 

ユート 手札2 LP 4000

モンスター 幻影騎士団サイレント・ブーツ×1(守)

魔法・罠 なし

 

隼 手札2 LP 4000

モンスター セットモンスター×1(RR-バニシング・レイニアス)

魔法・罠 なし

 

ユーハ 手札3 LP 4000

モンスター アーカナイト・マジシャン×1(守)、幻獣機ドラゴサック×1(攻)OU×2

魔法・罠 なし

 

ユーハ 手札2 LP 4000

モンスター セットモンスター×1、幻獣機ドラゴサック×1(攻)OU×1、幻獣機トークン×1(守)、覇魔導師アーカナイト・マジシャン×1(攻)MC×1、エルシャドール・シェキナーガ×1(攻)

魔法・罠 セットカード×1

 

現在のターン:ユーハのエンドフェイズ終了、隼のドローフェイズ

 

「…オレのモンスターを残したか。なら、それを後悔させてやる!オレのターン、ドロー!オレは裏側のバニシング・レイニアスを反転召喚、そしてオレのフィールドにRRがいることで、RR-ファジー・レイニアスは1ターンに1度、手札から特殊召喚できる!こい!RR-ファジー・レイニアス!」

 

RR-バニシング・レイニアス ATK 1400

 

RR-ファジー・レイニアス DEF 1500

 

隼が呼び出したのは、紫色の機械の鳥。このモンスターにはデメリットがあるが、RRであれば別段問題ない。

 

「そして速攻魔法、スワローズ・ネストを発動!自分フィールドの鳥獣族モンスター1体をリリースし、同じレベルの鳥獣族モンスター1体を、特殊召喚する!レベル4のファジー・レイニアスをリリースし、デッキからレベル4のバニシング・レイニアスを特殊召喚!」

 

RR-バニシング・レイニアス ATK 1400

 

「そしてリリースしたファジー・レイニアスの効果発動!このカードは墓地へ送られた場合、1ターンに1度だけ、デッキから同名カードを手札に加える!ファジー・レイニアスを手札に加え、バニシング・レイニアスの効果でファジー・レイニアスを特殊召喚!」

 

RR-バニシング・レイニアス ATK 1400

 

RR-ファジー・レイニアス DEF 1500

 

「いけ、隼!」

「オレはレベル4のバニシング・レイニアス2体とファジー・レイニアスで、オーバーレイ!3体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!雌伏のハヤブサよ、逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼、翻せ!エクシーズ召喚!現れろぉ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」

 

フィールドに空いた穴の中に4体のRRが紫色の光になって飛び込み、穴からは勢いよくライズ・ファルコンが飛び出してきた。

 

RR-ライズ・ファルコン ATK 100

 

「ライズ・ファルコンの、モンスター効果!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力を、このカードの攻撃力に加える!」

「おっと、それはいけないね…ボクはエルシャドール・シェキナーガの効果発動。相手の特殊召喚されたモンスターが効果を発動したら、その発動を無効にし、破壊する。ブービー・エフェクト!」

「!なんだと…」

 

ライズ・ファルコンの体が炎に包まれた瞬間、ライズ・ファルコンに紫色の糸が巻き付いたのが見えると、それによってライズ・ファルコンは切り刻まれてしまった。

 

「…なるほど、さっきの攻撃はこうやって縛ったわけか」

「まあそういうことじゃないかな。そしてこの効果を使用したらその後、手札のシャドールと名のつくマジック、トラップを1枚墓地へ送る。ボクは影依の原核(シャドールーツ)を墓地へ送る。そして影依の原核(シャドールーツ)の効果。このカードがカード効果で墓地へ送られたら、墓地のシャドールと名のつくマジック、トラップを1枚手札に加える。ボクは墓地の影依融合(シャドール・フュージョン)を手札に加える」

「…だが、これで終わると思うな!何度でも、オレ達は立ち上がる!速攻魔法!RUM-ラプターズ・フォース!RRと名のつくエクシーズモンスターが破壊されたターンに発動でき、そのモンスターを特殊召喚し、さらにそのモンスターをエクシーズ素材とし、ランクが1つ上のRRに、ランクアップさせる!オレはランク4のライズ・ファルコンを特殊召喚し、オーバーレイ!!」

「!ランクアップ…」

 

ライズ・ファルコンが現れ、すぐに紫色の光に変わると、フィールドに空いた穴の中へと飛び込む。

 

「獰猛なるハヤブサよ、激戦を切り抜けし翼翻し、寄せ来る敵を討ち破れ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろぉ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

 

穴から光が溢れ、炎に包まれながらモンスターが現れる。そして炎が払われ、真紅の体を持つ機械の鳥が現れる。

 

RR-ブレイズ・ファルコン AT 1000

 

「ブレイズ・ファルコンの、モンスター効果!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、相手フィールドのモンスターを全て破壊し、その数×500ポイントのダメージを、相手に与える!オールレンジ・デストロイ!」

「!なっ…」

 

ブレイズ・ファルコンから小型の浮遊砲台がいくつも飛び出し、ユーハのモンスターを殲滅し、その爆風によりユーハはダメージを受ける。…無事なのは、その爆風の中に居ても平然としているドラゴサックぐらいだ。

 

ユーハ LP 4000→2000

 

「これはすごいね…破壊されたシャドール・ファルコン、シェキナーガ、そして相手によるダメージを受けたことで、ペロペロケルペロスの効果発動。シャドール・ファルコンを自身の効果で特殊召喚し、シェキナーガは墓地へ送られたら、墓地のシャドールと名のつくマジック、トラップを1枚手札に加える。影依の原核(シャドールーツ)を手札に。そしてペロペロケルペロスは、戦闘か相手による効果ダメージを受けたら、墓地のこのカードを除外し、相手フィールドのカードを破壊する。サイレントブーツを破壊しようかな」

「!なっ…」

「サイレントブーツ…」

 

ペロペロケルペロスがいきなりサイレントブーツの近くに現れ、飛びかかる。そしてもみ合っているうちにサイレントブーツが破壊され、役目を終えたケルペロスは消える。

 

「ここでブレイズ・ファルコンを破壊してもね…それなら、相手の動きを邪魔したほうがいいかなーって」

「くっ…すまない、ユート…これで、ターンエンド」

 

隼 手札0 LP 4000

モンスター ブレイズ・ファルコン×1(攻)

魔法・罠 なし

 

「構わない。オレが決める。オレのターン、ドロー!オレは墓地のサイレントブーツとダスティローブの効果発動!互いに墓地から除外することで、デッキからサイレントブーツはファントムと名のつくマジック、トラップを、ダスティローブはファントムと名のつくカードを、それぞれ1枚手札に加える。オレはダスティローブの効果で幻影騎士団ダーティショルダー、サイレントブーツの効果でRUM-ファントム・フォースを手札に加える」

「!ユート、それは…」

「君も使うのかい、RUMを」

「…ああ。オレは手札から幻影騎士団ダーティショルダーを召喚!そしてオレの場に幻影騎士団がいることで、幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚!」

 

ユートのフィールドに、青い炎の体にボロボロだがそれでもしっかりとしたショルダーを着たモンスターが現れる。

 

幻影騎士団ダーティショルダー ATK 1000

 

幻影騎士団サイレントブーツ DEF 1200

 

「ダーティショルダーの、モンスター効果。1ターンに1度、オレの場の幻影騎士団1体のレベルを1つ上げる、または下げることができる。オレはサイレントブーツのレベルを、1つあげる!」

 

 

幻影騎士団ダーティショルダー 戦士族・効果 闇属性 星4 ATK 1000 DEF 800

①1ターンに1度、自分フィールド上の「幻影騎士団」モンスター1体を対象に、以下の効果を選択して発動できる。

・そのモンスターのレベルを、1つあげる。

・そのモンスターのレベルを、1つ下げる。

 

幻影騎士団サイレントブーツ 星3→4

 

「これでレベル4が2体…」

「オレはレベル4の幻影騎士団ダーティショルダーと幻影騎士団サイレントブーツで、オーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク4、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

 

ダーティショルダーとサイレントブーツの2体が紫色の光になり、穴へと飛び込む。そして穴からはダーク・リベリオンが、フィールドに現れる。

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK 2500

 

「そしてRUM-ファントム・フォースを発動!自分フィールドの闇属性モンスター1体を、同じ種族でランクが1つ上の闇属性エクシーズモンスターに、ランクアップさせる!オレはランク4のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで、オーバーレイ・ネットワークを再構築!…!ぐっ……くっ…混沌に染まりし漆黒の牙、より強靭なる力により…強大な壁に大穴を開けろ!カオス・エクシーズ・チェンジ!来い、ランク5…CX-ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴン!」

 

ダーク・リベリオンが紫色の光になり、穴へと飛び込む。そして…再びあのドラゴン、ファントム・リベリオンが姿を現す。

 

 

RUM-ファントム・フォース 通常魔法

①自分フィールドの闇属性Xモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターと同じ種族でランクが1つ高い闇属性Xモンスター1体を、そのモンスターの上に重ねてエクストラデッキからエクシーズ召喚扱いで特殊召喚する。

②自分フィールドの闇属性Xモンスターが戦闘によって破壊される場合、発動できる。代わりにこのカードをゲームから除外する。

 

 

CX-ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴン ATK 2800

 

「っぐ…ファントム・リベリオンの、効果発動!このカードがダーク・リベリオンをエクシーズ素材としている場合、オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、相手フィールドのモンスターの攻撃力、守備力を0にする!ドラゴサックの攻撃力を0にする!カオス・ルイン・ディスチャージ!!」

 

幻獣機-ドラゴサック ATK 2700→0

 

「バトルだ!ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴンで、ドラゴサックを攻撃!怒濤のアンガー・カオス・ディスオベイ!!」

「…」

 

赤紫の光により拘束されたドラゴサックに迫るファントム・リベリオンの顎。そして…直撃…する前に、ドラゴサックが消える。

 

「!これは…」

「…融合か」

 

ドラゴサックが消えたのを見て、瞬時に何があったか予想をするユート。…そして、ユーハは不気味な笑みを浮かべつつ、1枚のカードを発動している。

 

「いやー、今のは、中々だよ…当たればね。でも残念だけどボクは速攻魔法、神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)を発動したんだ。このカードは、フィールドと手札のモンスターを墓地へ送ることで、条件に合うシャドール融合モンスター1体を融合召喚するカード。この効果で、フィールドの風属性、ドラゴサックと手札のシャドール・ビーストを融合。大いなる使徒の力により、影に蠢く古に眠りし獣の魂よ、獣の力宿す機械と合わさり混ざり合い、1つとなり、影より風の僕たる精霊を呼び出せ!融合召喚!さあ現れろ、エルシャドール・ウェンディゴ!」

 

エルシャドール・ウェンディゴ DEF 2800

 

そう、ドラゴサックはフィールドに現れた影の渦に飲まれたのだ。そして影が形になり、紫のイルカらしき姿の人形?と、少女の姿をした人形が現れる。

 

「ということで、シャドール・ビーストの効果で1枚ドローするよ」

「くっ…(守備力2800…ファントム・リベリオンの攻撃力は2800…ダーク・レクイエムだったら……シャドール・ファルコンが効果を使ったのは前のターン…ここは攻撃するよりも…)…カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

ユート 手札1 LP 2600

モンスター CX-ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴン×1(攻)OU×1

魔法・罠 セットカード×1

 

「それじゃあボクのターン、ドロー。…それじゃあ反転召喚、シャドール・ファルコン。その効果で墓地からシャドール・リザードをセット」

 

シャドール・ファルコン ATK 600

 

「そして魔法カード、影依融合(シャドール・フュージョン)を発動!エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドにいるため、デッキからシャドール・ドラゴンと超電磁タートルを融合。影に蠢く古に眠りし竜の魂よ、大いなる電磁の盾と合わさり混ざり合い、1つとなり、影より光をもたらせ!融合召喚!さあ現れろ、神の子たる光の巨人、エルシャドール・ネフィリム!!」

 

エルシャドール・ネフィリム ATK 2800

 

シャドール・ドラゴンと、機械でできたカメが影の渦に入り、渦からは影…ではなく、直接形になったものが現れる。…それは、シェキナーガにもいた、女性の人形。違うのは背中から延びる、翼のような無数の糸だろうか。

 

「こいつ、さっきもいた…」

「ああ…別のモンスターだったのか」

「うん、そうだよ。それじゃあネフィリムの効果。このカードが特殊召喚に成功したら、デッキからシャドールと名のつくカード1枚を墓地へ送る。…それと同時にシャドール・ドラゴンの効果も発動。そっちの、ドラゴンを使っている君のセットカードを破壊するよ」

「残念だが読めている。トラップ発動!幻影騎士団(ファントムナイツ)シャドー・ベイル!オレのフィールドのモンスター1体の攻撃力を、400ポイントアップさせる!この効果で、ファントム・リベリオンの攻撃力を400アップ!」

 

CX-ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴン ATK 2800→3200

 

再びシャドールモンスターの効果によりセットカードを破壊されそうになる…が、フリーチェーンのカードであったため、あっさり発動を許す。

 

「うーん、まいっか。ネフィリムの効果で、デッキから影依の原核(シャドールーツ)を墓地へ送り、その効果を発動。墓地から神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)を手札に加える。そして…レベル6のエルシャドール・ウェンディゴに、レベル2のシャドール・ファルコンをチューニング、シンクロ召喚。レベル8、メンタルスフィア・デーモン」

 

シャドール・ファルコンが飛んで2つの歯車になり、その中にウェンディゴが入り6つの光に変わる。そして光が放たれ、現れたのは骸骨のように見える悪魔。ただし肉はちゃんとついている。

 

メンタルスフィア・デーモン ATK 2700

 

「それじゃあいくよ、バトル。メンタルスフィア・デーモンで、ブレイズ・ファルコンを攻撃!」

「(ここは…)ぐっ!」

 

隼 LP 4000→2300

 

「大丈夫か、隼」

「この程度、まだまだ余裕だ」

「へー…それじゃあメンタルスフィア・デーモンの効果。相手モンスターを戦闘破壊したら、その攻撃力分、ライフを回復する」

 

ユーハ LP 2000→3000

 

「それじゃあ、エルシャドール・ネフィリムで、ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴンを攻撃!裁きを受けよ、ディストピア・エクスキューション!」

「!攻撃力が高くなっているファントム・リベリオンに攻撃だと…」

「どんな効果を」

「ネフィリムの効果。特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う場合、そのモンスターを、戦闘を行わず、破壊する」

「!くっ…(ファントム・フォースは戦闘破壊以外には対応していない…)」

 

ネフィリムが手と手の間に紫色の玉を作り出すと、それをファントム・リベリオン目掛け放つ。そしてそれはファントム・リベリオンに直撃し、影が現れその中へと飲み込まれる。

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンド。さあどうするかな?」

 

ユーハ 手札2 LP 3000

モンスター セットモンスター×1、エルシャドール・ネフィリム×1(攻)、メンタルスフィア・デーモン×1(攻)

魔法・罠 セットカード×2

 

「オレのターン、ドロー!…くっ(ブレイクスルー・スキル…仕方ない)カードを1枚伏せて、ターンエンド

 

隼 手札0 LP 2300

モンスター なし

魔法・罠 セットカード×1

 

「オレのターン、ドロー!…(RUM-幻影騎士団(ファントムナイツ)ラウンチ…よし)オレは手札から魔法カード、死者蘇生を発動!墓地からダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを特殊召喚!」

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK 2500

 

「…で?どうするの?そのモンスターじゃあ、どのモンスターを上回ることはできないよ」

「まだだ!オレは手札から速攻魔法、RUM-幻影騎士団(ファントムナイツ)ラウンチを発動!このカードは、自分フィールドのオーバーレイ・ユニットを持たない闇属性エクシーズモンスター1体を、ランクが1つ上の闇属性エクシーズモンスターに、ランクアップさせる!」

「またランクアップか」

「オレはランク4のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを素材に、オーバーレイ・ネットワークを再構築!煉獄の底より、未だ静まらぬ魂に捧げる反逆の歌!永遠に響かせ現れろ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!いでよ!ランク5、ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!」

 

フィールドに現れた穴に、ダーク・リベリオンが紫色の光に変わり飛び込む。そして現れたのは…ダーク・リベリオンに、胴体と脚、翼の一部に骨のようなものがまとわりついた、ダーク・リベリオンだった。

 

ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ATK 3000

 

幻影騎士団(ファントムナイツ)ラウンチは、特殊召喚したモンスター1体のオーバーレイ・ユニットとなる」

「じゃあすっごく嫌な予感するから、永続トラップ発動、影依の原核(シャドールーツ)。このカードは攻撃力1450、守備力1950の闇属性モンスターとして、ボクのフィールドに特殊召喚される」

 

影依の原核(シャドールーツ) DEF 1950

 

「なら、ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンの、効果発動!このカードのオーバーレイ・ユニットにダーク・リベリオンがあるとき、1ターンに1度、このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、相手フィールドのモンスターの攻撃力を0にし、そのモンスターの元々の攻撃力分、このカードの攻撃力をあげる!この効果で、メンタルスフィアデーモンを選択!レクイエム・サルベーション!!」

 

ダーク・レクイエムの翼にある球体から黒い闇が放たれ、メンタル・スフィア・デーモンを拘束する。

 

メンタル・スフィア・デーモン ATK 2700→0

 

ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ATK 3000→5700

 

「これでトドメだ!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンで、メンタル・スフィア・デーモンを攻撃!!」

 

不意に雲と共に神々しい光が出てきて、ダーク・レクイエムが飛ぶ。…そして、翼から膜が展開していく。…それは、ステンドグラスのようになっており、それが光と合わさり、とても美しい。そして、ダーク・リベリオンから引き継いでいる顎の牙に、光が纏われる。

 

「鎮魂のディサスター・ディスオベイ!!」

「やだ。墓地の超電磁タートルの効果。超電磁タートルはデュエル中1度だけ、墓地から自身を除外することで、バトルフェイズを強制的に終了させる」

「やはりそうくるか…」

 

ダーク・レクイエムの攻撃は、不意に現れた超電磁タートルの甲羅によって完全に防がれてしまう。

 

「…これでターンエンド」

 

ユート 手札1 LP 2600

モンスター ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン×1(攻)OU×1

魔法・罠 なし

 

「…超電磁タートルを使わせただけいいが…」

「やはり厄介だな…」

「うーん、元に戻らないのか…それじゃあ厄介なボクのターン、ドロー。…それじゃ、反転召喚シャドール・リザード。そのリバース効果で、相手フィールドのモンスター1体を破壊する。もちろん、ダーク・レクイエムを破壊」

「墓地の幻影死槍(ファントム・デス・スピア)の効果!自分の闇属性モンスターが破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを、ゲームから除外できる!」

「あらら」

 

シャドール・リザード ATK 1900

 

フィールドに現れた金色の金具と影の体を持つ謎のモンスターにより、ダーク・レクイエムは影に浸食されかけたが、地面から現れた槍により、リザードとレクイエムの間にある影が切れ、浸食も収まる。

 

「それじゃあ…レベル8のネフィリムとメンタル・スフィア・デーモンでオーバーレイ。エクシーズ召喚!ランク8、森羅の守神アルセイ!」

 

フィールドに現れた穴の中にネフィリムが黄色い光に、メンタル・スフィア・デーモンが紫色の光になり飛び込み、穴からは…大きく、苔やら葉っぱが生えているヤギのようなモンスター。だが鈴にしめ縄など、何やら神聖な感じがするモンスターである。

 

森羅の守神アルセイ ATK 2300

 

「そしてアルセイの効果。1ターンに1度、カード名を1つ宣言し、デッキの一番上のカードを捲る。そのカードが宣言通りのカードだったら手札に加え、違ったら墓地へ送る。そうだね…じゃあそっちの人が使ったカード、RUM-ファントム・フォースでも宣言しておこうかな」

「!…(確かアルセイは…)トラップ発動!ブレイクスルー・スキル!アルセイの効果を無効にする!」

「うーん、そうきたか…それじゃあバトル。アルセイとシャドール・リザードで、そっちの鳥使いの君にダイレクトアタック」

「(おそらくヤツの伏せカードはさっきの速攻魔法…そしてこの状況)墓地のRR-レディネスの効果!墓地のこのカードを除外し、このターンのダメージを0にする!」

「へー…カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

ユーハ 手札2 LP 3000

モンスター シャドール・リザード×1(攻)、影依の原核(シャドールーツ)×1(守)、森羅の守神アルセイ×1(攻)OU×1

魔法・罠 セットカード×2

 

「済まない隼、助かった」

「気にするな。オレの、ターン!…!(来たか)オレは手札からRUM-ソウル・シェイプ・フォースを発動!ライフを半分にし、墓地のRRと名のつくエクシーズモンスター1体を特殊召喚し、そのモンスターを素材とし、ランクが2つ上のエクシーズモンスター1体へとランクアップさせる!」

 

隼 LP 2300→1150

 

「オレはライズ・ファルコンを特殊召喚し、オーバーレイネットワークを再構築!!誇り高き隼よ、英雄の血潮に染まる翼翻し、革命の道を、突き進め!!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!現れろぉ!!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!!」

 

RR-レヴォリューション・ファルコン ATK 2000

 

フィールドに空いた穴に、紫色の光が飛び込み、穴からは…黒い姿をした、機械の鳥。足と呼べるものは見えず、その姿はどこか、RRを表すマークに似ている。

 

「レヴォリューション・ファルコンの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、このターン、レヴォリューション・ファルコンは、相手フィールドに特殊召喚されたモンスター全てに1度ずつ、攻撃できる!そしてレヴォリューション・ファルコンは特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うとき、そのモンスターの攻撃力を、0にする!」

「ワーオ、すごいね」

「やれ!レヴォリューション・ファルコン!!敗れた者たちの意志を受け継ぎ、全ての敵を殲滅しろ!!レヴォリューショナル・エアレイド!!」

 

上昇に合わせ排出される蒸気、その勢いと高熱により力を一時的に失うユーハのモンスター。そして…レヴォリューション・ファルコンの胸部?が開き、そこから爆撃をする…が。

 

「でも負けるのは嫌だからなー…速攻魔法、神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)を発動。フィールドの影依の原核(シャドールーツ)を水属性の融合素材として扱い、シャドール・リザードと融合!大いなる使徒の力により、影に蠢く古に眠りし蜥蜴の魂、そして影の魂の源と合わさり混ざり合い、極寒の堕天使を使役せよ。融合召喚!さあ現れろ、エルシャドール・アノマリリス!」

 

影の渦に2枚のカードが入り、影が形になり、ネフィリムに凍りついた何かが巻き付いたモンスターが、フィールドに降り立つ。言うまでもないが、デカイ。

 

エルシャドール・アノマリリス DEF 2000

 

「!くっ…だが、アルセイは破壊させてもらう!!」

 

森羅の守神アルセイ ATK 2300→0

 

ユーハ LP 3000→1000

 

「うーん、まあしょうがない」

「…ターンエンドだ」

 

隼 手札0 LP 1150

モンスター RR-レヴォリューション・ファルコン×1(攻)

魔法・罠 なし

 

「(セットカードが分からないが…一気に決める!)オレの、ターン!手札から幻影騎士団(ファントムナイツ)ラギットグローブを召喚!そしてオレのフィールドに幻影騎士団(ファントムナイツ)が存在することで、手札から幻影騎士団(ファントムナイツ)サイレントブーツを特殊召喚!」

 

幻影騎士団(ファントムナイツ)ラギットグローブ ATK 1000

 

幻影騎士団(ファントムナイツ)サイレントブーツ DEF 1200

 

「オレはレベル3のラギットグローブとサイレントブーツでオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築。戦場で散りし無念の魂よ、今再び姿なきものとなり現れろ!エクシーズ召喚!ランク3、幻影騎士団(ファントムナイツ)ゴーストスピア!そして闇属性エクシーズモンスターのエクシーズ召喚に使用されたことで、ラギットグローブの効果!ゴーストスピアの攻撃力を、1000ポイントアップさせる!」

 

幻影騎士団(ファントムナイツ)ゴーストスピア ATK 1400→2400

 

フィールドに空いた穴の中にラギットグローブとサイレントブーツが紫色の光に変わり飛び込み、現れたのは…布を被った人型と思われるモンスター…手には、大きな槍を持っている。

 

「ゴーストスピアの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、このターン、ゴーストスピアは相手に直接攻撃できる!」

「そうくるか…」

 

 

幻影騎士団ゴーストスピア 戦士族・効果/エクシーズ 闇属性 ランク3 ATK 1400 DEF 500

レベル3の「幻影騎士団」モンスター×2

①1ターンに1度、このカードのX素材を1つ使うことで発動できる。このターンのバトルフェイズ中、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃することができる。

②このカードが墓地へ送られた場合、墓地、もしくは除外されている「幻影騎士団」モンスター1体を対象に発動できる。そのカードを手札に加える。

 

 

「バトルだ!ゴーストスピアで、ダイレクトアタック!」

 

不意にゴーストスピアが消える。そして…ユーハの背後にすぐゴーストスピアが現れ、槍で貫こうとする…が

 

「見え見えだよ。永続トラップ、強制終了を発動。このカードは自分フィールドのモンスター1体をリリースすることで、バトルフェイズを強制的に終了させる。ということで、アノマリリスをリリース」

「!くっ…」

 

ユーハがカードを発動し、アノマリリスが消えると…ユーハに当たる寸前で、ゴーストスピアの動きが止まり、そしてゴーストスピアが消え、ユートの元へと戻る。

 

「アノマリリスが墓地へ送られたことで、墓地から影依融合(シャドールフュージョン)を手札に加える」

「…なら、ゴーストスピアのオーバーレイ・ユニットとして墓地へ送った、幻影騎士団(ファントムナイツ)サイレントブーツの効果!墓地からこのカードを除外し、デッキから幻影霧剣(ファントム・フォッグ・ブレード)を手札に加える。…カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

ユート 手札0 LP 2600

モンスター ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン×1(攻)OU×1、幻影騎士団(ファントムナイツ)ゴーストスピア×1(攻)OU×1

魔法・罠 セットカード×1

 

隼のフィールドには、他にカードも手札もないが、特殊召喚されたモンスターとの戦闘においては無敵の強さを誇るレヴォリューション・ファルコン、ユートのフィールドには先ほど手札に加えられセットされた攻撃を封じる幻影霧剣(ファントム・フォッグ・ブレード)、自身が対象になったらその効果を無効にでき、さらにモンスターを呼び出せるダーク・レクイエム、そしてオーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、相手にダイレクトアタックできるゴーストスピア。…非常に、強固なフィールドと言える。だが、それでも…。

 

「結構ピンチだなー…まあ、しょうがない…ちょっと気合い入れないとね。ボクのターン、ドロー!」

 

ユートと隼の不安は、収まるどころか、ドンドン大きくなっていった。

 

「手札から魔法カード、マジック・プランターを発動!強制終了を墓地へ送り、2枚ドロー!…そして魔法カード、影依融合(シャドールフュージョン)を発動。相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターがいるから、ボクはデッキからシャドール・ビーストと、ペロペロケルペロスを融合。1回やったから省略して融合召喚!さあ現れろ、エルシャドール・シェキナーガ!」

 

エルシャドール・シェキナーガ ATK 2600

 

再び現れるシェキナーガ。…省略して…いいの、だろうか。

 

「だからどうした」

「その攻撃力、変化しないならオレのゴーストスピアしか倒せないぞ」

「まあまあ慌てない。ボクの目的はこっちさ。シャドール・ビーストの効果。デッキから、カードを1枚ドローする。…ふふふ、ふふふふふ…アッハハハハハ!!」

「?なんだ…」

「いきなり、どうした…」

「やっと、やっと来たよ。やっぱり2枚入れようかな…でもボクあんまり使ってないしな…どうしようかな」

 

いきなり高笑いを始めたかと思うと、独り言を始めるユーハ。…どうやら求めていたカードが来たようだが…。

 

「でもまあ、楽しい時間はもうお終い、ここからは…恐怖の時間だよ。ボクは手札から魔法カード、龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)を、発動!!!

「!?龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)だと?!」

「確かあのカードは、アカデミアが使っていた、ドラゴン族の融合モンスターを、融合召喚するカード…」

 

龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)…このカードを発動した途端、一気にユーハから放たれる禍々しさが、大きくなった。そしてフィールドに現れる鏡からも、邪悪で恐ろしいオーラが放たれている。

 

「そうさ、このカードはフィールドと墓地のカードの融合素材となるモンスターを除外し、ドラゴン族融合モンスターを、融合召喚する。墓地の、6種類のエルシャドール達よ、今こそ大いなる存在を呼び起こす糧となれ!ネフィリム、ミドラーシュ、シェキナーガ、ウェンディゴ、エグリスタ、アノマリリスを除外!!!深淵の探究者よ!安息の地獄よ!灼熱の監視者よ!神の子たる光の巨人よ!風の僕たる精霊よ!極寒の堕天使よ!今1つとなり、この地に黒き恐怖を空より齎せ!!」

 

鏡から黒い靄が飛び出すと、それが空に広がり…ドス黒い雲になる。その雲は広範囲に広がり、多くの人物の目に入る。…そして、地面が濡れる。降ってくるのはドス黒い雨。色こそつかないが、その雨粒に触れたものは、何かに…恐怖を抱いた。

 

「融合召喚!現れ出でよ、大地に降り注ぐ恐怖の恵み、ブラックテラー・レイン・ドラゴン!!」

 

そしてそれは、雲から現れ、フィールドにゆっくりと、降りてくる。…それは、1体のドラゴン。ドス黒い1体の、ドラゴン。角、黒く、細くはなく太くもない体、強靭な四肢、鋭い尾、そして巨大な翼。全身が、ドス黒い、シンプルなドラゴン。

 

「ブラックテラー・レイン・ドラゴンは、融合素材にしたモンスターの属性が6種類以上なら、攻撃力が1000ポイントアップする!」

 

ブラックテラー・レイン・ドラゴン ATK 2500→3500

 

「…攻撃力3500…」

「6種類以上、ということは…5種類以上の場合にも、何かあるのか?」

「5種類以上?いいや、もっとあるさ。使うときまで、内緒だけどね」

「!まだ効果を持つのか…」

「それじゃあ、バトル。ブラックテラー・レイン・ドラゴンで、レヴォリューション・ファルコンを、攻撃!」

「何!?レヴォリューション・ファルコンは、特殊召喚されたモンスターと」

「それさっき聞いた。それじゃあさっそく…水属性モンスターを融合素材としたブラックテラー・レイン・ドラゴンの効果!相手の対象を取らないカードの効果を、受け付けない。テラー・アクア!」

「なんだと!?」

 

レヴォリューション・ファルコンが上昇し、蒸気を放つが、ブラックテラーが全身から黒いオーラを放つことで、完全に無力化され…そしてさらに黒いオーラが大きくなる。

 

「ということで…消えろ。テラーズ・マッド・ストリーム!」

「させるか!ブラックテラー・レイン・ドラゴンを対象にトラップカード、幻影霧剣(ファントム・フォッグ・ソード)を発動!対象モンスターにこのカードを装備し、そのモンスターは攻撃できず、攻撃対象にならず、効果は無効に」

「それじゃあ風属性を融合モンスターにしたことで、ブラックテラー・レイン・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、このカードを対象にしたマジック、トラップの効果と発動を無効にし、破壊する!テラー・ウインド!」

 

 

ブラックテラーの周りに霧が立ち込める…が、ブラックテラーが放つ黒いオーラに飲み込まれ、無力化されてしまう。

 

「!な、なんだと…」

「というわけで…これで、君おーわり」

「!!ぐ、あああああああああああ!!!!!」

「!隼!!!」

 

隼 LP 1150→0

 

「次は君だ。シェキナーガで、ゴーストスピアを攻撃!シャドーブレイク・スタンプ!」

「墓地のRUM-ファントム・フォースの効果!闇属性エクシーズモンスターが戦闘破壊される場合、代わりにゲームから除外する!」

 

ユート LP 2600→2400

 

ゴーストスピアが縛られ、シェキナーガの巨大な足がゴーストスピアに迫る…が、ゴーストスピアは瞬時に消え、破壊を免れる。

 

「へー…じゃあボクは速攻魔法、次元融ば」

「そこまでだ!!」

「!…やっときたか」

「ん?…あー、来ちゃったか、キミ達のお仲間」

 

…ランサーズ候補であるユースチームが、今到着した。ドラゴサック、シェキナーガ、ネフィリム、アノマリリス…巨大なモンスターを4体も出したのだ、居場所はしっかり分かる。

 

「ちぇ、まだ続けたいのに…もっとやるために影の糸で妨害していたのに…さすがに、これだけいたらボクも厳しい。何より捕まるといろいろ面倒だ。…ということで、グッバーイ」

 

ユーハが何かを発動すると、ユーハを中心にドス黒い闇が発生し、姿が見えなくなる。

 

「!待て!!!」

「次会うときにもっと強くなってったら1対1でやろーねー」

 

ユートが闇へと突っ込む…が、途端に闇は晴れ、そこには誰もおらず、ドス黒い雲も雨も、消えていた。

 

「…くっそ!!」

「とにかく、彼を医務室へ」

「大口叩いてた割にやられるなんてな…」

「…隼は強い、十分に。…だがそれ以上に、ヤツは恐ろしい…」

 

 

 

 

「…へー、それで逃げてきたってわけ?」

「ボクのデッキは下手に複数相手にすると負けちゃうからね。ボクが強くても、デッキのほうが相性悪くちゃやられるよ」

 

一方ユーハはというと…別のエリアへと移動していた。そして、誰かと話している。

 

「ウソつかないでよ。君、アカデミアじゃ1度に何人かかってきても普通に倒してたじゃん」

「本気のデッキじゃなかったからさ。あっちのほうが、より複数に対応できる」

「うーんなんかよく分かんないな。…まあともかく、任務のほう、どう?」

「そうだね…ユーリやオベリスクフォース、後ついてきたヤツと、キミに任せるよ…デニス」

「いや人に任せてないで君もやってよ」

 

…そう、ユーハと話していたのは…デニス。…エクシーズ使いの、デニスである。

 

「気が向いたらね。ということで、後よろしく」

「はあ~。まあしょうがない、それが君だからね…ユーハ」

 

 




ユート「作者、1ついいか?確かネフィリムは、OCGのレギュレーションでは、禁止カードに指定されていたはずだが」

それについては、今回、そして以後ユーハがシャドールデッキを使ってデュエルする場合、ネフィリム、ミドラーシュは制限扱いとさせてもらいます。じゃないとシャドールデッキが全力出せません。

ユート「光属性の融合モンスターなら、覇魔導師アーカナイト・マジシャンがいるだろ」

それでもいいけどね…やっぱりネフィリムいないと。それじゃあ全力!デュエル塾!今回のキーカードは…


ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ドラゴン族・効果/エクシーズ 闇属性 ランク5 ATK 3000 DEF 2500
レベル5モンスター×3
①このカードが「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」をX素材としている場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を0にし、その元々の攻撃力分このカードの攻撃力をアップする。
●相手がモンスターの効果を発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。その後、自分の墓地のXモンスター1体を選んで特殊召喚できる。


ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!

ユート「無理やりだな…オレのエース、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンがランクアップした姿だ。ファントム・リベリオンと比べれば攻撃力が高いが、オーバーレイ・ユニットにダーク・リベリオンがいなければ効果が発動できないのがこのモンスターの弱点だ」

効果はオーバーレイ・ユニットにダークリベリオンがいれば、オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで相手モンスター1体の攻撃力を0にし、さらに元々の攻撃力分攻撃力がアップする、ダーク・リベリオンの上位互換と言える効果と、オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、相手のモンスター効果の発動を無効にし、墓地からエクシーズモンスター1体を特殊召喚できる2つの効果を持つ。

ユート「どちらの効果も強力だが、弱点はどちらもオーバーレイ・ユニットを使わなければ発動できず、どちらもダーク・リベリオンがオーバーレイ・ユニットになければ効果を使えない。…それとまだこのカードはOCG化していないが、現在の情報では、ダーク・リベリオンをこのカードにランクアップさせることができるのは、ファントム・ナイツ・ラウンチのみ。しかもそれはオーバーレイ・ユニットを持たないモンスターのみをランクアップさせる。ファントム・ナイツ・ラウンチがオーバーレイ・ユニットになるが、どうしても2つのみになる」

つまりどちらの効果も使おうとすれば、オーバーレイ・ユニットを回復させる手段が多いほうがいい、ということか。

ユート「ああ。とはいえこの小説では、このカードにランクアップできる手段は他にもあるがな」

うん。まあこのカードの弱点は、オーバーレイ・ユニットの消耗は少なくないってことだな。まあ、1キルできる可能性も大きいけどね。

ユート「一気に決めなければ、アカデミアには勝てないからな」

…うん。それじゃあ今回はここまで。それでは、次回も見てくださいねー!

ユート「…?……次回、強襲!オベリスクフォース…とうとう本格的に来るのか」

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