なお、今回のデュエルでは一部現行のレギュレーションとは違うものとなっています。理由については、シャドールだからです。
それでは、どうぞ
フィールドの状況
ユート 手札2 LP 4000
モンスター 幻影騎士団サイレント・ブーツ×1(守)
魔法・罠 なし
隼 手札2 LP 4000
モンスター セットモンスター×1(RR-バニシング・レイニアス)
魔法・罠 なし
ユーハ 手札3 LP 4000
モンスター アーカナイト・マジシャン×1(守)、幻獣機ドラゴサック×1(攻)OU×2
魔法・罠 なし
ユーハ 手札2 LP 4000
モンスター セットモンスター×1、幻獣機ドラゴサック×1(攻)OU×1、幻獣機トークン×1(守)、覇魔導師アーカナイト・マジシャン×1(攻)MC×1、エルシャドール・シェキナーガ×1(攻)
魔法・罠 セットカード×1
現在のターン:ユーハのエンドフェイズ終了、隼のドローフェイズ
「…オレのモンスターを残したか。なら、それを後悔させてやる!オレのターン、ドロー!オレは裏側のバニシング・レイニアスを反転召喚、そしてオレのフィールドにRRがいることで、RR-ファジー・レイニアスは1ターンに1度、手札から特殊召喚できる!こい!RR-ファジー・レイニアス!」
RR-バニシング・レイニアス ATK 1400
RR-ファジー・レイニアス DEF 1500
隼が呼び出したのは、紫色の機械の鳥。このモンスターにはデメリットがあるが、RRであれば別段問題ない。
「そして速攻魔法、スワローズ・ネストを発動!自分フィールドの鳥獣族モンスター1体をリリースし、同じレベルの鳥獣族モンスター1体を、特殊召喚する!レベル4のファジー・レイニアスをリリースし、デッキからレベル4のバニシング・レイニアスを特殊召喚!」
RR-バニシング・レイニアス ATK 1400
「そしてリリースしたファジー・レイニアスの効果発動!このカードは墓地へ送られた場合、1ターンに1度だけ、デッキから同名カードを手札に加える!ファジー・レイニアスを手札に加え、バニシング・レイニアスの効果でファジー・レイニアスを特殊召喚!」
RR-バニシング・レイニアス ATK 1400
RR-ファジー・レイニアス DEF 1500
「いけ、隼!」
「オレはレベル4のバニシング・レイニアス2体とファジー・レイニアスで、オーバーレイ!3体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!雌伏のハヤブサよ、逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼、翻せ!エクシーズ召喚!現れろぉ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」
フィールドに空いた穴の中に4体のRRが紫色の光になって飛び込み、穴からは勢いよくライズ・ファルコンが飛び出してきた。
RR-ライズ・ファルコン ATK 100
「ライズ・ファルコンの、モンスター効果!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力を、このカードの攻撃力に加える!」
「おっと、それはいけないね…ボクはエルシャドール・シェキナーガの効果発動。相手の特殊召喚されたモンスターが効果を発動したら、その発動を無効にし、破壊する。ブービー・エフェクト!」
「!なんだと…」
ライズ・ファルコンの体が炎に包まれた瞬間、ライズ・ファルコンに紫色の糸が巻き付いたのが見えると、それによってライズ・ファルコンは切り刻まれてしまった。
「…なるほど、さっきの攻撃はこうやって縛ったわけか」
「まあそういうことじゃないかな。そしてこの効果を使用したらその後、手札のシャドールと名のつくマジック、トラップを1枚墓地へ送る。ボクは
「…だが、これで終わると思うな!何度でも、オレ達は立ち上がる!速攻魔法!RUM-ラプターズ・フォース!RRと名のつくエクシーズモンスターが破壊されたターンに発動でき、そのモンスターを特殊召喚し、さらにそのモンスターをエクシーズ素材とし、ランクが1つ上のRRに、ランクアップさせる!オレはランク4のライズ・ファルコンを特殊召喚し、オーバーレイ!!」
「!ランクアップ…」
ライズ・ファルコンが現れ、すぐに紫色の光に変わると、フィールドに空いた穴の中へと飛び込む。
「獰猛なるハヤブサよ、激戦を切り抜けし翼翻し、寄せ来る敵を討ち破れ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろぉ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」
穴から光が溢れ、炎に包まれながらモンスターが現れる。そして炎が払われ、真紅の体を持つ機械の鳥が現れる。
RR-ブレイズ・ファルコン AT 1000
「ブレイズ・ファルコンの、モンスター効果!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、相手フィールドのモンスターを全て破壊し、その数×500ポイントのダメージを、相手に与える!オールレンジ・デストロイ!」
「!なっ…」
ブレイズ・ファルコンから小型の浮遊砲台がいくつも飛び出し、ユーハのモンスターを殲滅し、その爆風によりユーハはダメージを受ける。…無事なのは、その爆風の中に居ても平然としているドラゴサックぐらいだ。
ユーハ LP 4000→2000
「これはすごいね…破壊されたシャドール・ファルコン、シェキナーガ、そして相手によるダメージを受けたことで、ペロペロケルペロスの効果発動。シャドール・ファルコンを自身の効果で特殊召喚し、シェキナーガは墓地へ送られたら、墓地のシャドールと名のつくマジック、トラップを1枚手札に加える。
「!なっ…」
「サイレントブーツ…」
ペロペロケルペロスがいきなりサイレントブーツの近くに現れ、飛びかかる。そしてもみ合っているうちにサイレントブーツが破壊され、役目を終えたケルペロスは消える。
「ここでブレイズ・ファルコンを破壊してもね…それなら、相手の動きを邪魔したほうがいいかなーって」
「くっ…すまない、ユート…これで、ターンエンド」
隼 手札0 LP 4000
モンスター ブレイズ・ファルコン×1(攻)
魔法・罠 なし
「構わない。オレが決める。オレのターン、ドロー!オレは墓地のサイレントブーツとダスティローブの効果発動!互いに墓地から除外することで、デッキからサイレントブーツはファントムと名のつくマジック、トラップを、ダスティローブはファントムと名のつくカードを、それぞれ1枚手札に加える。オレはダスティローブの効果で幻影騎士団ダーティショルダー、サイレントブーツの効果でRUM-ファントム・フォースを手札に加える」
「!ユート、それは…」
「君も使うのかい、RUMを」
「…ああ。オレは手札から幻影騎士団ダーティショルダーを召喚!そしてオレの場に幻影騎士団がいることで、幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚!」
ユートのフィールドに、青い炎の体にボロボロだがそれでもしっかりとしたショルダーを着たモンスターが現れる。
幻影騎士団ダーティショルダー ATK 1000
幻影騎士団サイレントブーツ DEF 1200
「ダーティショルダーの、モンスター効果。1ターンに1度、オレの場の幻影騎士団1体のレベルを1つ上げる、または下げることができる。オレはサイレントブーツのレベルを、1つあげる!」
幻影騎士団ダーティショルダー 戦士族・効果 闇属性 星4 ATK 1000 DEF 800
①1ターンに1度、自分フィールド上の「幻影騎士団」モンスター1体を対象に、以下の効果を選択して発動できる。
・そのモンスターのレベルを、1つあげる。
・そのモンスターのレベルを、1つ下げる。
幻影騎士団サイレントブーツ 星3→4
「これでレベル4が2体…」
「オレはレベル4の幻影騎士団ダーティショルダーと幻影騎士団サイレントブーツで、オーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク4、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーティショルダーとサイレントブーツの2体が紫色の光になり、穴へと飛び込む。そして穴からはダーク・リベリオンが、フィールドに現れる。
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK 2500
「そしてRUM-ファントム・フォースを発動!自分フィールドの闇属性モンスター1体を、同じ種族でランクが1つ上の闇属性エクシーズモンスターに、ランクアップさせる!オレはランク4のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで、オーバーレイ・ネットワークを再構築!…!ぐっ……くっ…混沌に染まりし漆黒の牙、より強靭なる力により…強大な壁に大穴を開けろ!カオス・エクシーズ・チェンジ!来い、ランク5…CX-ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴン!」
ダーク・リベリオンが紫色の光になり、穴へと飛び込む。そして…再びあのドラゴン、ファントム・リベリオンが姿を現す。
RUM-ファントム・フォース 通常魔法
①自分フィールドの闇属性Xモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターと同じ種族でランクが1つ高い闇属性Xモンスター1体を、そのモンスターの上に重ねてエクストラデッキからエクシーズ召喚扱いで特殊召喚する。
②自分フィールドの闇属性Xモンスターが戦闘によって破壊される場合、発動できる。代わりにこのカードをゲームから除外する。
CX-ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴン ATK 2800
「っぐ…ファントム・リベリオンの、効果発動!このカードがダーク・リベリオンをエクシーズ素材としている場合、オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、相手フィールドのモンスターの攻撃力、守備力を0にする!ドラゴサックの攻撃力を0にする!カオス・ルイン・ディスチャージ!!」
幻獣機-ドラゴサック ATK 2700→0
「バトルだ!ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴンで、ドラゴサックを攻撃!怒濤のアンガー・カオス・ディスオベイ!!」
「…」
赤紫の光により拘束されたドラゴサックに迫るファントム・リベリオンの顎。そして…直撃…する前に、ドラゴサックが消える。
「!これは…」
「…融合か」
ドラゴサックが消えたのを見て、瞬時に何があったか予想をするユート。…そして、ユーハは不気味な笑みを浮かべつつ、1枚のカードを発動している。
「いやー、今のは、中々だよ…当たればね。でも残念だけどボクは速攻魔法、
エルシャドール・ウェンディゴ DEF 2800
そう、ドラゴサックはフィールドに現れた影の渦に飲まれたのだ。そして影が形になり、紫のイルカらしき姿の人形?と、少女の姿をした人形が現れる。
「ということで、シャドール・ビーストの効果で1枚ドローするよ」
「くっ…(守備力2800…ファントム・リベリオンの攻撃力は2800…ダーク・レクイエムだったら……シャドール・ファルコンが効果を使ったのは前のターン…ここは攻撃するよりも…)…カードを1枚伏せて、ターンエンド」
ユート 手札1 LP 2600
モンスター CX-ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴン×1(攻)OU×1
魔法・罠 セットカード×1
「それじゃあボクのターン、ドロー。…それじゃあ反転召喚、シャドール・ファルコン。その効果で墓地からシャドール・リザードをセット」
シャドール・ファルコン ATK 600
「そして魔法カード、
エルシャドール・ネフィリム ATK 2800
シャドール・ドラゴンと、機械でできたカメが影の渦に入り、渦からは影…ではなく、直接形になったものが現れる。…それは、シェキナーガにもいた、女性の人形。違うのは背中から延びる、翼のような無数の糸だろうか。
「こいつ、さっきもいた…」
「ああ…別のモンスターだったのか」
「うん、そうだよ。それじゃあネフィリムの効果。このカードが特殊召喚に成功したら、デッキからシャドールと名のつくカード1枚を墓地へ送る。…それと同時にシャドール・ドラゴンの効果も発動。そっちの、ドラゴンを使っている君のセットカードを破壊するよ」
「残念だが読めている。トラップ発動!
CX-ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴン ATK 2800→3200
再びシャドールモンスターの効果によりセットカードを破壊されそうになる…が、フリーチェーンのカードであったため、あっさり発動を許す。
「うーん、まいっか。ネフィリムの効果で、デッキから
シャドール・ファルコンが飛んで2つの歯車になり、その中にウェンディゴが入り6つの光に変わる。そして光が放たれ、現れたのは骸骨のように見える悪魔。ただし肉はちゃんとついている。
メンタルスフィア・デーモン ATK 2700
「それじゃあいくよ、バトル。メンタルスフィア・デーモンで、ブレイズ・ファルコンを攻撃!」
「(ここは…)ぐっ!」
隼 LP 4000→2300
「大丈夫か、隼」
「この程度、まだまだ余裕だ」
「へー…それじゃあメンタルスフィア・デーモンの効果。相手モンスターを戦闘破壊したら、その攻撃力分、ライフを回復する」
ユーハ LP 2000→3000
「それじゃあ、エルシャドール・ネフィリムで、ファントム・リベリオン・カオス・ドラゴンを攻撃!裁きを受けよ、ディストピア・エクスキューション!」
「!攻撃力が高くなっているファントム・リベリオンに攻撃だと…」
「どんな効果を」
「ネフィリムの効果。特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う場合、そのモンスターを、戦闘を行わず、破壊する」
「!くっ…(ファントム・フォースは戦闘破壊以外には対応していない…)」
ネフィリムが手と手の間に紫色の玉を作り出すと、それをファントム・リベリオン目掛け放つ。そしてそれはファントム・リベリオンに直撃し、影が現れその中へと飲み込まれる。
「カードを2枚伏せて、ターンエンド。さあどうするかな?」
ユーハ 手札2 LP 3000
モンスター セットモンスター×1、エルシャドール・ネフィリム×1(攻)、メンタルスフィア・デーモン×1(攻)
魔法・罠 セットカード×2
「オレのターン、ドロー!…くっ(ブレイクスルー・スキル…仕方ない)カードを1枚伏せて、ターンエンド
隼 手札0 LP 2300
モンスター なし
魔法・罠 セットカード×1
「オレのターン、ドロー!…(RUM-
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK 2500
「…で?どうするの?そのモンスターじゃあ、どのモンスターを上回ることはできないよ」
「まだだ!オレは手札から速攻魔法、RUM-
「またランクアップか」
「オレはランク4のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを素材に、オーバーレイ・ネットワークを再構築!煉獄の底より、未だ静まらぬ魂に捧げる反逆の歌!永遠に響かせ現れろ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!いでよ!ランク5、ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!」
フィールドに現れた穴に、ダーク・リベリオンが紫色の光に変わり飛び込む。そして現れたのは…ダーク・リベリオンに、胴体と脚、翼の一部に骨のようなものがまとわりついた、ダーク・リベリオンだった。
ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ATK 3000
「
「じゃあすっごく嫌な予感するから、永続トラップ発動、
「なら、ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンの、効果発動!このカードのオーバーレイ・ユニットにダーク・リベリオンがあるとき、1ターンに1度、このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、相手フィールドのモンスターの攻撃力を0にし、そのモンスターの元々の攻撃力分、このカードの攻撃力をあげる!この効果で、メンタルスフィアデーモンを選択!レクイエム・サルベーション!!」
ダーク・レクイエムの翼にある球体から黒い闇が放たれ、メンタル・スフィア・デーモンを拘束する。
メンタル・スフィア・デーモン ATK 2700→0
ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ATK 3000→5700
「これでトドメだ!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンで、メンタル・スフィア・デーモンを攻撃!!」
不意に雲と共に神々しい光が出てきて、ダーク・レクイエムが飛ぶ。…そして、翼から膜が展開していく。…それは、ステンドグラスのようになっており、それが光と合わさり、とても美しい。そして、ダーク・リベリオンから引き継いでいる顎の牙に、光が纏われる。
「鎮魂のディサスター・ディスオベイ!!」
「やだ。墓地の超電磁タートルの効果。超電磁タートルはデュエル中1度だけ、墓地から自身を除外することで、バトルフェイズを強制的に終了させる」
「やはりそうくるか…」
ダーク・レクイエムの攻撃は、不意に現れた超電磁タートルの甲羅によって完全に防がれてしまう。
「…これでターンエンド」
ユート 手札1 LP 2600
モンスター ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン×1(攻)OU×1
魔法・罠 なし
「…超電磁タートルを使わせただけいいが…」
「やはり厄介だな…」
「うーん、元に戻らないのか…それじゃあ厄介なボクのターン、ドロー。…それじゃ、反転召喚シャドール・リザード。そのリバース効果で、相手フィールドのモンスター1体を破壊する。もちろん、ダーク・レクイエムを破壊」
「墓地の
「あらら」
シャドール・リザード ATK 1900
フィールドに現れた金色の金具と影の体を持つ謎のモンスターにより、ダーク・レクイエムは影に浸食されかけたが、地面から現れた槍により、リザードとレクイエムの間にある影が切れ、浸食も収まる。
「それじゃあ…レベル8のネフィリムとメンタル・スフィア・デーモンでオーバーレイ。エクシーズ召喚!ランク8、森羅の守神アルセイ!」
フィールドに現れた穴の中にネフィリムが黄色い光に、メンタル・スフィア・デーモンが紫色の光になり飛び込み、穴からは…大きく、苔やら葉っぱが生えているヤギのようなモンスター。だが鈴にしめ縄など、何やら神聖な感じがするモンスターである。
森羅の守神アルセイ ATK 2300
「そしてアルセイの効果。1ターンに1度、カード名を1つ宣言し、デッキの一番上のカードを捲る。そのカードが宣言通りのカードだったら手札に加え、違ったら墓地へ送る。そうだね…じゃあそっちの人が使ったカード、RUM-ファントム・フォースでも宣言しておこうかな」
「!…(確かアルセイは…)トラップ発動!ブレイクスルー・スキル!アルセイの効果を無効にする!」
「うーん、そうきたか…それじゃあバトル。アルセイとシャドール・リザードで、そっちの鳥使いの君にダイレクトアタック」
「(おそらくヤツの伏せカードはさっきの速攻魔法…そしてこの状況)墓地のRR-レディネスの効果!墓地のこのカードを除外し、このターンのダメージを0にする!」
「へー…カードを1枚伏せて、ターンエンド」
ユーハ 手札2 LP 3000
モンスター シャドール・リザード×1(攻)、
魔法・罠 セットカード×2
「済まない隼、助かった」
「気にするな。オレの、ターン!…!(来たか)オレは手札からRUM-ソウル・シェイプ・フォースを発動!ライフを半分にし、墓地のRRと名のつくエクシーズモンスター1体を特殊召喚し、そのモンスターを素材とし、ランクが2つ上のエクシーズモンスター1体へとランクアップさせる!」
隼 LP 2300→1150
「オレはライズ・ファルコンを特殊召喚し、オーバーレイネットワークを再構築!!誇り高き隼よ、英雄の血潮に染まる翼翻し、革命の道を、突き進め!!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!現れろぉ!!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!!」
RR-レヴォリューション・ファルコン ATK 2000
フィールドに空いた穴に、紫色の光が飛び込み、穴からは…黒い姿をした、機械の鳥。足と呼べるものは見えず、その姿はどこか、RRを表すマークに似ている。
「レヴォリューション・ファルコンの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、このターン、レヴォリューション・ファルコンは、相手フィールドに特殊召喚されたモンスター全てに1度ずつ、攻撃できる!そしてレヴォリューション・ファルコンは特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うとき、そのモンスターの攻撃力を、0にする!」
「ワーオ、すごいね」
「やれ!レヴォリューション・ファルコン!!敗れた者たちの意志を受け継ぎ、全ての敵を殲滅しろ!!レヴォリューショナル・エアレイド!!」
上昇に合わせ排出される蒸気、その勢いと高熱により力を一時的に失うユーハのモンスター。そして…レヴォリューション・ファルコンの胸部?が開き、そこから爆撃をする…が。
「でも負けるのは嫌だからなー…速攻魔法、
影の渦に2枚のカードが入り、影が形になり、ネフィリムに凍りついた何かが巻き付いたモンスターが、フィールドに降り立つ。言うまでもないが、デカイ。
エルシャドール・アノマリリス DEF 2000
「!くっ…だが、アルセイは破壊させてもらう!!」
森羅の守神アルセイ ATK 2300→0
ユーハ LP 3000→1000
「うーん、まあしょうがない」
「…ターンエンドだ」
隼 手札0 LP 1150
モンスター RR-レヴォリューション・ファルコン×1(攻)
魔法・罠 なし
「(セットカードが分からないが…一気に決める!)オレの、ターン!手札から
「オレはレベル3のラギットグローブとサイレントブーツでオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築。戦場で散りし無念の魂よ、今再び姿なきものとなり現れろ!エクシーズ召喚!ランク3、
フィールドに空いた穴の中にラギットグローブとサイレントブーツが紫色の光に変わり飛び込み、現れたのは…布を被った人型と思われるモンスター…手には、大きな槍を持っている。
「ゴーストスピアの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、このターン、ゴーストスピアは相手に直接攻撃できる!」
「そうくるか…」
幻影騎士団ゴーストスピア 戦士族・効果/エクシーズ 闇属性 ランク3 ATK 1400 DEF 500
レベル3の「幻影騎士団」モンスター×2
①1ターンに1度、このカードのX素材を1つ使うことで発動できる。このターンのバトルフェイズ中、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃することができる。
②このカードが墓地へ送られた場合、墓地、もしくは除外されている「幻影騎士団」モンスター1体を対象に発動できる。そのカードを手札に加える。
「バトルだ!ゴーストスピアで、ダイレクトアタック!」
不意にゴーストスピアが消える。そして…ユーハの背後にすぐゴーストスピアが現れ、槍で貫こうとする…が
「見え見えだよ。永続トラップ、強制終了を発動。このカードは自分フィールドのモンスター1体をリリースすることで、バトルフェイズを強制的に終了させる。ということで、アノマリリスをリリース」
「!くっ…」
ユーハがカードを発動し、アノマリリスが消えると…ユーハに当たる寸前で、ゴーストスピアの動きが止まり、そしてゴーストスピアが消え、ユートの元へと戻る。
「アノマリリスが墓地へ送られたことで、墓地から
「…なら、ゴーストスピアのオーバーレイ・ユニットとして墓地へ送った、
ユート 手札0 LP 2600
モンスター ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン×1(攻)OU×1、
魔法・罠 セットカード×1
隼のフィールドには、他にカードも手札もないが、特殊召喚されたモンスターとの戦闘においては無敵の強さを誇るレヴォリューション・ファルコン、ユートのフィールドには先ほど手札に加えられセットされた攻撃を封じる
「結構ピンチだなー…まあ、しょうがない…ちょっと気合い入れないとね。ボクのターン、ドロー!」
ユートと隼の不安は、収まるどころか、ドンドン大きくなっていった。
「手札から魔法カード、マジック・プランターを発動!強制終了を墓地へ送り、2枚ドロー!…そして魔法カード、
エルシャドール・シェキナーガ ATK 2600
再び現れるシェキナーガ。…省略して…いいの、だろうか。
「だからどうした」
「その攻撃力、変化しないならオレのゴーストスピアしか倒せないぞ」
「まあまあ慌てない。ボクの目的はこっちさ。シャドール・ビーストの効果。デッキから、カードを1枚ドローする。…ふふふ、ふふふふふ…アッハハハハハ!!」
「?なんだ…」
「いきなり、どうした…」
「やっと、やっと来たよ。やっぱり2枚入れようかな…でもボクあんまり使ってないしな…どうしようかな」
いきなり高笑いを始めたかと思うと、独り言を始めるユーハ。…どうやら求めていたカードが来たようだが…。
「でもまあ、楽しい時間はもうお終い、ここからは…恐怖の時間だよ。ボクは手札から魔法カード、
「!?
「確かあのカードは、アカデミアが使っていた、ドラゴン族の融合モンスターを、融合召喚するカード…」
「そうさ、このカードはフィールドと墓地のカードの融合素材となるモンスターを除外し、ドラゴン族融合モンスターを、融合召喚する。墓地の、6種類のエルシャドール達よ、今こそ大いなる存在を呼び起こす糧となれ!ネフィリム、ミドラーシュ、シェキナーガ、ウェンディゴ、エグリスタ、アノマリリスを除外!!!深淵の探究者よ!安息の地獄よ!灼熱の監視者よ!神の子たる光の巨人よ!風の僕たる精霊よ!極寒の堕天使よ!今1つとなり、この地に黒き恐怖を空より齎せ!!」
鏡から黒い靄が飛び出すと、それが空に広がり…ドス黒い雲になる。その雲は広範囲に広がり、多くの人物の目に入る。…そして、地面が濡れる。降ってくるのはドス黒い雨。色こそつかないが、その雨粒に触れたものは、何かに…恐怖を抱いた。
「融合召喚!現れ出でよ、大地に降り注ぐ恐怖の恵み、ブラックテラー・レイン・ドラゴン!!」
そしてそれは、雲から現れ、フィールドにゆっくりと、降りてくる。…それは、1体のドラゴン。ドス黒い1体の、ドラゴン。角、黒く、細くはなく太くもない体、強靭な四肢、鋭い尾、そして巨大な翼。全身が、ドス黒い、シンプルなドラゴン。
「ブラックテラー・レイン・ドラゴンは、融合素材にしたモンスターの属性が6種類以上なら、攻撃力が1000ポイントアップする!」
ブラックテラー・レイン・ドラゴン ATK 2500→3500
「…攻撃力3500…」
「6種類以上、ということは…5種類以上の場合にも、何かあるのか?」
「5種類以上?いいや、もっとあるさ。使うときまで、内緒だけどね」
「!まだ効果を持つのか…」
「それじゃあ、バトル。ブラックテラー・レイン・ドラゴンで、レヴォリューション・ファルコンを、攻撃!」
「何!?レヴォリューション・ファルコンは、特殊召喚されたモンスターと」
「それさっき聞いた。それじゃあさっそく…水属性モンスターを融合素材としたブラックテラー・レイン・ドラゴンの効果!相手の対象を取らないカードの効果を、受け付けない。テラー・アクア!」
「なんだと!?」
レヴォリューション・ファルコンが上昇し、蒸気を放つが、ブラックテラーが全身から黒いオーラを放つことで、完全に無力化され…そしてさらに黒いオーラが大きくなる。
「ということで…消えろ。テラーズ・マッド・ストリーム!」
「させるか!ブラックテラー・レイン・ドラゴンを対象にトラップカード、
「それじゃあ風属性を融合モンスターにしたことで、ブラックテラー・レイン・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、このカードを対象にしたマジック、トラップの効果と発動を無効にし、破壊する!テラー・ウインド!」
ブラックテラーの周りに霧が立ち込める…が、ブラックテラーが放つ黒いオーラに飲み込まれ、無力化されてしまう。
「!な、なんだと…」
「というわけで…これで、君おーわり」
「!!ぐ、あああああああああああ!!!!!」
「!隼!!!」
隼 LP 1150→0
「次は君だ。シェキナーガで、ゴーストスピアを攻撃!シャドーブレイク・スタンプ!」
「墓地のRUM-ファントム・フォースの効果!闇属性エクシーズモンスターが戦闘破壊される場合、代わりにゲームから除外する!」
ユート LP 2600→2400
ゴーストスピアが縛られ、シェキナーガの巨大な足がゴーストスピアに迫る…が、ゴーストスピアは瞬時に消え、破壊を免れる。
「へー…じゃあボクは速攻魔法、次元融ば」
「そこまでだ!!」
「!…やっときたか」
「ん?…あー、来ちゃったか、キミ達のお仲間」
…ランサーズ候補であるユースチームが、今到着した。ドラゴサック、シェキナーガ、ネフィリム、アノマリリス…巨大なモンスターを4体も出したのだ、居場所はしっかり分かる。
「ちぇ、まだ続けたいのに…もっとやるために影の糸で妨害していたのに…さすがに、これだけいたらボクも厳しい。何より捕まるといろいろ面倒だ。…ということで、グッバーイ」
ユーハが何かを発動すると、ユーハを中心にドス黒い闇が発生し、姿が見えなくなる。
「!待て!!!」
「次会うときにもっと強くなってったら1対1でやろーねー」
ユートが闇へと突っ込む…が、途端に闇は晴れ、そこには誰もおらず、ドス黒い雲も雨も、消えていた。
「…くっそ!!」
「とにかく、彼を医務室へ」
「大口叩いてた割にやられるなんてな…」
「…隼は強い、十分に。…だがそれ以上に、ヤツは恐ろしい…」
「…へー、それで逃げてきたってわけ?」
「ボクのデッキは下手に複数相手にすると負けちゃうからね。ボクが強くても、デッキのほうが相性悪くちゃやられるよ」
一方ユーハはというと…別のエリアへと移動していた。そして、誰かと話している。
「ウソつかないでよ。君、アカデミアじゃ1度に何人かかってきても普通に倒してたじゃん」
「本気のデッキじゃなかったからさ。あっちのほうが、より複数に対応できる」
「うーんなんかよく分かんないな。…まあともかく、任務のほう、どう?」
「そうだね…ユーリやオベリスクフォース、後ついてきたヤツと、キミに任せるよ…デニス」
「いや人に任せてないで君もやってよ」
…そう、ユーハと話していたのは…デニス。…エクシーズ使いの、デニスである。
「気が向いたらね。ということで、後よろしく」
「はあ~。まあしょうがない、それが君だからね…ユーハ」
ユート「作者、1ついいか?確かネフィリムは、OCGのレギュレーションでは、禁止カードに指定されていたはずだが」
それについては、今回、そして以後ユーハがシャドールデッキを使ってデュエルする場合、ネフィリム、ミドラーシュは制限扱いとさせてもらいます。じゃないとシャドールデッキが全力出せません。
ユート「光属性の融合モンスターなら、覇魔導師アーカナイト・マジシャンがいるだろ」
それでもいいけどね…やっぱりネフィリムいないと。それじゃあ全力!デュエル塾!今回のキーカードは…
ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ドラゴン族・効果/エクシーズ 闇属性 ランク5 ATK 3000 DEF 2500
レベル5モンスター×3
①このカードが「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」をX素材としている場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を0にし、その元々の攻撃力分このカードの攻撃力をアップする。
●相手がモンスターの効果を発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。その後、自分の墓地のXモンスター1体を選んで特殊召喚できる。
ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!
ユート「無理やりだな…オレのエース、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンがランクアップした姿だ。ファントム・リベリオンと比べれば攻撃力が高いが、オーバーレイ・ユニットにダーク・リベリオンがいなければ効果が発動できないのがこのモンスターの弱点だ」
効果はオーバーレイ・ユニットにダークリベリオンがいれば、オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで相手モンスター1体の攻撃力を0にし、さらに元々の攻撃力分攻撃力がアップする、ダーク・リベリオンの上位互換と言える効果と、オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、相手のモンスター効果の発動を無効にし、墓地からエクシーズモンスター1体を特殊召喚できる2つの効果を持つ。
ユート「どちらの効果も強力だが、弱点はどちらもオーバーレイ・ユニットを使わなければ発動できず、どちらもダーク・リベリオンがオーバーレイ・ユニットになければ効果を使えない。…それとまだこのカードはOCG化していないが、現在の情報では、ダーク・リベリオンをこのカードにランクアップさせることができるのは、ファントム・ナイツ・ラウンチのみ。しかもそれはオーバーレイ・ユニットを持たないモンスターのみをランクアップさせる。ファントム・ナイツ・ラウンチがオーバーレイ・ユニットになるが、どうしても2つのみになる」
つまりどちらの効果も使おうとすれば、オーバーレイ・ユニットを回復させる手段が多いほうがいい、ということか。
ユート「ああ。とはいえこの小説では、このカードにランクアップできる手段は他にもあるがな」
うん。まあこのカードの弱点は、オーバーレイ・ユニットの消耗は少なくないってことだな。まあ、1キルできる可能性も大きいけどね。
ユート「一気に決めなければ、アカデミアには勝てないからな」
…うん。それじゃあ今回はここまで。それでは、次回も見てくださいねー!
ユート「…?……次回、強襲!オベリスクフォース…とうとう本格的に来るのか」