それでは、どうぞ
舞網チャンピオンシップ3回戦のバトルロイヤル。様々なところで様々なデュエルが行われている。たとえば
「融合召喚!出陣せよ、覇将星 イダテン!そして手札1枚を墓地へ送り装備魔法、閃光の双剣-トライスをイダテンに装備!バトルだ!イダテンで、魔界劇団ビッグスターとファンキー・ルーキーを攻撃!」
「え、ちょ、待って、うっそーん!」
勝鬨が2回攻撃を決め、あっさり沢渡に勝利、そして別のところでは…。
「拙者は、黄昏の中忍-ニチリンで、攻撃!」
「うわああああ!!」
風魔デュエル塾の日影がデュエルで勝利する。……そして…。
「…ユート…なんでそんな恰好でここにいるんだ?」
「アカデミアの襲撃があるということで、警備員としている」
………ユートが、よく見る警備員の制服を着て、サングラスに帽子をつけた姿で、遺跡エリアにいた。…そして、黒咲がそれを見つけた。
「そうか。…アカデミア、来ても必ず返り討ちにしてやる」
「隼、深追いはするなよ」
「分かっている」
そう、アカデミアが来る、その可能性はかなり高いだろう。…セレナをアカデミアに連れ戻すため、そしておそらく…柚子を攫うためにも。
「とにかくどこからくるか分からない。隼、気を付けてくれ」
「もちろんだ。だがユート、お前も気を付け…っ!来たぞ…」
「!…今、来たみたいだな…」
黒咲は視界に映ったもの…次元転移特有の光を見て、すぐにその方向を向き、ユートにも伝えた。…そしてユートが見た頃には光は収まり…白と紫色のジャケットを着て、紫色のスカートを穿いた紫色の短い髪にマントをつけた人物の後ろ姿が見えた。
「…ん、ん~…ここがスタンダード…別の次元はエクシーズ以外行ったことなかったけど、スタンダードってこういうところなんだ。…それで…そこの君達、君達は、デュエリストかな」
「!!なっ…」
「お前はっ!」
そして紫色の髪の人物が、振り向く。…その顔は…黒咲、ユート、2人にとって大切な人物と…ユーワと、よく似ているだ。
「ゆ、ユーワと…似ている…」
「誰だ貴様は!!何故ユーワと似ている!!」
「ユーワ…あー、あのときのあの…なるほど…となると君達は、エクシーズ次元、それもレジスタンスの人かな?大方自分達だけの力じゃ勝てないから、別の次元の力を借りるために来た、ってところかな」
「っ…そんなことはどうでもいい。それより、お前は一体、誰だ」
「おっと失礼、訊かれているなら自己紹介しないと。ボクはユーハ。以後、よろしく」
「ユーハ…」
「至急、至急、こちらユート、遺跡エリアC地区にて、アカデミアと思われるデュエリストを確認」
ユートは自分の持つ無線を使い零児達のいる司令室へと連絡する。その間に、ユーハは少しこちらに近付いてきた。
「…うん。君達は中々強そうだね。そして、人がさらに来るみたいだ…大勢来たら面倒だ。だからさ…二人纏めて、ボクとデュエルしてくれないかな?」
そういうと、先ほどの無表情に近い顔が、禍々しい笑顔へと変わり、プレートを展開させデュエルディスクを構える。その瞬間、ユート、黒咲は感じた。
「っ!!…ユート…」
「ああ。…間違いなく、こいつは…」
強い…2人とも、まったく同じことを思った。…彼女から感じるのは、強さと、そして…禍々しさ。
「…いいだろう。お前を倒す!」
「少なくとも、お前を逃がすわけにはいかない」
「それじゃあルールはバトルロイヤル。フィールド、ライフ、墓地、共に非共有でいいかな」
「っ!…舐めているのか?」
「舐めている?うーんそうかもしれないね…でも、君達強いかもしれないけど、それぐらいしないといいデュエルにならないかもしれないからね…」
「なんだと…」
「隼、落ち着け。…いいだろう。だが、後で後悔しても遅い」
黒咲、ユートもプレートを展開し、デュエルディスクを構えた。
「でもボク、こう見えて後悔したことないんだ。それじゃあ…始めようか」
「「「デュエル!」」」
ユーハ LP 4000
ユート LP 4000
隼 LP 4000
「…ん?…まあいいや…とりあえず、さすがに先攻後攻は好きなほうをもらうよ。ということでボクのターン!…ボクは手札からシャドール・ファルコンを通常召喚」
シャドール・ファルコン ATK 600
ユーハがモンスターを出した…が、普通のモンスターの召喚エフェクトとは違った。…フィールドの一角に影が現れ…そこから影が浮かび上がり、球体状に変化する。そして球体が下から上へと消えていくのと同時に、中の何かが見え…影の球体が消えた後には、紫色の鳥がいる。
「…(融合は手札のカードも使える…なのになぜ、通常召喚した?)」
「それじゃあ手札から装備魔法、
「!フュージョン…まさか」
「
シャドール・ファルコンと、岩のような体に紫色の結晶がついた獣が暗い渦に入る。…そして渦から影が伸び、影が浮かび上がり、徐々に形が変わる。…そして影に色がつき、実体になった。…それは、奇妙な生物(…竜?)の上に、人形のような関節を持つ少女が乗ったモンスター、エルシャドール・ミドラーシュ。
エルシャドール・ミドラーシュ ATK 2200
「そして融合素材にしたシャドール・ファルコン、シャドール・ビーストの効果発動。この2体には効果で墓地へ送られたら発動する効果があってね…シャドール・ビーストの場合はデッキからカードを1枚ドローし、シャドール・ファルコンは自分フィールドに裏守備表示でセットする」
「!融合素材になった上で効果を発動した…厄介な」
「…シャドール2体に同じような効果…他にシャドールモンスターがいれば、全部に同じように効果で墓地へ送られた場合に発動する効果があるとみて、いいだろうな…」
「まあ、大体そうかな。…それじゃあ、カードを1枚伏せて、ターンエンド」
ユーハ 手札2 LP 4000
モンスター エルシャドール・ミドラーシュ×1(攻)、セットモンスター×1
魔法・罠 セットカード×1
「…(攻撃力は2200…セットカードが1枚…)オレのターン、ドロー!オレは手札から
「バニシング・レイニアスの効果発動!このカードが召喚、特殊召喚に成功したターンのメインフェイズに、手札からレベル4以下の
フィールドに同レベルのバニシング・レイニアスとミミクリー・レイニアスの2体が揃う。これはもうエクシーズ召喚しかない。
「オレはレベル4のバニシング・レイニアスとミミクリー・レイニアスで、オーバーレイ!!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!エクシーズ召喚!ランク4、
「!なっ…え、エラー?」
黒咲がエクシーズモンスターをディスクに置いたら…なぜか、エラーが出た。…そして黒咲のモンスターに影が絡み、それのせいなのかエクシーズ召喚のときに現れる穴に飛び込めずにいる。
「残念だけど、エルシャドール・ミドラーシュがいる限り、特殊召喚は1ターンに1度しか行えないんだ」
「っ!?な、なんだと…くっ、おのれ…オレはカードを2枚セット、ターンエンド」
黒咲 手札2 LP 4000
モンスター
魔法・罠 セットカード×2
「(エルシャドール・ミドラーシュがいる限り、特殊召喚は1ターンに1度…なら)オレのターン、ドロー!…オレは手札から
フィールドに現れたダスティローブとサイレントブーツ。いつもならここからエクシーズ召喚につなげるが、1回特殊召喚をしたため、ミドラーシュによって封じられている。
「…1回特殊召喚しちゃったけど、よかったの?」
「ああ。ダスティローブの効果発動!オレのフィールドの闇属性モンスター1体の攻撃力を800ポイントアップさせ、このカードを守備表示にする!オレはサイレントブーツの攻撃力を800ポイントアップさせる!」
「さらに手札から魔法カード、一騎加勢を発動!サイレントブーツの攻撃力を、1500ポイントアップさせる!」
「へぇ、ミドラーシュの攻撃力を上回ってきたか…」
「バトルだ!いけ、サイレントブーツ!ミドラーシュを攻撃!」
サイレントブーツがミドラーシュに一気に迫り、思いっきりローキックを叩き込み…ミドラーシュを破壊した。
ユーハ LP 4000→3700
「…それじゃあ、ミドラーシュが墓地へ送られたことで、ミドラーシュの効果発動。ミドラーシュは墓地へ送られたら、墓地のシャドールと名のつく魔法、罠カードを1枚、手札に加える。ボクは
「そんな効果が…だが、これでミドラーシュはもういない。オレはレベル3の
フィールドに空いた穴にダスティローブとサイレントブーツが飛び込み、穴からはブレイクソードが現れる。ミドラーシュがなければ、これが早々に召喚されていただろう。
「オレはブレイクソードの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、自分と相手フィールドのカードを、1枚ずつ破壊する!ブレイクソードと、左のセットカードを選択!」
「へー。でもそれは却下。手札のエフェクト・ヴェーラーを墓地へ送り、効果。ブレイクソードの効果を無効にする」
「なっ!」
不意にブレイクソードに光がぶつかり、オーバーレイ・ユニットを取り込んでいた剣が弾かれる。
「くっ…カードを1枚伏せて、ターンエンド」
「おっと。そのエンドフェイズにトラップ発動!堕ち影の蠢き!デッキからシャドールモンスター1体を墓地へ送り、自分フィールドの裏側モンスターを表側守備表示にし、その数だけ相手モンスターを裏守備表示にする。ボクはデッキからシャドール・ドラゴンを墓地へ送り、セットモンスターのシャドール・ファルコンを表側守備表示に変更、そして
「なっ!?」
シャドール・ファルコン DEF 1400
「そして墓地へ送られたシャドール・ドラゴン、そして裏側から表側になったことでシャドール・ファルコンのリバース効果。シャドール・ファルコンはリバースしたとき、墓地のシャドールモンスター1体を、裏守備表示で特殊召喚する。そしてシャドール・ドラゴンは効果で墓地へ送られたら、フィールドのマジック、トラップを1枚破壊する。…そうだね…そっちの鳥使いの右のセットカードを破壊して、シャドール・ビーストをセット」
「!くっ…」
破壊されたセットカード
リビングデッドの呼び声
ユート 手札2 LP 4000
モンスター
魔法・罠 セットカード×1
「貴様…なぜミドラーシュが破壊されるときにさっきのカードを使わなかった!」
「んー、キミの疑問も分かるよ。でも、理由は簡単さ。ミドラーシュはボクの特殊召喚も制限してしまうんでね…このターンで2体以上特殊召喚したいからさ。ボクのターン、ドロー!反転召喚、シャドール・ビースト。そしてシャドール・ビーストの効果!このカードがリバースしたとき、デッキからカードを2枚ドローし、手札1枚を墓地へ送る。ということで、2枚ドローして…1枚を墓地へ」
墓地へ送ったカード
シャドール・ヘッジホッグ
「墓地へ送ったシャドール・ヘッジホッグの効果。このカードがカードの効果で墓地へ送られた場合、デッキからシャドールモンスター1体を手札に加える。デッキからシャドール・ファルコンを手札に加える。そして…レベル5のシャドール・ビーストに、レベル2のシャドール・ファルコンをチューニング!」
「何っ?!」
「シンクロ…っ」
シャドール・ファルコンが歯車になり、その中にシャドール・ビーストが入り、5つの星になる。
「ボクは強いのが好きだからね。強くあるために出来ることは、なんでもするつもりさ…シンクロ召喚!レベル7、アーカナイト・マジシャン!!」
アーカナイト・マジシャン DEF 1800
歯車から光が放たれ、光から白いローブを纏った魔法使いが現れる。…だがそのカードで攻める気はないのか、守備表示だ。
「アーカナイト・マジシャンの効果発動。このカードがシンクロ召喚に成功したとき、アーカナイト・マジシャン自身に魔力カウンターを2つ乗せる。そして攻撃力は、自身に乗っている魔力カウンターの数の、1000倍になる」
「1000倍…2個乗るから2000アップか」
「だが守備表示ではその効果は生かせない。…それでも、何を考えている」
アーカナイト・マジシャン MC 0→2 ATK 400→2400
「焦らない、焦らない。アーカナイト・マジシャンの効果発動。このカードに乗っている魔力カウンター1つを取り除くことで、相手フィールドのカード1枚を破壊する。ということで、2個取り除いて君達のセットカード2枚、破壊しようか」
「トラップ発動!RR-レディネス!このターン、オレのRRは戦闘では破壊されない!」
「オレもただやられるつもりはない。トラップ発動!
アーカナイト・マジシャン MC 2→1→0 ATK 2400→1400→400
アーカナイト・マジシャンの杖が光りだし、そこから2つの光弾がセットカード目掛け放たれたが、どちらもフリーチェーン、使わせただけに終わった。
「うーん…まあいいか。手札からシャドール・ファルコンを通常召喚。そして装備魔法、
シャドール・ファルコン ATK 600 闇属性 → 炎属性
再び現れるシャドール・ファルコン。そして装備魔法が装備された途端、その体から炎のようなオーラが少し出始める。
「そして
暗い渦にシャドール・ファルコンと、黒い体に黄色のパーツを持つ犬のようなモンスターが入る。そして渦から影が伸び、それが形になり…燃え上がる。現れたのは、関節に様々な色に変化する球体を持つ、赤い無数の糸が翼のように伸びた、燃え上がる甲冑。…そのモンスターはジェムナイト・クリスタに似ているが、2人は知らない。
エルシャドール・エグリスタ ATK 2450
「それじゃあシャドール・ファルコンの効果で、墓地から裏守備表示で特殊召喚。シャドール・ハウンドの効果もあるけど…今はいいかな。それよりも…ボクは、レベル7のアーカナイト・マジシャンとエルシャドール・エグリスタで、オーバーレイ!」
「何!?」
「アカデミアが、エクシーズ召喚…だと…」
「言ったよね、強くなるためならボク、なんでもするって…エクシーズ召喚!ランク7、幻獣機ドラゴサック!」
フィールドに現れた穴の中にアーカナイト・マジシャンが黄色い光に、エグリスタが赤黒い光になって飛び込む。そして穴からは…巨大な、ドラゴンを模した超大型輸送機。…大型なだけあり、かなりデカイ
幻獣機ドラゴサック ATK 2700
「ドラゴサックの効果発動。オーバーレイ・ユニットを1つ使い、ボクのフィールドに幻獣機トークンを2体、特殊召喚する」
幻獣機トークン DEF 0
ドラゴサックの周囲を回っている光の1つがドラゴサックに取り込まれると、ドラゴサックに酷似した半透明な幻が現れる。そして、そのうち1体が、ドラゴサックへと吸収される。
「そしてドラゴサックの効果。自分フィールドの幻獣機1体をリリースすることで、相手フィールドのカード1枚を、破壊する。ミミクリーレイニアスを破壊」
「!くっ…」
そしてドラゴサックからミサイルが放たれて、ミミクリーレイニアスが焼き尽くされる。…そしてその光景が過ぎると…ユーハは、あるカードを発動させる。
「そして魔法カード、ミラクルシンクロフュージョンを発動。このカードはフィールドと墓地から、シンクロモンスターを融合素材に指定する融合モンスターの素材を除外し、融合召喚を行う。ボクはアーカナイト・マジシャンと、エフェクト・ヴェーラーを除外し、融合」
「!シンクロから融合…」
「じゃあ行くよ。神秘の魔術師よ、能力を隠すものと交わり、新たな姿へと生まれ変わらん。融合召喚!さあ現れろ、頂点たる神秘の魔術師、覇魔導師アーカナイト・マジシャン!そしてこのモンスターにも、アーカナイト・マジシャンと同じ、魔力カウンターを2つ乗せる効果を持つ」
融合の渦に、アーカナイト・マジシャンとエフェクト・ヴェーラーが入り、そこから…青い鎧とローブが一体になったものを着ている、アーカナイト・マジシャンが現れる。
覇魔導師アーカナイト・マジシャン MC 0→2 ATK 1400→3400
「そして魔法カード、
「どういうことだ」
「このカードは手札とフィールドのカードで融合するんだけど…相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターがいれば、素材を自分のデッキから墓地へ送れる。君達のフィールドには、エクシーズ召喚したブレイク・ソードが1体いる。よって…条件は、成立」
「!それを狙っていたのか…」
「うん。ということで…デッキからシャドール・ドラゴンと地属性のペロペロケルペロスを融合。影に蠢く古に眠りし竜の魂よ、三つ首の番犬と合わさり混ざり合い、1つとなり、安息の地獄を生み出せ。融合召喚!さあ現れろ、エルシャドール・シェキナーガ!!」
暗い渦の中にシャドール・ドラゴンと3つ首の何やらかわいいのかそうじゃないのかよく分からない犬が入り…暗い渦から延びる影が形になる。…それは、何やら女性の姿をした人形に、4つの足を持つ巨大な機械…そして人形に絡みつき、機械を絡めている紫色の糸、それらで構成されたよく分からないモンスターが姿を現す。
エルシャドール・シェキナーガ ATK 2800
「バトル。覇魔導師アーカナイト・マジシャンで、ブレイクソードを攻撃。ハイマジック・ノヴァ!」
「!(ここは…いや、使わないでおこう)ぐぅ…」
ユート LP 4000→2600
アーカナイト・マジシャンが放つ無数の光弾に曝されたブレイクソードは何とか馬を走らせるも徐々に被弾し、そしていくつもの光弾が直撃していく。
「だが、ブレイクソードの効果発動!エクシーズ召喚されたこのカードが破壊されたとき、墓地から同レベルの幻影騎士団を2体特殊召喚し、そのレベルを1つあげる!墓地のサイレントブーツとダスティローブを特殊召喚!」
幻影騎士団ダスティローブ 星3→4 DEF 1000
幻影騎士団サイレントブーツ 星3→4 DEF 1200
ブレイクソードは破壊されたが、ブレイクソードの体を構成していた炎や、砕け散った鎧が集まり、ダスティローブとサイレントブーツに変化した。
「へー…さっきの効果はブレイクソードを破壊して、レベル4のモンスターを2体呼び出し、そこからランク4のエクシーズモンスターを呼び出す…ってところか。…それじゃあ、シェキナーガで、ダスティローブを攻撃!シャドーブレイク・スタンプ!」
不意にダスティローブが何かに縛られたようになり、そしてシェキナーガにある足の1つがダスティローブ目掛け振り下ろされ、破壊する。
「(今のは…)」
「ドラゴサックは破壊効果を使用したターン、攻撃できない。…じゃあこっちの効果を発動しようかな。覇魔導師アーカナイト・マジシャンの効果発動。1ターンに1度、魔力カウンターを1つ取り除くことで、相手フィールドのカードを破壊するか、デッキからカードを1枚ドローする効果、どちらかを使える。そうだね…じゃあ手札が欲しいから、1枚ドロー」
覇魔導師アーカナイト・マジシャン ATK 3400→2400
「カードを1枚伏せて、ターンエンド。さあ、まだまだ楽しもう」
ユーハ 手札2 LP 4000
モンスター セットモンスター×1、幻獣機ドラゴサック×1(攻)OU×1、幻獣機トークン×1(守)、覇魔導師アーカナイト・マジシャン×1(攻)MC×1、エルシャドール・シェキナーガ×1(攻)
魔法・罠 セットカード×1
ユーハ「それじゃあ今回のキーカード。今回のキーカードは、ボクが使った融合モンスター、エルシャドール・ミドラーシュ」
エルシャドール・ミドラーシュ 魔法使い族・効果/融合 星5 闇属性 ATK2200 DEF800
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①このカードは相手の効果では破壊されない。
②このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
③このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
ユーハ「このカードはシャドールと闇属性モンスターを融合することで呼び出せる、条件が緩い融合モンスターの1体だ。このカードがいる限り、各プレイヤーは特殊召喚を
1ターンに1度しか行えない制約を持っていて、さらに効果破壊に対する耐性も持つから、相手にするなら結構面倒なモンスターだ。出しやすい、効果もいい、シャドールを支える柱の1つだよ」
おーい、勝手に始めるなー!
ユーハ「まあいいじゃないか。墓地へ送られた効果は…これはシャドールの融合モンスター共通だよ。それと、ミドラーシュのデメリットはまあ、決して攻撃力は高いほうではないし、守備力に至っては低い。特殊召喚に対して制限をかけたとしても、攻撃力を上回る方法はいくつもあるし、守備表示に変更されれば、無防備だ。
それと破壊耐性があるって言ったけど、あれは相手のカードに対してのみ。簡易融合で出してもエンドフェイズには破壊されちゃうから注意だ」
いやだから勝手に始めるなー!
ユーハ「ボクが活躍してるんだから、別にいいじゃないか。それと似たような効果を持つエクシーズモンスターがいたっけな、確か名前は、えーっと…」
ヴェルズ・オピオンのことだろどうせ!シンクロ使いにとってオピオンもミドラーシュもキツイ!!
ユーハ「あー、確かそんな名前だったね。…それじゃあそろそろ終わりにしよう。それじゃあみんな、次回もボクのデュエルだから、見てね」
勝手に終わらせるな!!あ、次回は恐怖の恵みです、では次回もよろしくお願いします!