現在ARC-Vはフレンドシップカップ編へと突入してますが…どこ辺りがフレンドなんだろ…とにかく遊星、頼むからどうにかしてくれ…いや、今からじゃ遊星でも遅いか…。
まあアニメが進んでもわたしはマイペースで投稿していきます。今後はできる限り投稿スピードを早くしようとは思いますが…。
それでは、どうぞ。
~~~ 舞網チャンピオンシップ開幕当日 朝 ~~~
「…いよいよ、舞網チャンピオンシップ当日…」
と、起きてカレンダーを見ている遊華。別の次元についての話しを零児と黒咲から聞いて数日が経った。…その数日間、遊華はもちろんのこと、周りもレベルアップを遂げた。それぞれが強くなり、この大会へと望む。後は…それをどう出すか、それで結果が変わってくる。
「…よーし、がんばるぞー!!」
「遊華、ちょっといいかい?」
「父さん。いいよー」
と、遊華が返事をした後に部屋に入ってくる遊華の父。その手には箱を持っている。
「父さんどうしたの?まだ開会式には時間はたっぷりあるし…」
「うん。ちょっと渡しておきたいものがあってね」
「渡したいもの?」
「これだよ」
というと、手に持っている箱の蓋をあける。…中には、白いグローブが入っている。
「え…こ、これは…」
「父さんからのプレゼント。デュエル中、しっかりドローできるようにね」
「…うん!ありがとう、父さん!」
その後、朝食をとり、身だしなみを整えた遊華。…そして少しデッキ調整をしていたら…。
「…あ、もう行かないと…」
「ん?…そうか、もう時間か。…できれば直接行って応援したいけど…店のこともある。それに、この足じゃあ…」
「大丈夫。応援なら、テレビ見ながらでいいから。それじゃ、行ってきます」
そうして家を出て、自転車に乗る遊華。そして真っ直ぐ舞網チャンピオンシップの会場へと向かっていく。
家を出てある程度時間が過ぎ、道路を自転車で走っている遊華。その視界には、舞網チャンピオンシップの会場が見えている。
「よーし…もう少し!」
と、自転車をこぐ。……その僅か数秒後、聞きなれない音が聞こえたと思うと、赤いバイクが隣を通っていった。
「?…なんだろあのバイク…エンジン音まったく聞こえなかったような………エンジン音が静かなだけかな」
と自己分析をし、会場へと向かう。…赤いバイクを運転していた人物はヘルメットをしていたため、顔は分からない。
「お、来た来た。おーい遊華―!」
「みんなお待たせー!」
ある程度経ち、会場へとついた遊華。そして刃、北斗、真澄の3人と合流する。
「デュエル大好きな遊華にしては、結構遅かったわね」
「大会があるといつもはボクらの中では誰よりも早いのに、今日は一番遅かった…」
「なんかあったのか?」
「ちょっとデッキ調整。でももうちょっと調整したいかなー…」
「まだ終わってないのね」
「うん…大会だから、念入りにしないと…」
と、歩きながら4人で話している。…なお、開会式の時間まではまだ余裕があるため、あまり急いでいない。
「遊華、いつもパッパッパっと調整終わらせてること多いよな」
「その後すぐにデュエルが定番だからね」
「今回の大会は、やっぱり大事だからね…プロへの登竜門だし」
「なんなら私も手伝うわよ」
「…ううん。みんなとは友達であって、ライバル。いつデュエルすることになるか分からないから」
そして…開会式。榊遊矢の演説によって盛り上がった会場。…大会の始まりを告げるのは…。
「それではこれより、舞網チャンピオンシップを開幕する!」
零児である。そして対戦相手は専用のカードをセットして運営しているLDSへとデータを送信、その上でランダムに組み合わされる。…遊華はというと…。
「…えーっと……第8試合で、明日…私の相手は…あの人か」
「私は最初よ。相手は、柊柚子」
「へー…にしてもいいなー二人とも早くて。オレなんてこんな後ろだぜ。多分これ最後だな…」
「ボクだってかなり後だよ。まあでも、それだけデッキ調整に時間をかけられる分には、まあいいかな」
「確かに…よーし、がんばるぞー!!」
そして第1試合…真澄VS柚子。そのデュエルは…。
「ブルーム・ディーヴァ!リフレクト・シャウト!!」
「!きゃああああああ!!」
真澄の敗北で終わった。…最後のダメージを受けた後、真澄は大きく吹き飛び、発動中のアクションフィールド、無限回廊の特徴上…落下する。このままなら大怪我になりかねないところを、柚子のブルーム・ディーヴァが真澄を助けた。…さり気なく真澄の顔が赤くなっていたが、会場にあるディスプレイにそれは映らず、観客席からは見えない。
「真澄、ドンマイ」
「ええ…」
「?どうしたの?」
「なんか顔赤くないか?」
「熱でもあるんじゃ」
「勝手に触らないで」
デュエル後、観客席へと来て北斗と遊華の間に座る。…さり気なく顔が赤いのに3人が気づき、心配した北斗が熱を測ろうと真澄の額に手を当てようとしたが、拒絶された。
「えーっと…第4試合が、紫雲院くんと黒咲さんか…」
「紫雲院っていうと、あの遊勝塾にいたデュエルしなかったヤツか」
「…まあ、デュエルしなかったぐらいだ、実力なんて高が知れてるよ。そんなのが黒咲さんに勝てるわけがない」
「でもあんたなら負けそうね」
と、いつものように真澄が北斗に毒を吐き、北斗が沈むこの光景。…もはやこれはいつも通りの光景になっていた。
「あ!第3試合、権現坂がデュエルするぜ!」
「権現坂…あ、刃が弟子にしたっていう?」
「ああ。あいつ強いからな!しっかり見ろよお前ら!」
「うん!」
「見る価値は十分ね」
そして来る第3試合。権現坂の相手はかつての同門という暗黒寺。…だがその態度、性格、そしてデュエルは…。
「なんだよあの態度!それにデッキ!最低だな」
「別にコントロール奪取はいいと思うけど、あの態度はどうかと私も思う」
「カードに罪はないだろうからね」
「北斗にしてはいいこと言うわね。…まあ、やっぱり態度が問題ね」
と、ディスプレイの映像でその行動は見えているため、非常に評価は悪い。別にデッキが悪いわけではない、悪いのは使いほうだ。そして最後は…。
「荒ぶる神よ、千の刃の魂と共に、荒波渦巻く戦場に現れよ!!シンクロ召喚!!レベル10、超重荒神スサノ-O!!」
超重荒神スサノ-O DEF 3800
「決まったぜ、シンクロ召喚!」
「ようやっとね…」
「チューナーもっと入れたほうがいいんじゃないかな」
そしてそのスサノ-Oの攻撃により、デュエルは権現坂の勝利で幕を閉じる。…途中、遊矢と権現坂の友情ドラマがあったが、それはまた別のところ。…そしてデュエルの組み合わせを見て…。
「…あ。第5試合、沢渡と榊遊矢だ」
「じゃあ榊遊矢が勝つんじゃない?」
「沢渡じゃ無理でしょうね」
「ま沢渡じゃな」
…沢渡に対してのこの反応。北斗はまだショックで立ち直れていないが、立ち直っていたら似たような反応をしていただろう。…少なくとも、遊華達の知っている沢渡は、あまり強くないのだ。そして第4試合…隼VS素良。…このデュエルは、熾烈を極めた。
「速攻魔法、RUM-ラプターズ・フォースを発動!自分のRRと名のついたエクシーズモンスターが破壊されたターン、墓地のRRと名のついたエクシーズモンスター1体を特殊召喚し、そのモンスターをエクシーズ素材として、ランクが1つ高いエクシーズモンスターへと、ランクアップさせる!オレは墓地のRR-ライズ・ファルコンを特殊召喚し、ライズ・ファルコンをエクシーズ素材として、オーバーレイ!!獰猛なるハヤブサよ。激戦を切り抜けしその翼翻し、寄せ来る敵を打ち破れ!!ランクアップ・エクシーズチェンジ!現れろ!!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」
「ら、RUM!?」
「すごい…あんな召喚、授業でも習わないよ!」
「あんたとはレベルが違うのよ!」
「いいや、ランクが違うんだよ!」
さり気ないこの発言…北斗には聞こえていないのか、ショックを受けるような感じは見受けられない。…だが、この前後からであろう……このデュエルを………デュエルと呼んでいいのだろうかと、思うようになるのは。
「な、何、これは…」
「…これって…デュエル…だよな」
「そ、そのはず…だけど」
「これじゃまるで…戦争じゃない」
…戦争……そう言えるほどに、2人のデュエルは激しくなっていった。
「融合召喚!!!現れ出でよ、全ての玩具の結合魔獣!!デストーイ・マッド・キマイラ!!!!」
巨大でいくつもの人形が繋がった不気味なモンスターが現れ、隼のブレイズ・ファルコンを破壊し、マッド・キマイラの効果でそれを呼び出す。だが…。
「だが、オレ達は決して諦めない。…仲間は、必ず奪い返すっ!!!速攻魔法!RUM-レヴォリューション・フォース!このカードを相手ターンに発動した場合、相手の場の、オーバーレイ・ユニットのないエクシーズモンスター1体のコントロールを奪い、そのモンスターをエクシーズ素材として、ランクアップさせる!オレはブレイズ・ファルコンのコントロールを奪う!」
「!…でも、だからどうしたの?どーせランクアップしても、ボクのモンスターを倒すことなんて不可能だ!」
「…そして、ランク5のRR-ブレイズ・ファルコンをエクシーズ素材として…オーバーレイ!!誇り高き隼よ。英雄の血潮に染まる翼翻し、革命の道を、突き進め!!ランクアップ・エクシーズチェンジ!!現れろぉっ!!ランク6!!RR-レヴォリューション・ファルコン!!!」
ブレイズファルコンが炎に包まれ…姿を変える。そして炎が消え、機械の体を持つ、黒い隼が現れる。…だが。
「…はっ。なんだ。革命とか何とか言って、守備表示…3000なのは驚きだけど、攻撃力は2000…それじゃあボクの攻撃力2800のデストーイ・マッド・キマイラは倒せないよ!」
「…貴様の場に攻撃可能なモンスターは存在しない。さっさとターンエンドしたらどうだ」
「まあそうだね。ボクはこれで、ターンエンド。さてと、そっちもとっとと終わらせてよね」
…完全に余裕ぶっている素良だが、次のターンでは…。
「ま、どうせボクのモンスターを倒すことは無理だろうけどね」
「果たしてそうかな。レヴォリューション・ファルコンの、モンスター効果!このカードがRRと名のついたエクシーズモンスターをオーバーレイとしている場合、相手の場のモンスター1体を破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える!」
「!なっ」
「いけ!!レヴォリューション・ファルコン!!!!革命の火に焼かれて、散れぇ!!!!レヴォリューション・フルバースト!!!!」
……この結果、レヴォリューション・ファルコンによる爆撃によってアクションフィールド、未来都市ハートランドは完全に火の海となり、その影響かは定かではないが、建物の1つが素良のほうへと倒れ、アクションカードを発動しようとしていた素良の上に、のしかかった……アクションデュエルが終わり、リアルソリッドヴィジョンが解除され…五体満足な素良が倒れた状態でいる。
「…」
「…なんだったのかしら…」
「…す、すごいデュエルだった…っていうのは、よく分かる」
「た、確かにそうだけどよ…」
会場のみんなが、衝撃を受けていた。…そして、次のデュエル…第6試合。沢渡VS遊矢。その二人のデュエルはというと…。
「ペンデュラム召喚!烈風纏いしあやかしの長よ。荒ぶるその衣解き放ち、大河を巻き上げ大地をえぐれ!いでよ!!魔妖仙獣 大刃禍是!!」
「え?!沢渡がペンデュラムを?!」
「沢渡がペンデュラム召喚を…」
「いつの間に」
沢渡のペンデュラムに、LDSで彼のことを知る人間は、沢渡の取り巻き達を除き驚いた。…そんな沢渡の取り巻き達は…。
「「「沢渡さん、マジ凄すぎっすよ!」」」
こんな感じ…だが、結構嫌な感じがあって、何度か負けていても、それでも取り巻きが離れないのは、沢渡がなんだかんだで人を引き付ける何かを持っている…ということなのかもしれない。…ただ言えることは…沢渡さんマジ凄いっすよ。
そんな沢渡だが…デュエルの結果は…。
「激動のヘルダイブ・バースト!」
「うわあああああ!!!」
遊矢の新たなモンスター、ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン…そして、ソード・フィッシュによるステータスダウンにより、遊矢が勝利した。そして会場の全員が、賞賛の拍手を、2人に送った。負けた沢渡の表情は、いままでの彼なら敗北後には浮かべないような、とてもいい表情だった。
遊華「なんだか久しぶりな感じのこのコーナー!」
全力!デュエル塾!
遊華「ねえなんで前回やらなかったの?」
……実は、投稿の際に数回、間違えてF5を押してデータが飛んで…まあ話し自体は別のところに保存してありましたが…前書き、後書きに関してはその場のアドリブで書いているも同然なんですすみません…。
隼「つまりそれぐらいでやらなかったということか」
あ、黒咲さんどうも。
隼「貴様には鉄の意思も鋼の強さも感じられない。それでこそ、柔らかい豆腐なみの意思しか感じられん」
う…。
遊華「まあ確かに…これからは失敗してもしっかりね」
はい……それでは今回は、今回のキーカード。
RR-レヴォリューション・ファルコン 鳥獣族・効果/エクシーズ ランク6 闇属性 ATK 2000 DEF 3000
鳥獣族レベル6モンスター×3
①このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このターン、このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
②このカードが特殊召喚された表側表示モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。そのモンスターの攻撃力・守備力を0にする。
③このカードが「RR」XモンスターをX素材としている場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
隼「RR-レヴォリューション・ファルコン。現状ではワイルド・ヴァルチャー3体からのエクシーズ召喚か、RUMからしか呼び出せないが、強力なカードだ」
ワイルド・ヴァルチャー3体素材にする必要は?
隼「あくまでできるというだけだ。実際に使えるわけではない」
遊華「効果としては、特殊召喚キラーと言っていいかな。特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う場合に、その攻守を0にする効果は特に強力。さらにオーバーレイ・ユニットを1つ使えば、相手フィールドのモンスター全てに1度ずつ攻撃できる」
隼「さらにRRをエクシーズ素材としていれば、相手フィールドのモンスター1体を破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与えることができる。戦闘破壊と効果破壊によって、相手のモンスター全てを殲滅する、それがオレが編み出した対アカデミアへの戦術」
遊華「でも特殊召喚されてないモンスターには不利なんだよね…まあ効果破壊すればいいけど」
それにやっぱり、基本がRUMを利用した特殊召喚だから、1度バウンスとかをされたら、戻るには少し時間がかかるだろうしね…。それに素良が呼び出したデストーイ・マッド・キマイラ…あれは天敵なんだよな…。
隼「お前達、どうやらオレを怒らせたいようだな」
いやそうは言っても、マッド・キマイラは攻撃するときには相手の魔法、罠、モンスター効果を封じる。いくらレヴォリューション・ファルコンでも、効果が発動できなければ意味がない。
遊華「うんうん」
隼「く……それは事実として受け入れるしかない。だが、オレはヤツに勝った」
遊華「柱が倒れてきたからだよね」
まあ、運も実力のうちという言葉がある以上、十分勝利に含まれる。
隼「…今回はここまでにしよう。お前達、どうやらオレを、本気で怒らせたいようだな」
遊華「え?!ちょ、黒咲さん怒らないで!」
す、すみませんでした!!
遊華「それでは次回も読んでくださいねー!」
隼「貴様ら待てー!」
次回、咲き誇りし花、そして…