ハイスクールD×D 同級生のゴースト   作:赤土

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時折ちょこちょこタグを弄ってます。
書き進めていると、結構話の雰囲気が
投稿当初から変わっていたりもしますので。


Soul21. 騎士の、心意気です。

後方で爆発と雷鳴が鳴り響く。

お家騒動の下らないサバゲーも、今のところはこちらが白星を挙げている。

最もこれは、こちらの戦力を過小評価していたが故の結果なのかもしれないが。

 

ともかく、こんな下らない戦いはさっさと終わらせたい。

何が哀しくて、他人のお家騒動に首を突っ込まなければならないのか。

幸い、俺のレーダーを邪魔しているジャミングは晴れた。

犯人はおそらく今姫島先輩や塔城さんが抑えている向こうの女王(クイーン)で間違いない。

 

どうやら、いくら向こうの女王でもジャミングをしながらあの二人と戦うのは無理らしい。

それは、こっちにとっては好都合。遠慮なく索敵させてもらおう。

 

――ふむ。なるほど、なるほどね。

 

一人納得していると、憑依先であるイッセーから突っ込まれた。

 

「おいセージ、一人で納得してないで俺にも教えろよ」

 

『ああすまん。この先の運動場に向こうの兵士(ポーン)が3人固まっている。そこから離れたところに

 戦車(ルーク)騎士(ナイト)僧侶(ビショップ)がそれぞれ1人ずつ。本陣には残り全部だ。

 何とかこの運動場を制圧して、早いところ先輩らの援護に向かうぞ』

 

力強いイッセーの答えが返ってくる。俺はやるからには勝つって程度のスタンスだが

イッセーはそれ以上に勝利に拘っている。それ位の心意気が必要なのかもしれないが。

 

だが、まだ始まったばかりだ。本命を潰すには――

 

と考えている間に向こうの兵士が倒されたアナウンスが響く。

着実に相手の兵士を削っているが、そもそも向こうはフルメンバーだ。

それに、さっきのケースを踏まえると兵士を捨て駒にしている可能性は低くない。

 

『……状況はどうなんだ、木場』

 

「おっと。セージくんが憑いてたのか。

 その状態のイッセーくんは、まるで後ろにも目があるみたいだね」

 

背後から忍び寄ってきた木場に声をかけ、俺達は敵に気づかれぬよう体育倉庫の中に忍び込んだ。

 

「そっちはどうなったんだい?

 アナウンスが無いってことは、まだみんな無事って事だろうけど」

 

「ああ、向こうの女王を今朱乃さんと小猫ちゃんが抑えてくれている。

 あいつら、初めから体育館にいる自分の眷属ごと俺達を潰そうとしてたみたいだ」

 

イッセーの言葉に、木場はやっぱりか、といった風に肩を竦める。

ふむ。この様子じゃ、やはりさっきの兵士もデコイにした可能性があるって事か。

同じ兵士でも、俺らとは偉い違いだな……。

 

やはり人手が余っていると、使い方も荒くなるものなのか?

俺達の方は完全に少数精鋭の戦い方をせざるを得ない状態だ。

それ故に、脱落者を出すとそれだけ敗戦は濃厚の状態になる。

勝つだけじゃダメだ。こちらから脱落者を出さない戦いをしなければ。

 

『だからなるべく早いうちにここを制圧して、女王と戦っている二人の援護に向かいたい。

 相手の女王を落とせば、後は王を集中砲火で倒せる可能性が無くもない。

 それに、万が一にも彼女らがやられてしまう事態になったら、勝つのは絶望的だ』

 

「確かに。ただでさえ少ない戦力で戦っているんだ。脱落者が出てしまったら

 それだけ不利になるね……けれどセージくん。ここを防衛している奴らは

 どうにも警戒心が強くてね。罠も相手の兵士を3人倒すので精一杯だったよ」

 

ふむ。このまま腹の探りあいをすれば姫島先輩や塔城さんの負担が大きくなってしまうな。

それに、もし万が一女王が「アレ」を持っていたら……。

しかし、どうやってここを制圧するんだ?

ここで引き返しても、挟み撃ちされたら本末転倒だ。

 

「それにしてもセージくん、君は肝が据わってるね。

 僕なんてさっきから手の震えが止まらないよ」

 

「全くだぜ。あ、もしかして俺に憑いてるから他人事とか考えてないだろうな!?」

 

『……半分あたりで半分はずれだ』

 

他人事。全くもってそのとおりだ。事の始まりからして既に他人事だ。

俺には関係ない。お前らで勝手にやってくれ。そういうスタンスだった。

だが、今この場にいる以上は他人事で済ませる気はない。

いくら俺が生霊だと言っても、死の恐怖は当然ある。そうでなくても痛覚があるのは体験済みだ。

それなのに間違いなく痛い思いをするこの場にいるのは、どう考えてもバカだ。

 

「……大した自信だね。とても僕には真似できそうも無いよ。

 それにイッセーくんの言うとおり、メンタル面も相当だね。

 ここまで他人事と言い切れるなんて、そうそう出来ないよ」

 

『そうじゃない。他人事なら五感共有も切って引きこもってるっての。

 俺は「勝つためにはどうするか」を考えているに過ぎないだけだ。

 そのためには多少強がりも言うし、最悪のパターンだって考えたりする。

 士気ってのは、なんてことの無いものから湧き上がるもんだからな。なぁイッセー?』

 

「おい。何で俺に振るんだよ?」

 

先刻のあのとんでもない技を引き合いに出して、俺は軽くイッセーに嫌味を言ってやる。

変にガチガチになられるよりは、さっきみたいに自然体でやってもらった方が楽だ。

それは、イッセーだけの問題じゃあない。

 

『聞いてくれ木場。イッセーの奴、事もあろうに幼い少女の服をびりびりにひん剥いて……。

 俺はやめろと言ったんだ、それなのにこいつは……。

 塔城さんも居たってのに、自分の欲望のままに少女を辱めるその姿たるや……!

 この場で無ければ、即刻叩き潰しているところだった……!!』

 

「なんだって、それは本当かい? い、イッセーくん……君ってやつは……」

 

「おいセージ、お前言い方ってものがあるだろうが! 木場も真に受けるな!

 それにひん剥いたのは認めるが、手は出してないからな!?」

 

木場の緊張を解すために、俺は愚痴もかねてさっきのイッセーのあの技の一部始終を話す。

本当に、こういうムードメーカーの素質はあるんだよな、こいつ。

……やってることは許容できないが。

 

事実、木場も俺の話に対してドン引きしている。

イッセーは俺に文句を言っているが、ああ聞こえない。

っつーか、今回俺は嘘を言ってない。やめろと言った件は嘘かもしれないが

あの技の効果を知っていれば止めていた。完全に犯罪者の所業であるからだ。

成人もしてないうちから性犯罪に手を染めるなど、腐っても友人としてそれは避けねばならない。

 

『ああ……俺の身体を取り戻してからの初仕事が

 まさかイッセーの逮捕を親御さんに伝える仕事だなんて……。

 おい、俺は確かお前の親御さんとも顔見知りなんだ。

 親御さんが悲しむ真似はマジでやめてくれ』

 

「セージくんに完全同意だよ。親御さんを悲しませるような真似は

 僕も友人として認めるわけにはいかないね。

 イッセーくん、君が出所したら部室の窓に黄色いハンカチをかけておくからね」

 

「お前ら、俺を犯罪者にするんじゃねぇよ! あと木場! ネタが古いぞ!」

 

女三人寄ればとも言うが、男三人でもこの有様だ。

イッセーも何だかんだ言ってノリがいい。

グレモリー部長ほどじゃないが、イッセーの扱いには慣れているつもりだ。

こうして与太話をしながら和気藹々となった所で、改めて作戦を立て直す。

 

……今のイッセーの大声で気づかれた、ってのもあるが。

 

『それが分かるイッセーも相当だぞ……さて、与太話も済んだ所で、どうする?』

 

「そうだね。相手が乗ってこないんじゃ、こっちから仕掛けるのも必要かもね」

 

「数の上なら互角だしな……やってみるか?」

 

お、うまくまとまりそうだ。やはり時には愚痴をこぼすのも必要だな。

そこで終わらせるのではなく、うまくつなげる形にして。

そして肝心の作戦はこうだ。前衛にイッセー。俺と木場でイッセーの援護。

イッセーは攻撃一辺倒なため、どうしても前衛にせざるを得ない。

木場は機動力で撹乱ができるし、俺もイッセーに憑依してのアシストが出来る。

数がきついようなら分離して抑える事だって多分可能だ。

 

「セージくん。君にとっては下らない戦いかもしれないけど、僕にとっては初めての試合なんだ。

 これからの全てがここで決まると言っても過言じゃない。だから、僕は全力で勝ちに行くよ」

 

「俺もだ。俺なんて木場より戦闘経験がないんだ。

 けれど、俺はやっぱり部長のために戦いたい。部長に、勝って欲しいんだよ」

 

……決意表明、か。けど、何か勘違いしてない?

俺は確かにこの戦い、下らないと思ってるけどお前らの夢を否定するつもりは毛頭無いんだけど。

あ、イッセーはちょっと微妙かもだが。

 

『……おいおい。二人だけで盛り上がらないでくれ。

 俺だってやるからには勝つし、そもそも他人の夢を否定するほど心が狭いつもりも無い。

 それに伴う、責任や成すべきこと、万が一をしっかり把握してる夢なら

 俺は全力で応援するさ』

 

そう言って、俺はおもむろに右手を出す。その右手の上に木場と、イッセーの右手が重なる。

勝利。ただその点に於いて、俺達の心は一つであった。

勝鬨をあげ、俺達は体育倉庫から飛び出す。

 

――――

 

目前には、相手の騎士と戦車がいた。

騎士はカーラマイン、戦車はイザベラ。いずれもさっき戦った相手よりも数段強い。

だが、どちらも遠距離攻撃は持っていない。そこを突けば勝てる。

……む? さっきレーダーには僧侶の反応もあったのにいない?

 

まずいな、不意打ちとかされたら厄介だ。まずはそっちを警戒すべきか。

俺はイッセーに憑いたまま、レーダーの感度を上げて周囲を探索するが

罠らしきものは見当たらない。マジで真っ向から殴りあうつもりか?

 

となれば、向こうは本当に腕に自信があると見える。

しかし、こっちは無駄な消費を避けたいのだが。む、それが狙いか?

出来れば、無駄な消費は避けたいが……それが通じる相手じゃなさそうだ。

 

「私はライザー様に仕える騎士カーラマイン!

 リアス・グレモリーの騎士よ、いざ尋常に剣を交わそうではないか!」

 

「……ああ名乗られちゃったら挑まないわけにはいかないよね。騎士として。

 イッセーくん、セージくん。彼女は僕が引き受けた」

 

……はぁ。これ、見方を変えちゃ完璧に相手の術中に嵌ってるぞ。

こういうのを騎士道と言うのはまあ、なんとなく分かる。分かるが……

 

今、それにはいそうですかと付き合うつもりは毛頭無いんだよ、俺は。

これは決闘でもあるが、戦争でもある。最後に勝つ。それが戦争の最大目的だ。

今回の場合、如何なる手段を用いてでも相手の王を落とす。それが目的だ。

そのためには、こんなところで無駄な力を使うわけにはいかない。

 

『……言うからには勝ってくれよ。マズいと見たら、俺は遠慮なく手出しするからな。

 それからさっさと倒してくれ。さっき言ったこと、忘れないでくれよ』

 

「分かったよ。さて、それじゃあ騎士同士、尋常じゃない斬り合いを演じたいものだね」

 

二人の騎士による剣戟が響き渡る頃、イッセーは手持ち無沙汰になっていた。

おい、敵はど真ん前にいるんだ。何ぼさっと突っ立っているんだよ!

しかも、相手はまだ二人いる。これは、俺も実体化して戦うべきか?

 

だが、そんな心配を他所に敵の戦車は向こうから仕掛けてきてくれたのだ。

 

「ヒマそうだな。心配せずとも、お前の相手は私が務めよう。

 いや、私一人で十分と言うべきか。あの方はライザー様の妹君。

 今回の戦いは観戦のみだ」

 

「そういう事ですわ。イザベラ、早く片付けてしまいなさいな」

 

あらま。僧侶一人除外すると結構大きいんじゃないか?

……いや、待て。さっき兵士を使い捨てにする戦法を使ってきた相手だ。

あれだけ言っておいて、いきなり撃ってくるって事も考えられる。

 

「あ、あれがセージの言ってた……い、妹をハーレムに入れるなんて……

 う、羨ましすぎるぞ!!」

 

あー、そういや特訓中に一応相手のデータとかも座学に入れてたんだった。

イッセーの奴は戦力面は聞き流していたようだが、こういう所はきちんと聞いていたのか。

全く、力を入れる場所が違うだろうが。

 

……ふむ。となると、嘘偽りは無いかもしれないな。

一応、向こうは貴族の娘。ノブレス・オブリージュ、心得てはいるだろうよ。

それに、もしかすれば……

 

俺はイッセーにのみ聞こえるように、小声で話しかける。ちょっと作戦を立てたい。

 

『……イッセー。恐らくは無いだろうが、不意打ち対策に俺はあの僧侶を抑える。

 妙な真似をしたら眉間に祓魔弾を撃ち込めば少しは黙らせられるだろう。

 すまないが、あの戦車をお前だけで相手取ってはもらえないか?』

 

「またお前そう言ってサボるつもりかよ……お前もちょっとは部長のために……

 っておいセージ! 聞いてるのかよ、おいっ!!」

 

俺はお前を勝たせるためには全力を尽くすが……

何でお家騒動の元凶のために力を振るわなければならないんだ。

俺がグレモリー部長のために戦う? ハッ、ナンセンスだな。

利害が一致しない限り、俺はそういうつもりは無い。

 

今回の一件で思い知らされた。彼女はまだ、人を使うには未熟。

俺には、彼女にあると言うカリスマが一切感じられない。何でだろうな?

まあ、今それは関係ない。

俺はイッセーから分離し、相手の僧侶――レイヴェルの足止めを試みる。

 

「あら。言わなかったかしら? 私はこの戦い、不参加だと。

 それに、私を倒すのに力を奮うくらいならば

 もう一人の兵士に加勢した方がよろしいのではなくて? おかしな仮面の兵士さん?」

 

「まあ、そうでしょうな。しかし、俺がいなくともあいつは勝てますよ。

 本気を出すなら、ここじゃなくてもっと然るべき場所がありますので。

 俺が狙うのは王――つまり、貴女の兄君の首唯一つ。

 それに、戦う意思のない者に刃も銃も向けやしません。本当に、戦う意思のない者には」

 

どこから取り出したのか、レイヴェルはティーセットを出して紅茶を飲んでいる。

ふむ。やはりさまになるな。さすが良家のお嬢様か。

ふと、俺の前にティーカップが差し出される。飲め、って事か。だが。

 

「……折角のお誘いですが、遠慮しておきます。まだ、この場では敵同士ですし。

 異なる機会があれば、その時にでも」

 

「……レディの誘いを無碍にするなんて、随分と肝の据わった方ですわね。

 と言うより、無粋な方かしら? その右手に光っているものを見る限りですと。

 それに、信用が無いのですね。何度も申し上げますが、私に戦う意思などありませんわ」

 

ああ。戦わないとは聞いたが、妨害しないとは聞いていない。この紅茶に毒が入ってないなど

誰が言い切れるのだろうか。そもそも、これ以上敵から施しを受けるのも気が引ける。

と言うかあれだけ散々デコイを使っておいて信用してくれ、なんてのも論外だ。

デコイについて云々はそれこそ無粋だが、そもそも敵を全面的に信用するほどお人好しでもないつもりだ。

 

それに、俺が銃を隠し持っているのもバレていた。だが、この距離なら危害を加えるのは簡単だ。

最も、そんな安直な手に乗るとは思えないし、ブラフにするにしてもバレては……ダメだな。

いや。ここは敢えて強気に出るか。

 

「……妙な真似をすれば、撃ちますよ。ああ、弾は祓魔弾ですので。

 いくら不死身と言えど、ダメージは免れないかと」

 

「脅しのつもりかしら? ふふっ、結構ですわ。

 元々私は戦う気なんてこれっぽっちもありませんでしたし。

 ……それにしても、お兄様にも困りましたわ。そもそも、私だって……」

 

……む。これは違う意味でマズい。この話の流れは……愚痴る流れだ。

俺は気づかれないようにカンペ代わりに記録再生大図鑑を立ち上げる。

確か、レイヴェル・フェニックスは――

 

――――

 

――予感的中。話好きだと言う記述があったんだった。

これは死闘を演じるよりきついかもしれない。何せ延々と愚痴を聞かされるのだ。

イッセーや木場の戦いが一段落つきそうなころ、こっちの愚痴もようやく終わりそうであった。

あー疲れた。しかしまあ、よく喋ること喋ること……

 

……あ、あれ? これってもしかして、俺も相手の術中に嵌ったって事か!?

結果として相手の僧侶は足止めできたが、そもそも相手が動かない以上は足止めの必要が無い。

にもかかわらず、俺がわざわざ出張った理由は……

 

く、くそっ。まんまと一杯食わされた! これじゃ骨折り損のくたびれもうけだ!

俺はレイヴェルに気づかれないように歯噛みしていた。この面を見せるのは些か、不服だ。

 

……仮面をしてるから顔は見られない、って事もすっかり忘れて。

 

戦況を確認すると、木場はまた別の剣を持っている。

しまった。意識を愚痴の聞き流しに回していたので

木場の剣の記録が出来なかった! 本当、便利なんだか不便なんだか分からんな、これ。

まあ、得てしてそんなもんかもしれないが。

 

イッセーの方は……あっと。思わず目を逸らしてしまった。

あの野郎。またアレ使いやがったのか。ああ、本当に頭が痛い。

木場も謝ってはいるが、これは俺も謝るべきか。

 

「……話には聞いてましたけど、酷い技ですわね」

 

「はい、本当に……すんませんでした」

 

全く。勝利とは尊きものであるべきなのに、これじゃあんまり勝っても嬉しくないぞ。

相手の弱みに付け込んで勝ったみたいで。悪役レスラーでもこんな真似……したっけ?

俺は覆面レスラーで、あいつは悪役レスラーとして売り出すつもりなのか?

 

ともあれ、イッセーは相手の戦車を倒したみたいだ。勝ちは勝ち、なんだがなぁ。

 

「まあ、聞けばつい一月ほど前に悪魔になったばかりと聞きますわ。

 それでうちのイザベラを倒せたと言うのは……素直にほめて差し上げますわ」

 

「それはもったいなきお言葉。俺は何もしてませんが」

 

完全にギャラリーと化しているレイヴェルの言葉を適当に聞き流していると

遠くで爆発音が響き渡る。

 

それと同時に、とても聞き流せない内容の言葉を伝えられる。

それは、俺の作戦を根底から覆し、勝算を全くかなぐり捨てるには充分過ぎる内容だった。




木場:( ゚∀゚)o彡゜決闘! 決闘!
イッセー:( ゚∀゚)o彡゜おっぱい! おっぱい!
セージ:('A`)ハヤクオワラセテ、カエリタイ。マンドクセ

オカ研男子の状態を表すとこんな感じです。
セージはもうちょっとテンション高いかもですが。
それはそうと、皆結構自分の欲望に正直ですよね。
木場も戦術通りに動いていたはずなのに、しょうも無い挑発に乗って私闘演じてるし
イッセーは言わずもがな。セージも同様。

「どれだけ優秀な戦いをするのか」ではなく
「さっさと勝負をつけたい」で動いてますので。
サーゼクスさまが見てる? 知ったこっちゃありません。
顔割れ防止のためにお面つけて参戦するような奴ですし。

……の、割にはかなりしょうも無いポカをやらかしてます。
策士策に……ではなく、ただ単に石橋を叩きすぎただけです。
ただ原作のこの場面で、仮にリアス組が圧勝していたら
レイヴェルは普通に参戦してた可能性も高いですが。


前話に引き続き洋服破壊をボロクソに叩いてますが……

……いや、これ自分がおかしいんですかね?
普通に考えて暴行罪(強制わいせつ罪)適用されると思うんですけど。
フィクションだからよし、って言ってしまえばそれまでなんですが
これを妄想の代名詞として語られるのは、何か違うと思うんですよ。
原作でもこの後にさらに頭悪い(褒め言葉です)技が出ますけど
こっちも多分、本作では扱い悪くなると思います……


そして、一体どれだけの人がこの元ネタに気付くのか。
部室に黄色いハンカチ~の件は往年の映画からです。

このサイトの読者年齢層ガン無視ですね。今更ですが。

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