ハイスクールD×D 同級生のゴースト   作:赤土

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昨今の平常運転状態ですが、今回いよいよ一大イベントが発生します。



Special12. 悲願

駒王総合病院で起きた事は、あまりにも壮絶だった。

駆けつけた天照――の分霊にアーリィやゼノヴィアが一部始終を話すが

大まかに掻い摘んだだけでも

 

・病院にアインストが現れた

 

・宮本成二の身体をアモンと言う悪魔が乗っ取った

 

・紫藤イリナが聖槍騎士団に攫われた

 

・アインストがドラゴンアップルの果実で変異した

 

と、四つもあったのだ。

神仏同盟もここ最近のテロ活動の対応に追われており

アーリィに料理を振る舞った天道寛こと大日如来も忙しい中をぬってきた形だ。

天照ら日本神話の神々は分霊を生み出すことでその力を全国に及ぼしている。

特に主神である天照ともなればその分霊の数は多く

その証拠に日本各地に天照を祀る神社がある。

ここ駒王町も例外ではなかったのだが、それは三大勢力の影響で機能を失っており

ここに来た分霊も、本来ならば別の地域担当の分霊なのだ。

 

「ではっ、今度は私がここを護ります!」

 

力強く宣言した天照の分霊に病院を任せ、アーリィ、アーシア、ゼノヴィアは

アーリィの広げた聖書で元いた場所へと帰還するのだった。

その気配を追って、アモンが自前の魔法陣を展開、転移を開始する。

アーシアも悪魔であるのだが、アモンはそれ以上に悪魔としての影響が強いために

アーシアと同じようにはいかなかったが故の処置であった。

 

ふと、天照の分霊は空を見上げる。

空の向こうは赤く染まっており、そこに向かって無数のヘリや

飛行機が飛んでいくさまが見える。

 

「あれは……我が国の……

 ……あの戦いが終わって以来、こんな事は起きなかったというのに……

 

 ……もう一度、三大勢力に対して話をすべきでしょうか……?」

 

複雑な面持ちで空の彼方を見遣る分霊。

病院はアーリィ達やアモンの活躍、そして甲次郎らのお陰で落ち着きを取り戻しつつあった。

こうなれば、分霊のやる事は外敵が来ないように守護することである。

結界により病院は保護されたが、ひとたび起きた混乱までは鎮まるのに時間を要していた。

 

特に混乱が起きていたのはセージの関係者周りであった。

何せ危篤状態にあったものが突如として起き上がり、超常的な力を揮い

人が変わったような立ち振る舞いをし、それに伴う説明は何一つない。

戸惑うなと言う方が難しい。セージを幼い頃から知っている牧村明日香でさえ

こんな豹変は目の当たりにしたことが無い。母親に至っては言わずもがなだ。

 

もし、フューラーの演説が無ければまた違った形にはなっていたかもしれない。

しかし、人類の敵として設定された三大勢力が公表された現在

セージの豹変もそれに絡んでいるのではないかと言う疑心が生じてしまう。

そんな疑心を、本来の身体の持ち主であるセージは全く知らない……

 

――――

 

「――砲撃を許可する! アレは自国民ではない、自国を脅かす怪物だ!」

 

曲津組アジト跡でもまた、騒動は広がっていた。

ついに自衛隊が本格的に出動、陸上自衛隊と航空自衛隊による攻撃が

覇龍(ジャガーノート・ドライブ)となったイッセーに対し行われていたのだ。

これに失敗すれば、米軍が駒王町に対し攻撃を行うと声明を発表していたのだ。

 

つまり、ヴァーリとセージは覇龍となったイッセーの阻止に失敗。

結界もアインストの妨害により穴をあけられ、そこから駒王町の外まで被害が及び出したのだ。

 

アインストと戦っていた慧介も、数の暴力やアインストアスタロト――

ディオドラと言う存在に押され

劣勢に立たされる結果になってしまっていたのだ。

 

覇龍に対し戦車や戦闘ヘリが攻撃を加えるさまは、まるで怪獣映画の如く、である。

しかし、その結果もまるで怪獣映画さながらであった。

 

次々と反撃で撃退される戦車や戦闘ヘリ。

一瞬のうちに、駒王町は文字通りの地獄となったのだ。

 

「……イッセー、どうして……」

 

「リアス。もう私達ではどうしようもありませんわ。

 遺憾ですが駒王町を放棄。自衛隊の人達を逃がした後、私達も退避。

 後の事は魔王様に託すより他……」

 

変わり果てた自分の眷属を前に愕然とするリアスに対し

努めて冷静にあろうとする朱乃。しかしその発想は

既に姫島の巫女としてではなく、一人の悪魔としての発想であった。

 

「私達の力では……人間の街一つ守れないというの……」

 

ソーナもまた、駒王町を放棄せざるを得ないという判断に歯嚙みしていた。

無力感に打ちひしがれるリアスやソーナ達を尻目に

覇龍となったイッセーは破壊の限りを尽くしている。

その時だった。所用を済ませたアーリィ達が戻ってきたのは。

 

「これは……何処なんですか……!?」

 

「アーリィ。呆けている場合じゃないぞ。この様子だと……

 はっ! 慧介! 慧介は大丈夫なのか!?」

 

「……これは……み、皆さん大丈夫ですか!?」

 

アーリィ、ゼノヴィア、アーシアの三人は、ここを発ったとき以上の惨状に愕然としており

軽くパニックを起こすほどであった。

幸いにして、すぐに落ち着きを取り戻すことは出来たが

今度はアーシアを出迎えたリアスがさらにショックを受けることとなった。

 

何せ、来るはずが無いと思っていたものが来たのだから。

 

「アーシア! 無事だったのね……っ!? こ、この魔法陣は……アモン!?」

 

そこに佇んでいたのはセージの身体を借りたアモン。

リアスにしてみれば、セージはそこでさっきまで戦っていたはず。

それなのに、その肉体がここに来ること自体があり得ないのだ。

 

「セージ……じゃないわね? アモン家の者とお見受けしたけれど……

 こんな時に何の用かしら?」

 

「あ? 誰だお前? その紅い髪と目つきはサーゼクス・グレモリーに似てるが……

 それより、俺は忙しいんだ。関係ない奴はすっこんでろ」

 

サーゼクス・グレモリー。その名前を聞いた途端、リアスは目を見開いた。

何せ、自分の兄を旧姓である自身の家の名で呼ぶ悪魔など

今の冥界にはほとんどいないと思っていたから。

そしてそれは、現アモン家においても同様である。

 

「ま、待ちなさい! その身体は……私に説明なさ……」

 

「すっこんでろっつったぞ!」

 

アモンの怒号と共に、セージの指先から超音波の矢が放たれる。

リアスが得意とする滅びの力に比べてそれは小さく、細かなものであるが

その威力はリアスを吹き飛ばすには十分すぎるほどであった。

 

「超音波の矢……悪魔の能力の中でも初歩の初歩……

 それがこんな威力を持っているなんて……

 あなた、アモン家の悪魔で間違いないのよね……?」

 

「俺の言葉が聞こえなかったようだな? 俺はすっこんでろ、って言ったんだ。

 それとも、俺の用事を聞いてくれるのか?」

 

「……わかったわ、ただその身体は……」

 

言葉を紡ごうとするリアスを遮り、アモンは語り始める。

 

曰く、この身体は俺が間借りしている。

 

曰く、その話をつけるために俺はここに来た。

 

曰く、そうでなくともこの身体は限界だ。一度持ち主の魂を返さないとならない。

 

その話を聞き、事ここに至ってようやくリアスは自分のしていた事に気付いたのだ。

自分は、セージを殺そうとしていたと言う事に。

肉体にあるべき魂を失った状態が、長く続く筈がない。

イッセーに続き、セージまでも彼女は見殺しにしようとしていたのだ。

 

「セージ……私は……

 そ、そうね。セージよね。セージならあそこに……っ!?」

 

リアスが指し示した先には、すでに消えかけているセージがいた。

仰向けに横たわり、今にも消滅しそうであった。

 

「まずい! 今すぐ何とかしないと……うおっ!?」

 

しかし、タイミングの悪い事に覇龍がアモンを見つけてしまったのだ。

狙いすませたように腹部から赤い光線――ロンギヌススマッシャー――を放ってきたのだ。

その一撃は、アモンを捉えることは無かったものの、避けた先の結界は完全に破れ

上空の雲を霧散させるほどの威力があったのだ。

 

しかし、何故ロンギヌススマッシャーが上空に向けて放たれたのか。

答えは、覇龍にしがみついている存在にあった。

 

「ぐっ……まだ勝負はついてないぞ、赤龍帝!」

 

ヴァーリである。ヴァーリが、すんでのところで射角をずらし、被害を最小限に食い止めたのだ。

しかし、今までの戦いの中で消耗していたヴァーリにこれ以上の戦線維持は出来なかった。

振り落とされるように、ヴァーリは弾き飛ばされてしまう。

 

「あの白い奴……あれが白龍皇か。とにかくチャンスだ、今の内に……!」

 

その隙に、アモンは漸くセージと接触することが出来たのだ。

 

――――

 

「……いよいよ幻覚が見えてきたか、俺が目の前にいるなんてな……」

 

戦いのダメージは逐一カードで回復させていたはずなのだが

それでも仰向けに転がってしまっているセージ。

そんなセージを覗き込むように、アモンが立っている。

 

「漸く会えたな。お前は知らないかもしれないが

 俺を呼んでいた声はずっと聞こえていたんだぜ?

 俺はアモン。名前くらいはサーゼクスやアジュカから聞いたことが無いか?」

 

アモン。その名前にセージはハッとする。

冥界で語り継がれる勇者にして、裏切者。

次元の狭間に幽閉されているアモンと目があった事を思い出す。

だが、セージの知っているアモンは蝙蝠のような頭に青い肌をしていたはずだ。

それが、何故自分の身体を使って話しかけているのか。

 

「俺もお前と似た様な身の上なんだよ。だから波長があったのかもしれんが……

 早速だが、用件を言うぞ。お前の魂を取り戻しに来た。

 いや、お前に言わせば身体を取り戻しに来た、と言った方が早いか?」

 

あまりにも突拍子もない事を言う目の前の自分に、セージは目を丸くする。

それは、かつて自分が試みたが悉く失敗に終わっていたのだ。

そのケースを出し、セージが反論しようとするが――

 

「知ってる。だが騙されたと思ってやってみろ。お前の知ってる悪魔はどうか知らんが

 悪魔は契約の上で嘘は吐かん。少なくとも、俺はな。

 やるなら早くしろ。お前は長らく身体から離れていたんだろ?

 悪魔はともかく、人間がそれをやったら死ぬ。俺としてもお前に死なれると困るんだ。

 宮本成二。お前はお前の身体を取り戻したくないのか?」

 

最早限界であったのは、セージにとっても事実だった。

思わぬ形で差し伸べられた救いの手を、セージは掴む。

 

かつては拒絶された己の身体。

しかし、己の身体に触れても拒絶反応は出ない。

そのまま思い切って、かつてイッセーに乗り移ったように自分の体への憑依を試みる。

 

 

 

…………

 

 

 

………

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

..

 

 

 

.

 

 

 

 

 

『どうだ? 久々の肉体は?』

 

「……し、信じられない。しかし、一体なぜ……?」

 

一体、どれだけの間この時を待ちわびただろう。

一体、どれだけの間この日が来るのを夢見ていたであろう。

その目に映る両手は、間違いなく自分のものである。

触れてみた感触も、記憶を頼りに実体化させた自分の霊体と大差ない。

即ち、本来の肉体である。

 

だが、セージには一つ腑に落ちないことがあった。

今まで散々試したにもかかわらず、悉く失敗に終わっていた肉体の奪取。

それが、こうもあっさり行くことがどうしても信じられなかったのだ。

 

『恐らくだが、悪魔の駒(イーヴィル・ピース)が功を奏したんだろう』

 

不意に口を開くフリッケン。

左手の「記録再生大図鑑(ワイズマンペディア)」のみならず

右手の「紫紅帝の龍魂(ディバイディング・ブースター)」も肉体に戻っても健在であった。

フリッケンが言うには

 

悪魔の駒で悪魔化した魂と、アモンが乗り移った事で悪魔化した自分の肉体の波長が揃ったため

晴れて自分の体に戻ることが出来たと言う事らしい。

 

『ケガの功名って奴だな……うん? 誰だお前?』

 

『先客で、通りすがりだ。覚えなくていい』

 

『通りすがりの割には居座ってるイメージがあるけどな……まぁいい。これからよろしく頼むぜ』

 

「……挨拶してるところ悪いが、状況を立て直したい。あとに……うっ!?」

 

突如、足元がふらついたかのように崩れ落ちるセージ。

立ち上がろうにも、身体に力が入らない様子だ。

 

『肝心なことを忘れているだろ? お前は長い間寝たきりだったんだ。

 そんな奴がいきなり走り回ったりできるか? 身体のコントロールは俺に任せておけ。

 おい通りすがり。俺にもその力は使えるか?』

 

アモンが指摘した、至極当然の事態。

セージの肉体は数か月も寝たきりだったのだ。そんな肉体を酷使は出来ない。

それもあって、肉体コントロールはアモンのまま

フリッケンの力が使えないかと提案しているが――

 

『ダメだな。俺とお前とではうまくシンクロしない。神器(セイクリッド・ギア)にしたって同じだ。

 悪魔の力を遺憾なく発揮できるお前か、神器の力を発揮できる俺らかを

 適宜使い分けないといけないみたいだ。

 今は、選択の余地は無さそうだけどな』

 

そう。悪魔であるアモンに神器である記録再生大図鑑は使えない。

転生悪魔ならば話は変わったかもしれないが、アモン自身は純正悪魔。

フリッケンの力も、セージが受け取ったものであり、セージ仕様になっているため

アモンではうまく使うことが出来ない。結局、アモンはセージの身体を使って

悪魔の力を揮う事しか現時点では出来ないのであった。

 

『だったら見ておけ、本物の悪魔の戦い方って奴をな!』

 

不安要素を多大に抱えつつも、肉体を取り戻したセージの新たな戦いが幕を開ける。

その相手は、肉体を失った切っ掛けともいえる

兵藤一誠の成れの果てと言うのは何の因果であろうか。

 

――――

 

肉体を取り戻したセージがアモンの力で覇龍に挑む一方

もう一つの戦いにも決着がつけられようとしていた。

 

アインストアスタロトに押されていた慧介だったが

ゼノヴィアとアーリィが来たことで形勢は逆転。

逆に取り囲まれることとなった。

 

「形勢逆転、ですね」

 

「な、何故だ!? 何故お前達は貴族たる僕に逆らうんだ!?

 大人しく僕のものになっていればいいものを!」

 

「……言いたい事は、それだけですか?」

 

激昂するディオドラの前に姿を現したのは、かつて自身を助けた……

いや助けるように仕向けたアーシア。

しかしその眼は冷ややかで、とてもその時と同じ感情で動いているようには見えない。

 

「あ、アーシア! お願いだ! 僕を助けてくれ!

 あの時と同じように! 僕を助けてくれたらなんでもする! だから……」

 

「……えて」

 

「……えっ?」

 

「消えてください、って言ったんです。あなたを治療したのは私の一生涯の汚点です。

 そんな汚点は私自身の手で拭い去りたいところですが、私にそんな力はありません。

 私は悪魔にも良い悪魔と悪い悪魔がいると思ってます。あなたは……」

 

アーシアが言葉を紡いでいる中、言わんとすることを察したアーリィとゼノヴィアによって

ディオドラに杭とデュランダルが突き付けられる。

 

「どうやら、私の知っている以上に悪党だったみたいですね、ディオドラ・アスタロト。

 ああ、私の言葉の意味なんかどうでもいいんです。ただ一つ言えるのは……

 

 私は、アーシア程甘くはありませんよ?」

 

アーリィの突き立てたナイトファウルで、アントラクスが炸裂する。

アインストにとってその材質は毒であった。悍ましい悲鳴に一瞬アーシアが耳をふさぐが

すぐに表情を元の冷たいものに戻し、ディオドラを睨みつける。

 

それでも構わずにアーシアに縋ろうとするディオドラだが

その泣き崩れた顔面の左頬に平手打ちが炸裂する。

 

「イッセーさんに、町の人達に謝ってください」

 

紡がれた言葉に抑揚は無く、刃のように冷たくディオドラに突きつけられている。

何より、アーシアに叩かれたという事実を受け入れられずにいた。

アーリィ共々、自分のものにしたつもりでいたのに、揃いも揃って歯向かっている。

その現実を、ディオドラは受け入れられずにいた。

 

「な、なにを……」

 

乾いた音が響き渡る。二発目。冷たい目でディオドラを睨み続けているアーシアの平手打ち。

今度は往復ビンタになる形でその裏拳がディオドラの右頬に炸裂したのだ。

 

「右の頬をぶたれたら左の頬を出せ、とかつてイエス様は仰いました。

 けれどそれは重要な事じゃありませんし、あなたには関係ありません。

 イッセーさんに、町の人達に謝ってください。そして二度とこの人間界に現れないでください。

 勿論、私達の前にも。それ以外の言葉を、私は交わすことは出来ません」

 

「二度も……! パパにも、アジュカにもぶたれたことが無いのに!」

 

「アーシアは殴ってくれるだけまだ優しい方ですよ? 殴って何が悪いんです?

 言ったはずですよ? 私はアーシア程甘くはない、って」

 

アーリィの言葉の意味するところを察したゼノヴィアは、口を挟まずにいた。

アーシアはぶってでも更生に期待している節がある。

けれどアーリィは更生など期待していない。人に害を成した時点で、殺すつもりなのだと。

どちらもある意味正しいと考えているゼノヴィアや慧介は

ディオドラの処遇に関しては何も言わずにいたのだ。

その証拠に、ディオドラの頭にアーリィのナイトファウルが突きつけられていたのだ。

 

「けれど今はアーシアの意見を尊重します。

 私の知るアーシア以上にある意味逞しく育ってくれた。

 それに対する姉としての答えです。ディオドラ・アスタロト。アーシアの言う通り、罪を――」

 

「罪!? 人を愛することが罪だとでも!? アーシアも、お前も、僕の言う通りにしていれ――」

 

断末魔を上げることなく、アインストアスタロトは呆気なく地に伏した。

アーリィが、その頭部とコアを立て続けに撃ち抜いたのだ。

そのあまりにも呆気なさすぎる最期に、ゼノヴィアは言葉を失っていた。

 

「……天魔伏滅。この地に巣食っていた悪魔はこれで滅びたわけか。

 悪党に相応しい、あっけない最期だったな」

 

慧介も、神妙な面持ちで崩れ落ちたディオドラだったものを見遣っていた。

それと同時に、頭を失ったアインストの軍団は活動を停止する。

アインストの脅威は去った。残るは――覇龍のみ。

 

悪魔によって齎された駒王町の大災害は、間もなく終わりを迎えようとしている――




祝・セージの肉体復活!(限定的ですが)
その一方あっさり倒されたディオドラ。

アーシアに徹底的に拒絶させ、アーリィの手で始末したいと考えた結果こうなりました。
散々嬲り者にしてきた聖女に殺されるってある意味本望かもしれませんが
それでも(補強があるとはいえ)アーリィにディオドラを倒させたかったってのがあります。

(向こうの結末を見ていた分余計に。余分なことかもしれませんが)

>アモン
神器が使えないのはまぁ、そうなるなって事で。
技のフリッケン、力のアモンと言う事でセージの肉体には二つの別人格が住んでる事に。
なのにイッセーに憑依していた時より有情に思えるのは何故なんでしょう。

>天照分霊
実際うちの近所にも天照様縁の神社ありますし。
原作では「悪魔フリーパス」みたいな方法で神社を通過してましたが
それって見方を変えたら「土足厳禁の場所に土足で入る」ようなもんじゃね? と思い
拙作では「駒王町は神の住まない町」になってる設定があります。
(この辺「停止世界のクーデター」辺りに触れてます)
その為他所の担当の分霊がやって来ているってお話。お疲れ様です。
悪魔の支配が無くなってもすぐに担当を常駐させることは出来なかったのです。
何せきちんとした社が……

本文中では触れてませんがダウングレード版と言う事で
艦これの矢矧……ではなく吹雪チックなキャラをイメージ。
史実じゃ全然接点無いですけどね(大和自体が……)

最近艦これやってないなぁ……

>聖女組
ディオドラとの決着がついた時点で彼女達を出した目的の一部は果たせたと思ってます。
別世界ではありますが「ディオドラを倒せる可能性」を示唆させました。
これから先はセージとの絡みになって行くと思います(寧ろこっちが主題になるべきですが)。

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