四部?DIO様にかかればあっさり終わるよね、て事でこれで終わりです。
次は五部。
なぜおれは今、船で日本に向かっているのだろう。ジョセフのじじいと花京院と一緒に。
光が入らない特別室のベッドに腰掛け太股に肘をつき、指を組んでその上に額を乗せる。
事の始まりはジョセフの浮気だ。男として性欲やらは理解するが、ガキまで作るとは迂闊にハッスルし過ぎだくそじじい。
スージーQやホリィはジョジョに任せてきた、面倒な事は任せるに限る。その代わりおれがジョセフの監視のために同行する事になったが。
そもそもおれは吸血鬼だぞ?日光に当たれば消滅するというのに一緒に行けとはどういう事だ。逝ってこいという事か。
大抵の事は穏やかに流す花京院も巻き込まれて苦笑いをしていた。もっとも
「ぼくはディオのために一緒に行くのだから、ジョースターさんと一緒に居なくてもいいよね」
と言ってジョセフの事は船員に任せていたな。
早速外で何かあったらしいが知るか。おれに危害を加えようとする者ならば花京院が何とかするだろう、ジョセフのやつは知らんがな。
承太郎もこの場所に来ていると聞いた、滅多な事は起こるまい。
証言1
広瀬康一
最初見た時は凄く…えーと、男の人にこう言うのは変だけど、綺麗な人で正直見惚れました。
もう一人の人と承太郎さんとで喫茶店で話をしてて。承太郎さんが笑ってるとことか初めて見たかなぁ。金髪の男の人の事、ディオさん、でしたっけ?本当に心から慕ってる、て感じでした。
ジョースターさんもディオさんの前ではしゃんとしてたし。花京院さん?も滅茶苦茶懐いてて、大型犬のご主人様、て思っ…あ!こ、これはオフレコで!
証言2
虹村億泰
あ?見てみた感想?
あー…何つーかよー、惹かれるって感じしたんだよなァ。こいつについていけば安心?みたいな感じ。
隣にいた赤髪の兄ちゃんに肩叩かれてすぐに正気に戻ったがよ。あれ何だったんだろうな。
ちょいちょい見かけてっけど近寄り難い雰囲気でつい避けちまう。隣の赤髪の兄ちゃんが金髪の男を凄ぇ慕ってんのは伝わってきたな。
証言3
岸辺露伴
彼は凄い逸材だ!康一くん以上かもしれない、彼を見ているとどんどん創作意欲が湧いてきて止まらなくなる!過去最高の作品が…(以下延々とハイテンションで喋り続けている)
証言4
東方仗助
え、ディオさんの印象?そうっスね~、ぶっちゃけ美人だな、て気持ちと美術の彫刻みて~だな、て。ああそれから
「こいつのだらしない下半身のせいで迷惑かけたな」
てすげーストレートに言われて思わず笑っちまいました。
しかも、もうろくしたんじゃねーか、て感じの…その、おやじが、ディオさんの前だと滅茶苦茶元気なんスよ!若返ってるみたいで…え、それ目の錯覚じゃねーの!?
承太郎さんもディオさんと待ち合わせとかしてるとそわそわしてて面白かっ…承太郎さんには秘密で!
花京院さん?あー、ディオさんに好意丸出し?まあ、愛の形は様々ですから気にしないです。特にディオさん、男とか関係なしに色気すげーし。承太郎さんと何か張り合ってたのは面白かったけど。巻き込まれなければ。
えーと…、あ、事情は全部知ってる?なら大丈夫だよな~。
おれのスタンド、クレイジーダイヤモンドみたいに治すタイプとか珍しいらしくてディオさんすっげ~興味もったんスよ。色々根ほり葉ほり聞かれたけど、対価だっつって色々奢って貰ったりして。最初は目玉が飛び出そうなくらいの札束出されてびっくりしたなー…金持ちの感覚ってわかんねーよ。
ディオさん話うまいし一緒にいて楽しかったんスけど、丁度承太郎さんと花京院さんと鉢合わせして。あ、あん時は喫茶店でした。
「ドドドド」て効果音聞こえそうなくらい緊迫した空気の中、ディオさんの隣の席争奪戦…と言っても静かなもんでしたけど…やってて、気まずかった、つーか…。
そしたらディオさん、いつの間にかおれの隣に座ってるんスよねー。二人の視線、人殺せんじゃね?てくらい怖かった。
そしたら「おれはこいつが気に入った」とか言って肩まで抱かれて、いいにおいしてドキドキしたし二人に睨まれて別の意味でもドキドキしたし、とにかく濃い時間でした。
最後に愉快そうに笑うディオさんから面白いものを見せて貰った礼だ、て頭撫でられたんスけど…あれ、気持ちよかったな~。
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この街にはスタンド使いが多く集まっていたが、使えそうなのは仗助、億泰、康一の三人くらいか。
特に仗助のクレイジーダイヤモンドは面白い。ぜひ手元に置きたいものだ。
何やら色々とあったようだがほとんどは昼間の出来事だ、いくらおれでもその場にはいられない。何より面倒くさい。
承太郎がボロボロになっていた時は笑ってやったが。
そういえば、女の手だけを持っていた男に会ったな。
そいつもスタンド使いだったらしく攻撃してきたので返り討ちにしてやった。爆弾を操るとは中々に面白い能力だった、右手が千切れたがどうという事はない。写真もうっとおしかったので潰して燃やした。
だがその後の花京院の説教の方が大変だった。愛着でも湧いたらしく邪険にできん。
返り討ちにした男はどうやら仗助達が追っていた男らしく
「ディオさん…おれ達の街のために人知れず…矢まで破壊してくれて…グレートだぜ!一生ついていくっス!!」
と後で礼を言われた。
守ったつもりなどかけらもなかったために複雑な気持ちになる。
…これ以上いたら部下と言うより舎弟が出来そうだ、ジョセフを連れて早くアメリカに行こうと思う。
DIO様は勘違いされてなんぼ!
五部は勘違い要素たくさん出したいです。