真・恋姫✝無双 魏国 再臨 番外   作:無月

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書けましたー。

明日は白を頑張ります。


オリジナルキャラ設定 参

【曹操陣営】

姓:(ギュウ) 名:(キン) 真名:薇猩(ラショウ)

髪:なし 禿頭

瞳:樹枝しか映っていない

《備考》

 曹仁隊・副隊長であり、現在は本編・番外のあちこちで登場し、そのキャラの濃さ・登場回数もあって真名を命名された。冬雲は勿論部下からの信頼は厚く、実力主義の曹操陣営において副隊長を任されているというだけで彼の実力が窺える。だが、想い人である樹枝が関わってくると一途すぎるが故に暴走を開始する。

 真名の『猩』は『猩紅』という黒味を帯びた鮮やかな紅色のことを指し、『薇』は『薔薇』の一字から取られた。そして、赤い薔薇の示す花言葉は「あなたを愛してます」「愛情」「美」「情熱」「熱烈な恋」。

 真名に薔薇を採用した理由はもう一つあるが、それは瞳を見れば一目瞭然だろう。

 

 

姓:(ソウ) 名:(スウ) 字:巨高 真名:万年青(オモト)

髪:金

瞳:青

《備考》

 史実においては曹騰の養子だが『再臨』においては実子とし、華琳と樟夏の父である。曹騰について今回は語らないが父である曹騰もまた『四英雄』と呼ばれ、霊帝時代に五胡の侵略から漢を守った英雄である。彼には『英雄の息子』という肩書きに見合うだけの才はなく、傍から見れば妻と共に洛陽から逃げ出すように父から与えられた陳留の刺史を務めた。

 妻の死後、落ち込んでしまった子どものために女装し、母親と父親の二役をこなして家庭を支えたが、母親という役割が自分にあっていることに気づき、仕事を華琳に譲った現在は母親の姿で日々を過ごしている。

 名の由来は『オモト』という植物からとり、花言葉の一つに『母性の愛』がある。

 また、彼を出す案は複数あり、その内の一つでは『彼を故人とし、華琳の思考や樟夏の性格に影響を及ぼす』というものもあった。が、現在使用している案の方が奇抜であり、秋桜や柳など『父親を殺しすぎている』という意見から不採用となった。

 

 

真名:鳳華(ホウカ) 故人

髪:直毛で金

瞳:青

《備考》

 華琳と樟夏の母であり、万年青(オモト)の妻。前述した曹嵩の備考欄にあるように既に故人である。万年青にとっては自分を変えた女性であり、華琳にとっては魅力的な母であり、樟夏にとってはかすかに記憶のある美しい母であった。

 名の由来は『ラナンキュラス』の和名・『花金鳳花』から来ており、花言葉は「晴れやかな魅力・あなたの魅力に目を奪われる」。

 彼女については話の都合等もありあまり詳細を語ることは出来なかったが、真名を付けた以上は今後番外などで登場する可能性は高い。

 

 

 

【孫陣営】

姓:() 名:() 字:大栄 真名:秋桜(シュウオウ) 故人

髪:金 背中中央までの長さ

瞳:海色

武器:大剣『東海武王』 細剣『西海優王』

《備考》

 孫堅四天王の一角であり、舞蓮の亡き夫。そして、雪蓮達の亡き父。彼の名前はこれまで明言してこなかったが、孫堅四天王の一角である祖茂である。

 以前の設定にも書いた通り、当初は彼がここまで登場する予定はなく、最早孫家のみならず陣営を語る上でなくてはならない存在となった。言葉足らずで穏やかというよりも無関心に見えるような男であり、考えることは得手とせず、黙って行動に移すことが多かったとされる。

 また、秋桜にとって祭は舞蓮を任せられる存在であり、木春は良き友であり、銀葉は舞蓮とは違う意味で危なっかしく放っておいてはいけない妹のような存在であった。当然、言葉にすることは生涯なかったが彼もまた呉を、同朋達を深く愛していた。

 名前の由来は『桜』だが、「秋」の一字があるように彼は秋咲きの桜が名の由来である。秋咲きの桜はいくつかあるが『四季桜』なら『想いを託します』、『十月桜』なら『神秘な心・寛容』、『子福桜』なら『純潔・愛は死より強し』、『寒緋桜』なら『艶やかな美人』となる。

 

 

姓:(カン) 名:(トウ) 字:義公 真名:銀葉(ギンヨウ)

髪:橙

《備考》

 孫堅四天王の一角であり、女性。現在は引退し、夫である程普と共に子や孫に囲まれ、余生を楽しんでいる。また、孫陣営では珍しく装飾などに拘るお洒落な女性である。

 かつては舞蓮や祭と同様に秋桜を狙い、秋桜の誰に対しても対応の変わらないところに惹かれていた。が、秋桜が自分をどう見ているかを理解してしまい、恋愛を断念。以後は頼れる兄のように秋桜を敬愛するようになった。そして、秋桜と同じように自分を『孫堅四天王の一角』でも、『多くの男にもてはやされる女』と見なかった程普に恋をした。その結果、舞蓮と祭と同世代でありながら現在は三歳になる孫を持つ祖母である。

 真名の由来は『リューカデンドロン』という花の和名・『銀葉樹』からきており、花言葉はいくつかあるが彼女の名に込められているのは「閉じた心を開いて」である。

 

 

姓:(テイ) 名:() 字:徳謀 真名:木春(モクシュン)

髪:薄い黄と白髪混ざり

《備考》

 孫堅四天王の一角であり、男性。現在は引退し、妻である韓当と共に子や孫に囲まれ、余生を楽しんでいる。

 かつては舞蓮に恋慕の情に近いものを抱いていたらしいが、その詳細は定かではない。荒くれ揃いの孫堅四天王の中の頭脳と隠密を担い、七乃や明命、思春の指導なども行った。また、隠密ゆえなのか、生来の特徴なのか異様に影が薄く、よほど勘のいい存在にしか彼の居場所は掴みにくいようだ。そんな中で必ず自分を見つけてくれる四天王とその主たる舞蓮に対し、特別な感情を抱いてしまうのは必定だったのかもしれない。

 真名の由来は『マーガレット』の別名である『木春菊』からきており、花言葉は「真実の友情・愛の誠実」。彼の名には友情を背負わせたかったのは作者のこだわりである。

 

 

 

【その他】

姓:劉 名:弁 真名:八重

髪:淡い桃色

瞳:淡い緑

《備考》

 少帝弁であり、劉協の父違いの姉。劉協にとってはよき姉であり、月たちにとって守るべき大切な友人であり主君。現在、公には死亡扱いとされ、月たちによって今は劉協と共に洛陽を離れている。

 だったが、水鏡女学院にて千重に対して『姉』をしているところを目撃した多数の女子生徒により『お姉様』と呼ばれ、もてはやされ、そう在ろうとしているうちに彼女は目覚めた。故に彼女は自らが似合う衣服を纏い、優雅に、艶やかに、舞い踊るように。そして、妹達を守れるように刺突剣を振るう。

 現在、『劉弁』として死亡し、『ただの八重』として・・・ 否、『妹達へと愛を振りまく愛の伝道師』となって恋達を連れ、大陸のどこかを放浪している。

 

 

姓:劉 名:協 字:伯和 真名:千重

髪:やや濃い桃色

瞳:淡い水色

《備考》

 献帝であり、『前日譚』が書かれる以前から名前のみ本編に登場をしていた。が、真名を考えた当初、登場する予定はなく、『前日譚』ではそこに収まることが当然のように違和感なく収まった。その後、無事本編登場及び冬雲との再会を果たし、彼女もまた記憶所持者であったことが明らかとなった。

 前日譚にて恋に自覚したのが遅かった所為もあって積極的であり、現在は陳留の街で歴史を残すことを熱心に行っている。作家というには歴史に重きをおき、文化や経済、政や環境などは彼女によって残されていくだろう。

 

 

姓:(ホウ) 名:(セイ) 字:孝直(コウチョク) 真名:緋扇(ヒセン)

髪:紺

瞳:紺

武器:杖『黎杖韋帯(レイジョウイタイ)

《備考》

 真名を『己の生き様、死に様を描くもの』と重要視し、真名を交わすことは滅多にない。が、白本編にて紫苑・璃々とは真名を交わしていることが窺える。

 そして番外にて、ようやく彼女の真名は明らかとなった。本編の『38,』において杖の意匠を描いたのはこれの伏線であり、真名の由来となった檜扇の花言葉である「誠意・個性美」は彼女の生き様を描く上で指針となった。

 現在は水鏡女学院に戻り、植物を用いた薬学から医術の道を切り開こうとしている。

 

 

真名:彗扇(スイセン) 故人

《備考》

真名の由来は水仙。花言葉は多数あるが彼女の名に込められているのは『尊敬』である。

 彼女は法正を書くことが決定した時から誕生していながら、伏線などを一部に書くのみ、およそ二年もの間作者の脳内のみにとどまっていた存在である。伏線として書かれていた『泡沫水仙』という名は彼女の筆名(ペンネーム)であり、スイキョウによって贈られた二つ名である『泡沫の彗扇』からとった名である。

 本編四十七話の千里視点において千里が見かけていた人物も、槐が呉にて増版を企てた本の著者も、白本編において何度か登場している『泡沫水仙』も全て彼女のことを示していた。

『泡のように儚く、彗星のように通り過ぎ、水仙のようにその身に毒を宿して、自らが生きた証を大地に残していく』

 スイキョウが口にしたこの言葉こそが、彗扇の生涯を短く表したものである。

 

 

≪『残念(天才)三軍師』及び『泡沫水仙』 追記(というか ほぼ雑記)≫

 この四名の設定は登場を決めた時から設定が四名で完成し、完結していた。そして、本編とは独立して完成しきっていたが故に『本編では明かせない』という結論が早い段階で出ており、結果として彗扇の存在は本編で匂わせることは出来たのが精一杯であり、番外にて法正の真名と彗扇は登場することとなった。

 だが、彼女達の役割とするところはあまりに大きく、真名への価値観の差、友という存在への価値観の差異、桃香達を始めとした劉備陣営への教育及び原作においての疑問点の解消など、本当に多くのことを担ってくれた。

 法正達三名の関係についても多くの疑問や不満が出ていたが、互いに真名を許すことなく、油断することなく向き合っていても、言葉に一切の容赦がなくとも、彼女と王平と諸葛瑾の関係を誰が『友』と称さずとも彼女達の関係は特別なものであり、誰にも入ることは許されない。そして、そんな関係の中に入ることの許されていた法正の実妹であり、王平の友であり、諸葛瑾の愛した作品の著者は既にいない。

 彗扇の存在は法正達を語る上でなくてはならない存在であり、三人の潤滑油であり、心の拠り所とも言える場所だったのかもしれない。本編に関わることはなくとも、武だけが大陸に名を残す方法でないことを彼女の名が示すだろう。

 

 

姓:司馬 名:() 字:徳操 

《備考》

 彼女達は少々特殊なため、これより下に真名・備考欄のみを記す。

 

真名:スイキョウ

《備考》

 水鏡女学院の創立者であり、この世界のバグのような存在。

 彼女が理解できないことはなく、この世界が所詮一つの可能性であることすら見通し、日々を布団の中で過ごすニートである。女学院を辺境に創立したのも煩わしい人間関係から遠ざかるためであり、学院を開いたのは定期的な収入を得るためである。ごく稀に自分に気づいた存在や将来有望の存在には悪戯に二つ名をつけ、二つ名を付けた者は女学院から卒業という形で外に出される。

 退屈だから死ぬという考えはせず、退屈だけど生きているんだから最期まで生きるし、死ぬことすら億劫という横着者。気持ちよく眠り続けるために環境を整え、ごく稀に外に出ては日向ぼっこをするのが日課である。最愛の存在は彼女特製の羽毛布団であり、気まぐれに名前を付けては彼らに包まれている。

 

真名:ミカガミ

《備考》

 表の司馬微であり、主な女学院の管理は彼女が行っている。

 スイキョウが辺境に建物を作った頃に拾った少女であり、スイキョウが育てたとは思えないほど常識人に育った。定期的に水鏡女学院から離れ、各地から才ある子を見つけては女学院へと勧誘する。

 が、常識を持ちながらその考え方はスイキョウ中心であり、己が司馬微であること・スイキョウの表の顔であることに誇りを持っている。

 

 




『誠意とは真心であり、個性的で人を選ぶ美しさもまた美である』
法正さんは私にとって、そんな人です。

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