抂いし王の叔父   作:岐阜の人

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形は変われど  前篇

ある人の格言に此の言葉が有る・・まあ此の格言自体は前世と言う物から引き出した格言に過ぎないのだがな

 

そう此の格言は「空と言う存在に国境は存在しないし抑々その様な事はしては成らない」と言う考え方だ

 

だからこそ儂事前世では佐藤と名乗って居た存在・・そして現世では「ガストン・フィリップ・オルレアン」は其の考えに反して今まで生きて来た

 

否生かされて来たという言い方の方が何方かと言えば正しいのだろうか、そう其の儂と言う存在が暮らす領地に住む国民ないし領民と言う存在を「貧困や外敵勢力からの命の保証」と言う物が貴族としての務めとして有る

 

だからこそ今まで60数年間の間其の者達を守る為に生きて来た・・だが其の役目も後数日の月日が経てば消え失せるだろう

 

そう儂が暮らすオルレアン大公家の当主と言う存在は昔から「自分の血が流れる存在を自身の継承者にする事が出来ない呪い」と言う物が存在をしている

 

だからこそ未だ10代後半で儂から見て先代のオルレアン大公家の当主で有り儂と同じ前世の記憶を持つ存在に対して聞いて見ても「儂も其の呪いの解除の方法や何故その様な呪い見たいなのが存在をするのか自体知らない」と言う事伝えられたのだ

 

だからこそ此のオルレアン大公家の設立時から存在をする儂の師みたいな存在であり儂の後見人とも言うべき此の国の要とも呼べる「佐川実さん・・そうトール・アルザス・サガワ相国」に対して尋ねたらはぐらかす様に此の話題と言う物を避けたのだ

 

だからこそ儂と言う存在は「佐川さんと言う存在は此の国のそう元々辺鄙でなにも存在しない貧しいオルレアン公爵家も領地を何か大きい力を引き込める為に其の代償に此の地に呪いみたいなのを掛けたのでは?」と言う様な事を思ったのだ

 

まあ仮に呪いと言う物が存在し様が存在しまいが此のオルレアンと言う地自体が「一種の聖地」見たいな状況に変わりが無いのだろう

 

そう此のオルレアンの大地は先程述べた様に「前世の世界風で言えばフランス共和国グラン・テスト地域圏のオート=マルヌ県」しか支配出来なかった

 

だからこそ所謂此のオルレアン公爵家の土地は初代オルレアン大公家の当主が就任をする以前は「ガリア王家の歴代の王の末子が往き付く流刑地」とも言うべき場所だった

 

だからこそ此のオルレアンの大地は6000年以上前から此の地は「流刑地」として使用されて来た・・そう残念ながら

 

だが其の忌むべきオルレアンの大地の価値を初代オルレアン大公の当主と成る存在「シャルル・ヴァロワ・オルレアン」が未だにオルレアン公爵家の家長を勤めていた今から約360年前にとある事件が起きた

 

そう私の前世の世界史の歴史の教科書で言う所の「モンゴル帝国の欧州侵攻」のような出来事を此の世界でも起きたのだ

 

そう其れで此の世界でのモンゴル帝国に相当をする「タタール・キタイ2重帝国」によるハルケギニア大陸西部地域所謂旧エウロパ帝国支配地域への軍事侵攻が行われた

 

そう之により此の「タタール・キタイ2重帝国の支配下に置かれた地域」と言うのは儂の前世の世界線でもモンゴル帝国軍の欧州での支配地域よりより多くの地域が支配下に置かれると言う事態に突入をしていたのだ

 

そう前世のモンゴル帝国が支配をして居た地域を前世での今現在の国家の基準で述べれば「ロシアの一部地域、ベラルーシ、ウクライナ、モルドバ、ルーマニアの一部、ブルガリアの一部」を支配下に組み込んで居た

 

だが此の世界でのモンゴル帝国とも言うべき「タタール・キタイ2重帝国の旧エウロパ帝国支配地域での占領地」は前世の世界風で言えば「カレリア地域並びトゥヴァ共和国にブリヤート共和国ロシアの全土、ウクライナの全土、ベラルーシの全土等のルーシ国家群

 

そしてバルト3国のラトビア全土、リトアニア全土、エストニア全土やポーランドの全土、ブルガリアの全土、ルーマニアの全土、旧ユーゴスラビア諸国の全土、アルバニア全土、ドイツ全土、イタリア地域の所謂イタリア半島の全土、チェコ全土、スロバキア全土、スイス全土、リヒテンシュタインの全土、ベルギーの全土

 

そしてフランス共和国のアルザス・ロレーヌ地域、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏、ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏、ノール=パ・ド・カレー=ピカルディの両圏、イル=ド=フランス地域圏、オクシタニー地域圏、ブルターニュ地域圏」を支配下に置く様な大勢力だったそうだ

 

因みにだが此の頃までの間にビザンチニア皇国連邦と言う国は存在しなかった・・そう此のタタール・キタイ2重帝国の旧エウロパ帝国支配地域での占領地からの撤兵をした後に創られた存在と言うか

 

まあ所謂先程のビザンチニア皇国連邦と言うのは「タタール・キタイ2重帝国の皇帝から此のエウロパ帝国の大地に我が国家の遺志を継ぐ継承国又は継承国家群の建国を条件に此の地域に対して撤兵をする」と言う事をしたそうだ

 

まあ其れに因り今まで国政上と言うか領土上の関係でいがみ合って居た国家群を此の有る意味では人工国家とも言うべき「ビザンチニア皇国連邦と言う一つ屋根の下否集合団地の下で暮らす」と言う選択義を旧エウロパ帝国の東管区総州を支配している国家群は選んだのだ

 

因みにだが此の世界での「グリーンランドを支配下に置いて居ないデンマークの全土、ノルウェーの全土、スウェーデンの全土、フィンランドの全土

 

そして嘗てはスウェーデンとかの支配地域に成り今現在はロシア領に組み込まれてしまったカレリア地方の全土から成るノルド大陸」を支配下に置いて居た「スカンジナビア諸国連合」は先程のタタール・キタイ2重帝国とはある程度貿易上の問題や外交上の問題が拗れて数回戦争をしたそうだが

 

だが最終的には先程の「スカンジナビア諸国連合」はタタール・キタイ2重帝国との間で昔の任侠物の映画とかでのシーンで登場をする様に兄弟の盃を交わすが如く派手な同盟式をした後に同盟を結んだそうだ

 

だからこそ此の世界での欧州であるエウロパ地域でのモンゴル帝国の支配地域の拡大は所謂歴史のIFとして挙げられる「オゴデイ・ハーンの崩御が数年遅れて居て尚且つ崩御をした後でも欧州に居座り続けた上で欧州西部地域まで侵攻をして居たら」と言うIFを実現をした世界なのかも知れないな

 

だが今現在先程述べた此の世界でのモンゴル帝国に相当をする存在の継承者は未だに此の旧エウロパ帝国に存在をして生き続けて居るのだ

 

そうこの世界での「ハンガリー」に相当をする場所全土自体が高原の状態だからこそ今でも此のハルケギニア大陸の欧州地域を席捲をした末裔達は暮らして居る

 


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