抂いし王の叔父   作:岐阜の人

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旗の価値 中編

誰かが言った言葉にこう言う言葉と言うか格言的な物が存在をする「人の値打ちと言うのは生き様でなく死に様に因って其の値打ちが変わる」と言う格言が有る

 

だからこそ儂事前世では佐藤と言う名で生きた儂と言う存在の命の値打ちは余り無いだろうな・・そう儂の前世である佐藤の値打ちは人生と言う物に波風の立たない様に生きて来た

 

そう其の人生と言う物が非常に素晴らしいと思って居たのだ・・だからこそ儂自身は其の人生と言う物に対して前世では誇りに思って居たのだ

 

まあ現世ではその様な「波風起つ様な人生を歩む」と言う事は「貴族階級又は支配階級」と言うポジションに生れた事により無理だと諦めたのだ

 

そう貴族階級と言うのは「言動や身なりと言う本当に些細な事が致命的な原因と成り・・そう其れに因り自身の家の立身出世の道を絶たれたり

 

そう下手をすれば御家の没落をすると言う流れも充分に有り得る事なのだ・・だからこそ此の貴族階級や聖職者の階級と言う物は平穏な人生と言う物を訪れる事が事なぞ有り得ないのだ」・・そう有り得ないのだ

 

さて残念ながら私は「修羅と謀略の道」を現世では長く味わう事に成った・・そう全ては「自分の住まう土地で有るオルレアン大公領の周辺地域から外敵勢力を追っ払う為」と言う事で先程の道に60数年間の間歩んできた

 

そう此の道に後悔と言う物は存在しない・・否後悔をする様な事をしない様に心掛けていたし抑々此の領主として生きると言う人生と言う物を歩む以上は「割り切って生きる」と言う事を心掛けて生きて来たのだ

 

そう何時までも悔やんで居ても時間と言う物を撒き戻すと言う事が出来ない我々からして見れば仕方が無い事だ

 

そうして私は佐川さんを始めとした名目上オルレアン大公家に仕える貴族諸侯軍に対して・・そう傍から見れば自身の部下に対して色々な命令をして来たのだ「祖国であるオルレアンの大地の脅威に成る存在の排除と祖国オルレアンの発展」を命じたのだ

 

だからこそ当然の如く余所者である儂と言う存在に反発をする「オルレアン大公領内の貴族や聖職者」も存在をした物だ・・だからこそ非常にそいつらが厄介だったのだ

 

そうそいつ等は儂が其のオルレアン大公国の当主に就任をした時には儂と言う存在を快く思ない連中がクーデターを起こすと言う事をする理由は単純に「自分達から見て都合が悪い存在だからこそ・・だからこそ此のオルレアン大公領を解体してオルレアンの大地を王家の直轄領のさせる」と言う事を狙って居たのだ

 

まあ其れで何故「オルレアン大公領の解体を企てる為にクーデター計画をする」のかは単純に「空くまでも大公家の所属をすると言う事は大公家の家臣に成る・・そして大公家と言う存在したいが国王の家臣に成る所謂陪臣に成るのだ

 

だからこそ直轄領に成ると言う事に成れば旧オルレアン大公領でオルレアン大公に仕えた貴族諸侯達は直轄領の成れば王の直臣に成る事が出来て箔が付く

 

そして当然の如く大公自身の支配が許される領地を取り分けをする事も出来る」と言う事も其のクーデターを企てようとした貴族も居たのだ

 

だが我がオルレアン大公直属の諜報組織である「八咫烏」から事前に聞かされたのだ・・だからこそ最初儂と言う存在は「此のオルレアン大公領に付いて居るのに裏切るとは如何言う了見だ・・だからこそクーデターを行う事に賛同をした貴族の当主と其れに賛同をした家臣そして聖職者を殺す」と言う事を決意したのだ

 

だが其の決意も一旦佐川さんに「なあ佐藤さん一つ問わせて貰いたいが別段殺す事をしずに国外追放と言う事にさせた方が良いんじゃないのか

 

そう此の貴族が大公家引いては王家の対して弓を引く行為に出たと言う事は此のハルケギニア大陸のエウロパ教を信じている諸侯からして見てもビザンチニア皇国連邦の貴族諸侯郡からして見ても非常に致命的な事に変わりが無いんだぜ

 

逆に先程の裏切り行為に対してガリア王国の王家並びに其の他のオルレアン大公家以外のガリア大公家並びに公爵家が先程のクーデターを企てようとした貴族の連中を擁護して庇ったり

 

そう先程の貴族達を自身の家臣に組み込ませるような行動に出れば先程のオルレアン大公家と言う存在を潰そうとした犯人的な存在所謂黒幕が自ずと先程の連中だと察する事が出来るのだ

 

だがどの道先程クーデターと言う物を計画をしようとした時点で当然の如く其れ相応のケジメを付けさせる必要が有るのは明白だ・・そうでもしなければオルレアン大公家の面子が潰れるのと佐藤さん自身の為政者としての権威を付ける為にも必要だ

 

だからこそ先程のクーデターを起こす様な連中に対しては・・そうだなこの様な返しの手紙を送り付ければいいんじゃないかな

 

そう「お前達がクーデターをしようとして居た事は独自の情報筋から聞いて居るし其の情報事態に証拠と成る物が私達オルレアン大公家の当主で有る俺は知って居る

 

其れが否なら今すぐ俺の居城まで来い、そうすれば領地の縮小と自身の当主の座からの引退・・そう詰まる所「強制隠居」ですます

 

だからこそ其の空白と成った当主の座を親戚等の縁者並びに子息への移譲で許したる」と言う手紙を同封すれば良い

 

そうすれば其の手紙を信じた其のクーデターを考えた当主が佐藤さんの暮らす此の城に来るだろう・・助命を求めて

 

だからこそ仮に其の場所に来たので有れば密室で其の世間での名目上は「オルレアン領の今後の運営を握る新風会の創設」で使用をすると言う理由で部屋と言う内容で其処に一箇所に纏めて

 

そして睡眠ガスで眠らせて・・そして後は処刑をすると言う事で良いじゃないか」と言う事を佐川さんが述べたので其の時の儂は其の佐川さんの提案に乗り所謂「クーデターを起こそうとした貴族の家の国外追放と領地の没収」と言う事をしたのだ

 

だからこそ儂は其の後20数回も命の危機に何度も晒される破目に成った事は言うまでも無いのだ・・だからこそ儂は自身のオルレアン大公の大公旗と言う物に対して或る程度誇りに思って居るのだ

 


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