抂いし王の叔父   作:岐阜の人

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 シエスタの曽祖父である[佐々木武雄]氏の所え話をしに行きます。


「同胞よ故郷に何を夢見るか」

 もし貴方が自分の故郷に帰る事が出来ずに成りその場所で「一生過ごせ」と言われてしまったら、何を心の支えとして生きて行けばよいのだろうか?多くの人は「故郷の家族や故郷の風景を」思い浮かべるだろう。

 

或いは自分が生まれた地域の文化や風習を心の支えとして平常心を保つのだろうか?私には其れをするだけの勇気がない

 

 

 その経験を今私は形は違えど行っている・・否嫌でも行わなければ成らなくなったという言い方のほうが正しいのだろうか

 

だからこそ最初は戸惑った日本の文化や風習らしき物が無い事に、だからこそ私自身が日本文化の伝道者に成る事に神は私に決意をするように悟らせた

 

そして、今私は前世の故郷である「日本」の同胞である佐々木武雄氏と顔を合わせて話をする所である。

 

 そして、私を見るなり佐々木武雄さんはこう述べた。「まさか前世が日本人で有りワシより後の時代で死んだ人間が他国の公爵をヤッテるとは思わなんだは、

 

それに異邦人である坊主が皇紀と日章旗そして、何より「君が代」を知っていた時はヤットヤット自分は天のお迎えが来たと死ぬことに対して腹を括る覚悟はできた。だが坊主が転生者で前世が日本人とはまるでドコゾの小説みたいじゃな。」と苦笑いしつつヤット同胞に廻り会う事が出来た喜びで顔からに涙が零れて居た。

 

 そりゃそうだろうな、気が付いたらコンナふざけた所に飛ばされた挙げ句今までの常識が「ゼロ」と成って仕舞うのだから。普通なら精神が異常を来す事なので、佐々木武雄さんは本当に立派な方だと思う様になった。

 

そして、佐々木武雄さんは続けて恐る恐るこう言った。「ワシは大東亜戦争で皇紀2602年の10月までの記憶しか持ってない、その後の記憶はこの世界の記憶しか持ち合わせていないその後51年後君は生れたと言った。あの後の日本を端的に教えてくれ」と言って来た。

 

 残酷な質問を吹っ掛けてきたな佐々木さん、戦前の教育は多くの人が知っている様に「忠国教育」で有る。忠国教育は国家に対して子供の内から国家に対して忠誠を誓う教育だ。だからその例として戦後の歴史の教科書では余り馴染みの無い「和気清麻呂 公」やゲリラ戦で有名な、大楠公のフレーズで有名な「楠正成」が忠臣者の鏡又は良きお手本として戦前教育では彼らの様な人間を目指せと言われたらしい。

 

 

だからこそ決して「愛国教育」の様な甘い物では無いと聞いた事が有る。それで、アメリカは日本の「忠国教育」をかなり警戒をした。

 

だからこそ、アメリカの自由主義的な教育や道徳を学校の勉強に取り入れた。だから、戦前生まれで人間の大人な上に尚且(なおかつ)つ、あの誇り高き「大日本帝国の海軍軍人」ならば本当に戦後の事について間違いなく言って良いのだろうか?時として人は知らない方が幸せな事など普通に有る。

 

 ましてや戦前の日本否「大日本帝国」と戦後の日本では、もう別の国として見た方が自然なのである。だからこそ私は佐々木さんに対して「今から話す言葉は戦後の日本で実際に有った事だと割り切って聞いてください」と付け加えた後に本題に入りました。そして、私が話した言葉を端的に表すなら以下の通りになります。

 

「まず最初に1943年 独ソ戦でソ連がドイツに有利になる・・そして同じ年にイタリア本土に連合国が押し入りイタリア王国が降伏するがムッソリーニは北イタリアで「イタリア社会主義共和国」確かそういう名前で南イタリアと戦争を継続する 日本は確か「インパール作戦を継続して英領インドを攻める」と鳥取地震とア号作戦とかが起きる 

 

そして時代は下り1944年には枢軸に与したと周りから言われている「フィンランド」が連合国否ソ連に降伏する 

 

そしてその年の6月にフランスのノルマンディー地方に連合国が攻め入る後世では「ノルマンディー上陸作戦」として映画や小説の題材と成る。 そしてパリは連合国の手に落ちる 

 

日本は本土空襲が激化する ペリュリューやサイパンそして、ガダルカナルがアメリカに陥落する。東南海地震が起こり東海地方は甚大な被害が出る 松本大本営計画が発動し帝都を東京から松本まで移す計画です。

  

そして来る1945年 4月位いに北イタリアが連合軍に敗北する、5月に首都ベルリンで総統である「ヒトラーが死ぬ」そして同じ月にソ連軍が首都ベルリンを占拠に成功する。そうして、北イタリアとナチスドイツは連合軍に降伏する。

 

そして同じ1945年の日本では、3月に沖縄本島に米軍が進行して結果的に島民の4分の1が亡くなる。そして、6月に完全に沖縄は本島を占拠させられる。 東京の硫黄島でもアメリカと日本軍は「硫黄島の戦い」と後に言われる戦いが有った事を伝える。そして、あの戦艦大和は沖縄を救出する為に沖縄に向かいましたがアメリカの戦闘機に撃沈させられました。

 

そして、8月7日 広島で核兵器で有る「ファットマン」が広島上空から爆弾が落ち、結果として1万人以上の人が被害にあった。8月の9日に本来福岡県の小倉に落とされる筈だった「リトルボーイ」を天候不十分の理由で代りに長崎に「リトルボーイ」を落として8月15日に「玉音放送」をラジオで伝え、連合国に降伏宣言をしました。

 

だが、ソ連は日ソ中立条約を一方的に破棄し終戦後に満州国や大日本帝国の本土の一部である南樺太と千島列島を占拠しました。そして、アメリカのミズーリ号の上で9月2日に降伏の調印を持って後に言う第二次世界大戦は終了と成りました。

 

その後日本は連合軍に日本本土に進駐させられ。奄美諸島や小笠原諸島、沖縄県全部を一旦はアメリカ主導の連合軍に委任統治をさせられて1952年か53年の「サンフランシスコ講和会議」まで連合軍による日本統治が始まりました。

 

 そして、戦後の世界は1949年のインド独立 中国の内戦で在る「国共内戦」そして、蒋介石が台湾本島に逃げそこで、現地の住人に対して虐殺を起こし軍事独裁政権の樹立を行った。そして、中国共産党が香港やマカオ、そして先ほど述べた台湾を除いて中華の統一を果たし世界に「中華人民共和国」の樹立を宣言しました。

 

そして、50年代は南北に分裂をした朝鮮が内戦をして、日本では戦後続いた不況をこの戦争特需で有る程度発展しました。そして、53年にはソ連の「スターリン」が死に日本ではテレビが街頭で放映するようになった。59年にキューバで革命が起きた。

 

そして、何年か忘れてしまったが熊本県で水銀が海に流され漁氏が水銀が入った魚を誤って食べて仕舞いまして、一部の人がそのまま帰らぬ人に成った。そして、アメリカはビキニ環礁で水爆実験を実施して焼津漁港から出港した「第五福竜丸」が被ばくし、そして、連合国軍に接収された戦艦長門が水爆の餌食に成り沈没しました。

 

60年代は、1964に本来は1940年に遣る筈だった。「東京オリンピック」が開催されて、他にも戦闘機の技術を取り入れた「新幹線」が東京ー大阪間を2時間半位で付くように成った。又負の側面として、日本国土に米軍が同盟の名の元で駐留する是非で国内が荒れた「60年安保闘争」や石炭から石油に変える「エネルギー革命で」石炭の採掘者は失業していった事」を10年単位で発展の光の部分と問題や課題の闇の部分に分けて丁寧に私は伝えました。

 

 そうして、佐々木さんは呟きながらこう言った「そうか、分かっていたが皇国の陸海軍は其のアメリカの圧倒的な物量の前に成す術は無く・・そして負けたか

 

そして未来は国土の発展と社会の豊かさを手に入れた代償に精神と公共性に価値が無く真の意味での「自由社会」が実現出来たんだな。」と言った。

 

その後佐々木さんは私を見てこう呟いた。「もう、ワシが住んでた日本にはどうやら戻る事が出来ないらしいな、だからワシは此処で日本人として過ごすよ。

 

それと坊主、否、ガリア王国の弟君よワシの「零式艦上戦闘機」イヤお前さんらが言う「ゼロ戦」をお前さんにくれて遣る、今元の世界に戻っても無用の長物で、最悪スクラップ行きだ。

 

だから信頼してる嘗て同じ日本という祖国そして偉大なる島国に住んでいたお前さんにヤル だから今日お前さんが話した言葉感謝してるよ」と笑いながら話してくれた。

 

 

そして、零戦が保管している所を見て自分は有る事に気が付いた「これ前世で友人が話しいた「ゼロの使い魔」と言う小説でコンナ話が有ったな て事は女神が言ってた「ゼロ魔」て「ゼロの使い魔」の略なのかと言う事はあのジョセフてタバサの伯父のジョセフに成るんか?

 

なら絶対に英才教育を行わせるしか無いじゃないか・・まあ其の彼自身も確か虚無だったような気がするが私が虚無なら彼が虚無である可能性は少ないはずだろう」

 

 

そして零戦を今貰うと主人公が困るんだっけ?まあいざという時はタバサが「親戚のオッチャンが飛行機持ってるよ」と言えば貸すという事にしておけばいい

 

それとも私自身が其の主人公・・まあ名前は忘れたが其の主人公君がタバサと仲良く成ってガリアに来れば「先ほどのゼロ戦」を貸してあげればいいか

 

そして私は「魁日本塾」と言う国民の学校を築きたいから、佐々木さんに「日本の文化をハルケギニアに広めたいから講師に成ってくれないか?」と頼み込んだら、二つ返事でまあ条件付きで了解してくれた。

 

 それで、条件は「1、授業内容に指図しない

         2、一族連れて来るのを王に許可させる

         3、教師に成るから当然賃金を払え

         4、一族を迎えいる為の住居を提供する

           以上 これをそちら反故をすればトリスティンに帰郷する」だそうだ。

 

 

 一度ガリア王の兄に相談するか、相談したら二つ返事で「別に構わんぞ、国力と金に成るなら」と言った。

 

佐々木さん一家は今日からガリア人に成りました。さて魁日本塾を建設する為に頑張りますか。

  




 佐々木さんの一族をガリアに移住しますが原作道理シエスタは学園に奉公します。理由は主人公がシエスタに「他国で働く事も人生経験の役に立つよ。だからシエスタよトリスティンであのオスマン氏が学長をしている学園で奉公しに行くのだ。」と言わせて学園で働く事になります。
 だけど、シエスタはガリア人

 後佐々木さんとの会話で佐々木さんのセリフは「」に包んで話をさせて貰っています。

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