抂いし王の叔父   作:岐阜の人

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私なりに何故トリスティン王国と呼ばれる国がメイジ至上主義の国に成ったかを考察をした回です

だからこそ語り手はハンス・ダッチです


此の国で生きて行く 中編

さて私事ハンス・ダッチ否もうダッチ家の名前は使えないか・・何しろ私は或る意味勘当否此の場合はある意味破門状態を受けて其れで自分の母国とも言うべきトリスティン王国から抜けて当ても無く旅をする形でトリスティン王国の首都のトリスタニア?だっけな?

 

まあどの道あのトリスティン王国と言う国なんぞ将来的に滅ぶ定めに在る国だ・・否滅んでしまえば良い国なんだ・・其れが私と言う存在が以前住んで居たトリスティン王国と言う国の内情を端的に表す言葉なのだ

 

そう今のトリスティン王国と言う物は貴族や聖職者などの権力者と言うか既得権益者が幅を利かせ過ぎて其の皺寄せを其の他の人間が受ける破目に成って居るのだ

 

だからこそ平民や職人や商人の連中は其の他の存在の命を軽視をする風潮があるしトリスティン王国は本当に「下の階級が愛国心と言う物を抱く事が出来ない国」と言う様な風潮が存在をして居るのは非常に残念な事柄である

 

さて私と言う存在も最初此の世界が「ゼロの使い魔の所謂並行世界」と言う認識を残念ながら持ち合わせては居なかったのだ

 

そう私は一応女神様から「貴方の来世はゼロの使い魔の原作には登場をする描かれて居なかった存在であるダッチ公爵家の当主の4男坊に転生するわよ」と言う事を聞かされては居たが・・だが私は其の前提条件のゼロの使い魔と言う作品を深く知らずに此の世界に来たのだ

 

だからこそ此の世界で最初に私が地図を見つけて其れを見た際の感想は「ああ今回の現世と言う物は所謂15世紀の欧州の西側諸国のネーデルラント連合王国に相当をする場所否抑々私の前世での15世紀のベネルクス地方はスペインのハプスブルク家の支配地域に成って居る筈だ

 

だからこそ此の世界では隣国のガリア王国の支配下に置かれていたと言う歴史に成る筈だが・・だが此の世界での父親に当たるアルベルト・ダッチはその様な歴史は存在しない」と述べた上で

 

そして彼は「いいかハウスよ我がトリスティン王国が何故周辺国のガリアやゲルマニアの大国が存在をして居ても国家として保てたか理解出来るか

 

そうメイジと言う存在が居るからだ・・だからこそゲルマニア帝国もガリア王国もトリスティン王国に暮らす優秀なメイジと言う存在が居るからこそ・・そう長い間今の間国の維持が出来るのだぞと空くまでもそう子供達に伝えてあるのだ

 

だからこそ賢い大人達は薄々此のトリスティン王国と言う物が魔法と言う存在が無ければ此の国はとうの昔にガリア王国と言う軍事的な面でもトリスティン王国より沢山の領土的面積そして国民が暮らすから負けてしまうし

 

そして政治的な面でもあのガストン・フィリップ・オルレアンと言う謀神と謳われる存在を抱かえるガリア王国では此のトリスティン王国は先程のオルレアン大公の策略を使えば3年以内に崩壊をしてしまうのだ

 

そう何しろ現オルレアン大公は彼の簡易的な素性以外は殆ど外に流れない程徹底的な情報統制を敷いて居る

 

だからこそ一応の事此のトリスティン王国にも王家直属の暗部の集団の名前が確か「水の目」が存在をしているが・・だけども其の水の目の工作員と言うべき存在が先程のオルレアン大公領に進入をした以来其の後音沙汰が存在しないと言う状態が続いたのだ

 

そして此処数十年間の間領土的面積を増やしたのはゲルマニア帝国では無くて残念な事に隣国のガリア王国で・・そして先程の領土的面積を当代のオルレアン大公が僅か20代で広げる事に成功をしたのだ

 

だからこそ彼が此処まで自国領内の情報を周辺国そして王家に対して徹底的に遮断させている理由は推測的な物だが「彼には優秀なブレーン」と「大公の専用の私兵部隊並びに諜謀部隊・・そして所謂虎の子的な兵器」が存在をしているからだと言われて居る

 

だからこそオルレアン大公領の情報を手に入れる事が出来ないのは先程の考えが有るからと考えるのが自然だろう・・まあだからこそオルレアン大公は「王家に対しての謁見行為」すらも彼が最初に彼の先代のオルレアン大公から其の地位を禅譲した時以外一度も謁見をしなかったそうだ

 

そう王家への謁見行為をしないと言う事は「私は否我が大公家と其の一門と家臣の一門全て貴方方王家に対して忠誠をする理由が無いから忠誠をしませんし忠誠をする価値が有りません

 

だからこそ私は此のガリア王国と言う他国との戦争によりガリア王国が滅びようが・・そして政争に因る国が割れようが我等オルレアン大公領に暮らす存在全て関わる気が存在をしませんので

 

そうアンタ等勝手に争いたければ争えばいい・・だがな我が領内に害を及ぼす様な行為如いては不益を被る様な行為をしたら私達は例え王家でも牙を向ける事が出来るんだぜ

 

だからこそあんた等は俺等に指図をするな俺等の問題は俺等で解決をする・・だからこそ俺等の国で災害が起きたら国の支援は要らない

 

だがガリア王国の我が大公家以外の領地で災害が起きても我がオルレアン大公家は一スエニも金を渡さん

 

そして我が家に他国が軍事侵攻をしても俺等のオルレアン大公領に軍事侵攻をして来ずに別のガリア王国の貴族領や公爵領に侵攻をしても見殺しにする」と言う様な事と粗同義だ

 

そして先程のオルレアン大公の当主は60年以上の間一回も王家への謁見をして来なかったそうだ・・だからこそ当然の如く彼自身の政治的な指導的なカリスマ性と彼の優秀ブレーン集団が存在しなければ今頃オルレアン大公領は存在しないだろう

 

そして我がトリスティン王国からして見ればガリア王国以上に警戒をするべきゲルマニア帝国と言う存在は当然の如く三王家と比べたら新興国だが

 

だが新興国の利点とも言うべき柔軟な思考とある意味強力な自由主義的な思想並び実力成果主義を取って居るからこそ東エウロパ帝国の雄であり唯一無二の継承国であるビザンチニア皇国連邦から最初はビザンチニア皇国連邦の内戦状態から

 

そして国力の低下をした所でゲルマニア帝国に因るビザンチニア皇国連邦への軍事侵攻をした事によりビザンチニア皇国連邦が負けると言う現象が発生をしたのだ

 

だが其の後に先程の現オルレアン大公国の当主が20代の頃に策略をしてエリザス・ロートリンゲン地域とツェーリンゲン候爵家を奪取をした挙句にワザと先程のツェーリンゲン候爵家一門に対して武器と食料の援助をして

 

そしてゲルマニア動乱と言う事をしたそうだ、まあ其れに因りゲルマニア帝国の国内は戦火により深い痛手を被る事に成ったのだ・・だからこそ周辺国の間では決してオルレアン大公国の大公の怒りを買う様な事は決してしては成らないと言う暗黙のルールが出来たそうだ

 

さて其れで其れ等の周辺国に対抗をする為に我がトリスティン王国がして来た事は有る意味国の最高戦力とも言うべき「メイジの育成と強化」と言う事に結論に往き付いてしまうのだ

 

そう人口的な面で我がトリスティン王国はガリア王国もゲルマニア帝国も勝てない・・そして技術的な工業的な面でも周囲の国に負ける

 

そしてその他の面で二つの超大国に勝る物は何かという話に成ると先程の「メイジの数とメイジの質が凄い」と言う様な結論に達してしまうのだ

 

だからこそ或る意味周辺の大国と比べれば中堅国否下手したら小国のトリスティン王国が武器や兵器の製造や平民や其々の貴族の領民を鍛えてもガリアやゲルマニアが行なう人海戦術の前にはトリスティン王国の武器を持つ平民では太刀打ちを取る事が出来ないし

 

そして何より平民や領民の武器や防具を揃える金が有るなら「未だ戦力に成るメイジの育成」をさせた方が良いと言う結論に流れる

 

だからこそ此処約200年位前から今のトリスティン王国の政策と言うか国政では「メイジの育成と強化」を重点的に取り入れたのだ

 

だからこそ先程述べた様な「トリスティン王国のメイジはエウロパの中では強い方」と言う印象を与える事が出来た半面「トリスティン王国内での平民や貴族諸侯の領民の質の低下」所謂「愚民化政策」と言う事も起こる事に成った

 

まあ何しろ先程のメイジの育成と強化をするのには莫大な金が必要だ・・だからこそ其の金を何処から絞るかと言えば「其のメイジの暮らす又は支配をしている地域に暮らす平民や領民」と言う事に成るのだ

 

だからこそ賢い平民は他の平民を扇動をして一揆をおこす・・そして其の一揆をおこす理由は最終的に「トリスティン王国そして其の一揆が起きた土地を管轄そして支配又は統治をする領主への反逆そして其れが成功をした後に刑場の露にさせて革命政権の樹立」と言う流れに成るのは目に見えているのだ

 

だからこそトリスティン王国ではメイジの育成と強化をする政策をする事と並行をして先程の「トリスティン王国内に暮らす聖職者や貴族回収以外の人間の愚民化政策」を行なう様に成ったのだ

 

だからこそ賢い平民程トリスティン王国以外の国で商売をしたり定住をしたりする物だ・・だからこそ「此のある意味呪われたトリスティン王国での政治的な改革」を今までトリスティン王国内で暮らす貴族階級がして来なかったの又は発言をして来なかったはそう言う事だ」そう我が父親は何処か遠い目で先程の事を述べたのだ

 

そして父親は続け様に「だが或る意味では我がダッチ家が支配をして居る領地と言うのは私自身の前世の世界で言えばオランダ領のワッデンアイランデンの全域が一つの大きな島に成って

 

そして其の先程の大きい島丸々を支配していると言う感じだ・・だからハンスよ否地球と言う星で暮らす記憶を持つ若き同胞よ余りトリスティン王国で改革をしようと言う事は思わない方が良いぞ

 

そう長生きをしたければ中央政府のトリスティン王家と其の取り巻き貴族に逆らわず・・そして媚び諂い、そしてイエスマンに成る事をすれば我が家は安泰をする

 

だからこそ其の人形染みた道化師染みた生き方をしたく無ければ家名を捨てて異国の地で大成をする他無いな」と現世での親父は私を諭す様に述べたのだ

 

だからこそ私は自分と言う存在が道化師の様に生きて行ける自信が存在しないと言う事を深く痛感をして居るからこそ「家名であるハンスの名」を捨ててオルレアン大公家に流れたと言う訳だ

 

其れで最終的に現世での親父と並びに兄弟や叔父貴達は先のオルレアン独立戦争の際に戦死をしたと言う事を風の噂で聞く事が出来たのだ・・だからこそ私はある意味では親父達のお蔭で生かされたのかも知れないなあ

 

だからこそ私はアンタ等の分まで必死に成って行き・・そして出来るだけ後悔の無い生き方をするから

 

まあだからこそもしあの世と言う物が存在をするなら其れまで気長に私と言う存在が来るまで待っててくれ

 


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