抂いし王の叔父   作:岐阜の人

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駆け引き 前篇

さて我々は此のガリア王国のあの世間では后であるマリア・カスティーリャと呼ばれる存在・・だが其の実が其の后の生き別れの双子の妹にして

 

そしてその妹が所謂ゲルマニア帝国の皇帝の養女にして・・そして今現在の世間でのガリア王国の国王の后である確か名前は「ヨハンナ・エスターライヒ」と言う名前だ

 

だからこそ儂や佐川さんを始めとした今此の場所で会談をする連中の全員が謁見に向わずに其の儘オルレアン大公国に戻ると成ると「王家に対して反逆の意思が存在をする」だの宣い「ガリア王家直属に仕える貴族諸侯軍そして援軍と成るで有ろうゲルマニア帝国軍との間で戦争に成るだろうなあ」

 

そう多分だが此れから将来的に見て「第二次オルレアン戦争」そして「第3次ハルケギニア戦争」と呼ばれる戦争が開始をされるだろう

 

そう之は有る意味確定事項なのかも知れないな・・そう何しろ実質的に此のハルケギニア大陸の旧エウロパ帝国の西管区と呼ばれる場所で有る「イタリア州、ブリタニア州、ネーデルラント州、西フランク州又はケルト州、そして東フランク州」で殆ど被害を受けて居ないのはオルレアン大公国とゲルマニア帝国の2カ国に過ぎないのだ

 

そう又オルレアン大公国周辺には屍の山と血河と人肉が造りだす腐敗臭そして朽ちた肉に群がる獣や昆虫の類・・そして齎される伝染病などが起きるだろうなあ

 

だからこそオルレアン大公国と言う存在は「此の世界でのスイス連邦」に総戸をする存在である事に変わりが無いのだろう

 

そう何しろ此の国が建国をして10年も経たない内に周辺国との間接的にそして直接的に戦闘経験と言う物が存在をする事に成るのだ

 

そう言えば今更に成るが名字で「エスターライヒ」と言う屋号を取り入れるとは彼女は大変に祖国のゲルマニアと言う存在否何方かと言えば現皇帝閣下に対して忠誠心が高い様だ

 

そう何しろエスターライヒと言うのは儂等の前世の世界風で述べると「オーストリアの別名」に成るのだ

 

そして此の世界でのゲルマニアの首都である場所は名前から察するにドイツ連邦の首都であるベルリンと言う訳では無くて

 

まあ所謂今のドイツ連邦の前身と成る国である神聖ローマ帝国の盟主格に存在するハプスブルク家の当主が支配をする「オーストリアのウィーン」に成るのだ

 

だからこそ一応の事首都と定められている場所が他の西エウロパ帝国の州都と定められている場所より歴史的に見て成立が新しく・・そう他の「ブリタニア州やネーデルラント州、西フランク州、イタリア州」より約だが1000年後に出来た州なのだ

 

だからこそ其の事が所以で今でも所謂西エウロパ帝国の支配地域がブリミル教絶対主義的な時代に成っても先程の東フランク州以外の西エウロパに管轄をされて居た地域では選民的な思想として「東欧の東フランク州の遺志を継ぐゲルマニア帝国は野蛮な田舎者」と思われているのだ

 

まあだからこそ今現在ガリア王国では其の野蛮な田舎者と蔑んでいた連中は其の野蛮な田舎者の策略に面白い程まんまと嵌り御家の断絶だとか領地の荒廃に因る所謂一揆又は領内反乱も起きると言う事に成る

 

だからこそゲルマニア帝国の皇帝からして見れば「オルレアン大公国と言うあの黒い噂しか流れなく嘗てゲルマニア帝国の領地の一部であったエルザス地域そしてロートリンゲン地域・・そしてあのエイトゲノッセンシャフトと言う重要な所

 

まあガリアの奴らの間ではヘルヴェティアと呼ばれる場所奪い去ったあの忌々しい老いぼれ爺のガストン・オルレアンが建国をしたオルレアン大公国は周辺国の社会的な被害や情勢と比較をすれば粗無傷な状態で停戦合意を結ばない状態で其の独立の誇示をしたからこそ

 

そう其れに剰えグランでブルㇰ独立戦争の際は逆にグランデンブルクに食料や武器の類や衣料品の援助もしたと言う噂を耳にする事が出来る

 

だからこそエスターライヒから齎せたあの情報が正しければあのオルレアン大公国は元来の自分達の領地は周辺国が口を出すなと言う独立独歩の意思が護れれば周辺国への軍事侵攻自体忌の無い行為だと言う事に成る

 

だからこそ彼の国は今の領域で満足をしているのかも知れないな・・だからこそ彼の国は武力で侵攻をするより周辺国に攻め入れるか間諜を入れて其々の下の国に隣接をする国で反オルレアン大公国運動を煽り

 

そして経済的な締め付けと・・そしてロマリア連合の聖職者達に破門認定を喰らわせるぞと脅しを掛ければ泣く泣く我がゲルマニア帝国の庇護下に置く事が叶うだろう

 

そう何しろ現オルレアン大公国と先代の忌々しいあの老い耄れ爺とは養子縁組を結んだに過ぎないからこそ・・そう現大公には妻と言う存在も居ないからこそ妻を娶らすか

 

そう抑々此のオルレアン大公は昔から王家の中で優秀そうな人間を養子縁組させる事で其のオルレアン大公は家名が列なって来たと言う背景もある

 

だからこそ今のエスターライヒと元ガリア国王との間に生まれた子供を其の現オルレアン大公国の当主の養子にさせる為の子供にさせて将来的に其の子がオルレアン大公にさせるのも良いな・・否此方の方が自然的で尚且つ無駄な血を流す事無く円満的解決できるな

 

其れに現オルレアン大公はマリア・カスティーリャと言う存在を姉と慕う程非常に尊敬心と家族と言う意味で懐ている筈だ・・だからこそ顔も似て居てるからこそ其の儂の娘の様なエスターライヒの頼みも無理な提案じゃなきゃ大筋認めて協力をしてくれるだろう

 

だからこそ本当にゲルマニア帝国と言うのは本当に天と始祖ブリミルに愛されている国だ」と思って居るんだろうな

 


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